97/12/26 平成9年度第1回光感受性発作臨床研究班会議議事録 平成9年度厚生科学特別研究 第1回 光感受性発作に関する臨床研究班会議 議事録 厚生省大臣官房障害保健福祉部 第1回光感受性発作に関する臨床研究班会議議事次第 日 時: 平成9年12月26日(金) 15:00〜17:10 場 所: 厚生省特別第1会議室 1.開 会 2.今回の事件の説明(厚生省) 3.情報交換等 (1) 各地域・医療機関等に関する情報交換 (2) これまでの経過等について(班長) (3) 文献の紹介 4.研究計画及び研究分担 (1) 研究計画の策定について (2) 研究の分担確認 (3) 分担チームごとの作業 5.研究計画の発表とまとめ 6.今後の予定等 7.閉 会 ○田中精神保健福祉課長 定刻ですので、始めさせていただきます。 まず最初に、私からごあいさつをさせていただきます。 厚生省の精神保健福祉課長の田中でございます。 本日は、年末の大変お忙しい中、しかも非常に急なお願いでございましたにもかかわ りませず、ほとんど全員の方に御出席いただきまして、誠にありがとうございました。 先週、12月16日に放送されましたアニメ番組の「ポケットモンスター」の視聴者の間 で大量の健康被害が発生したという問題につきまして、社会的関心も非常に高くて連日 内外の各種のマスコミで取り上げられているというところでございます。 また、昨日、それから、一昨日と国会の方でも衆・参の逓信委員会で取り上げられま して、いろいろ議論がされました。そこでの議論は、基本的には事実関係とかあるいは 政府としての対応あるいは放送機関としての対応いかんというのが中心でございました けれども、少し広げて子ども文化が多少貧弱だったのではないかというような問題と か、あるいは映像による健康被害あるいは健康影響というものをもっと深く検討すべき ではないか、いろいろな御議論がされていたところでございます。 医学的な観点からは、これまでてんかん発作等の既往歴のない方でも健康被害が報告 されるということではありますが、詳細は必ずしも明らかではないというふうに伺って おります。 このような状況の下に国民の不安を解消するために、予防策あるいは発作が起きた場 合の対応等について相談体制の拡充というのが必須でございまして、厚生省としまして は、都道府県の精神保健福祉センターにお願いをしたところです。また、緊急にこの原 因究明を行いたいということで、9年度の厚生科学特別研究として光感受性発作に関す る臨床研究班、この場を緊急に設けさせていただいたところでございます。 本研究班は、大変厳しい時間的制約がございますけれども、今回の事件の実態とかあ るいは光感受性と症状との因果関係、光刺激の脳波等に対する影響等について、緊急に 研究を行っていただきまして、本年度末まで、つまり来年3月末でございますけれど も、報告を出していただきたいというふうにお願いしたいということでございます。こ の成果につきましては、精神保健福祉センター等におけます今後の相談活動あるいは医 療機関あるいは光感受性発作を起こした方々、そういう方々への情報提供ということで 最大限活用させていただきたいと思っておりますし、また、ほかの省庁とか民間の放送 会社等において番組作成のためのガイドラインづくり等を行う動きがあると聞いており ますけれども、この研究班の成果は是非そういうようなところでも活用をしていただけ たらというふうに考えているところでございます。 事件が発生してちょうど10日になる訳でございますけれども、緊急状況への対応とい うことで先生方には準備期間も十分とは言えませんでしたが、御無理を曲げてこのよう な御協力をいただきまして、研究班を直ちに設置することが出来たことに重ねて御礼を 申し上げたいと思っております。わずか3か月ということではございますけれども、あ る程度の経験の蓄積もない訳ではないと思っております。予算の制約もある訳でござい ますが、効率的に進行していただいて、一刻も早い原因究明のために格段の御協力をい ただけたらというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○阿部課長補佐 本研究班につきましては、広く御意見をいただきたいということで会議の議事録を取 らせていただいております。議事録及び会議資料につきましては、公表させていただき たいと考えております。具体的には、インターネットの上での厚生省のホームページに 掲載したいと考えています。 なお、御発言される際には、その都度マイクの電源をお入れいただきますようお願い いたします。 それでは、これより先、研究班長の山内先生に進行の方をお願い申し上げます。よろ しくお願いします。 ○山内班長 本光感受性発作に関する臨床的研究班の班長を仰せつかりました、埼玉医科大学の山 内でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ただいま、田中課長さんからお話がございましたように、何分にも起こった出来事が 突然のことでしたし、年末の限られた時間の中でこの班研究を立ち上げなければいけな いといった非常に差し迫った状況もございまして、本日お集まりいただきました班員の 皆様方にはいろいろな形で大変御無理をお願いしたり、御迷惑お掛けいたしましたけれ ども、何とぞこの研究班が所期の目的を達成して成果を上げることが出来ますように、 よろしく御協力、御尽力いただきたいと思います。 本日は約2時間ということで、これも限定された期間の中である一定の方向を定めて 動き出さなければいけないというような任務を帯びておりますので、よろしく御協力い ただきたいと思います。 それでは最初に、それぞれ各委員の先生方お互いに顔をお見知りかとは存じますけれ ども、一応自己紹介をしていただきまして会に入りたいと思います。なお、名古屋大学 の小児科の渡辺教授は、今日は所用のために出席が出来ませんので、麻生先生に出席し ていただいております。 それでは、牛島先生からよろしくお願いいたします。 ○牛島委員 慈恵医大の精神科の牛島と申します。 私は、電気生理学とかてんかんといったことを直接専門としておりませんので、そち らの方で余りお役に立たないかと思いますけれども、子どもの情緒発達とか、それか ら、社会的な動態といったことを専門にしておりますので、そちらの方から何らかのお 役に立てればと思っています。どうかよろしくお願いいたします。 ○岡委員 岡山大学小児神経科、岡 次でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○黒岩委員 横浜私立大学の神経内科の黒岩でございます。 私は、20年間ぐらい網膜電図視覚誘発電位の研究を行ってまいりました。また、最近 4年間は視覚性の事象関連電位の研究を行っております。よろしくお願いいたします。 ○高橋委員 私は、仙台の八乙女クリニック院長の高橋剛夫です。 30年ぐらい前から、私は一貫して視覚性誘発発作の臨床脳波学的な研究を行ってきて おります。よろしくお願いいたします。 ○西浦委員 京阪病院の西浦でございます。精神科の病院の院長をしております。 8年前から院長になりまして、それ以前はてんかん学会の評議員などをしたこともご ざいまして、半分ぐらいの先生方とは顔見知りでございます。日精協の川崎会長から出 ろと言われまして、もう現役を退いておりますので皆さんに御迷惑を掛けるかも分かり ませんが、どうぞよろしくお願いいたします。 ○満留委員 福岡大学小児科の満留でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○麻生委員 名古屋大学小児科の麻生と申します。渡辺先生がどうしても出席できないということ で、代理で出てまいりました。よろしくお願いします。 ○八木委員 国立療養所静岡東病院の八木です。 我々のところは、ほとんどてんかんだけやっていると言った方がいいと思うのです が、てんかんの患者さんに対する光過敏性というのを1985年から恐らく無作為で2,000 以上にわたったデータを既に持っていると思います。恐らく外国と比較し得るような データを出せるのではないかと思っています。よろしくお願いします。 ○三浦委員 北里大学小児科の三浦と申します。よろしくお願い申し上げます。 私は、やはり小児てんかんをやっている訳でございますけれども、特に今回のテーマ と関連いたしまして、たまたま任天堂と個別に契約いたしまして任天堂の「バーチャル ボーイ」というゲームを発売いたしましたときに、それをやった前後で脳波を取りまし て光賦活で影響が出るかどうかということを見まして、それをやった後脳波を取り直し てみますと、かなり光で賦活されるのではないかということを明らかにしています。よ ろしくお願いいたします。 ○飛松委員 九州大学医学部脳神経病研究施設臨床神経生理部門の飛松でございます。 私は、視覚誘発電位や脳磁図などの方法を使って、非侵襲的に人の視覚情報処理に関 する研究を進めております。 それから、てんかんに関しましては、2年間にわたりまして産業医大神経内科とク リーブランド・クリニックの間で光ファイバーでテレメディシンというか、難治性てん かんの診断治療に関する研究を、実験的な研究でありますが郵政省の後援でやりまし た。よろしくお願いします。 ○杉下委員 東京大学認知言語神経科学の杉下でございます。 最近は、脳の状態もどのような刺激を出したときどのようになるかというのは、機能 的MRIの発達によってここ1〜2年、急速に進歩しておりまして、私どもも機能的M RIを用いていろいろな精神科の課題をやっておるのですが、私どもは今から半年ほど 前からビデオで放映されている広告とか動画というものの刺激性をずっと調べてまいり ました。私どもフラッシュ法とか点滅法、最近はどれにも入っておるのですが、ここ2 〜3か月そういうデータも持っておりますので、こういう領域に何らかのお役に立てる のではないかと思っております。どうぞよろしくお願いします。 ○鴨下委員 国立国際医療センターの鴨下でございます。 私は、4年ぐらい前に臨床の現場を離れておりますけれども、一小児科医という立場 でこの班に属させていただいたのかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 ○江畑委員 私は、東京都立中部総合精神保健福祉センターの所長で江畑と申します。 この班には、全国の精神保健福祉センター長会の代表という形で入れていただきまし た。そして、山内班長からは実態調査を中心にしてやるようにという指示を受けていま す。私自身は、精神医学の領域では文化精神医学とか社会精神医学ということを近年や っていますけれども、実は若いころにてんかんの電気生理学をやっていたことがあるの で、そういう面で久しぶりにこういうテーマを見る思いです。よろしくお願いいたしま す。 ○山内班長 どうもありがとうございました。 申し遅れましたが、皆様のお手元に資料としてこの研究班の班員名簿がございますの で、ごらんいただきたいと思います。また、本日の席表がございますので、それをごら んいただきたいと存じます。それでは、事務局の方から一言自己紹介をお願いしたいと 思います。 ○杉中課長補佐 精神保健福祉課の課長補佐をやっております杉中と申します。よろしくお願いしま す。 ○阿部課長補佐 同じく課長補佐をしております阿部でございます。どうぞよろしくお願いいたしま す。 ○斎藤主査 精神保健福祉課の技官の斎藤慈子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 ○山内班長 皆さん、いろいろな形でもう既にFAXをいただいて、事務局のみなさんのお名前は 存じ上げているかと思いますが、いろいろこれからも事務局との連絡がありますので、 よろしくお願いします。 また、これは厚生科学特別研究ですので、いろいろな手続、お金の問題もございまし て、私どもの埼玉医科大学の中にも事務局を持って皆様と連絡に当たりたいというふう に思いますので、その担当者をちょっと紹介させていただきます。相川博で、うちの講 師をやっておりまして、てんかんのことをやっておりますので、またいろいろと皆様方 に御連絡したりお願いすることがあるか思います。 それでは、以上でそれぞれの自己紹介を終わりまして、お手元に会議の進行表がある と思いますが、本日はそこにある順序に従いまして、大ざっぱな事件の今までの経緯を 厚生省からお話しいただきまして、これまでにいろいろな形で皆様方がこの問題にかか わり合ったことについての情報交換を手短にしていただきます。その後で研究計画、研 究分担などについて私の方で御説明申し上げました後、分担チームをつくりたいと思い ます。その中でも今日からでもスタート出来るような形の具体的な研究計画をつくって いただきまして、それをここで一応御承認いただいてスタートするということで、一番 大きなテーマは研究計画の具体的な策定ということになりますので、そこになるべく時 間を使いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、2番目の今回の事件の説明について厚生省の方からよろしくお願いいたし ます。 ○阿部課長補佐 資料番号の1番でございますが、『「ポケットモンスター」事件の経緯』ということ で説明させていただきます。 平成9年12月16日、6時30分より放映されましたアニメ番組の視聴者の間に気分不 良、けいれん等の発作、健康被害が全国に発生しており、救急センター等で医療機関を 受診しておられます。 1枚めくられますと参考資料1とございますが、消防庁の調査によりますと、救急車 で搬送された方の総数は685 名、うち3名が重症、217 名が中等症、以下軽症その他が ございます。 翌日でございますが、テレビ東京より郵政省に報告、更に番組放送の取りやめが決定 されております。これは参考2に添付させていただいております。 18日、厚生省としましては都道府県に政令指定都市に対し、健康被害に関する相談の 通知を発送しております。こちらは参考3でございます。 通産省より映像ソフト等の関係団体に対して映像の利用に関するトラブルについて通 知が出ております。 翌日、19日になりましてテレビ東京の局内調査チームの発足、更に、翌週24日におき ましては、衆議院の逓信委員会において参考人聴取並びに審議が行われております。 社団法人日本民間放送連盟は、アニメーション番組の映像表現に関するアニメ映像特 別部会等を設置しております。これは参考5となっておりますが、6の誤りでございま すので、ここで訂正させていただきます。 翌日、昨日でございますが、参議院逓信委員会において同様の参考人聴取、審議が行 われているところでございます。 なお、本日は1時から3時まで郵政省におきまして、放送と視聴覚機能に関する検討 会が開催されているところでございまして、本日の厚生省にいたりましては、光感受性 発作に関する臨床研究班がここに発足しているところでございます。 以上でございます。 続きまして、資料2番目でございます。本研究会につきまして御説明させていただき ます。 本研究会の課題、光感受性発作に関する臨床研究というテーマでございます。研究概 要としましては、研究目的「今般のテレビ番組と光感受性発作の因果関係の究明及び必 要な保健的対応の検討」ということで、研究方法としましては実態調査、一定区域を対 象としたアンケート式の標本調査。 2番目として、テレビ番組視聴者症例の検討。症状発現者に対する問診による年齢 等、こちらに書いてあるとおりでございます。 また、光刺激の脳波等に対する影響の検討、専門家による今回のテレビ番組の映像の 解析、光感受性と関連するその他の条件の検討、反復閃光刺激の脳に対する影響の検討 などでございます。 資料2の2ページ目に研究班員の名簿を設けております。スケジュールとしまして は、平成9年度内に3回程度の会議を開催し、報告書を策定する予定でございます。 以上でございます。 ○山内班長 どうもありがとうございました。詳細につきましては、また後ほどそれぞれ皆さん資 料をごらんいただきたいと思いますが、実際にはこういうようなことで、研究班が発足 することになった訳ですが、限られた時間の中でいろいろの研究計画をつくったり、ど なたに委員をお願いしようかといったようなことで、いろいろとこれまで御相談してき て本日のことになった訳ですが、この1週間ちょっと、もう10日ぐらいの間にそれぞれ の皆さんがいろいろな形で御経験になったことなどがあるかと存じますので、1人1分 ずつ話をしても15分以上掛かってしまいますので、余り長くならないようにして、どな たかお話のある方はここでちょっとどんなふうな経験をされたかお話しいただければと 思いますが、今まで資料としていろいろな形でお寄せいただいたものもあるかと思いま す。では、ごく簡単に反対回りでいくことにいたします。 江畑先生、もしございましたら。 ○江畑委員 東京都では、テレビ番組による急患発生の実態を翌日17日に早速調査したものが配付 されました。それによりますと、都内の発生件数は57件、男性24件、女性33件というこ とで、その中で中等症13人、軽症44人という結果が出ています。 それから、我々の精神保健福祉センターにこのことに関する問い合わせは今日までた だ1件だけで、この類似の症状が起こったけれどもどこへ行けばいいかという問い合わ せ1件だけでした。 以上です。 ○山内班長 どうもありがとうございました。恐らく資料を御用意いただいた方もおられると思い ますので、後ほど斎藤主査の方に御提出いただければ、それをまとめてまた皆さんにフ ィードバックしたいと思います。 では、鴨下先生。 ○鴨下委員 私は、直接診療にタッチしておりませんが、私の病院は小児科の1日の外来が大体70 〜80人かと思いますけれども、患者は1人も来ておりません。電話の問い合わせが1件 あっただけでございます。 以上でございます。 ○杉下委員 先生この写真は1枚しかないのですが、回してよろしいですか。 ○山内班長 それは後で見せていただくことにして、今はどんな経験があったかを。 ○杉下委員 私どもこういう動画を見せて脳の状態がどういうふうになるか調べておりますが、ポ ケモンというのも放映開始から21分後ぐらいで一番点滅刺激がひどく出ているというと ころを取りまして、それを32秒に編集して、それとレストとタスクを3回ずつ繰り返し て機能的MRIで撮影するというのをやりました。後で皆さん方にお目に掛けますが、 結果は、後頭葉の内側面に非常に広範に脳の賦活が見られるという結果がございます。 左右差はありませんでした。 それから、頭頂部に少し掛かっているかどうかという所見もあります。 以上です。 ○飛松委員 私は、直接臨床というかこういうのを経験していません。どういった感じかというの は分かりませんので、斎藤さんから資料を送られてまいりまして、その光賦活に関する 簡単なコメントは斎藤さんにFAXで出しましたけれども。 ○山内班長 それは、また後ほど検討の資料にさせていただきます。 では、三浦先生。 ○三浦委員 私どもは、大学病院で三次ですので直接は参っておりませんが、関連病院に患者さん がおりまして、そのうち明らかにけいれん発作があったのは4例、それ以外に気持ちが 悪くなったというのは2例おります。その6例につきましては、先ほど申しましたとお り、我々従来やっておりますビデオゲームをやらせる前後で光賦活をしまして、それが 脳波にどういう影響が出るかということを調べる予定でございます。 それから、たまたまそのうちの1人で明らかにけいれんが起こった者は、翌日も関連 病院で脳波を取りまして、それを見ますと普通の白色のルーチンの閃光刺激ですけれど も、明らかに突発性発射が誘発されております。ですから、それはいわゆる光過敏性て んかんではないかと思います。 それから、もう一つは、私はたまたま今、神奈川県の学術担当理事をしておりまし て、昨日理事会がありましてそのとき出た資料で詳しい内容まで聞いておりませんけれ ども、その資料を見ますと、神奈川県下公立小学校869 校、それから公立中学校416 校 中、小学校では受診者数が83例、中学校では20例、全部で103 例という報告をいただい ております。これについてはもっと詳しく調査出来るのかということを教育委員会に尋 ねていただきましたら、しかるべきところから依頼があれば出来るのではないかという 返事をいただいております。 ○八木委員 私のところでは1人だけ実際、直後にテレビの番組をビデオに撮って、それを見た子 どもさんがけいれんを起こした。それはもともと我々のところの患者さんで、どうもも ともとmyoclonic seizureを持っている人らしいということです。その方については、今 いろいろ調べているところです。 それから、私が見ている患者さんの1人で実際番組を母親と一緒に見ていたけれど も、別に発作を起こさなかった、何もなかったという報告もあります。どんなところで 見ていましたかというと、明るくて5メートルぐらい離れたところから見ていて、別に 何もその点はなかったということでございます。 それから、これはほかの小児科の先生からの情報ですが、ある静岡の近くの小学校の 担任の先生が、編集したビデオをまた学級全部に見せて反応を見たという先生がおられ るということでびっくりいたしましたけれども、そういうこともあったようです。 千葉県から見えた何でもなかった患者さんのクラスでも、ほとんど大多数が見ていた そうですが、異常のあったケースは2人いて、けいれんはなかったということだったよ うです。 ちなみに静岡地方はテレビの放送はなかったのですが、浜松の方でテレビ放送され た、明らかにそこで起こっております。放映のなかったところでは起こっていないとい うのが事実のようです。 以上です。 ○麻生委員 配付資料では「Preliminary result(速報)」というのがあると思いますけれども、 そこに一応3枚目のところから見ていただくと、こういう母親とか家族への質問用紙 と、それを写すだけでいい発作調査票というのを愛知県下市の小児科の常勤医がいる主 要病院に今週の月曜日に配付しまして、今、集計を待っているところです。ちょっと急 いでやったのは、基本的には年を越すと母親とかそちらの方の記憶がだんだん薄れてき て、正確な診断が出来ないのではないかということもありまして、こういう質問用紙を お配りしました。基本的には、そのうちの14例ぐらいがある程度結果は分かっていまし て、1枚目にそのまとめが、今のところ5病院のところから女性優位で割とけいれんの 家族歴があって、てんかんの既往歴がない症例の方が多いのですけれども、てんかんの 既往歴がある者もあるということです。 あと、受像機の問題があるかということだったのですけれども、特に今のところはブ ラウン管とか製造会社の方では目立った特徴というのはありません。 あと、次のページに大体発作症状が書いてありますので、後でお読みいただければ幸 いです。基本的には全て救急車で来た症例ばかりではないということで、基本的には救 急車で来ていない症例の中にも結構てんかんと考えられる症例があるということで、消 防庁の調べ以上の症例が結構あるのだろうということがこの中では予想されます。基本 的には救急車で来た症例というのはてんかんを持っていなかった症例、てんかんを持っ ていた症例は基本的にはいつもよりは軽いなというぐらいで終わってしまったというこ とだろうというふうに想像しています。勿論、これはプレリミナリですから、また集計 出来たところで御連絡いたしたいと思います。 ○満留委員 福岡県では、50名弱という報道があったのでございますけれども、まだ実は完全に症 例の検討を行っておりません。私どもの大学の関連する病院で急遽問い合わせまして、 付属病院2つ含めて5つの病院で17名がいわゆる救急外来を訪れている。いずれも全身 性のけいれんを伴って受診したということでございます。 その中で、15例通常の脳波を取っておりますけれども、閃光刺激で7例にディスチ ャージが出たということでございます。まだ、福岡市全体を把握しておりませんので、 急いで調査したいと思っております。 ○西浦委員 私の病院、京阪病院があるのは大阪近郊の守口市というところでございますが、そこ の医師会の秋田会長に電話をしますと、教育委員会でもう調べているよということでF AXを送っていただいたのですが、一体どんなふうに調べたどうか分からないのですけ れども「テレビアニメ・ポケモン視聴による症状発現について」ということで、簡単に 調べたみたようです。 その調べたものでは、項目別に気分が悪い、目がちかちかする、けいれんする、吐き 気がする、戻す、目が痛いというのがあった人は手を挙げなさいということだったのだ と思うのですが、守口市に19の小学校があるのですが、その19の小学校で合計何人いる のかよく分かりませんが219 名の症状が出た。ただ、学校別に1年生から6年生までで 1人もないというところから、一番多いところでは37人というのがありまして、非常に ばらつきが多い。教育委員会がどんな調査したか全然分からないのですが、ざっと見た だけでかなりの数だなとびっくりしております。 そして、1年生から6年生の間で小学校3年生が一番症状が多かった。これは、公表 してもいい材料なのだろうと思いますが、守口市の中で1人が救急病院に入院しており まして、1人が欠席している。それ以外の人は皆学校に出席して、その人たちで症状が 出たということです。ただ、これは、Epilepsyかどうか全然分かりません。気分が悪 い、目がちかちかする、けいれん、吐き気、戻すというのが、いわゆるけいれん意識障 害になるのか、たまたまほかのことで風邪を引いていて頭が痛いというようなことも入 っているのか、非常にあいまいですが、こういう調査をしていくのは非常に難しいなと 思います。 ただ、資料を配りまして、学校の先生に渡しまして、これで調査してくださいという 訳にはいかないし、我々が一々行って説明して、そうしたら調査の精度が上がるのかど うかも分からない。ただ、ざっと調べただけの感想ですが、大変難しい問題を突きつけ られているなという感想です。 ○高橋委員 私は、16日の夜10時半ころ床について間もなくから翌日の2時半、3時近くまで多数 の報道陣から自宅に問い合わせがありました。翌日、今度東京のESGSの会があると いうことでやっと駆けつけたのです。私はこの一番のキーポイントは、場面で放映され たどの部分が視覚刺激として重要かということだと思います。 それで、私は30分見せていただいた番組を非常に注意深く見ました。前半は余り問題 ない。ですが、後半特に最後の3分の1の場面で赤い色を帯びた点滅刺激が頻回にシ リーズで繰り返される。私はこれだなというふうに直感いたしました。と申しますの は、私は先ほど申しましたように、30年ほど前から現在もそうなのですが、高輝度の極 めて強いストロボの閃光刺激が脳波の検査として我が国だけでない外国でも行われてい る訳ですが、このような視覚感受性発作を持つ方に対して、私は30年前から低輝度と申 しますのは、約10から20ニットで十分なのですが、それはテレビ画面の明るさとほぼ同 じです。それに赤の点滅が加わったり、あと幾何学的な図形が加わると極めて視覚誘発 発作の方が鋭敏に反応して脳波の異常波を出す、光突発反応を出すのです。そういうこ とを毎日経験しておるものですから、今回の画面を見てもう一度繰り返すと低輝度の視 覚刺激、その中の赤の点滅刺激と点滅幾何学的図形があの中にありますが、特に、あと 3分の1ほどの赤の点滅刺激が、私が一番危惧していた刺激に一致して、私はこの刺激 が誘発したというふうに直観的に理解いたしました。 この班の一番の目的は原因ということですが、私は個人的には一言で言うとそのよう な点滅の幾何学的、あと赤の点滅刺激、今回は後者の方ですが、それが密接に関係あ る。しかも時間的に考えて、このように多数の方がそれで発作を起こしたということ は、もうこれではっきりした原因が確実に出たというふうに理解しております。 そんなこともあって、私は17日会を終えて夜に仙台に着いたのですが、それから深夜 にまで及んで実は英文の危険信号の文書をつくって、ロンドンでテレビゲームのために 事故があって、それでロンドン会議があって私は以前からそのような研究を行っている ものですから呼び出しを受けて、そのとき八木先生も国内から出席なさったと思いま す。そんなことで外国に発信をして、そうしたらどうでしょう、既にもう数通以上の詳 しく事情を教えてくれというふうなことの連絡を受けております。 私は、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学からすぐに来月の17日に事情を詳しく講 演してほしいという依頼を受けて、それをアクセプトして現在に及んでおりますが、夕 べも遅くまで、今朝も早くから、なおかつ執拗な報道陣の取材を受けております。 以上です。 ○黒岩委員 私の勤務しております横浜私立大学医学部付属病院におきましては、神経内科、神経 科、小児科、眼科、小児精神神経科の5つの科の部長を通して調査いたしましたが、特 に16日及び17日に受診した人はおりませんでした。 夜間であったということを考えますと、大学の付属病院には余り患者さんは来ない可 能性がある。やはり広く第一線の診療の開業の先生のところに患者さんが行った傾向が あるのではないかと思っております。 また、私たちのところでは神奈川県の横須賀私立市民病院に神経内科の医師を派遣し ておりますが、朝日新聞の報道によりますと、横須賀私立市民病院の小児科の救急外来 に4名の8歳から16歳の子どもが嘔吐救急で訪れたという情報がございます。 以上です。 ○岡委員 私どもの科には当日2人の患者が来ております。いずれも日ごろ治療していない、も う高校生と大人でございまして、1人は初めてのけいれんでありました。それから、も う1人は昔熱性けいれんがあって、ずっと何事もなく過ごしていて今回年長になってき たという人がいます。それらの人々はすべて脳波検査を直ちに行っておりましたが、 Photosensitivityが脳波上見られたのは1人でありまして、1例は何も出ておりませ ん。 同様のケースを既にてんかんの治療をして何年も断薬してほぼ治癒したと思っていた 人が来た例が1例あります。その脳波もよその病院で見てまいりましたが、それも Photosensitivityは出ておりませんでした。 一方、私どもの患者さんの中には特殊なてんかんでPhotosensitivityの極めて強い ケースがありますが、その人の中でビデオを熱心に見ていたらしい子がいまして、それ が実は意外に何もなく経過した。ですから、八木先生が言われたように、調査のときに もどのような見方をその子がしていたかということも必要ではないかと感じました。 関連病院など岡山周辺のところを調べますと、12例が把握出来ました。いずれもけい れんについてのことであります。 そういうことを見ますと、今まで私どもはPhotosensitivityは今回のこの資料の中に もございますが、Bickfordの3段階のものを使ってきまして、日常の光の中で発作が起 こるものを一番程度の強いもの、それから、検査室で特定のflicker を与えるとけいれ んが来るのが第2段階、検査室で脳波の上だけ出るのが一番軽い第3段階と思ったいた のですけれども、検査室のもので出ずに日常光と言ってよいかどうか、生活の中での方 が発作を起こしている訳ですから、Bickfordの分類がちょっと崩れたなという感じを持 っている次第であります。 以上です。 ○牛島委員 慈恵医大は現在西新橋にございます本院のほかに3つほど分院がございますけれど も、私の調べた範囲内では青戸にございます青戸病院に2例だけ小児科に訪ねていま す。それから、ほかの本院、分院、第3病院には問い合わせが2〜3件あった。その内 容については、ただ気分が悪くなったという程度で詳細は分かりません。聞きますと、 そのまま落ちついたようだから受診の必要はないだろうということで終わっているよう でございます。 その他の精神神経科、それから、神経内科その他では受診はないようでございます。 私、精神科の医者でございますものですから、先生方と多少視点が異なるのは御容赦 願いたいのですが、この問題は私ども聞きましたときにまず感じますのは、当然のこと ながら皆さんおっしゃっていらっしゃる光刺激によるけいれん発作は当然考えられる し、それがメーンであろうという感じはいたしますけれども、もう一つこの番組の持っ ております流行性、流行しているということが子どもたちの情動水準が観察中にかなり 高まっているという事実は否定出来ないのではないかという気がいたします。 この情動水準が何を引き起こしているのか、勿論一番考えられるのはけいれんその他 の脳の機能を考えますけれども、もう一つ私ども頭に浮かんでいきますのが、昔から言 われている集団ヒステリーと言われる現象でございます。山間僻地でかなり周囲から隔 絶したところにある集団が出来て、その中である力が働いたときに集団でけいれん発作 を起こすという、これはいわゆるてんかんとは違った性質のそういったことが以前から 報告されておりますので、これはある意味では非常に現代的な閉鎖性、一人一人部屋の 中に入って、しかも、ある一面では全国的に共通しているという特異な閉鎖性の中で情 動興奮が起こった場合に、そういったヒステリー性のけいれんが起こらないとも言えな いものですから、そういったふうなことを今考えているところでございます。具体的に これをどういうふうな形で調査するかというのは大変難しゅうございますけれども、こ の問題が引き起こしたメーンの部分はけいれん性の問題があるという周辺には、何かそ れに類似のものを多少考えておかねばならないのではないか、そんな考えを持っている ところです。 ○山内班長 どうもありがとうございました。 私ども埼玉県では、翌日の17日までに救急の搬送をされた者は全部で70名ということ だったのですが、我々の埼玉医大での受診者は11例ございました。8歳から16歳で、男 性3名に対して女性が8名と女性が多かったのですが、症状としては11名中意識消失が 10例、全身けいれんが9例、そのほかに頭痛とか吐き気、嘔吐といったような症状を呈 した人もいます。既往で見ますと、てんかんとして治療中だったものが11名のうち2例 ございます。過去にてんかんとして治療を受けていたけれども、既に治療を中止してい たという人で症状を呈した人が1例。治療を受けたことはないけれども、熱性けいれん などのけいれん性の既往のある者が2例ということで、全く何の既往もない人は6例と いうことなので、約半数だったということになると思います。岡先生のところのよう に、脳波などの検査はまだ調べてありませんので、その辺は分かりません。 ただいまお話を伺いましたように、例えば、症状から言ってもさまざまな症状があっ たりあるいは情動性のものも考慮に入れる必要があるということでしょうし、調査の仕 方にしても提案なされていてやった調査と、ほかの調査では随分意味も違うので、そう いういろいろの点を考えて、この研究班では今後いかなければいけないということにな るかと思います。 班長メモと書いてありますが、この資料ヌ4はイギリスでこういう点の研究が行われ ておりまして、御存じの方は多いかと思いますが、実はPhotosensitive Epilepsy とい うモノグラフが出ておりまして、この中の抜粋なのですが、どのくらいのprevalenceと いうかincidenceかといったようなことだとか、2枚目にある岡先生のおっしゃった BickfordのClassificationというのは日常光の光の強さで発作を起こす人、 が強い光 や早いflicker でのみ発作を起こす人、 が脳波の上だけで発作性の波が出現するタイ プといった光との関係で分けています。この本の著者のHarding ,Jeavonsのタイプ分け というのはTABLE2,1にありますが、これはテレビでFitsを起こした人あるいはlight だ けで起こした人、Spontaneous fitsがある人、組合わせでそういういろいろのものが出 来るといったようなこととか、次のページは起こる症状はTonic-clonic、Minor-absence と書いてありますが、Myoclonic とかPartial-focal その他の発作ということが述べら れています。これは、タイトルにあるようにPhotosensitive Epilepsy ということで言 っていまして、コンクルージョンのところだけちょっと書いてございますので、またお 暇な折にごらんいただけるとお分かりいただけると思いますが、てんかんといったよう なものについての検討はこういうことでいろいろ行われております。 引き続いて、お手元の資料のヌ5、ヌ6はテレビゲームを中心として、国際、国内の 研究班が組織されておりまして、そこで行われた研究成果の中間報告が2つございます ので、ごらんいただければと思います。 それから、資料ヌ7というのが先ほどのHarding 、Jeavons の研究などを基にしまし て、安全性といった立場からHome and Leisure Accident Researchといったものが出さ れておりまして、詳細にいろいろなことが検討されておりますので、折に触れて参考に していただきたいと思います。 それから、同時にIndependent Television Commission というITCのプログラムの いろいろのflicker や何かに対するコメントなどが書いたものがそこにございますの で、またごらんいただければというふうに思います。 本日、お話がありましたように、調査の仕方とかそういうものについても先ほどコメ ントがございましたので、その辺もお考えいただくことにしまして、資料ヌ3という1 枚の紙がございますのでごらんいただきたいと思います。いろいろなことによって搬送 されたり、今度のいわゆるポケモンを見ていて症状を呈した人たちというのは、一体ど ういうことになるのかということを考えまして、いろいろな組合わせを考えてみたので すが、なかなか難しくてうまくいかないのですが、例えば、ポケモンで発作を起こした 人と発作を起こさないというマイナスのときは自律神経症状みたいな頭重感というもの も入っているかもしれない。そこまで入れていいか分かりませんが、そうやって分けた ときに光刺激で発作が誘発されるあるいは発作波だけのこともあるかもしれません。こ の組合わせをまた考えると難しいので、そういうふうに分かれる。しかも、その人たち が自発性の発作を持っていたかどうかということで、また分かれる。安静時に脳波異常 があるかどうかといったことでも分かれるかもしれない。 例えば、ポケモンで発作を起こして光刺激で発作が誘発されて、しかも、自発発作が あって安静時にも発作波があるということになれば、恐らく診断としてはてんかんとい うことになって、こういう人も含まれていたでしょうし、ポケモンで発作が起こって光 刺激でも誘発発作があって、しかし、自発発作がないといったような場合どうするかと いうような、そういういろいろなことが起こってくると思いますが、いずれにしても、 こんなようなパターンのどこかにそれぞれのケースが入るのかもしれない。そういう対 象をこの研究班では相手にすることになるといったようなことになるかと思います。 実は、ここまでで皆さんの意見を聞いてディスカッションするといいのですが、それ をやりますと恐らく今後1時間掛かるということになりますので、一応そういうことを 念頭に置いた上で今後ディスカッションしていくとして、先に話を進めたいと思います が、その際に1つだけお話ししておきたいのは、この研究班が「光感受性発作」という 言葉を使っているということであります。この本にありますように「Photosensitive Epilepsy 」という言葉はある訳なのですが、我々何人かの専門家で、この研究班の立ち 上げのときにてんかんの専門家と相談したときに、1つは、健康被害をきたした人を広 くとらえる意味からも、「てんかん」という言葉は使わない方がいいのではないかと。 また、いろいろの社会的なことも考えまして、現象として「発作」という言葉を使いま しょうと。 では、Photosensitiveというのは光過敏なのか、光感受性なのかといったような議論 もございましたけれども、ハイパーセンシティブではなくてセンシティブだから感受性 といった意味合いもありましたし、また、一方からは、先ほどから指摘のありました多 少自律神経性の症状というものも広く含むということで、感受性の程度によっていろい ろの発現の状況も違ってくるのではないかと多少広い概念で、この際この言葉を使わせ ていただきました。私は個人的には、今後この分類も含めてどういう言葉をそれぞれに 使うべきかということは、学会レベルで検討されるべきことかと思いますが、言葉の定 義をめぐってディスカッションしていますと、これもまた大変な時間を要することにな りますので、いろいろな御意見はあるかと思いますが、今後、検討する中でその辺をま た詰めていければと思いまして、一応この言葉をこの班会議では使わせていただきま す。 特に、ここまででこれだけは言っておかなければいけないということがございましょ うか。 ○高橋委員 1つよろしいでしょうか。私のこれからの若干の発言、この研究班の目的からしてま とを得たものでないかもしれません。ですが、先ほど述べたような理由からして、私は 皆様のお話をお聞きしていて、宮城県では幸い放映されなかったために、このような ケースはないのですが、私が今まで行ってきた自分の仕事の性質上、あともう一つはロ ンドン会議に出席して、そして、京都でも会の世話人をやったりして外国の研究者とか なり親しく情報の交換をしているものですから、今回の事態をそういうふうな観点か ら、やはりこういうふうなことの再発があってはならないというふうに思って、自分自 身の判断で先ほど若干述べたことを行ったのです。 そして、執拗にマスコミから現在なおいろいろなことを私は追求を受けているのです が、その辺り含めて私はある程度結論が出た時点時点で皆様に対する、特に、私のとこ ろは光過敏の患者さんが多くて、実は今日もその患者さんの脳波を記録してきた実物を 持ってきています。あと若干のスライドも準備はしているのですが、何か非常に不安に 思っているので、正しい理解というか、それ以上に緊急の再発防止に対する情報公開が 必要だなというふうに感じております。現在まで私は自分の経験、考え方に基づいての 自分の責任でそういうことを行ってきたつもりですけれども、もう1週間も過ぎると結 論を出さないと外国からも次々事情をもっと詳しく教えてくれ、君が言うように赤だけ ではないだろう、図形も関係しているだろうとかいろいろな意見が入ってきているもの ですから、国外にも向けたグローバルな観点に立っての予防、防止というふうな情報公 開ということも、私は今回緊急に求められているように感じております。 ○西浦委員 私も精神科医で牛島教授の御指摘はよく分かるのですが、今回これは光に対して発作 を起こした、ポケモンで起こったというのは光だけの問題として限定して絞り込んで調 査していっていいものかどうか。というのは、ポケモンが低学年の児童に対してどうい う文化的な絞り込みというか、大阪のある先生はヒステリーだと言ってちょっと物議を 醸し掛けたのですが、そういうふうな文化的な背景もありますので、この調査を光だけ に限定した調査にするのか、あるいはポケモンという文化的な特殊な背景も非常にあっ て問題が起こっている。教育委員会でまた調査したときに、これは実際発作だけではな くて何かあったアクシデント、何か文化的なものを含めた子どもの中で何か大事件みた いものが起こっていて、そうしたら私も手を挙げるというようなこともあるように思い ますので、その辺はこの研究班の問題ではないと思うのですが、牛島教授御指摘の問題 もやはり関連させて研究していかないと、光だけに限定しますと私たちは逃がしてしま うのではないかなという気がいたします。 ○山内班長 分かりました。まず、第1番目に高橋先生の御指摘、重要なことでありまして、これ から御説明します研究目的の中にも予防ということが入っておりますので、そういう視 野も一応入れております。 それから、今の西浦先生のお話ですが、私は、この問題の中に当然牛島先生の御指摘 のような問題も念頭には入れて、広く構えた方がいいだろうというふうに思っておりま して、先ほど説明しましたパターンの中で症状を出す人の中にそういう自律神経性の発 作とかいろいろな形で光刺激にも何も反応しない、自発発作も何でもないといったマイ ナス、マイナスというような人たちをどういうふうに理解するかといったような検討の 中で、今回起こったこれだけたくさんの症例の中にこういう人たちがどのくらいいるか といったことを明確にするというのも、我々の役割の一つであろうというふうに思って おります。 ○高橋委員 済みません、もう一言だけ発言させてください。そのことに関して、私は両方の精神 科医なものですから観点を私自身の考えに入れて、今まで私は取材された場合すべて視 覚誘発発作というふうな形で言ってまいりました。それはいわゆる狭い意味での光過敏 性てんかんも含むでしょうし、あるいは潜在的ないわゆる健康な方が今回異常な刺激で 誘発されたものも含む、あともう一つは、心理的な要素も否定出来ない。そういうふう なことも含めて、私は一貫して「視覚誘発発作」という言葉を用いてまいりました。研 究班のこの現象は、それでよく意見は分かるし賛同するのですが、「光過敏」という言 葉を出すと、また、情報公開の過程で混乱する場合があるものですから、発作に関して はいずれにせよその辺のことを十分考慮して、言葉を学会での検討云々よりも、ここで 出来るだけ早急に結論を出していかないと、ある新聞ではこの言葉、ある新聞ではこの 言葉と次々に私にどういう意味なんだという問い合わせが今までにも数限りなく多いで す。 以上、発言いたしました。 ○山内班長 ありがとうございました。 それでは、今のようないろいろな御意見も念頭に置いて、次にちょっと移らせていた だきますが、資料ヌ9というのをごらんください。これは、今までも皆さんの御指摘の ありましたようないろいろな問題を一応念頭に置きまして、厚生省側から先ほど御説明 がありましたような、この研究班の果たすべき任務といったようなものに基づきまし て、一応私の試案としてつくったものでございます。これは既に皆さんにお回しいたし まして、それについて御意見もたくさんいただいておりまして、私もそれぞれ拝見いた しました。 一応ごく簡単に大事なところですので御説明申し上げますが、研究の背景について は、皆さん御存じのとおり、先ほどから御説明があったとおりです。 そこで、目的は「このアニメの視聴中に引き起こされた症状の発現機序を明らかに し、これを予防するのに必要な保健上の対策を検討する」ということで、研究は大きく 3つの柱から成っておりまして、1つが実態調査「今回のアニメ・テレビ番組を見てい た者の中で、何らかの他覚的および、あるいは自覚的症状を呈した人の数を把握し、症 状発現の頻度並びに背景因子を次の方法により明らかにする」。 1つは、発現頻度。全国の数か所と書いてありますが、何か所かを任意に選び、その 地域の幼稚園、小学校、中学校、高等学校の在校生につき調査票、別紙1に基づき調査 する。 2番、背景因子。調査対象者の中で、明らかにふだんと異なる他覚症状を呈し、ある いは自覚症状に気づいた者すべてを対象とし、調査票に基づき症状の発現に関連する因 子を調査解析する。 別紙につきましては、皆さんごらんいただいたと思いますが、一応は不完全ながらた たき台として後ろの方に付いています。 こういったような実態調査によって、一体見ていた人の中のどのくらいの人がそうい う症状を呈したのかといったような疑問にこたえることが出来れば、また、どんな症状 が出たかといったことが把握出来ればというふうに思った訳です。 それから、2番目が「症状発現者についての医学的検討」ということで、今回のテレ ビを視聴していた者で、明らかにふだんと異なる他覚・自覚症状を呈した者のうち、本 人並びに家族の同意、これは同意書がついておりますが、が得られたもので、担当医師 が適切と認めたものを対象として以下の検討を行う。 症状把握については問診票を別につくりまして、先ほどの調査票とは違うものであり ます。詳細な症状の把握とともに、既往歴などの医学情報を得る。大体150 〜160 名を リクルート出来ればとはそのとき思った訳ですが、この点についても検討いただきた い。 検査ですが、上記対象者のうち、更に検査について家族並びに本人の同意が得られた ものについて所定の方法、別紙3に基づいて脳波検査を施行する。30から50名というふ うに一応そこで考えています。 それから、3番目の柱として次のページですが「光刺激の物理的特性と生体に与える 影響」ということで、基礎的研究を念頭に置いているのですが「今回の映像が多数の視 聴者に症状を引き起こした原因を明らかにするために、別紙3にさだめる検査に加えて 以下の検討を行う」。 ポケットモンスター第38週放送分の映像と、それ以前のものとの比較を以下の点を含 め、主に脳波上の突発波を指標として非侵襲的に検討する。すなわち、映像の点滅頻 度、強度、色彩、図形の種類とその変化の速さなどの点から比較検討する。 2番、生体、特に脳に与える影響を脳波を中心として、一部には脳血流測定を初めと する機能的画像検査を用いて検討する。 以上のうち、生体を対象とする検討では原則として健常者を対象とするが、本人並び に家族から同意が得られ、検査担当医が適切と判断した場合には、今回症状の出現した 者も対象とする。どんな検査をするかということは、まだ明確になっておりませんが、 それぞれ必要とする数があると思いますので、それを対象とするというふうに考えまし た。 この柱は、先ほど厚生省側から説明されたものと同じ柱でございますが、これにつき まして皆様の御意見をお寄せいただきましたのを拝見しました。それぞれ御自分の研究 を基にしてあるいはお考えを基にしての御意見いろいろあるかと思います。これを延々 と検討していると、また1か月、2か月ということになりますので、あるところで共通 の認識に達すればそれでもって進みたいと思いますが、そのときに先ほどの課長さんの お話もありましたように、時間的な制約がございまして来年の3月までにこれを何らか の形でまとめの形にしたいというふうに要請されております。調査にしても検査にして もこういうことをやりたい、ああいうことをやりたいというのはたくさんある訳なので すが、余り詳細なものになりますととても複雑になって、それまでに終わらないという ことがありまして、かなりこれは緊急対応といったような意味合いもございますので、 皆さんのアカデミックな発想には合わないというところもあるかもしれませんが、とに かく現実対応が出来るということを1つの目的、めどといたしまして、それぞれの研究 の方式を決めていただきたいというふうに思っております。 ここでもって延々と議論する訳にいきませんので、皆さんのお手元に資料ヌ10という のがございまして、これは班長の独断でつくらせていただきましたが、3つの柱を実態 調査班、症例検討班、基礎研究班というふうに分けさせていただきました。そして、そ れぞれのメンバーをそこに上げまして、八木先生は両方にお入りいただくことになりま すが、別途の調査などもしておられるので実態調査班の方も御意見をいただきたいと思 います。 症例検討班の方は、各症例についてのある一連の方式による検査といったようなこと を一応考えておりまして、実は先ほど資料としてお配りしました国際、国内のゲームと の関連の検討班に入っておられる方がそこにいます6名でございまして、この方々は共 通のプロトコールでもって今まで検討してきましたので、手っ取り早く検討する分には 最もふさわしいのではないかということもありまして、こういう形をつくらせていただ きました。 そして、それぞれの班長に予定されております江畑先生、黒岩先生には、 班員の皆さんの御意見をお戻しいたしまして、私のつくった研究計画書のそれをリバイ ズドするということを御依頼申し上げておりましたので、今日はその案もお手元にお寄 せいただいておりますので、このグループごとに分かれまして、分担班長の試案を御検 討いただいて30分ぐらいのディスカッションの後に決定版を出していただきたいという ふうに思っております。また、年始になりますと大変でございますので、是非よろしく お願いいたします。そこまでよろしいでしょうか。 それでは、この場所を3つに分けて行いますので、そして、それぞれに厚生省の方が お入りいただけますので何かこういうものを用意してほしいとか、こういうコピーを取 ってほしいということがあれば言っていただきたいと思います。では、よろしくお願い いたします。 (班毎の討論) ○山内班長 それでは、ちょっと時間をオーバーしましたが、そろそろよろしいでしょうか。 現在の時点で決定版を紙に書いて出すというのはなかなか困難なことかと思いますの で、どんなふうなことが決まったかというお話をちょっとここでしていただきまして、 恐らくそれが紙の形で出るのは、三が日のうちということになるかと思いますので、ち ょっと学校の休みもありまして調査の方なども大変困難があると思いますが、その辺も 踏まえて決まったことをお話しいただければと思います。 では、江畑先生お願いします。 ○江畑委員 実態調査班としては、まず、どのような実態調査票を使ってやるかの実態調査票につ いての大まかな案が出来ました。それを基にして全国各地4〜5か所において小学校、 中学校、高校それぞれ1校ずつ程度を対象にして実態調査を行う。抽出に当たっては必 ずしもけいれんが起こったといった、てんかんだけを示唆するいわゆるけいれん発作だ けを意味するものではなくて、その周辺部のPhotosensitivityを出来るだけ抽出するよ うな項目にした。今のところはそういうところです。 ○山内班長 この辺についてはよろしいでしょうか。何か御意見ございましたら。 ○江畑委員 失礼しました。そのPhotosensitivityだけではなくて、視聴者のそのとき情動状態も ある程度把握出来るようなものにしたということです。 ○山内班長 そうすると、調査票の決定版とどこを対象にするかといったようなことについては。 ○江畑委員 それは、まだ最終的にはいっていませんけれども、今後それを早急に決めたいと思い ます。 ○山内班長 では、いずれにしても3学期というになってしまうかもしれませんが。 ○江畑委員 1月中に行うということでは、皆さん同意されました。 ○山内班長 班員の中から指摘がございましたけれども、記憶が日とともに薄れていくという問題 もありますので、この辺もなるべく早目にやるようにお願いしたいと思います。 それ では、第2の柱であります症状発現者についての医学的検討ということですが、まず、 症状把握についての問診票は実際にてんかんを専門とする医者が問診して書くので、も う少し詳しい治療している薬とか家族歴なども入れた方がいいということになりまし て、これは名古屋大学でお使いいただいたものとこれを合わせて今年じゅうに原案をつ くって皆さんにFAXを送って、三が日が明けるときには決定版になるようにやる。 そして、このお願いするのは、先ほど申し上げませんでしたが、分担の各研究班の方 はこういう企画立案することに関係する訳で、調査や何かをするときにはその分担者で ない人のところにお願いして協力いただくということも当然ありますので、その辺は御 協力いただきたいと思います。 それで、我々の方の問診に基づいてきちんとした症状把握、既往歴などの医学情報を 得るというのは我々の分担の班のほかに、出来ましたら三浦先生のところあるいは西浦 先生のところでも10名とか数を関連のところで、もしお会い出来れば会って症状把握を していただきたいというふうに思います。 それから、第2点の検査についてですが、検査についての刺激の頻度について少しプ ロトコールの変更を行います。今、高橋先生がテレビ東京と交渉していますが、最後の 赤、青の点滅がどのくらいの頻度であったかというのを、ちょっとチェックしまして、 それに合わせた刺激頻度も使いたいということで、その辺の調整が多少あります。 それから、この目標ですが、名古屋、岡山、福岡、埼玉でそれぞれ10例くらいは今の ところつかまっておりますので、そうしますと40例になりまして、それ以外のところで も静岡あるいは仙台辺りでつかまるプラスアルファも入れることなりますが、もし先生 方の調査の中でそういうことで検査してくれないかといったようなことが出てきました ら、是非、我々の方に御連絡いただきまして、その方については近いところでもって何 か工夫をして検査するということで50例を確保したいというふうに思っています。 その際に、対象として発作を起こした人ばかりというふうにならないということも大 事なことなものですから、気持ちが悪くなったというような人で、もし検査したいとい うことであればすることになります。この分担班のところで検査出来ない場合には、 ルーチンの検査でもいいのでやりたいというふうに思っておりますので、その辺につい てはきちんとしたプロトコールが出来ましたらお願いしますので、よろしく御協力くだ さい。 以上が第2の柱ですが、それでは、第3の柱の光刺激の物理的特性と生体に与える影 響という基礎的な研究よろしくお願いします。 ○黒岩委員 基礎研究におきましては、まずテレビ番組の画像の解析を行いまして波長、それか ら、どういう色であるか、輝度であるとか、刺激頻度であるとかあるいは3D的な吸い 込まれるような遠近の動きであるとか、そのどれが関連しているのであろうかというこ とに関連して仮説を立てていきたいということが1つでございます。 もう一つは、実際に最も発作を起こしたであろうと考えられる2秒間のビデオ、それ は1こま30ミリ秒で33ヘルツの赤、青、黒などの色のこまが混在した刺激、その刺激を 使って脳波、脳磁図、誘発電位、 functional MRIの測定を行うということを計画い たしました。 脳磁図と誘発電位の測定のためには2秒間の赤、青の点滅の頭出しのところでトリ ガー信号を出さなければいけないということで、技術的な問題については今後、検討し ていきたいということでございます。 対象といたしましては、若年成人をやっていきたいと考えております。 以上です。 ○山内班長 どうもありがとうございました。 それでは、3人の役割分担といいますか、共通のものを3人がそれぞれやるというこ とですか。 ○黒岩委員 はい。 ○山内班長 そうですか。では、そういうことで、一応3つの分担班の班長さんは、それを1つの プロトコールの形にしていただきまして、年明けの三が日が過ぎたころにお送りいただ きまして、それを決定版として皆さんにお流ししますし、それぞれ問診票、調査票は御 協力いただけるようにそれをお配りするという形にしたいと思います。よろしいでしょ うか。 実は、これはタイトスケジュールだということは承知でもって今日の押し迫った年末 の中を強行軍した訳ですが、多少不消化のところはあるかと思いますが、今年は年末年 始が少し公的機関では長いようでございますので、その間に少しエラボレートとしてそ れぞれコミュニケイトしていただいて、出来れば年明けにはきちんとなった形で、すぐ 動き出したいというふうに思います。 実はお金のことなのですが、今、予算折衝をしていただいておりまして、頑張って課 長さんがお金は取ると言っているので大船に乗った気持ちでやりたいと思いますが、多 少それまではそれぞれ領収書というもの、必要経費については立て替えていただいて、 後でもってお支払いするような形を一時取らざるを得ないと思います。それで予算がき ちんと決まりましたら、こういうふうにしてほしいということを改めてお話しすること になると思います。 何か資料があるんですね。今お配りしていただいているのは、先ほどの Harding、 Jeavons のPhotosensitive Epilepsy の初版より遅れて出た1979年のNewmark とPenry のNIHで出したPhotosensitivityについてのReviewでございまして、なかなかいいも ので、Definitions などもありますので、その辺もまた各自お勉強していただきたい。 まとめのときにそういうものを御利用いただきたいというふうに思います。 今後の日程でございますけれども、また御都合の悪い方がおられれば変えたいと思い ますが、第2回目は2月20日ごろを予定しております。このときには進捗状況と、そ れから、あるタイプのケースで発作ばかりのケースに固まったりしていますと全体像が 描けられないので、ちょっとその辺は調整するという意味合いがあります。 それから、その次には3月も押し迫った27日ということで、これは皆さんの御都合 がどうか分かりませんが、そのときには少し時間を掛けて各班のまとめの発表をお聞か せいただいて、そのときにはきちんとディスカッションしたいというふうに思っていま す。 皆さんどうでしょう。私は、厚生省が気配りして国立の方には土曜日に出てきてもら うようなことを考えたのかと思ったのですが、両方とも金曜日ですか。そうしました ら、幾つかの案をつくりまして、皆さんの予定が恐らく年度末であると思いますから、 その周辺ということで、いい日悪い日を選んでやることにして、出来れば最後の3回目 は余り急がないできちんとディスカッションするように時間を取りたいと思いますが、 そういうことでよろしいですか。いずれにしても、あと2回やらせていただいて、2回 目は中間の進捗状況と微調整をするというふうにしたいと思います。 (日程調整) ○山内班長 では、2月20日の3時〜5時、それから、4月3日の2時〜5時ですね。そういうふ うにしたいと思います。 では、本当に厳しい進め方で御迷惑をお掛けしましたけれども、どうも御協力をあり がとうございました。 では、事務局の方からよろしくお願いします。 ○阿部課長補佐 本日は、テレビ東京の御好意によりまして、テレビ番組「ポケットモンスター」の画 像の鮮明なビデオを先生方の人数分お借りしております。終了後、責任持って返す約束 になっておりますので、テープには通し番号を付けておりますので、お取扱いにつきま してはよろしくお願いしたいというふうにお願いいたします。 以上でございます。 ○牛島委員 これは持ってくるのは次回ぐらいまでですか。 ○田中精神保健福祉課長 いいえ、終わって4月になってからでも。 ○牛島委員 それでよろしゅうございますか。 ○山内班長 それでは、大変タイトなスケジュールで強引に押し進めたところもございますけれど も、どうやら形が何となく出来てきまして、これから年が明けたら早々動けることにな るかと思いますので、いろいろ御無理を承知の上でございますけれども、どうぞよろし くお願いいたします。 今日は本当にいろいろとありがとうございました。 ○田中精神保健福祉課長 ありがとうございました。 問い合わせ先 厚生省障害保健福祉部精神保健福祉課 斎藤(内3055) (直通:3501―4864)