99/02/01 公衆衛生審議会・総会 公衆衛生審議会・総会 日 時 平成11年2月1日(月) 13:30〜 場 所 中央合同庁舎5号館(厚生省講堂 2階) 議 題 (1)会長等の選任について (2)平成11年度予算(案)の概況説明について (3)その他 高山課長  ただ今から公衆衛生審議会総会を開催させていただきます。  私は、保健医療局企画課長の高山でございます。よろしくお願いいたします。  本日は、改選後初めての審議会でございますので、会長が決まるまでの間、私が議事 進行を務めさせていただきます。よろしくお願い申しあげます。  まず、開会にあたりまして、最初に山口厚生事務次官よりご挨拶を申し上げます。 山口厚生事務次官  厚生事務次官の山口でございます。宮下厚生大臣が国会にでておりますので、大変恐 縮でございますけれども私から総会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げたい と存じます。  皆さまには、本日大変ご多忙のなかをご出席を賜りましてまことにありがとうござい ます。また、皆さま方には、日頃からそれぞれのお立場から厚生行政の推進にご支援と ご協力をいただいております。心から感謝を申し上げたいと存じます。  また、このたび当審議会の委員に、ご就任をお願いをいたしましたところご快諾をい ただきました。心から御礼を申し上げます。どうぞよろしくお願いを申しあげます。  さて、私から改めて申し上げるまでもありませんけれども、わが国、いま時代の大転 換期で厚生行政につきましても、少子、高齢化等社会経済情勢の進展に対応した、社会 保障制度の再構築ということが強く求められております。保健・医療の分野におきまし ても、ご承知の通り医学、医療の進歩、あるいは生活習慣の変化、国際的な交流の活発 化というようなことを背景にいたしまして、感染症対策あるいは国民の健康づくり等、 本当に課題が山積をいたしております。  委員の先生方には、従来にもまして今後、ご指導、ご支援をいただかなければならな い場面が多々でてくるのではないかと思っておりますけれども、どうぞよろしくお願い を申し上げたいと存じます。  この機会でございますので、若干課題等につきまして述べさせていただきますと、ま ず感染症対策につきましては、長年の懸案でありました新法が本年4月からいよいよ施 行になります。この法律の大きな狙いであります、時代に即した感染症予防対策と人権 の尊重ということが両立されますように、今後とも、皆さま方のご指導のもとに施行に 万全を期してまいりたいと思っております。  また、すでに克服されたかに見えました結核が、ご承知のとおり登録患者が三十数年 振りに増加をするといったことで、結核対策の充実強化も急務となっております。当審 議会からは、昨年緊急のご提言もいただきましたけれども、今後の結核対策については さらにご審議をお願いをしなければならないと考えております。  また、かって成人病と呼ばれておりました糖尿病、脳卒中、がん等につきましては、 平成8年にこの審議会におきまして、「生活習慣病」という位置づけをしていただきま して、この言葉もようやく国民の間にも定着をしてまいりました。今後、生涯を通じた 健康づくりや生活習慣病の予防対策をますます推進して、いわゆる健康寿命を延ばして いくという目標のもとに、私どもも21世紀における国民健康づくり運動、「健康日本2 1」と称しておりますけれども、この策定推進等を図っていくつもりで鋭意取り組んで おるところでございます。この点につきましても、委員の皆さまにはこれから具体的な 方策をはじめとしまして、積極的なご提言をお願いをいたしたいと存じます。  また、精神保健福祉法の改正につきましては、先月当審議会からご意見をいただきま した。これを踏まえまして、できるだけ早く改正案をまとめてお図りをいたしたいと考 えております。  この他に臓器移植あるいは難病等の疾病対策、地域保健対策、予防接種、健康被害の 認定等、当審議会には広範でかつ国民の安全健康と密接に関わる分野を対象としていた だいておりますので、国民の皆さんの期待、関心というものも非常に大きなものがある と存じます。委員の皆さまにおかれましては、大変ご苦労をお掛けをいたしますけれど も、これらの諸課題に積極的なご審議をいただきまして、ご提言をいただきますように 重ねてお願いを申し上げ、大変ご苦労さまでございますけれども、どうぞよろしくお願 いをいたします。一言ご挨拶とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 高山課長  山口次官は、次の予定もございますので、これで退席をさせていただきますので、よ ろしくお願い申しあげます。  それではまず最初に、公衆衛生審議会の委員の先生方の任命状況について、ご報告申 し上げます。  公衆衛生審議会令第2条第1項により、「委員は95名以内で組織すること」とされて おります。このたび、これまで委員であられました93名の方のうち、2名の方を除きま して91名の方が、本年1月19日付けで任期満了となりました。これに伴いまして、本日 付けで92名の方が任命されております。このうち再任の委員の方が40名、新任の委員の 方が52名となっておるところでございます。お手元に資料1として、公衆衛生審議会名 簿を配布しております。資料1でございます。ご覧いただきたいと思います。  また、合わせて辞令を厚生省の封筒、2つありますけれども、そのうちの1つに辞令 をお手元にお配りをさせていただきました。本来ならばお一人お一人大臣から辞令をお 渡しをさせていただくというのが筋でございますけれども、人数も多いということでご ざいまして、このような形にさせていただきます。  続きまして、本日の委員の先生方の出席状況についてご報告させていただきます。本 日は94名の委員の方のうち、78名の方ご出席と伺っておりますけれども、現在のところ 3名ほどの方がまだ来られておられません。いずれにいたしましても、94名の委員のう ち70数名の方がご出席でございますので、公衆衛生審議会議事運営規程の開催要件であ ります、過半数を満たしていることをご報告申し上げます。  それでは配付資料をご覧ください。本日の議事でございますけれども、お手元配布の 議事次第1から6がございますけれども、本日はこのあと会長を互選していただく、そ して会長代理を指名していただく、そして公衆衛生審議会の運営規程の一部改正、これ 部会の再編成でございますけれども、これを決めていただきましたあと、会長のほうか らそれぞれの部会の委員の先生方それぞれをどの部会に所属していただくかというご指 名をいただく、それから公衆衛生審議会の運営につきまして、公開という原則につきま してまたご審議をいただくということでございます。また本日の総会は、総会終了後、 各部会におきまして、同様に部会長の指名等をお願いするわけでございます。  それでは本日の議題の1でございます、本審議会の会長の選出をお願いしたいと思い ます。本審議会の運営に大変ご尽力をいただきました前会長の高久自治医科大学学長に おかれましては、このたび委員をご退任をされておるわけでございます。したがいまし て会長につきましては、現在空席となっておりますので公衆衛生審議会令に基づきまし て、会長の選出をお願いしたいわけでございます。公衆衛生審議会令、お手元にあるか と思いますけれども第3条第2項に、「会長は委員の互選によりこれを定める」と規定 されておりますが、ここでお図りを申し上げます。どなたかご推薦をお願いしたいと思 います。 小倉委員  千葉県船橋保健所長の小倉ですが、東北大学の医学部長の久道茂委員をご推薦申し上 げたいと思いますがいかがでございましょうか。 高山課長  ただいま小倉委員から、久道委員に会長をお願いしてはどうかとのご発言がございま したけれども、皆さまいかがでございましょう。 一 同 (拍手) 高山課長  それでは久道委員に本審議会の会長をお願いします。どうぞ久道先生、こちらの会長 席のほうにご移動をお願いいたします。  それでは、これ以降の議事運営につきましては、久道委員にお願いしたいと 思います。どうもご協力ありがとうございました。 久道会長  東北大学医学部長の久道でございます。このたび高久前会長の後を継ぎまして、公衆 衛生審議会の会長をお引き受けすることになりました。何卒よろしくお願いしたいと思 います。  本審議会は、皆さんご存じの通りでございますが、公衆衛生に関する重要事項を調査 審議するということとされておりますけれども、その範囲は非常に広く健康増進や栄養 の問題をはじめ、それから難病対策、臓器移植対策、結核対策、感染症対策、精神保健 福祉対策や予防接種関係など、非常に多くの分野を受け持っております。また国民生活 にも密接に関係するものとなっております。  このような責任の非常に重い職務を考えますと、大変身の引き締まる思いがいたしま すが、委員の皆さま方には是非ご協力いただきまして、本審議会の運営が円滑にまいる ようにお願いしたいと思います。お願いを込めまして会長の挨拶とさせて いただきます。ありがとうございます。  それでは、早速議事に入らせていただきますが、公衆衛生審議会令第3条第4項に、 「会長に事故あるときは、あらかじめ会長の指名する委員が、その職務を代理する」と いうふうに規定されておりますので、会長代理を私のほうから指名したいと思いますが 齋藤委員にお願いしたいと思います。齋藤委員よろしくお願いいたします。どうぞ。  それでは齋藤会長代理から、一言ご挨拶をお願いいたします。 齋藤会長代理  名古屋大学医学部の齋藤でございます。突然ご指名を受けまして、やや準備も十分で はございませんが、久道会長を補佐して本審議会の円滑な議事運営に全力を尽くしてま いりたいと思います。よろしくお願いいたします。 久道会長  それでは次に公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正(案)についてお図りしたいと 思います。事務局から説明していただきます。 高山課長  公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正についてご説明をさせていただきます。 お手元の資料がございますけれども、それの資料番号2のところをお開きいただけます でしょうか、そしてその資料2の表紙がございますけれども、その次のページちょっと 小さな字で恐縮でございますけれども、横書きになっている資料でございます。  公衆衛生審議会部会の再編成ということでございまして、この部会の再編成につきま しては、昨年の11月に、当審議会の総合部会におきましてご審議をしていただきまして ご了承を得た案でございますけれども、再度新しく審議会を発足するにあたりまして、 ご説明をし、ご了解をいただきたいと考えております。  その表でございますけれども、左側のほうに現行の公衆衛生審議会の部会それぞれご ざいます。現在7つの部会がございます。総合部会、他7つの部会がございますけれど も、この部会につきまして、この総会以降新しくその右側にありますような形で再編成 をさせていただきたいと考えております。  変更点でございますけれども、総合部会それから精神保健福祉部会につきましては従 前と同じでございます。  健康増進栄養部会につきましては、【所掌事務】を変更するということでございまし て、右側の欄を見ていただきますと、生活習慣病対策に関する重要事項を新規に加えて おります。これまでは、左側の一番下にあります成人病難病対策部会、ここが所管して いたものでございますけれども、健康増進栄養の中に、部会の中で取り扱うとしてはど うかということでございます。  それから次の結核予防部会につきましては変更ございません。  伝染病予防部会につきましては、ご承知のとおり伝染病予防法が改正されまして、新 しく感染症新法、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律が施行され たわけでございますけれども、名前それから感染症の医療という面も加わっております ので、【所掌事務】を変えさせていただいてはどうかと。  予防接種健康被害認定部会につきましては、従前通りでございます。  それから成人病難病対策部会につきましては、先程申し上げましたように成人病の関 係を健康増進栄養部会に移管し、名前を疾病対策部会といたしまして、そこにあります ように、特定疾患いわゆる難病、それから臓器移植対策これは臓器移植対策については 従前からこの部会でご審議をいただいておりますけれども、そこを明記するということ で【所掌事務】を変更させていただきます。  それから一番最後に感染症不服審査部会がございますけれども、これは新しくできた 感染症新法におきまして、入院措置が30日を超えた場合につきましては、患者の方の人 権という問題から、30日を超えた場合には、直接厚生大臣に対しまして審査を請求する ことができると、この申し出があった場合に、厚生大臣は公衆衛生審議会にお諮りをし て、その適否ついて判断をするということになっておりますので、その分野におきまし て新しく感染症不服審査部会というものを設けてはいかがということでございます。  以上が、新しく審議会発足にするにあたりまして、部会の再編成をこのようにしては どうかというご提案でございます。以上でございます。 久道会長  ただいま事務局から説明のございました、公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正 (案)についてご質問あるいはご意見等がございましたらどうぞご発言いただきたいと 思います。いかがでしょうか。  特にないようでございますので、今説明のありました、公衆衛生審議会議事運営規程 の一部改正案については、原案どおり改正させていただきます。  続きまして、ただいまご了解いただきました部会編成に沿った各委員の部会の所属に ついて議題といたします。  各委員の部会の所属につきましては、公衆衛生審議会令第5条第2項の規定により会 長が指名することとされておりますが、事務局の方で各委員への委嘱手続きの際に、 個々の専門分野に応じて、担当いただく部会についてそれぞれ内諾をいただいているも のと考えますので、まずは事務局(案)を私のほうに示していただきたいと思います。  今事務局から出された案を会長代理と相談の上、この案で指名させていただきたいと 思いますので、事務局から各委員へ配布していただきたいと思います。どうぞお願いし ます。 (各委員へ配布)  それではお手元にお配りいたしました、各部会所属委員名簿のとおり指名させていた だきますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは続きまして、公衆衛生審議会の審議の公開について、事務局から説明してい ただきます。 高山課長  資料の3をお出しいただけますでしょうか。公衆衛生審議会の公開について(案)が ございます。審議会の公開につきましては、平成7年9月29日に、政府の閣議決定がご ざいまして、これに基づきまして各審議会、本審議会も含め、公開という措置をとって おるわけでございますけれども、本審議会におきましても平成9年1月の総会におきま して、資料3にございます1から4の項目につきまして決議をいただいたわけでござい ます。また、総会だけではなくて、各部会におきましても、この決議に沿って会議の公 開を行っております。  項目につきまして若干説明させていただきますと、1番目は委員の氏名等の公開でご ざいます。委員、専門委員の氏名、職業について公開をするということでございます。  2番目は活動状況の公開でございます。審議会あるいは部会が行われます場合におき ましては、日時、場所、議題等については、あらかじめ公開するということでございま して、本審議会におきましても、マスコミ、記者会に資料をお出しする、あるいは厚生 省のホームページ等に掲載をしておるわけでございます。  次に会議の公開等でございますけれども、(1)は審議会、(2)は部会について書かれて おりますけれども、ほぼ同じ内容でございます。審議会につきましては、会長の決する ところにより、会議の公開又は会議議事録の公開をするものとする。ということでござ います。ただ、ただし書きがございまして、特定の者に利益または不利益をもたらすよ うなもの、又は公正かつ中立な審議に支障があるようなもの、こういうものにつきまし ては会長の決するところにより、理由を公表した上で会議の議事録等を公開する。とい うことが決められておるわけでございます。  それからちょっと飛ばしまして4でございますけれども、諮問、答申等の資料及び提 出資料の公開ということで、審議会に対して諮問をお願いするその諮問の内容、それか ら答申がでましたら答申の内容、あるいは提出資料、これらのものにつきましては、た だし書き等がございますけれども、原則としては公開をするということになっておりま す。  今回、委員の改選がございまして、ご確認いただくというのと、それから3の中の(3) というのを追加してはいかがということでございます。主旨は(3)にございますように、 広く国民に審議内容を公開する観点からは、会議の公開が行われる場合、このような形 で会議が行われるような場合であっても、可能な限り議事録又は議事要旨の公開を行う ことが望ましいものとする。いうことを付け加えてはいかがかということでご提案をさ せていただきたいと思います。 久道会長  ただいま事務局から説明がありましたとおり、公衆衛生審議会の審議の公開について は、引き続き各部会の判断により、原則として会議又は会議議事録を公開することとし また審議内容をより広く国民に知っていただく観点から、会議を公開する場合にあって も、併せて議事録又は議事要旨の公開が望ましいとの取扱いにしたいと思いますので、 よろしくお願いしたいと思います。  それでは6のその他ですが、お手元に参考資料として各部会の活動状況等の資料が配 られておりますので、事務局から簡単に説明をお願いいたします。 高山課長  資料の後ろに、さらに参考資料として、参考資料1.2.3を配布させていただいて いると思いますけれども、参考資料1でございますけれども、公衆衛生審議会各部会の 主な審議報告ということでございます。全体のことをご理解いただけるように、ごく簡 単に資料の説明をさせていただきます。  まず繰っていただきまして、総合部会でございますけれども、昨年の11月におきまし て、「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」ということでございまして、現行の 指針を見直すという方向で、そこにあります「地域保健問題検討会」が部会で設置する ことが決まっております。この検討会におきまして、検討が進められているという状況 でございます。  続きまして精神保健福祉部会でございますけれども、いろいろな諮問・答申をいただ いておりますけれども、平成11年1月14日におきまして、今後の精神保健福祉施策につ いてということで、意見具申をいただいております。これは平成5年に、精神保健保健 法の改正がございまして、その時点で5年をめどに見直しをするという規定に基づきま して、この部会におきまして、この部会のもとに専門委員会等が設置されまして、検討 行われて来たわけでございますけれども、その検討結果を踏まえまして、今後の精神保 健福祉施策についてということで、意見具申がとりまとめられたものでございます。  それから続きまして健康増進栄養部会でございますけれども、そこにありますように いろいろな諮問等行っておりますけれども、次のページにおきまして、昨年11月におき まして、この部会を中心に3つの合同部会によりまして、「健康日本21企画検討会」 の設置が決められております。先程次官のほうからもお話がございましたように、現在 「健康日本21」を策定すべく、企画検討会等が審議をしておるところでございます。  続きまして、結核予防部会でございますけれども、結核予防部会におきましては昨年 の7月3日、この部会から緊急に取り組むべき結核対策というご提言をいただいておる わけでございます。これをもとにいたしまして厚生省では、さまざまな対策を11年度予 算に編成をしたわけでございますけれども、この緊急提言以降、結核予防対策につきま しては審議が続けられておるわけでございます。  続きまして伝染病予防部会でございますけれども、伝染病予防部会につきましては、 平成9年の7月に、「新しい時代の感染症対策について」ということで、この伝染病予 防部会のもとに設けられておりました小委員会の報告につきまして、中間報告をとりま とめております。その後、平成9年12月に、「新しい時代の感染症対策について」意見 をいただきまして、これをもとにいたしまして厚生省のほうにおきまして、感染症新法 の作成をしたわけでございます。その後、国会での審議、修正を経まして、昨年の秋に 新法が成立したわけでございます。その後、この部会におきましては、その新しい法律 に基づきまして基本方針を定めることになっておりますけれども、これにつきましての 諮問・答申をいただいているところでございます。  それから続きまして、予防接種健康被害認定部会でございますけれども、ここは一覧 表になっておりますように、ほぼ毎月予防接種の健康被害を受けられた方の認定を行っ ておるところでございます。  それから成人病難病対策部会でございますけれども、クロイツフェルト・ヤコブ病関 係、それから真ん中あたりにございますけれども、臓器移植に関する法律についてのご 議論。それから難病対策につきまして、一番下の欄にございますけれども、「今後の難 病対策の具体的方向について」という報告をいただいております。いずれにいたしまし ても、それぞれの部会におきまして、たいへん活発なご議論と種々のご報告、提言をい ただいているところでございます。  それから続きまして、参考資料の2でございますけれども、これは平成11年度の予算 (案)でございます。政府としてとりまとめ、今これから国会でご承認をいただく形で 進めておりますけれども、11年度の保健医療局関係の予算、それから精神保健福祉関係 の予算の概要でございます。詳細は省略させていただきますけれども、例えば1枚目の ところ感染症対策でございますけれども、これは新しく感染症新法が4月から実施され るわけでございますけれども、事前対応型の行政を構築すべく、必要な予算を11年度予 算に計上しているところでございます。  またその次のページに結核対策がございますけれども、結核対策の予算につきまして も、多剤耐性結核対策とか、あるいは高危険群に対する積極的な対応という項目がござ いますけれども、このような措置。あるいはその下にございますけれども、臓器移植対 策の中で、臍帯血移植の推進のための体制整備というものも新規予算で計上をいたして おるところであります。  ごく簡単に保健医療局関係、それからあとのほうには精神保健福祉対策関係の予算の ご紹介もさせていただいております。資料をつけさせていただいております。  参考資料の3は、これは厚生省全体の予算でございまして、これもお荷物になるかも しれませんけれども、一応ご参考のため配布させていただきました。参考資料の説明は 以上でございます。 久道会長  ただ今、各部会のこれまでの活動状況等について、また予算のことにもちょっと触れ ていただきました。説明がございましたけれども、何か皆さんからご意見、ご質問ない でしょうか。  具体的なことは、この後また部会での審議がございますが、この総会で、ぜひ発言し ておきたいという方ございましたらどうぞ。  ないでしょうか。それではご意見、ご質問がありませんので、最後になりましたけれ ども伊藤保健医療局長からご挨拶をいただきたいと思います。 伊藤保健医療局長  それでは閉会のご挨拶をさせていただきたいと思います。  公衆衛生審議会総会が、無事終了いたしましたことに御礼を申し上げたいと 思います。委員の皆さま方におかれましては、ご多忙中にも関わらず本審議会に総会に ご出席をいただき心から感謝を申し上げます。  この機会に一言だけご報告をさせていただきたいと思いますが、実はインフルエンザ 対策についてでございます。ご案内のように、連日報道されているわけでございますが 今年の冬の発生状況につきましては、1月23日までの発生状況の集計によりますと、平 年並みの数でございますが、今後この2月に入りまして、患者数の増加ということも予 測されているわけでございます。ちなみに昨年の同時期、報告数は74,000でございまし たが、今年の1月23日分までで約31,000という数になっております。  分離されているこのウィルスにつきましては、Aホンコン型が主流でございますが、 B型についても一部分離されておりますが、いずれも今年の冬のワクチンカブと一致し ているということでございます。  老人保健施設、特別養護老人ホームなどにおきまして、死亡例が報道されております が、私ども厚生省といたしましては、1月27日付けで、老人保健施設、特別養護老人 ホームなどにおける万全の対策、また29日付けで、社会福祉施設における予防対策の徹 底について通知をしているところでございます。  またちなみにこのワクチンの状況でございますが、今シーズンは昨シーズンの2倍の 150万人分が生産されておりまして、現在、問屋、メーカーにおいても在庫がございまし て、また流通段階におきまして、このワクチン供給の停滞がないよう、関係の業界など について指導しているところでございます。またワクチン接種可能な医療機関につきま しても、市町村、保健所等を通じまして情報提供を行っているところでございます。  また、昨年11月27日に、抗インフルエンザ薬「アマンタジー」につきまして、インフ ルエンザAに対する治療薬といたしまして、薬事法上の扱いも追加をして、薬価修正も 行われておりますので、医師の判断によっては使用が可能になっているということでご ざいます。いずれにいたしましても、今後ともインフルエンザ対策につきましては、万 全を期していきたいということをご報告申し上げておきたいと思います。  どうも本日は、本審議会の総会にご出席いただきまして大変ありがとう ございました。今後ともよろしくお願い申しあげます。以上でございます。 久道会長  どうもありがとうございます。  それではこれをもちまして、公衆衛生審議会総会を閉会いたします。なお、この後事 務局から、引き続き開催されます各部会の案内がございます。本日は大変お忙しいとこ ろをありがとうございました。またご審議にご協力いただきましてありがとうございま す。閉会いたします。 事務局  それでは事務局のほうから、引き続き開催されます各部会のご連絡について、ご説明 させていただきます。  先程、お手元に、各委員の先生方に所属が決まりました部会について、このような部 会に出席をしてくださいというようなペーパーを配らせていただきました。それを参考 にしていただきまして、各部会に参加していただければと思いますのでよろしくお願い いたします。  部会の会場につきましては、向かって右側が第1会議室でございます。その隣り左側 が、第2会議室となっております。その2つの会議室を使って、順次部会を開催させて いただきたいと思います。  各部会ごとに、部会長の選出等を行っていただきたいと存じます。それから、あらか じめ部会に所属してます関係の先生方には、ご連絡させていただいておりますが、精神 保健福祉部会につきましては、講堂ではなくて近くの飯野ビルのキャッスルのほうで開 催するということでご案内をさせていただいております。講堂のほうで開催させていた だきます部会については、いずれも短時間で終了するということになろうかと思います ので、ひとつよろしくご協力のほどをお願いいたします。  本日の会議につきましては、それぞれの委員の先生が所属されてます部会が全て終了 した段階で、逐次解散ということにさせていただきたいと思います。  それでは各部会の開催につきましてご説明いたします。  冒頭に部会の開催について(案)という形で6つの部会、下に精神保健福祉部会がご ざいます。このようなペーパーを一番下のほうにお配りさせていただいております。こ れに基づきまして、順次開催したいと思います。  最初に第1会議室のほうで、総合部会。第2会議室のほうで予防接種健康被害認定部 会を開催させていただきたいと思います。それに続きまして、両部会が終了しまして、 第1会議室で健康増進栄養部会、第2会議室で結核予防部会をそれぞれ開催させていた だきます。最後に、第1会議室で疾病対策部会、第2会議室で感染症部会という形で開 催させていただきたいと思います。  なお、感染症不服審査部会につきましては、本日の開催はございませんので所属の先 生方については、あらかじめ念のために申し添えさせていただきたいと思います。  それではただいまから、総合部会を第1会議室で、予防接種健康被害認定部会を第2 会議室で開催いたしますので、両部会所属の委員の先生方は、それぞれの会議室のほう にお集まりください。なお、両部会に所属しない委員におかれましては、大変恐縮では ございますが、しばらくの間こちらのほうでお待ちいただきたいと思いますのでひとつ よろしくお願いいたします。  所属が、精神保健福祉部会のみという委員の先生方におかれましては、精神保健福祉 部会のほうが定刻の3時からということになっておりますので、定刻の3時までに会場 にお集まりいただけるよう、よろしくお願いいたします。なお、部会等の関係でご不明 の点がございましたら、厚生省のような形で、担当の者がおりますのでお問い合わせを いただければと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。以上でございます。   照会先     厚生省保健医療局企画課総務係     住 所:東京都千代田区霞ヶ関1−2−2     電 話:03−3595−2207     FAX:03−3502−3090