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公衆衛生審議会(総会)議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 10:00〜11:00
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事 務 局(木村企画課長)

定刻となりましたので、ただ今から、公衆衛生審議会総会を開催させていただきます。
申し遅れましたが、私は、保健医療局企画課長の木村でございます。
本日は、改選後初めての審議会でございますので、会長がきまりますまでの間、私が議事進行を努めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
開会に当たり、最初に山口事務次官より御挨拶を申し上げます。

山口事務次官

厚生事務次官の山口でございます。
公衆衛生審議会総会が開催されるに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
まず、委員の皆様方におかれましては、日頃より厚生行政の推進につきまして、御支援、御協力をいただいております。心から御礼申し上げます。
また、今回委員への就任をお願いしたところ御快諾いただきまことにありがとうございます。よろしくお願いいたします。
さて、少子、高齢化社会を迎えつつ、21世紀に向けて社会保障の転換期で国民の生活様式や健康に対する国民の意識の変化、科学技術の進歩、国際的な人の移動の増大など、保健医療の分野におきましても多くの新しい課題が生じております。このような厳しい制約の中、効率的に対応していくことが行政の責務と考えております。
本日、国会が開催され論議されますが、厚生省の平成9年度予算につきましては、厳しい財政状況の中、国の一般歳出の33.5%を占める約14兆6798億円の予算を確保したところでございます。 予算の中心的課題は、介護保険の導入に向けた高齢者介護対策の充実、少子高齢社会が中心でありますが、保健医療の分野においては、厚生科学、情報化とともに、特に新興・再興感染症対策を重要な柱と位置づけ、取り組んでいきたいと考えているところであります。
主な施策は、まず感染症の分野におきましては、昨年の0‐157の集団発生が社会的に大きな問題となったことが記憶に新しいところです。厚生省では、各方面の協力を得て、これを指定伝染病に指定するなどの措置を講じてまいりましたが、この経験を踏まえ、また、薬害エイズの反省、厚生省の原点とも言える健康管理の厚生省健康危機管理基本指針を策定するとともに省内に健康危機管理調整会議を設置し、感染症、食中毒、医薬品などに関して生じる国民の生命、健康の安全を脅かす事態に対応する体制づくりに努めているところであります。
また、エボラ出血熱などの新しい感染症の脅威が増大し、結核など一時は克服されたと考えられていた感染症の再来が危撰されている状況のもと、このような事態に的確に対応できる仕組みをつくることが緊急の課題であると考えております。そのためには、明治30年に制定された伝染病予防法を中心とする我が国の感染症対策について、この伝染病予防法の改正を含めた抜本的な見直しを行う必要があると考えているところであり、現在、この問題について、当審議会において鋭意検討をいただいているところであります。
また、エイズ問題につきましては、そのまん延が世界的に深刻な状況にあり、我が国においても、患者、感染者の全国的な拡大等、依然として予断を許さない状況にあります。「エイズストップ七年作戦」を中心とするエイズ対策を更に強力に推進していく必要があると考えているところです。
一方、現在我が国では全死亡者の6割以上が、がん、心臓病及び脳卒中のいわゆる3大成人病により亡くなられている状況ですが、これらの疾病の発症、進行については、食生活、喫煙、飲酒や運動と休養といった個人の生活習慣の影響が注目されつつあり、昨年、これからの疾病対策について「生活習慣病」という概念を導入し、生活習慣の改善による予防対策の推進が重要である旨の御指摘を当審議会からいただきました。今後、このような考え方に基づいた効果的な予防対策を推進するとともに、長い生涯を健やかに過ごすための高齢者の機能の保持増進等年齢に応じた運動の実践や食生活の指導等を行う健康増進事業を新たに実施してまいります。
こうした保健医療行政に課せられた様々な課題に今年も積極的に取り組み迅速かつ適切に対応することが望まれており、様々な分野の専門家でいらっしゃる皆様の御意見を伺う場であるこの審議会の役割は、ますます増大していくものと考えております。委員の皆様方におかれましては、国民の保健医療の一層の向上のために、幅広い観点から十分な御審議を賜りまして御提言御指導を賜りますようお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします

事 務 局(木村企画課長)

次官は次の予定もございますので、これでご退席させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
次に、公衆衛生審議会の委員の先生方の任命状況について、御報告申し上げます。
この度委員のうち2名の方を除く98名の方が、先月の12月25日で任期満了となりました。
審議会の定員は、100名以内となっておりますが、優生保護法の一部改正によりまして、当審議会にありました優生保護部会を削除することを踏まえ、本日付けで93名の方が委員に任命され、従来より5名減の95名の構成とさせていただいております。
なお、93名の方々のうち、再任の委員の方が60名、新任の委員の方が33名となっております。
資料1の公衆衛生審議会委員名簿をお手元に配布しておりますので、ご覧いただきたいと思います。
また、併せて辞令をお手元にお配りさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
続きまして、本日の委員の先生方の出席状況について、御報告させていただきます。
本日は、95名の委員のうち、74名が御出席であり、公衆衛生審議会議事規程の開催要件である過半数を満たしていることを御報告いたします。
次に、本日御出席の委員の先生方のうち、新任の委員の方を御紹介させていただきます。

(新任の委員を紹介)
引き続きまして、厚生省の幹部職員を御紹介申し上げます。

(幹部職員を紹介)

それでは、本日の議題の1でございます本審議会の会長の選出をお願いしたいと思います。
本審議会の運営に大変御尽力いただきました大谷前会長が、この度御退任されました。その御苦労、御功績につきまして、改めて深く感謝申し上げます。
会長につきましては、現在、空席となっておりますので、公衆衛生審議会令に基づき、会長の選出をお願いいたします。
公衆衛生審議会令第3条第2項に「会長は、委員の互選によりこれを定める。」と規定されておりますが、どなたか御推薦をお願いいたします。

清水委員

自治医科大学の学長である高久委員に会長をお願いしてはいかがでしょうか。
事 務 局(木村企画課長)
ただ今、清水委員から、高久委員に会長をお願いしてはどうかとの御発言がございましたが、いかがでしようか。
( 賛成の声と拍手 )

事 務 局(木村企画課長)

それでは、高久委員に本審議会の会長をお願いいたします。
以後の議事運営につきましては、高久委員にお願いいたしたいと思います
御協力ありがとうございました。

高久会長

御案内のように公衆衛生審議会は、重要事項を審議し、範囲は広く国民の生活にも密接に関わっております。責任の重大さを感じています。委員の御協力を得まして円滑な議事を進めたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
それでは、早速議事を進めたいと思います。
公衆衛生審議会令第3条第4項に「会長に事故あるときは、あらかじめ会長の指名する委員が、その職務を代理する。」と規定されておりますので、会長代理を山崎委員にお願いしたいと思います。
山崎委員、よろしくお願いいたします。
それでは、山崎会長代理から一言御挨拶をお願いいたします。

山崎会長代理

突然の指名で何の準備もしておりませんが、会長を補佐し、円滑な議事運営にベストを尽くしたいと存じますのでよろしくお願い申し上げます。

高久会長

次に各委員の部会の所属についてを議題といたします。
各委員の部会の所属につきましては、公衆衛生審議会令第5条第2項の規定により会長が指名することとされており、所属部会の指名にあたり、これより事務局と相談したいと思いますので、そのままで少々お待ちください。
それでは、これからお配りする各部会所属委員名簿のとおり指名させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、続きまして「公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正案」についてお諮りいたします。

事 務 局(木村企画課長)

配布資料2をご覧いただきたいと思います。
優生保護法の改正により優生手術の審査が廃止されたことにより当審議会にありました優生保護部会の廃止、「精神保健部会」を「精神保健福祉部」に改正、精神保健部会の所掌事務でありました「国民の精神的健康の保持及び増進」を健康増進栄養部会の所掌事務に変更する改正となっています。
新旧対照表がついておりますので、ご覧いただきたいと思います。

高久会長

ただ今、事務局から説明のございました「公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正案」について、御質問、御意見等がございましたら御発言ください
それでは、特に御意見もないようでございますので、「公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正案」については、原案どおり改正させていただきたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。
( 拍手 )
それでは、「公衆衛生審議会議事運営規程の一部改正案」については、原案どおり改正することとさせていただきます。
それでは、続きまして健康増進栄養部会及び成人病難病対策部会の合同部会の設置につきましてお諮りいたします。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

配布資料3をご覧いただきたいと思います。
成人病難病対策部会は、生活習慣に着目した疾病のあり方について審議を行い公衆衛生審議会長から厚生大臣に対して「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」が意見具申されたところであります。
今後の具体策の検討にあたっては、健康増進から疾病予防まで幅広い議論が必要であることから、健康増進栄養部会と成人病難病対策部会との合同部会を設置するものであります。

高久会長

ただ今、事務局から説明のございました合同部会の設置について、御質問御意見等がございましたら御発言ください。
それでは、特に御意見もないようでございますので、合同部会の設置をいたしたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。
( 拍手 )
それでは、合同部会の設置をいたしたいと思います。
続きまして公衆衛生審議会の公開についてお諮りいたします。

事 務 局(木村企画課長)

配布資料4をご覧いただきたいと思います。
当審議会におきまして、審議会の公開の取り扱いを配布資料のとおり考えておりますので、決議案を読み上げます。
1 委員の氏名等の公開
審議会、部会及び専門委員会の委員、専門委員の氏名及び職業については、公開するものとする。
2 活動状況の公開
審議会、部会及び専門委員会の開催予定に関する日時、場所及び議題については、あらかじめ公開するものとする。
3 会議の公開等
(1)審議会については、会長の決するところにより、会議又は会議議事録を公開するものとする。ただし、会長が、特定の者に利益又は不利益をもたらし、又は公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認める場合においては、会長の決するところにより、理由を公表し、会議又は会議議事録の公開に代えて会議の議事要旨を公開するものとする。
(2)部会については、部会長の決するところにより、会議又は会議議事録を公開するものとする。ただし、部会長が、特定の者に利益又は不利益をもたらし、又は公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認める場合においては、部会長の決するところにより、理由を公表し、会議又ば会議議事録の公開に代えて会議の議事要旨を公開するものとする。
4 諮問、答申等及び提出資料の公開
審議会及び部会に対する諮問、審議会及び部会の答申及び会議での提出資料については、会長(部会にあっては部会長)が、当該資料を公開することにより、特定の者に利益又は不利益をもたらし、又は公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認める場合を除き、公開するものとする。

高久会長

ただ今、事務局から説明のございました公衆衛生審議会の公開について、御質問、御意見等がございましたら御発言下さい。

山川委員

会議の公開において、会議又は会議議事録を公開するとなっているのですが、そのどちらかという意味で、会議及び会議議事録を公開するということではないのですか。

事 務 局(木村企画課長)

会議の公開につきましては、できれば会議そのものを公開することが望ましいと思いますが、会場等の制約により事後的に会議議事録を公開する場合もあるのではないかと考えております。

高久会長

それでは、公衆衛生審議会の公開については、原案どおりとさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。
( 拍手 )
また、本日の会議は、議事録を公開するものとし、内容については、会長に御一任いただけますでしょうか。
( 拍手 )
それでは、次回の公衆衛生審議会総会からは、公衆衛生審議会総会の開催通知により総会の会議の公開か議事録の公開かについて委員にお知らせしたいと思います。
それでは、お手元に公衆衛生審議会各部会での主な報告事項等及び平成9年度歳出予算案の概要等の資料が配られておりますので、事務局から説明をお願いします。

事 務 局(木村企画課長)

配布資料5の資料をご覧いただきたいと思います。
総合部会は、2年間開催されておりませんが、総合部会においては地域保健対策の審議を行う予定となっております。また、他の部会においては最近2年間の主な報告事項等について記載しております。
配布資料6の資料につきましては、平成9年度歳出予算案の概要で保健医療局関係の予算でございます。また、平成9年度精神保健福祉施策関係予算案の概要、平成9年度地域保健対策関係予算案の概要及び別添資料2には平成9年度厚生省予算案の概要をお配りしておりますので、参考として下さい

高久会長

資料をご覧の上、御質問等がございましたら後ほど事務局の方へお問い合わせいただければ幸いです。
時間も過ぎておりますので、最後に小林保健医療局長から御挨拶をいただきたいと思います。

小林保健医療局長

公衆衛生審議会総会が無事終了しましたことに御礼申し上げます。山口事務次官の挨拶にもありましたように保健医療をめぐる環境は変化し、委員の皆様方の協力を得まして国民にとってどのような施策を進めるかを議論していただきたいと思います。また、審議会の公開については賛同いただきましたので、これによりまして行っていきたいと思います。
今後とも御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げます。本日はお忙しいところ誠にありがとうございました。

高久会長

それでは、これをもちまして、公衆衛生審議会を閉会いたします。
なお、この後、事務局から各部会開催の案内がございます。
本日は、お忙しいところありがとうございました。

問い合わせ先 厚生省保健医療局企画課
   担 当 岡山
   電 話 [現在ご利用いただけません](内線2312)

公衆衛生審議会総合部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:05〜11:17
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事 務 局(木村企画課長)

それでは、ただ今から総合部会を開催させていただきます。
本日は、御多用のところ、御出席をいただきましてありがとうございます
私は、企画課長の木村でございますが、部会長選出までの間議事進行を努めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
当部会は、22名の委員をもって構成されており、本日は、17名の御出席をいただいており、部会の開催要件を満たしております。
それでは、本日御出席の委員の方々を御紹介させていただきます。
委員の皆様方にお配りしております総合部会委員名簿をご覧ください。
番号にマル印がついております委員が新任委員でございます。
では、本日御出席の委員の方を御紹介させていただきます。
( 出席委員を紹介 )
引き続きまして、職員を御紹介申し上げます。
( 職員を紹介 )
それでは、部会長の選出をお願いしたいと思います。
公衆衛生審議会令第5条第3項の規定によりますと、部会長は、「その部会に属する委員の互選によってこれを定める」となっておりますので、どなたか御推薦をお願いします。

山崎委員

先ほどの総会で公衆衛生審議会の会長になられた高久委員にお願いしてはいかがでしようか。

事 務 局(木村企画課長)

ただ今、山崎委員から高久委員に部会長をお願いしてはどうかとの発言がございましたが、いかがでしようか。
( 拍手 )
それでは、高久委員に本部会の会長をお願いいたします。
以後の議事運営につきましては、高久部会長にお願いいたします。

高久部会長

高久でございます。よろしくお願いいたします。
それでは、引き続き議事を進めさせていただきます。公衆衛生審議会令第5条第5項の規定によって準用されます同令第3条第4項の規定によりますと、「部会長に事故あるときは、あらかじめ部会長の指名する委員が、その職務を代理する。」となっておりますので、部会長代理を山崎委員にお願いしたいと思います。
山崎委員よろしくお願いいたします。
それでは、地域保健関係につきまして、事務局より説明がございますのでよろしくお願いしたいと思います。

事 務 局(田中計画課長)

健康政策局計画課長の田中でございます。よろしくお願いいたします。
それでは、地域保健関係につきまして、お手元にお配りしております資料をご覧いただきたいと存じます。
( 資料により説明 )

高久部会長

何か御質問等がございましたら御発言下さい。

笠原委員

栄養部会のテーマに国民の精神的健康の問題が加わったのは大変ありがたいと思います。体の栄養問題も大事でありますが、心の健康問題も併せて議論していただきたいと思います。

小池委員

保健所長の医師資格については、日医としては、0ー157の対応等を見ても医師でないと適切な対応ができないものと考えております。堺市の保健所と市当局の対応の差をみても歴然としていると思われるので、こうした点も是非強調していただきたいと思います。

高久部会長

他に発言等がなければ、事務局でなにかございますか。

事 務 局 (木村企画課長)

先程、総会においても御審議いただきました公衆衛生審議会の公開の件でございますが、当部会におきましても同様の取り扱いということでよろしいか御審議いただければと思います。

高久部会長

ただ今、事務局から説明のございました公衆衛生審議会の公開について、御質問、御意見がございましたら御発言下さい。
それでは、特に御意見もないようですので、当部会においても同様の取り扱いということでよろしゅうございましょうか。
他に何か御質問等がございましたら御発言下さい。
特にないようでございますので、これをもちまして総合部会を終了いたします。
問い合わせ先 厚生省保健医療局企画課
   担 当 岡山
   電 話 [現在ご利用いただけません](内線2312)

公衆衛生審議会精神保健福祉部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:20〜13:00
場 所:厚生省特別第一会議室

課 長 補 佐

それでは、ただいまから精神保健福祉部会を開催させていただきます。

精神保健福祉課長

本日は大変御多忙中のところ、御出席いただきましてありがとうございました。公衆衛生審議会総会が少し長引きまして、時間が20分ほど遅れまして大変申し訳ありません。
私、精神保健福祉部精神保健福祉課長の田中でございます。
部会長選出までの間、議事の進行をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
まず最初に、篠崎障害保健福祉部長からごあいさつを申し上げます。
障害保健福祉部長
障害保健福祉部長の篠崎でございます。
先ほどの総会におきまして、委員の改選が行われました。この精神保健部会におきましては、新たに9名の方に新しく委員に御就任をいただきます。引き続いてお願いいたします委員と御一緒になっていただきまして、21名の委員に御審議をいただくことになる訳でございます。
昨年は、障害者プランの初年度でございました。平成9年度、後で御説明申し上げますが、障害者プラン関係につきましては私どもの要求のほぼ満額が予算案で示されております。御承知のように精神障害者、知的障害、それから身体障害の3障害を一緒に所管をする部が発足をいたした訳でございますが、それぞれノーマライゼーションあるいはリハビリテーションの理念の下に施策を進めてまいりましたが、この3障害を一緒になって総合的な観点から今後も進めていきたいというようなことで、それぞれこの審議会も別々になっておりますので精神、知的、それから身体と、それぞれの審議会から8名程度の先生方に企画分科委員会というものにお出になるようにしていただいて、この企画合同の分科会を昨年の10月に設置をいたしまして、現在もその審議をしていただいておるところでございます。
その3つの合同の部会におきまして、例えば国会で議論されます介護保険をどう考えたらいいのかとか、3障害に共通する問題について御審議をいただこうというように思っております。
本日はちょっと時間が遅れておりますので、この後、議案がたくさんございますから私の話は短くしたいと思いますが、最後に幹部の紹介をさせていただきます。
企画課長の伍藤でございます。
精神保健福祉課社会復帰対策指導官の森でございます。
どうかよろしくお願いいたします。

精神保健福祉課長

続きまして、当部会は21人の委員によって構成されておりますけれども、委員の皆様方を御紹介させていただきます。お手元の配布資料のナンバー1というところに名簿がございますので、それをごらんになりながら御紹介をさせていただきたいと思います。
まず、井上新平委員でございます。
大熊由紀子委員でございます。
岡上和雄委員でございます。
笠原嘉委員でございます。
紀内隆宏委員でございます。
吉川武彦委員でございます。
窪田暁子委員でございます。
またもう一度真ん中の方に戻りまして、小池清廉委員でございます。
渡嘉敷曉委員でございます。
新田勇委員でございます。
牧武委員でございます。
町野朔委員でございます。
三浦勇夫委員でございます。
宮坂雄平委員でございます。
なお、本日欠席されています委員は融委員、比嘉委員、藤井委員、古谷委員、谷中委員、渡邊委員の6名でございます。
藤原委員は、結核予防部会出席後、出席される予定でございます
また、本日付で公衆衛生審議会の専門委員として、社団法人日本精神病院協会の河崎茂会長が就任されましたので御紹介申し上げます。
それでは、部会長の選出をお願いしたいと思います。公衆衛生審議会令の規定によりますと、「部会長はその部会に属する委員の互選によってこれを定める」となっております。いかがいたしましょうか。
○○○委員、お願いします。

委 員

若輩者からで大変失礼ですけれども、笠原先生にお願いしたいと存じますので御推薦申し上げます。いかがでしょうか。

精神保健福祉課長

ただいま、○○○委員より笠原委員に部会長をお願いしてはという御発言がございましたけれども、いかがでしょうか。
(拍手起こる)

精神保健福祉課長

では、御賛同を得られたということで、本部会の部会長は笠原委員にお願いいたしたいと存じます。
なお、これからの議事は笠原委員にお願いいたします。
(笠原部会長 部会長席へ移動)

部 会 長

笠原でございます。ただいま御推挙賜りまして、前会長に引き続きこの大切な役目を務めさせていただきます。
申すまでもございませんが、出来るだけ円滑な運営を志したいと思いますので、御協力のほどお願いいたします。ありがとうございました。
それでは、引き続き議事に入らせていただきます。公衆衛生審議会令第5条第5項によりまして準用されますところの第3条第4項の規定によりまして、「部会長に事故あるときはあらかじめ部会長の指名する委員がその職務を代理する」と規定されておりますところの部会長代理でございます。私といたしましては、小池委員にお願いいたしたいと存じますが、いかがでございましょうか。
(拍手起こる)

部 会 長

それでは、小池先生どうぞ。

委 員

小池でございます。よろしくお願いいたします。

部 会 長

では、小池先生にお願いいたすことにいたしまして、2つ目の議題に入ります。「精神保健福祉部会の公開」についてでございます御説明をお願いいたします。

精神保健福祉課長

先ほど行われました総会におきまして、会議の公開等につきまして公衆衛生審議会の決議が行われまして、部会の公開につきましては部会長の決するところによりまして会議または会議議事録を公開するものとするというふうにされました。精神保健部会におきましては、平成7年3月1日に開催されました当部会におきまして、お手元の資料のナンバー2にありますように決議をされております。
その内容ににつきまして、ちょっと読ませていただきます。
「1.公衆衛生審議会精神保健部会においては、部会長の決するところにより議事録(氏名は匿名)を公開するものとする。ただし、特定の者に不当な利益又は不利益をもたらし、又は、公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれのある場合には、これに代えて部会長の決するところにより、議事要旨を公開する。
2.提出資料等についても、部会長が、特定の者に不当な利益又は不利益をもたらし、又は公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれのあると認める場合を除き、公開するものとする」。
こういうことになっておりますけれども、引き続きこのように取扱いをさせていただきたいと思っておりますが、いかがでございましょうか。実際に、3月26日の審議会の当部会の議事要旨について及び10月16日の審議会の議事録につきましては現在、公表されておりまして、下の行政相談室に行きますとそれを閲覧することが出来るということになっております。
以上でございます。

部 会 長

ただいまの御説明につきまして、御意見、御質問がございましたらどうぞお願いいたします。

委 員

公衆衛生審議会の議事録も、氏名は匿名でしたか。匿名というのはよほどのことでない限りしない方がよろしいのではないかと思います。
それから、議事録は、余り時間がたつと何の意味もなくなりますので、速やかにということでされるといいのではないかと思います

委 員

ささやかな経験でございますけれども、利害の対立する議題が議論されますと、委員の自宅にいろいろなものが関係する団体から送られてまいります。私は電話まではございませんでしたけれども、ややこしいこともありますので、総会のあれではございませんでしたが、匿名というのはなかなか意味があるんじゃないかなというふうに私には思えます。
確かに公開ということとの関係で問題もあろうかと思いますけれども、発言者がだれかということは影響を持つことがありますのでこれは部会長が決せられるということにされてもいいんですけれども、私はここの案を一応支持したいというふうに思います。

部 会 長

御意見がほかにございますか。

委 員

公衆衛生審議会の総会の中で決められたものが、まず優先するだろうと思います。ですから、あの中であったもののほかに特別な問題として、この部会としてこうした議事録の中に匿名ということがあるのかもしれませんけれども、あの総会で決められたことは前提になっているというふうに考えていいんじゃないかと思うんですがその辺はいかがなんでしょうか。

部 会 長

どうぞ、課長。

精神保健福祉課長

先ほどお決めになられたことは審議会、それから部会について規定しておるものでございますので、部会に対しても適用されるということでございますけれども、その決議の中には、部会長の決するところにより云々というふうに書いてございますので、それに対して何らかの追加的な約束を出されるということは、法的というのは変ですけれども、ルール上は何も問題がないということで、現実問題として私どもはこれより先、つまり昨年から既にこういうルールでやっております。
しかも、それは一定の議論を経た上で、この公開について、先ほど○○委員の方から御意見がございましたけれども、そのような意見を踏まえた上で、とりあえずそういうことでやってみるかということで公開のルールが決められているということでございますのでそれを前提に御議論をいただければということでございます。
それからもう一つ、速やかにということでございますけれども、これは1か月以内に公表するということで、多少遅れることもあるかもしれませんが、限りなく1か月以内というルールでもって公表をするというふうにしているところでございます。

部 会 長

どうぞ御意見を。

委 員

昨年から匿名というのが入っているということでしたけれども、今日はまた更に前進して、匿名などということを入れずに会議を公開するものとするというふうに公衆衛生審議会が進んだ訳ですからこの部会もそこまで進めたらどうかと思います。
精神保健部会だけが匿名というのをくっ付けるというのは、何か精神病の患者さんは普通と違って危害を及ぼすものだというような偏見をかえって振りまくことになるのではないか。審議会の委員というものを引き受ける以上、そのくらいの覚悟はするべきだという
ことがよく審議会問題を論じられるときに言われておりますので、私は皆様に勇気を持っていただきたいと思います。

部 会 長

その他、いかがでしょうか。

委 員

私は、出来るだけ議論を活発にするために、こういう意見が出たああいう意見が出たという意見でよろしいので、一々名前まで出さなくてもいいのではないかなと、かようには思っております。

委 員

そういう匿名性を守るということになると、会議は原則として公開しないということになりますか。傍聴は入れないということになるんでしょうか。そうはならないんでしょうか。傍聴人が来てそこで見学すれば、だれがどんな発言をしているかというのは一目瞭然になると思いますので、匿名でだれが発言したかということが分からないということであれば、原則として会議は公開されないというふうにならざるを得ないと思うんですけれども、その点はどうなんでしょうか。

精神保健福祉課長

法律の解釈といいますか、言葉の取り方の問題だと思いますけれども、公開ということの内容でございまして、いわゆる傍聴者を入れて一般的な公開をするということと、それからその公開も事後的に議事録を公開して、それでもって公開とするということもあるのではないかというふうに考えておるところでございます。

委 員

これは、何か文章として議事録の氏名は匿名ということを原則にしてしまうというのはちょっと今の時代の流れに非常に逆行していると思いますけれども。

委 員

匿名にするかどうかということをまず考える前に、この部会の決まったことというのは、ここに参加している人たちの全員の責任においてやることであって、私は反対したんだ、おれは賛成したんだというようなことであっては困るのではないか。やはり、ここで決したことは全員の責任においてオーソライズするべきであって、その過程というものにつきましては、私は今のところ議論を活発にする意味では匿名にしておいて、時期が来れば、また問題によっては匿名でなくやるということも必要になろうかというふうに思いますが、まず会議の決定はこの部会の全責任で決めるというふうに考えていかなきゃいけないんじゃないか。その意見で、匿名でもよろしいのではないかというふうに思いますが、いかがでございましょうか。
部 会 長
ありがとうございます。そのほかには。

委 員

後から来て何ですけれども、私はほかの審議会もお世話させていただいておりますが、特に精神の関係者というのはいろいろ注文とか、質問とか、苦情も含めてですが、非常に多いし、長いんです。
それで、それぞれの名前とか部所とかというのが出ますと、何のことというよりも何でも言いたいことを全部片っ端から電話されるんです。
それで、私の場合だったらむげに切る訳にもいかないし、お話を伺っていると1時間も掛かるんです。それで、お電話が長いから、お電話代も掛かるでしょうし、書いてくださいと言っても、いや書けるような人間ではないので聞いてくれというので1時間も引っ張られるようなことがあるんです。
だから、委員にはこういう人がおられるというのが公開になっていれば、一応事務局はおありですけれども、そういうお電話は事務局の方に行くと思うんです。だれがどんなことを言ったというと、それに揚げ足という訳ではないですけれども、いろいろ御意見をいただくのはいいんです。責任を持って発言していますからいただくのはいいんですけれども、ほかの仕事もございますし、私は保健所ですけれども、保健所の事務所の仕事に差し支えるんです。
だから、名前は結構ですけれども身分までというのはちょっと控えていただけたらありがたいなと思います。責任を持たないという訳ではないんですけれども。

部 会 長

皆様の御意見を大体いただいたと考えてよろしゅうございましょうか。
では、議事進行のための提案でございますが、私の思いますのにこれは前の部会の時代にここに至るまでに随分御議論があったんだろうと推察いたします。従って、本日ただいま初めてのこの部会におきまして、これを直ちに変えることに、少し私は躊躇するので、本日のところはこれに従って運営をさせていただき、後日、継続的に論議するということにしてはと存じます。

委 員

ちょっとよろしいですか。先ほど私が申し上げたことがちゃんと伝わっていないのかもしれないと思って、もう一度発言させていただきます。
これは平成8年3月に私も参加したときのものでございますけれども、これが決まったときは、たしかあのときは閣議か何かで御相談された後にそのまますっと流れてきて、そして各部会でも検討してほしいということだったような気がいたします。それで、検討した結果がこれになった訳でございますけれども、先ほど申しましたように、今回公衆衛生審議会としてどうするかということを決めた訳でございますから、それがまず大前提になっているだろうと思っています。
その大前提の中に、公開に関しての問題がちゃんと論じられましたし、そして今、公衆衛生審議会としてそれを決めてきた訳でございますから、その大前提の上にこの部会がどうするかということを決める訳で、大前提が先にある訳で、この3月の決議が先にある訳じゃないんです。
したがって、大前提をまず認めた上で、それではこの部会としてどうしても匿名が必要なのかどうかということをきちんと議論しなければいけないんじゃないかということを、先ほど私は申し上げたかったんです。是非、その辺のところで考えていただきたいと思います。

部 会 長

先生へのお答えは、先ほどの課長の御発言でよろしいかと存じておりましたが、もう一度改めていたしましょう。
先ほどの10時からの審議会の全体の中で、資料4の公開についてがございました。それとの関係でございますね。課長、先ほどの御意見をもう一遍お願いいたします。
精神保健福祉課長
ちょっと言葉足らずだったのかもしれませんけれども、部会長の決するところによって会議または会議議事録を公開するものとするというふうに決議がされているところでございます。
これによりますれば、当然過去に開催された部会で、既に公開について何らかの決定がされていれば、特に新しくルールをつくる必要性は必ずしもないというふうに私どもは考えているところでございます。
以上でございます。

部 会 長

これにつきまして、御意見ございませんでしょうか。

委 員

例えば、まず公開しておいて、不都合が起きたらそれから考えるというのではどうでしょうか。こういうことが起こるんじゃないかしらということで匿名にするというのは、世の中の人たちの精神病の患者さんに対する偏見と同じところから出発するような気がします。

委 員

先ほどの総会での決議によりますと、特定の者に利益または不利益をもたらして公正、中立が阻害されると認める場合においては、部会長が決してその理由を公表しなくてはいけないというふうにございますね。
ですから、この部会での決議内容が総会よりも一歩後退したものであれば、その理由を公開してプライバシーのために名前はだめだと。それで、それは例えば職場や家庭に電話が掛かってくるというふうなケースが非常に精神保健部会は多いからというふうな理由を公表しなくてはいけないのではないかなというふうな気はするんですけれども、それはどうかなという気が私はちょっといたしますので、その点だけ指摘したいと思います。

部 会 長

○○先生、お役所へ掛かるのですか、お宅へ掛かったりもいたしますか。
委 員
調べて来ますね。どこで調べたんですかね。

部 会 長

時間はともかくといたしまして、かなり数も……。

委 員

まだ中央の方からのあれは、この審議会からというのはそんなに数はないんですけれども、それでも遠方からですから、係の者も特別に割込みで急いで取り次いだりしますから、県内ですとまた掛け直しますとか何とか遅らせたりするんですけれども、とにかく時間が長いんです。

委 員

それは、議事録が公表されたために起きたことではないんじゃないかと思うんです。先生がある何かのメンバーになっているという……。

委 員

これは議事録が公表されたためというのでは直接ではないでしょうけれども、やはりこういう議論があったと言ったら、それに関連してすぐに電話マニア的な人がおりますので、なかなか説得出来ないような質問なり、御意見があるんです。何か関連して、それはちょっと話は違いますよと言ってもなかなか説得出来ないようなことで、いつまでも電話で繰り返し、繰り返しお話があるんです。

部 会 長

それは、こういう公開ということと特別に関係があるんじゃなくて以前から。

委 員

かなり関連はあると思います。

部 会 長

どうぞ。

委 員

ちょっとお伺いしたいんですけれども、議事録を匿名にするときに委員出席者はちゃんと最初に書く訳ですか。

精神保健福祉課長

出席委員名は記載してございます。

委 員

そうすると、だれの発言と書こうと書くまいと、いずれ言ってくる人は言ってくるという感じがいたしますから、私もどうしたらいいか分からないところがあるんですが、そこまで出すのならばやはり名前は書いてもいいのかなという感じはするけれども、そこら辺はちょっと見方が甘いのでございましょうか。それとも、非常に心配ならば最初から委員の名前も出さない、出席者の名前も出さないということにするかということだろうと思いますが。

部 会 長

名前は出るでしょうね。議事録とか、議事要旨というとき、全体の出席者、欠席者の名は出ます。

委 員

これは一日じゅう議論しても結果は出ないと思うんです。確かに前もいろいろな実態調査とか何かというときに委員になっていたために、うちまで変な右翼じゃないけれども街宣車みたいなものが来てマイクでどなられたり、脅迫の電話が来る、手紙が来る、そういう思いは今まであるんですね。だから、時代が変わってきたかどうか、まだこちらも実感としてないんですが、立場によってきりがないと思うので、大前提は○○先生がおっしゃったのは分かるんですが、多少はその辺は融通性を持って、部会長の一任というのは出来ないんでしょうか。

委 員

私は大分前から福祉関係の団体に所属していたことがあるんですが、関係団体は審議会の委員というのをみんな知っていまして、幾らでも要望書を出してくるんです。ですから、こういう国の委員になるということは、要望書などはどんどん来るのが当たり前なのでそれは覚悟してなっていただいておるんじゃないかというふうに私は理解しているんです。その辺はちょっとわきまえる必要があるんじゃないか。余分なことですが。

委 員

要望書ならばいいけれども、脅迫状では困るんです。

委 員

それは相手によりますけれども、しかし、臨床の場にいたら幾らでも電話は掛かる訳ですし、脅されることもある訳ですし、それは仕事として当然じゃないんですかね。

委 員

そこまで割り切れないですよね。実際にいろいろなほかの面で支障がきちゃって。

部 会 長

先ほど申しましたように、私といたしましては、これは前部会での御審議の結晶だと存じますから本日は、さしあたり、このままいきたいんです。一つの問題は今、おっしゃったように、去年の3月から今年の1月まで10か月の間に、精神保健部会の公開度を乗り越えてほかの部会の方が先に進歩しちゃって、こちらが取り分け遅れておるというような事情が仮に生じたとすると、それは安易に放置出来ないと存じます。課長のお話を聞くとそこまで考えなくてもいいのではないかという気もいたします。
それから、御指摘のありましたように、これも匿名といたすにあたって、何か理由を附けない訳にはいかないでしょう。その覚悟でこのままでいくかと今、私は考えております。
思うに、臨床医は自分の仕事ですから体を張ってやるのは当然といたしまして、必ずしも委員の皆様の中にはそうでないお方もおいででございます。

委 員

度々すみませんが、抗議文が来るというのは、ブラックボックスの中で訳が分からないままにいろいろなことが決められていくということが不安だからそういう問題も起きてくるので、公表した方が無用の脅迫とか、そういうものはなくなるんじゃないか。
まずは、そういうことがあるかどうか分からないうちから匿名にするのではなくて、匿名ではなくやってみて、現実に匿名ではなくしたために特定の委員に御迷惑なことがあったら、そこでまた考えるというのが物の順序ではないかと思います。これは、やはり精神保健部会というものにとって非常に重要な、精神保健福祉をどう考えるかという根幹にかかわることだと思います。

委 員

大変申し訳ないんですが、私からもう一度言わせていただきますと、だれが審議に参加したかという名前は分かりますが、この意見はだれが言ったんだということを押さえた方がいいのではなかろうかというのが私の考えでございます。
それから、個人がいろいろなことを覚悟しろということで、結論はそういうことになるのでございますが、企業に属しておりますとそういうことだとおまえの会社の物を買わないよと言われると、発言がちょっと控え目になってしまいます。それならばおまえ企業を辞めてくればいいじゃないかと言われれば、企業を取るか、ここでの発言を取るかということになって大変苦しくなりますので、私はここでの議論を活発にするために、だれだれ委員が言ったというのではなくて、こういう意見が出たということでよろしいのではないかという感じがいたします。
ただ、この議論に弱点があるのは、○○委員が御指摘のように、会議を公開してしまえば、だれかは来ている人が分かってしまうじゃないかと、こういう点はございますけれども、そう会議がしょっちゅう公開されている訳でもないということならば、こういうことで議論が活発になればいいのではないかなと、かように考えてあえて再度発言させていただいた次第でございます。

部 会 長

○○委員、今の○○委員の仰せの中にありました、匿名というもののいいところとして、つまり活発な議論が出来るということは1つございますね。確かに、政府の委員としてここに出てくるんだから覚悟して出て来いと、勿論覚悟しては出てくるんです。しかし、ここは出来れば忌憚のない正反対の議論が出てきて活発に議論が行われることを私とすると大変期待しておるのですが、やはり基本的な問題はそこにあるので、それこそ正反対の外に向かって聞こえてはならなくても、ここでは言われなければならないような意見というものがありましたら、それを是非、御開陳願いたい。そして、ほかのどこにもないような精神保健福祉に関する日本の最もホットなそして深い議論をしたいと、私自身は思っておるんですが、それが大目的で、それをやるのにこれの意味があるかどうかという、そこのところはいかがでございましょう。

委 員

私ばかり申し上げて恐縮なんですけれども、潔さを持っていただきたいというか、どこへ出てもきちんと言えるようなことで議論しておかないと、結局この会場を出てしまったら黙ってしまうというようなことでは困る訳で、人様の前では言えないような議論をここだけでは内々で言うということが、こういう審議会が人々からうさん臭く思われる原因になっているのではないか。
特に今、厚生省はエイズの問題、岡光さんの問題で非常に不信の目で見られている中で、多分小林局長や高久先生が公開ということで、厚生行政の信頼を取り戻そうというふうに思われて審議会の透明化を図られたんじゃないかと推測している訳なんです。

部 会 長

どういたしましょう。先ほども御指摘のあったように、これだけで全部の時間を食うわけにもまいりません。この議論は次回に引き継がせていただけませんか。
どうぞ、先生。

委 員

本質的なことではないんですけれども、少なくとも昨年決めたものと、今日出た総会の意見が合っていませんので、とりあえず公開についてというのが午前中に出たのですから、昨年のものをどうするかという扱いを包括的に決めることは多分無理で、専門部会のこともありますので改めて議論するということで、このナンバー2の資料というのは今日は論議しないということでどうでしょうか。
多分、個別的にいろいろなことがあると思いますので、部会が終わる度に議長と話し合って、公開のことを少しずつ議論して積み上げていく方が多分いいと思うんです。専門部会は勿論、秘密を守らなければいけないことはたくさんありますから、それは包括的に出来ると思いますけれども、部会そのものについては少しやってみなければ分からないところがあるので、せっかく午前中に決議が出たところですから、これはとりあえず保留しておいたらいかがでしょうか。

部 会 長

そういう御意見でございますが。

委 員

保留とすると、この会はどうなっちゃうんでしょうか。

委 員

今日の部会については部会長の決するところによりということで終わりのときに、今日の分はどうしますかということを聞いてみてそこで具体的に積み上げていく方が多分いいと思うんですね。この部会の公開について、これは大変説明に困ると思うんです。どうして精神保健部会だけがこうだというときに、なかなか説明するのが難しいと思うので、非公開にするにしても説明する材料をつくっていった方が、私は説得力があるというふうに思います。

部 会 長

そうすると、全体として決めないで、その都度という御提案ですか。

委 員

保留ということで。

部 会 長

では、この第2議題については保留という形で継続審議といたします。公衆衛生審議会総会での議事との整合性を考えて、もう少し継続審議をする、ということです。よろしゅうございましょうか。
根幹に触れることなので、今日いろいろ御意見が出て大変よかったと存じます。次回もこれに続けてお願いをいたします。
では、第3議題の「専門委員会の設置等について」に移らせていただきます。お願いいたします。
精神保健福祉課長
精神保健福祉部会には、現在2つの専門委員会が設置されているところでございます。
1つは精神保健指定医に関する専門委員会でございます。これは資料の3をごらんください。この専門委員会は、精神保健指定医の指定、それから指定の取消しについての審査を行うために公衆衛生審議会精神保健部会に専門委員会を置くという、これが昭和63年7月1日の当部会で了承されているものでございます。法律はその下に書いてありますし、その次のページには指定医についての一般的な職務、それから指定医の年次推移、現在おおむね9,700 人ぐらいおられます。それから、その指定医をどのように指定をするのかというフローチャートがその次のページに書いてございます。
こういう指定医を定める専門委員会というのがある訳でございまして、これの委員について任命をお願いしたいという案件でございます。
部 会 長
この専門委員会の委員でございますが、昨年の12月に全員が任期満了となりましたので、資料4をごらんを賜ります。資料4の方々を専門委員として任命いたしたいと考えております。よろしゅうございましょうか。
お名前を申し上げます。
猪股好正先生。
大津正典先生。
大森健一先生。
片山義郎先生。
北川定謙先生。
窪田彰先生。
鮫島健先生。
修多羅正道先生。
高柳功先生。
田中稜一先生。
殿村忠彦先生。
沼田吉彦先生。
堀田直樹先生。
町野朔先生。
三山吉夫先生。
武者盛宏先生。
村上靖彦先生。
山崎晃資先生。
以上でございます。よろしゅうございましょうか。お認めいただけますか。
(「異議なし」と声あり)

部 会 長

ありがとうございました。
それでは、もう一つの企画分科会を御説明いただきます。どうぞ

精神保健福祉課

この精神保健指定医に関する専門委員会につきましては今、専門委員会でその認定の在り方について再検討をしておりまして、平成9年度から新しいシステムを考えたいということで検討をされているところでございますので、追加的に御報告申し上げます。
それから、もう一つの専門委員会は企画分科会でございます。資料の5をごらんください。先ほど部長のあいさつにもございましたけれども、国際障害者年あるいは国連障害者の10年等を経て障害保健福祉施策は大きく進展してきました訳でございます。また、平成7年には障害者プランが決定されまして、具体的な数値目標を含むものということで施策の大幅な推進というのが現在行われている訳でございますけれども、その中でさまざまな障害者対策を総合的に行っていく問題を解決するために、企画分科会というものを精神保健部会に設置したいということでございます。
そして、私どもの精神保健部会のほかに、身体障害の関係あるいは精神薄弱の関係の審議会にも同様の企画分科会が設置されておりまして、その3つの企画分科会が合同で総合的な施策の見直しというようなことを行っていきたいということでございます。検討項目案は、ここに書いてあるとおりでございます。
それから、これの説明は前回の審議会で私の方から御説明申し上げまして、その議事録の抜粋がその後ろの方に付いておりますので大変恐縮でございますけれども、それをごらんになっていただければというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
部 会 長
この企画分科会の委員につきましては、従来部会長の指名によりまして委員の中から8名をお願いしております。
つきましては、資料8をごらんください。岡上委員、町野委員、宮坂委員、谷中委員は前回に引き続きお願いをいたしまして、大熊委員と古谷委員、牧委員につきましては新たにお願いいたします。
お引き受けいただけますでしょうか。
(「異議なし」と了解される)
それから、もう一つの方をお願いいたします。

精神保健福祉課長

どうもありがとうございます。
ちょっと資料の説明を忘れておりまして恐縮でございますけれども、資料の6と7は前2回の合同の企画分科会の資料、それから議事録等でございます。このようなことが現在されているという御報告でございます。公衆衛生審議会運営規定の第2条の規定によりまして、専門委員は部会長の承認を得て部会に出席し、意見を述べることが出来るということになっております。
つきましては、先ほど御紹介申し上げました河崎専門委員並びに後日選出されます精神保健指定医に関する専門委員会の座長のお2方について、本部会に御出席をいただいたらどうかということでございます。河崎委員におかれましては、長年にわたり精神医療の現場で携って来られましたし、また日本精神病院協会の会長として昨年まで公衆衛生審議会の委員をされており、精神保健福祉行政の歴史といいますか、流れについて熟知されておられますので、引き続き意見を伺ってはいかがかということでございます。
また、精神保健指定医に関する専門委員会の座長につきましては精神保健指定医に関することを中心に、部会において意見を聞いてはどうかという御提案でございます。

部 会 長

ありがとうございます。
河崎先生にはどうぞ、御貢献を賜りますようお願いいたします。
御二方の専門委員の当部会への出席につきまして御意見、御質問がございましたら御発言をお願いいたします。
よろしゅうございましょうか。それでは、御了承いただきましてよろしゅうございましょうか。
(「異議なし」と声あり)

部 会 長

ありがとうございました。
それでは、4つ目の議題でございますところの「精神保健福祉の現状と課題」につきまして御説明をお願いいたします。

精神保健福祉課長

資料の9をごらんください。精神保健福祉対策の現状ということを改めて御説明を申し上げたいと思います。
まずは医療対策でございますけれども、精神保健福祉法に基づきまして6つの入院の形態というのが定められているところでございます。これは、その次のページにございますようにそれぞれルールがありまして、特に人権の擁護という観点から非常に厳しく患者の処遇について定めがあるところでございます。個々には御説明申し上げませんけれども、例えば措置入院に関しましては、入院に際して自傷他害のおそれがあるかどうかということにつきまして、精神保健指定医が2人診察を行いまして、その結果が一致するということが必要でございますし、退院につきましてはまた指定医の症状がなくなったという判断が必要とされておるところでございます。
また、入院患者の行動制限につきましても、精神保健指定医がその都度、診断をするということがルールになっているところでございますし、患者さんは退院請求あるいは処遇改善請求というのが出来ることになっておりまして、これは各都道府県に設置されております精神医療審査会で審査がされるということでございます。
また、精神病院の管理者は定期的に患者さんに措置入院と、それから医療保護入院につきましては病状を報告する。その報告については、精神医療審査会で審査がされるということになっているところでございます。
また通信、面会等につきましては、一定の例外を除きまして原則制限をすることについての禁止をするというル−ルもございます。
入院患者さんは現在34万人おられまして、措置入院の患者さんは5,800 、医療保護入院の患者さんは10万余、任意入院の患者さんは22万余等となっているところでございます。精神病院の数は1,671精神病床は36万余、それから精神科の診療所は2,600 余ということになっているところでございます。
少し飛ばしていただきまして、次のペ−ジに入りまして精神科のお医者さんは約1万人、看護婦さんは7万7,000 人、ソ−シャルワ−カ−は2,000 人ということでございます。
精神科の医療費の公費負担につきましては、措置入院につきましては国が4分の3、都道府県が4分の1負担するというル−ルでございまして、また通院医療につきましては在宅における医療というものを促進するということで、医療費の5%を除く部分につきまして保険と公費で負担するというル−ルがございます。公費については、国が2分の1、都道府県が2分の1の割合で補助をするということになっているところでございます。このほか、医療に関しましては精神科の救急医療システムというのが整備されておりますし、また最近、患者さんの高齢化等が進んでおりまして、特に身体合併症を有する精神障害者の治療というのが問題になっておりまして、この治療体制の整備のための検討というのも現在進められているところでございます。
次に、社会復帰対策でございます。これは何回か繰り返しておりますけれども、障害者プランに具体的な数値目標が掲げられておりまして、ここに書いてありますのは6施設体系がありますけれどもそれぞれ年次目標を着実に消化しているというところでございます
その次のページにまいりまして、その他、社会復帰のためのさまざまなプログラムがございます。例えば、社会適用訓練事業あるいはグループホーム、小規模作業所の運営費の助成とかもろもろございまして、予算的な裏づけがある程度されているところでございます。
その次のページにまいりまして、地域精神保健福祉対策としましては保健所で精神保健福祉相談あるいは訪問指導というのがされております。これはいずれも精神科に限ったものでございますけれども、相談件数あるいは指導件数、ここに書かれてあるとおり行われているところでございます。また、全国53か所、各県にほぼ1か所の割合で精神保健福祉センターというものが設置されておりましてそこでまた相談指導あるいは保健所に対する技術援助、調査研究等が行われているところでございます。
次のページにまいりまして、調査研究につきましては現在精神保健医療研究ということで9,400 万円ほどの研究助成というのがされているところでございます。
更に次のページにまいりまして、老人性痴呆疾患対策ということでは施設の補助ということで老人性痴呆疾患の療養病棟、あるいは治療病棟、デイケア施設の整備等が行われておりまして、これに対して国庫補助もされております。また、現在125 か所でございますけれども、老人性痴呆疾患センターというのが設けられておりまして、ここで24時間対応の医療相談あるいは救急対応その他さまざまな情報提供等がされているところでございます。これは最終的には二次医療圏に1つ、つまり300 余まで伸ばしていきたいというふうに考えているところでございます。
痴呆対策としましてはその他、医療指導者の専門研修ということも行われているところでございます。
その次のページにまいりましてPSW及びCP、精神科ソーシャルワーカー、それから臨床心理技術者でございますけれども、この資格の法制化につきましての経緯を少し申し上げますと、まずPSWにつきましては精神保健福祉の場において精神疾患を持つ患者さんの経済、心理、社会的な問題の調整、援助、こういうことを行うという職種としてPSWというのを規定しておりまして、これを是非法制化したいということでございます。過去、何回かの法律改正に伴いまして附帯決議というのがされているところでございます。
現在、この平成8年のところに書いてありますけれども、PSWの資格に関する研究班というのが設置されておりまして、これで報告書は現在取りまとめられている段階でございます。また同時に、関係団体との調整というのもされておりまして、早急に結論を得て出来ればPSWの法制化の作業というのを進めていきたいというふうに考えております。具体的に案がまとまり次第、この審議会にも御報告を申し上げまして御意見を賜れればというふうに考えております。
また、臨床心理技術者につきましても同様、過去2回ほど国会で附帯決議をされているところでございますけれども、資格化に関します研究班が同時並行的に行われておりまして、その業務の内容あるいは制度化についての諸問題について検討がされているところでございます。これにつきましても、早急に結論がまとめられるというふうに考えておりますけれども、その結果が出次第、法制化が出来ればしたいというふうに考えておりますが、まとまり次第、またこの審議会で御報告を申し上げる予定でございます。
その後に付いております資料は一般的な資料でございますけれども、10ページに、これは平成5年の精神保健法の改正がありましたときに、その附則という形で付けられているものでございますけれども、第2条に法律施行後5年を目途として所要の措置を講ずる。
つまり、平成11年に精神保健法の見直しをするというのが法律上規定がされているということを一応念のために申し上げておきたいと思います。
その次の11ページから以降は前回、平成7年の精神保健法の一部改正に伴います衆議院及び参議院におきます附帯決議を付してございます。衆議院では7項目、参議院では9項目のそれぞれ問題提起がされておりまして、私どもこれにこたえるべくいろいろ作業をしているところでございます。
以上でございます。

部 会 長

ありがとうございました。
どうぞ、御質問、御意見をお願いいたします。

委 員

ちょっとお伺いしたいんですが、2ページの精神科診療所の数なんですが、これは何を根拠にこの数が出てきたんでしょうか。

精神保健福祉課長

恐らく、これは医療施設調査の結果ではないかというふうに考えております。

委 員

我々が今回またいろいろ調査しているんですが、厳密に言うとこんなにないんですよね。だから、その辺の取り方によって、例えばパートが1人いて通院精神療法の保険請求をしたいために精神科という標榜をしてやっているところもあったり、そういうのを厳密に除去していくと1,400 か1,500 ぐらいなんです。ですから、この数字を役所の方から出されると、これが一人歩きして、それでまたその数字で何だかんだいろいろと論議されると非常に困ると思いますので、ちょっとその辺を考える必要があると思います。

精神保健福祉課長

後ほど、では○○委員といろいろと御相談させていただきまして実態をより正確に反映するような数字をまた用意させていただきます。

委 員

是非お願いします。
部 会 長
そのほかございましょうか。
それでは、この議題は討議を終了させていただきまして、次に5つ目の「長野県栗田病院事件の概要について」の御報告をいただきます。課長、どうぞ。

精神保健福祉課長

資料の10を御参照ください。これは、一般の全国紙にも報道されておりましたので御承知だと思いますけれども、昨年の11月に長野県の栗田病院の院長さんが長野地検に、詐欺と、それから有印私文書偽造、同行使の疑いということで逮捕されたという事件でございます。その後、県が栗田病院に対しまして、精神保健福祉法に基づきます実地指導あるいは精神保健福祉法に基づく実地審査というのをしておりまして、特に実地審査、これは直接患者さんを指定医が診査をするというものでございますけれども、177 人に対して行われまして、現在その結果を取りまとめ中ということでございます。
先ほどちょっと紹介いたしましたけれども、患者さんの通信、面会上のルールが守られているだろうかとか、あるいは退院請求に対する扱いが正当であったかどうか等、入院処遇上の問題に特に焦点を当てまして、今後の対応ということを考えていきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。

部 会 長

ありがとうございました。
御意見、御質問がございましたら、お願いいたします。どうぞ。

委 員

実地指導とか実地審査は保健福祉法によるとなっているんですがこの結果、何かそういう面で問題が出たんでしょうか。
といいますのは、これだけ見れば何か詐欺横領の問題のような気がして、ただ被害者がたまたま精神障害者だったということで、福祉に関係あるかもしれませんけれども、実質的なこういう場で審議のために出てくる議題かどうか、それをお伺いしたかったんです。

委 員

もう一つ、追加でよろしいでしょうか。
これは昨年の11月7日ですけれども、その前に行政はどういうような精神保健福祉法の運用をしていたか。行政が目をつぶっていたのか、しっかりやっていたのか。そこの点はどうなのかということです。病院が悪いことは勿論ですけれども、早く見つけて対応すべきであるということが基本にある訳ですから、行政はどういう態度をとっていたのかということをお聞きしたいと思います。

部 会 長

どうぞ。

精神保健福祉課長

まず、御質問の答えが後先になりますけれども、この11月7日以前の行政の栗田病院に対する対応でございますが、一応年に1回ずつ実地指導をするというのが現在のところ、長野県でやっている御指導でございますけれども、それによれば幾つかの点で問題があったというふうに聞いておりますが、それはその度ごとに病院に対して御指導を申し上げているということでございます。
それと、なぜ私どもがここで御報告申し上げたかといいますと、説明が必ずしも十分ではなかったのかもしれませんけれども、いわゆる詐欺あるいは有印私文書偽造行使のほかに、さまざまな問題が新聞で報道されておりまして、これはやはり放置しておく訳にはいかぬのじゃないかというおそれがあったということで、実際に実地指導あるいは実地審査というのをさせていただいた訳でございます
現在、結果は取りまとめ中でございますので、詳細な内容につきましてはまだ御報告出来ないんですけれども、通信、面会上のルールが十分守られているか、あるいは退院請求に対して適正な措置がされているのかというようなことにつきましては、多少問題があるというふうに私ども県の方から報告を受けておるところでございまして、もう少し詳細に法律的な問題を詰めまして、また病院側からの御返事といいますか、弁明も伺った上でしかるべき対応もさせていただきたいというふうに考えているところでございます。

委 員

これは栗田病院のことですけれども、実際にこういうようなことがありますと、一般の精神病院がそういう目で見られる可能性があるということも非常に大きい訳です。ですから、これは今、病院のことばかりの話ですけれども、医療監視または精神保健福祉法に基づく実施審査等がある訳ですから、何で、その行政の調査で解らなかったのか、この欠陥はどこにあったのかを調べていただきたい。
それが分かるようなシステムでなければ、法があってただ上滑りしている訳になりますから、病院をきつく指導するとか、監視するとかという意味ではなくて、もう少し精神保健福祉法が地に付いたものにするために、何で見逃したのかということを分かる範囲で結構ですから、次回で結構ですから御報告をお願いします。
ただ上滑りのことではなくて、こういう点が問題であったので、今度こうすればこういうことは起きませんよということがなければこの法の意味がない訳ですし、こういうことのないためにこの法律をつくった訳ですので、そこの点をはっきりさせてほしい。
ただ、何も問題がなかったとなれば、それは結構な話であって、この私文書偽造で起訴された内容だけであるならば問題ない訳です
けれども、精神保健福祉法に違反しているようなところがあるならば、これに対してどういうふうにすればいいのかということを議論しておかなければいけないのではないかというふうに思いますので長野県と相談をして、どうすればよかったのかということを御報告願いたいと思います。
以上です。

精神保健福祉課長

次回までにお答えをさせていただきたいと思います。

部 会 長

それでいいですね。

委 員

結構です。

部 会 長

では、この件はこれで終了させていただきまして、次に6つ目の「平成9年度精神保健福祉関係予算案の概要について」御説明いただきます。どうぞ。
社会復帰対策指導官
それでは、平成9年度障害保健福祉部の予算について、概要の説明をいたします。資料は、ナンバー11でございます。
この概要は障害保健福祉部全体の予算でございまして、9年度は5,195 億8,600 万円、前年比で107.3 %の増加となっております。
その中で、平成14年度末における整備目標数値を設置しました障害者プランに関係する数値がございますが、2,245 億5,000 万円、これはほぼ要求どおり入っております。
時間がありませんので、精神障害関係部門をピックアップして御説明いたします。
まず1の「住まいや働く場ないし活動の場の確保」というのがございますが、その中の(1)のグループホーム、この中でイの方が精神障害者地域生活援助事業としてありますが、これが精神障害者関係の部分でございます。
それから(2)は福祉ホームということで、イの方に精神障害者福祉ホームというのがありますが、これは精神障害者そのものでございます。
それから、2ページでございますが、ウの精神障害者、入所・通所授産施設ということで、9年度は3,800 人分の施設を整備するということになっております。
それから、(4)の福祉工場でございますが、精神障害者福祉工場運営費といたしまして15か所とございますが、これは精神障害者の分につきましては9か所でございます。
それから、小規模作業所に対する助成ということで(5)にございます。これも、精神障害者につきましては2,244 か所中686 が精神障害者に係る分でございます。
次は、このページの一番下にございますが、精神障害者地域生活支援事業、これは平成8年度から始まった事業でございますが、倍増の94か所ということで要求して案に乗っております。
それから、3ページでございます。「精神障害者の保健医療福祉施策の充実」でございますが、これはすべてが精神障害者にかかる事業でございまして、通院患者のリハビリテーション事業、生活訓練施設、精神科デイケア施設の整備がなされることになっております。
ちょっと飛びまして5ページにまいります。「その他の施策」でございます。これは、全体で3,171 億ほどになる予算でございます
課ごとに主要な事業を示しておりますが、企画課で申しますと1,025 億9,400 万円という数字が手当、特別児童扶養手当とか特別障害者手当等で占められております。
それから、中ほどに社会参加推進室というのがございますが、障害者の明るい暮らし促進事業という中で9億7,500 万円の数字が計上されております。
それから、6ページでございます。一番下の方にございますが、補装具の給付ということで、大きな数字としまして113 億3,800 万円という数字が計上されております。
それから、7ページでございます。国立施設管理室は国立更生援護機関に要する経費といたしまして116 億9,200 万円という数字が計上されております。
次が、中ほどにあります障害福祉課でございます。
1つページが飛びまして、8ページの上から5行目に施設福祉の充実ということで、1,323 億円という数字が大きく計上されております。
その次が精神保健福祉課の予算でございますが、これにつきましては資料のナンバ−12をごらんいただきたいと思います。ナンバ−12の後ろから2枚目の方に平成9年度精神保健福祉施策関係予算ということで概要が出ております。これが、精神保健福祉課の予算の全容でございます。
事項というのが事業の内容でございまして、備考欄の方に去年と今年の内容の違いを示しております。来年度は、備考欄の一番上にありますマル新で長期入院患者の療養の在り方に関する検討費ということで新規事業として入ってきております。
2ページの上段の方に精神保健福祉課計ということで484億3,976万1,000円と真ん中ほどにございます。
その下の方に、保健医療局の企画課計上分ということでございますが、これはほかの局、課に計上いたしますが、予算の執行については精神保健福祉課も権利と申しますか、執行をするということでございまして、保健衛生諸費のうち、これはトータルで施設整備費で146 億円ほどございます。これについては、この右の欄にメニュ−事業として示されている施設整備費に充てられます。あとは、設備整備費も26億ほど計上されております。
そういったことで、縦の計上を合わせますと総計で平成9年度の予算額は488 億円を超えて計上されております。その数字のほかに先ほど申しました保健衛生施設整備費が実行上また上積みされてまいる訳でございます。
今、1、2ペ−ジで説明した内容につきまして、障害者プランにかかる事業だけを抜粋しているのがナンバ−12の資料でございます事業ごとに内容、9年度の整備箇所、それから14年度の整備目標数を示しておりますが、時間の都合で説明はこれだけにいたします。

部 会 長

ありがとうございました。
どうぞ御質問、御意見をお願いいたします。

委 員

ちょっと教えていただけますか。資料12の1ページ目に新として精神保健福祉監査指導というのが新しく入っていますが、これは具体的にはどういう内容のものなんでしょうか。

社会復帰対策指導官

これは、従来から精神保健福祉法の施行については指導調査して監査を実施しておりました。
ところが、障害保健福祉部が出来たということがありまして、その予算を保健医療局から移し替えたということで、この障害保健福祉部として見れば新規という形で計上されたものでございます。額としては変わりません。

部 会 長

これは大変関心のあるところです。時間は余りありませんけれども、どうぞ御意見がありましたら。

委 員

福祉関係は障害者社会復帰施設を造るのも結構なんですが、大体ハードですね。何かをつくるとかというハード面ばかりで、入れ物をつくっても内容が伴わないといけない。今までその内容についてその後のチェックというのは何かあったんでしょうか。いろいろと補助したり何かした結果、それがどういうふうに使われたか、どういうふうになっているかというチェックはされていたんでしょうか

精神保健福祉課長

そもそも社会復帰施設というのはメニューはたくさんあるんですけれども、現実に現在の総定員数が5,000 人とか、そのぐらいの数でして、まだまだ見直しを行うまでの量がそもそもなかったということもございまして、むしろどうやってその数を増やしていくか。
平成14年までに2万人近くの方をカバー出来るような数にやっていきたいというふうに私どもは考えておりますけれども、まだ量を増やすという段階でございまして、なかなか質の見直しというところまではいっておりません。そろそろ平成14年から先の話もこれから考えていかなくちゃいかぬものですから、その社会復帰施策の総合的な見直しということはやらなくちゃいけないというふうに問題意識だけは持っております。

委 員

これは、現場にいますといろいろなことを見聞きするもので、ただ補助をすればいいというのではないというあれがあるものですから、よろしくお願いします。

部 会 長

もう少し議論があるかと存じますが、どうも取りまとめがまずうございまして恐れ入ります。時間が余りなくなってまいりました。
どうぞ。

委 員

ちょっとよろしいでしょうか。
昨年の11月15日の通知で、障害保健福祉圏の問題がありましたが都道府県の障害者計画を立てる場合に、障害保健福祉圏を今後にらんで立てろということでしょうか。障害保健福祉圏域の設定については報告しろという記載がございますけれども、都道府県の障害者計画について、それを盛り込めというようなことは余りはっきりしなかったような感じがあるんですが、その辺はいかがかということが1つです。
それからもう一つは、地域保健対策関係予算の概要を見ていますと、健政局の計画課に、医療計画記載事項調査検討費というのが500万円ほど付いているようですが、障害者プランの推進という点から言うと、都道府県の障害者基本計画についても比較検討というのが必要なんじゃないかなという気がするんですが、いかがでしょうか。
といいますのは、大体障害者プランは、推進母体が余り明確でないと感じます。計画は立てろと言っていますし、市町村もそれぞれ努力規定で記載することになっていますが、障害保健福祉圏をつくってもだれが一体それを推進しろと言っているのか、余りはっきりしていない。
というのは、精神関係の社会復帰施設というのは基本的には手挙げ方式だと思うんです。だれか設置者が手を挙げなかったならばお金が付かないということで、手を挙げる奇特な方がいなければしようがないんですけれども、現在のところ手を挙げたくなるほどの補助金ではないという現実があると思います。
そういうことから考えると、推進母体を含めて検討していかないと、これは平成14年と言わなくて20年になっても達成出来ないんじゃないかという気がするものですから。
というのは、やはり県に身を置く者とすると、国からはこうだと言う。それで、市町村はやりなさい。それを指導しなさいと県の方に来るんでしょうけれども、非常に狭間に入ってしまって、どうも大変だなという感じばかりするものですから、質問させていただきました。
以上です。

課長補佐

まず、先ほど御質問をちょうだいいたしました障害保健福祉圏域の件でございますけれども、既に都道府県におかれましては障害者基本計画について策定をされていることと存じますが、今後策定を予定しております市町村が計画の内容を作成するに当たりましては障害者保健福祉圏域といったような考え方を念頭に置いて、その計画内容に盛り込んでいただきたいということと、合わせまして都道府県におかれましても、そのような助言指導をお願いしたいとい趣旨でございます。
それから、今後都道府県においてその計画を見直すに当たりましては、障害者保健福祉圏域というものをやはり念頭に置いていただきまして、その見直しの中で反映させていただければというふうに考えてございます。

精神保健福祉課長

そもそも障害者保健福祉計画が不十分だという御指摘でございますけれども、精神はもっとお粗末というか、精神のことは余りまだ十分入っていないというところも多うございまして、その辺からそもそも精神分をどういうふうにこれから考えていかなくちゃいけないのか。精神の保健福祉計画ということもやはりきちんとつくっていかなくちゃいけないんじゃないかという問題意識を持っておりまして、これは研究をさせていただいているところでございます。

委 員

1点だけ再質問をさせてください。
障害者プランのときに、小さなという言葉は語弊があるかと思いますけれども、殊に町村の場合に広域圏を考える、検討するという文言があったと思うんですが、この障害保健福祉圏を広域圏というふうに理解してよろしいんですか。その場合、広域圏内の総合調整するのは一体だれなのか。
というのは、地域保健法の中では基本的には二次医療圏に1か所保健所をということで、保健所が総合調整を行うというふうな基本的な考え方があったと思うんですけれども、この障害保健福祉圏に関しては一体だれが総合調整をしろとおっしゃっているのか、その辺を教えていただきたいんです。

課長補佐

障害保健福祉圏域の設定に当たりましては、それまでの身体障害精神薄弱、精神障害といったそれぞれの障害分野におきまして、一定の施設の配置計画などに基づいて既存の施設が整備されてきたという現状がございまして、こういったものを踏まえて障害全体で見たときの総合的な計画推進を図ろうというもので、ある程度白紙の上で計画を立てるというよりは、既存の事業の積み重ねの中で、更にそのエリア的なバランスを取りながら施設の配置をしていこうというものでございますので、一定の範囲内で他の障害者施設の配置状況でございますとか、あるいは他の障害者施設を計画するに当たって設定した圏域についても考慮が必要かと思われます。
御指摘いただきました広域での調整の問題でございますが、これは基本的には都道府県において県下のエリア設定などについて助言をしていただくというようなことを考えてございます。

部 会 長

よろしゅうございましょうか。まだ少し御不満があるようでございますが、また継続して討議をお願いいたします。
それでは、以上で予定いたしました議題を終了いたしました。最後に、事務局からの御連絡をいただいて終わることにいたします。
お願いいたします。

課長補佐

今後の精神保健福祉部会の開催予定でございますけれども、2月の下旬及び3月の下旬に開催いたしたいと考えてございます。
つきましては、この部会中に各委員の御予定をお伺いいたしました範囲で、これを踏まえまして2月26日水曜日の午前中並びに3月27日木曜日午後に開催をさせていただきたいと思います。正式には後日通知をいたしますけれども、御予定方よろしくお願いいたします。
また、本日御承認いただきました企画分科会の8名の委員の皆様には、1月31日金曜日午後2時から4時まで、2月25日火曜日午後4時から午後6時までの間に3審議会の合同企画分科会を開催することといたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
なお、1月31日の合同企画分科会の開催通知をお配りいたしておりますので、同封のはがきによりまして出欠の御連絡をお願い申し上げます。
また、配布資料一覧に参考資料として記載いたしております3点の資料につきましては、後日勤務先または御自宅に郵送させていただきますので、御了承方お願い申し上げます。 なお、お食事の用意をいたしておりますので、お時間の許す限り御歓談の上、召し上がっていただければと思います。
事務局からは、以上でございます。

部 会 長

ありがとうございました。
これで終わらせていただきますが、最後にもう一度確認いたします。先ほど話題になりました資料ナンバー2の精神保健部会の公開につきましては「議事録(氏名は匿名)を公開するものとする」とうことで本日はまいり、これを更に継続して検討する、ということにさせていただこうと存じます。よろしゅうございましょうか。
差し当たり、2月にも3月にもございますので、この議題に若干の時間をいただくことと存じます。
どうも本日は、運営が下手でございましたため遅くなりました。
お許しください。
以上をもって終わります。

公衆衛生審議会健康増進栄養部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:20〜11:30
場 所:厚生省講堂(第5合同庁舎低層棟2階)

事 務 局 (笹本健康増進栄養課長)

それでは、ただ今から健康増進栄養部会を開催させていただきます。
本日は、ご多忙中のところ、御出席いただきましてありがとうございます。
私は、健康増進栄養課の笹本でございますが、部会長選出までの間、議事の進行を進行を努めさせていただきますので、よろしくお願い申しあげます。
当部会は、現在21名の委員をもって構成されており、本日は、 18名の御出席をいただいております。
なお、当部会の委員の異動について、ご報告申し上げます。
石河委員、加賀谷委員、黒田委員、郡司委員、五島委員、小林委員、齊藤委員が退任され、太田委員、川久保委員、近委員、佐藤委員、尚委員、進藤委員、融委員、松木委員が新たに就任されました。
それでは、部会長の選出をお願いしたいと思います。
公衆衛生審議会令第5条第3項の規定によりますと、部会長は、「その部会に属する委員の互選によってこれを定める」となっておりますので、どなたか御推薦をお願いいたします。

玉 利 委 員

引き続き細谷委員に、部会長をお願いしてはいかがでしょうか。

事 務 局(笹本健康増進栄養課長)

ただ今、玉利委員から、細谷委員に部会長をお願いしてはどうかとの御発言がございましたが、いかがでしょうか。

各 委 員

異議なし。

事 務 局(笹本健康増進栄養課長)

それでは、本部会の部会長は、細谷委員にお願いしたいと存じます。
なお、これからの議事運営につきましては、細谷委員にお願いいたしたいと思います。

細谷部会長

細谷でございます。
この都度、引き続き健康増進栄養部会の部会長をお引き受けすることとなりましたので、よろしくお願い申しあげます。
なお、当部会は、国民の健康増進及び栄養の改善並びに国民の精神的健康の保持及び増進という重点事項について審議することとなっておりますが、委員の皆様方のご協力を得ながら部会の円滑な運営に努めてまいりたいと存じますので、重ねてよろしくお願い申しあげます。
それでは、引き続きまして議事に入りたいと思います。
公衆衛生審議会令第5条第5項の規定によって準用されます同令第3条第4項の規定によりますと、「部会長に事故あるときは、あらかじめ部会長の指名する委員が、その職務を代理する。」となっておりますので、部会長代理を松谷委員にお願いしたいと存じます。

松 谷 委 員

よろしくお願いいたします。

細谷部会長

これをもちまして、健康増進栄養部会の会長及び会長代理の選出は終了いたしましたが、本日、この後の部会の開催について、事務局よりご説明いたします。

事 務 局(笹本健康増進栄養課長)

この後の健康増進栄養・成人病難病対策合同部会の場所は、先程総会を開催いたしました左側に会場設営しておりますが、ただ今より、この会議室で成人病難病対策部会を開催いたしますので、恐れ入りますが、合同部会の場所で約10分程お待ちいただきたいと思います。
また、合同部会の後に開催いたします健康増進栄養部会は、先のご案内では会議室を通産省別館の第834会議室としておりましたが、この隣に設置しております第2会議室が使用できることとなりましたので急遽場所を変更いたしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
また、次回及び次々回の部会開催の日程を調整したいと思いますので、お手元に配布しております用紙にご記入願います。終わり次第回収させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

細谷部会長

それでは、一端これで健康増進栄養部会を閉会します。
ありがとうございました。
(中 断)

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

公衆衛生審議会の健康増進栄養部会を引き続きこれから開催させていただければと思っております。
なお、先ほど御出席いただきました松木委員と池田委員は御所用ということで、現在の出席者は16名でございます。公衆衛生審議会の会議の議事運営規定第1条第3項の規定により、会議は有効に成立しております。
それでは、細谷部会長に引き続き議事の進行をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○細谷部会長

それでは早速ですけれども、本日の最初の議題でございます当部会の公開について検討したいと思います。先ほどの総会におきまして御了解いただきましたように、会議の公開等につきましては、部会につきましては部会長の決定するところにより、会議または会議録を公開するものとするということになっております。事務局より経過と今後の当部会の運営につきまして、説明をお願いしたいと思います。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

先ほど総会の方で企画課長の方から審議会等の透明性ということで審議会の公開の問題について御説明があったところでございす。
健康増進栄養部会においても、その趣旨を踏まえまして公開という方向で御検討いただければということで、御提案でございますけれども、本部会においては会議自体の公開ということにさせていただければと思っております。しかるゆえに、会議に出されます提出資料につきましても、公開ということになろうかと思います。
ということで、具体的には、勿論会場の制約なども考慮する必要がございますけれども、会議自体を公開することにしたいと。ただ、特定の者に利益または不利益をもたりしたり、または公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められる場合には、部会長の決するところによりまして、理由を公表し、会議の公開に代えて会議の議事要旨を公開するということにいたしてはいかがかという御提案でございます。
以上でございます。

○細谷部会長

ありがとうございました。何かこの件につきまして、御質問あるいは御意見ございますでしょうか。もし御意見がなければ、次回の部会の開催から事務局から説明がございましたような形で部会を開催したいと思っております。また、今回の会議の議事録も公開とさせていただきます。
それでは、時間の関係もございますので、次の議題に入ります前に、資料が配布されておりますので、事務局より資料の確認をお願いしたいと思います。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

それでは、お手元にお配りしております資料の確認をさせていただければと思います。本日はいずれも報告案件でございます。
資料1は健康保養地の検討会の概要に関する資料でございます。
資料2は健康情報ネットワークに関する資料でございます。
資料3は健康づくり対策予算に関する資料でございます。
資料4は21世紀の栄養・食生活のあり方検討会に関する資料でございます。
以上資料4点でございます。

○細谷部会長

どうもありがとうございました。それではこれらの議事に入ることにさせていただきたいと思います。最初に、健康保養地検討会の概要につきまして、事務局から説明をお願いいたします。

○事務局

それでは、健康保養地の検討会の概要につきまして、御説明させていただきます。資料1を参考にしていただければというふうに思います。
健康保養地の検討会の概要につきましては、前回の部会におきまして御説明をさせていただいたところでございますが、今回委員の異動等ございましたので、改めて前回の内容も踏まえた形で御説明させていただければというふうに考えております。
まず資料1の「健康保養地の検討会の開催について」でございますが、これにつきましては、昨年7月5日に第1回の健康保養地検討会を開催させていただきました。健康保養地につきましては、平成4年度の「健康休暇のすすめ」の検討会、これは健康休暇検討会報告書でございますけれども、そこにおきまして、成人病の予防、あるいは働き過ぎの解消、豊かな生活の追求といった国民のニーズに応えるために、国民が平日を含めて連続して取得する「健康休暇」の普及を推進し、国民の間に定着させていくこと、また、「健康休暇」の受け皿として、豊かな自然環境の中で積極的な健康づくりが実施出来るよう「健康保養地」づくりを進めることが提言されておりまして、これを踏まえまして、厚生省としていろいろ研究等、あるいはモデル事業の実施を行ってきたところでございます。そしてそれらの成果を受けまして、各界の有識者等から成る検討会を設置いたしまして、この間御検討いただいておるところでございます。
なお、検討会のメンバーにつきましては、3ページに掲載させていただいておるところでございます。ちなみに、座長は中央労働災害防止協会の労働衛生検査センター所長でございます高田勗先生にお願いしておるところでございます。
次に4ページをごらんいただければと思います。
まず厚生省では、アクティブ80・ヘルスプランというふうに銘打ちまして、栄養、運動、休養のバランスのとれた生活習慣の確立による国民の健康増進を行い、成人病等々の疾病予防を図るということで、国民健康づくり対策を進めておるところでございます。この間特に休養という面からの取り組みを4ページに御紹介させていただいておる訳でございまして、平成2年度におきましては、適正な休養の在り方についての研究を実施させていただいたところでございます。
そして平成4年度には「健康休暇のすすめ」、先ほど御案内させていただきましたが、「健康休暇に関する検討会報告書」ということで、本報告書におきまして、健康休暇の普及及びその受け皿としての健康保養地の整備、推進といったことについて御提言いただいた訳でございます。
そして平成6年度におきましては、休養指針の策定ということで、日常生活における効果的な休養の在り方についての御提言をいただきますとともに、厚生科学特別研究費におきまして、「健康保養地の在り方及びその普及に関する研究」を実施させていただきました。
その他健康増進研究費におきまして、「健康づくりのための休養手法の開発に関する研究」を実施させていただきました。
また平成7年度におきましては、健康保養地指定に向けたフィジビリティーの調査を行うことを主な目的とした、既存の保養地を中心としたモデル事業を実施させていただきました。モデル事業実施につきましては、そこに書いております7つの自治体にお願いしたところでございます。
それと並行いたしまして、「保養地制度創設に向けての応用的研究」実施させていただいたということと、健康増進研究費において「健康づくりのための休養手法の開発に関する研究」を実施させていただいたところでございます。
平成8年度におきましては、健康保養地の要件等の検討。検討会につきましては、要件等の検討の一環で実施させていただいておるものでございます。そして「健康保養医学」、健康保養地において提供されるところのさまざまなプログラムの基礎的な考え方と申しますか、例えば自然環境を利用したプログラムについての健康増進効果等々について研究を実施しているところでございます。
そのほか、具体的な保養地におきますところの「健康保養プログラム」のモデルとなるようなプログラムについての研究をさせていただいております。
続きまして「健康保養地の基本的コンセプト」でございますが、「健康保養地の基本的概念とそのイメージ」でございます。先ほども申し上げていますとおり、健康保養地は健康休暇の受け皿となるものであり、恵まれた自然環境の中で中長期の滞在による健康づくりが出来る保養地を指すものでございます。
そのイメージといたしましては、保養地と言った場合、単独のホテルでありますとか、そういった施設をイメージされる方もあろうかと思いますが、我々は単独の施設ではなく、地域という面的な広がりの中でとらえるべきものであると考えておりまして、そういった地域におきまして、利用者の健康づくりに資するような健康保養プログラムが円滑に実施出来るソフト、ハード、マンパワーの要件を備えていることが必要なのではないか。また当然のことでありますが、ハードの整備に当たっては、周辺の自然環境と調和したものでなければならないのではないかというふうに考えておるところでございます。
健康保養地における医学的効果ということでございますが、その目的は、日常生活で失われましたところの健康を取り戻し、再現することにより利用者の方に健康快感を体感していただく。そしてその体験により、健康に対する認識を深めていただく。我々これを健康への気づきというふうに呼んでおります。そして、日常生活における健康的な生活習慣の定着を図るという目的を持っていまして、併せて文化的な活動等を実施することによって内面的成長や自己実現を支援し、トータルな生活の質の向上に寄与するものでなければならないというふうに考えております。
医学的な効果といたしましては、特に健康保養地で行われるところの自然療法ということにつきましては、1つは日常生活と異なった気候環境へ転地するということが大きなポイントとなりまして、そのことによって人体に有害な気候環境等から隔離・保護していく。
そして新しい気候の刺激に反応して生体機能が発展し、疾病の治癒を促進したり健康増進を図るという機能に着目しております。併せて運動や栄養指導等を行うことにより、より高い健康増進効果が得られると。
健康保養地の全体像及びイメージにつきましては、6〜7ページを参照していただければというふうに考えております。
そのほか、健康快感体験の意義等につきましては、8ページの図を見ていただければというふうに思っております。
次に9ページ以降の参考資料というものをごらんいただきたいと思います。
参考資料は全部で4つ付けさせていただいております。ページ数につきましては若干抜き書き、抜粋しております関係で、私が今、説明しますようにお書き改めいただければと思います。1の「健康保養地医学の機序と効果について」は、通し番号で言いますと10ページになります。
2の「健康保養プログラム(例)」につきましては、11ページ。
3の「保養セミナーにおける身体所見の変化について」ということにつきましては18ページ以降。
4の「平成7年度健康保養モデル事業のメンタル面における効果分析」につきましては20ページ以降ということでございます。
健康保養地医学の機序と効果ということにつきましては、先ほど御説明させていただきました気候的な要素が体にどのように作用し、また生体がどういう形で反応するかということを温泉療法の作用メカニズムを例に挙げて御説明させていただいておる資料でございます。これは平成7年度の厚生科学研究、先ほども御紹介しました「健康づくりのための休養手法の開発に関する研究」から抜粋させていただいております。
次に「健康保養プログラム(例)」ということでございます。例1と例2がございます。 例1は12〜13ページ、例2につきましては14ページ以降という形になっております。
例1につきましては、山形県村山市の碁点温泉を中心に実施されましたところのプログラムでございます。例2につきましては、神奈川県の三浦を中心に実施されましたところのプログラムでございます。
基本的には先ほどの健康保養プログラムの目的等々を踏まえまして、一定の医学的なケアの下に栄養、運動、休養及び地元の伝統的な行事、あるいは地元の文化等々、そういったものを極めて選択的な形で組み合わせて実施させていただいております。
そのほか例2の方では、これは1週間と2週間の参加者のプログラムということで、並行的に行っております。ただし、2週間の方は1週間の方のプログラム終了後もあと1週間実施させていただいたということでございます。
このプログラムにつきましては、本年度健康保養プログラム開発事業という形で実施させていただいておるところのものでございまして、ここに参加された方々のいろいろな健康増進効果、それは心身ともにということでございますけれども、そういった効果等については現在分析を行っているところでございます。
18ページでございますが、これは平成4年度に健康保険組合連合会でモデル事業として実施されましたところの温泉利用型健康増進施設を活用した健康づくりモデル事業というものから抜粋させていただいたものです。保養セミナーという形で6か所の温泉利用型健康増進施設とその周辺の自然環境を利用して実施されたものでございます。209名の方々の参加がございました。
その中で、そういうセミナーによりまして、血圧等々の改善でありますとか、一定の生化学検査の指標の改善をみたということが報告されておるところでございます。それが生体的な問題でございます。
次に4番をごらんいただきたいのでございますけれども、「平成7年度健康保養モデル事業のメンタル面における効果分析」ということでございますが、これにつきましては、平成7年度のモデル事業実施地におきますところの実施結果の効果分析を行っております。
主にここではメンタル面、精神的な面、心理的な面についての分析を行っておりまして、この中でストレス面における改善でありますとか、生活習慣の改善に向けた意識の変革といったことについては、ある程度の効果の可能性があるということが報告されております。
いずれも身体的な面、心理的な面において一定の効果の可能性が示唆されるということでございまして、今後ともこういった効果測定等々につきましては、より厳密な調査を継続していく必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。
以上でございます。

○細谷部会長

ありがとうございました。ただいま事務局から説明がございました資料につきまして、何か御質問、御意見ございませんでしょうか。

○小池委員

既におやりになっているものについて、正確な評価ではないのでしょうが、例えば平成4年度の健保連ですか、もう一つメンタル面の方は厚生省がやったのですね。

○事務局

自治体の方で補助事業として実施させていただきました。

○小池委員

予算のことは後で出てくるのかもしれませんが、それをある程度各地でおやりになって、その評価に関しては各地でおやりになるということですか。

○事務局

それにつきましては4ページを見ていただいたらと思いますが,「健康保養地創設に向けての応用的研究」という厚生省の厚生科学特別研究費において、研究班においての分析をさせていただいたということでございます。

○小池委員

評価の仕方に一定期間の保養地での直後の効果というものと、ある程度ロング・タームのものが必要になると思うのですけれども、ここでいい生活習慣を付けて帰られるということが1つの目的なのであって、恐らく1週間や2週間これをやってからずっと生涯いい状態を保つなどということはあり得ない訳でしょうから、そういうふうな面での配慮というのはどうなのでしょうか。

○事務局(藤崎企画官)

先生おっしゃるとおりで、長期的な評価というものを本当は出来るといいのだろうと思うのですが、残念ながら今そういうようなデータがありませんので、直観的にそういう短期的な効果を含めて、そういう生活習慣なりが継続されていけばメンタル面では非常にいいのではないかということの推測を含めて悪いことはなかろうと。
そういうものを継続して短期的な評価も活用しながら進めていって、今後そういうデータを蓄積しながら、やはり長期的な効果についてはより研究を深めていって、ベターな方向というものを探っていく必要があるのではないのかなという感じで考えております。

○小池委員

今の段階で、投資効果としてどの程度のものがあるのかどうか私どもちょっと疑問な点があるのです。なるほど1週間もしくは2週間程度そこで、生活習慣とはいいながら、内容はよく知りませんけれども、これはほとんど食事などに関して言えば作ったものを食べてもらうという感じになる訳なのでしょう。自分で作るという意味ではないですよね。

○事務局(藤崎企画官)

そういうふうな方にはそういうことも提供出来ることが望ましいというふうに考えております。

○小池委員

それでもって、なるほど2週間ぐらい行ってきた後にはデータはある程度よくなっているという例はあるかもしれないけれども、恐らくしばらくたつと元の木阿弥という可能性が非常に高いと思います。もし私がそこに入ったとするとそうなると思うのですけれども。だから、そういう長い期間での評価のようなものが出来る方法を少し付け加えないと、世の中の評価に耐えられないのではないかという気がするのです。

○太田委員

分析に私かかわっておりまして、おっしゃるように前後1か月後まではデータが平成7年度のものが取れていますけれども、その1年後というのですか、ちょうど今ぐらいなのですけれども、またデータを取った方がいいのではないかなというふうに、お聞きしながら考えておりました。1年後ぐらいのデータは取ってみるべきではないかなと思っております。ただ、1か月後ぐらいまでのデータではある程度改善が維持されている状況が出ております。
それから18ページの保養セミナーで、4年度に出た健康保養地事業を1年ぐらいフォローしたデータが載っていたのではないかと記憶しておりますが、それでもかなりいい状態を継続している者が多いというふうなデータがたしか載っていたというふうに記憶しておりますけれども、その辺もうちょっと調べてみたいというふうに思います。小池委員のおっしゃるようなお話を7年度のものについてまた1年後に取って、今年度はまたやっておりますので、1か月後までは今、取っておりますけれども、また来年なり半年後なりやってみたいと思います。
○多田羅委員
今の点で4ページの資料の中に入っていないのですけれども、大阪でも一、二の市で保養レジャープログラムというものを市の事業でやっておられて、1週間ぐらいが多いのですけれども、参加された方に非常に好評で、やはりいろいろな経験をして参考になっているということで、少なくとも参加した当初はかなりリフレッシュして刺激になっておるというふうなことで非常に市の方も、当初少し参加者を大事にし過ぎるのではないかということもあったようですけれども、参加された方にとっては非常に有効だったと。
ただ、かなり人数に対して費用とか、そういうようなことがありますので、やったことの意味合いはあるのですけれども、投入量が相当大きいので、その点が市にとってちょっと課題だけれども、参加してくれた人に非常に喜んでいただいているので何とか続けたいということで今も続けているようです。

○細谷部会長

ほかにございませんか。泊まり込みのある意味の健康教育というか、総合的な健康教育ですよね。その評価ということになりますと、薬などだと大体6か月程度でリバウンドするものが多いのだけれども、日本の場合には気候の変化もございますし、ですから半年とか1年あれすれば、休養ですからまた休養すればいいのであって、どれくらい効果があって、生活習慣が獲得出来るかということが大事ではないかと。その辺また先生の方と連絡をとって説明させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
それでは時間の関係もございますので、次の健康情報ネットワークについて御説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○事務局 (笹本健康増進栄養課長)

お時間の関係もありますので、お許しいただければ、資料2、3、4を引き続いて御説明させていただいてよろしゅうございましょうか。
それでは資料2でございますが、「健康情報ネットワークシステムの試験的運用について」ということで、カラーのコピーも併せて使っております。ああこれかということで、見ていただければ分かるとおりでございますが、平成8年度に予算を2億5,000万円ほど健康情報ネットワークのシステムの構築について予算をいただいておるところでございます。それについては昨年御報告させていただいたところでございますが、事業立上げについては今年度ということで今後引き続いて5か年の予定でございますが、今年度について立上げが近々立上げられるということでございます。
試験的な開始は1月27日でございます。正式の稼動は3月18日になってしまいますが、次のページをお開きいただければと思いますが、ホームページのその次のページになる訳でございますけれども、さようなイメージになるということでございます。項目としましては、健康、体、生活、健康診断という項目、左側の項目でございますが、こんな項目につきまして、トータル670ぐらいの項目をこの健康ネットを通じまして提供させていただくということでございます。
私どもの所管法人でございます財団法人健康体力づくり事業財団というところにこれをお願いしておりまして、この670ぐらいのデータでとりあえず立上げたいというふうに考えております。1月27日はまだこのページに細かい項目については構築中ということになります。3月18日には、今、言いましたように670ぐらいの項目につきまして内容をごらんいただけるということで、今、鋭意作業をしておりますということの御報告でございます。
資料2の関係は以上でございます。
資料3の関係でございます。健康づくり対策予算ということで、1ページ目のような予算を付けさせていただいておりますが、新規に1の地域健康づくり特別事業のメニューの一環としまして健康増進事業を予定しておりますので、その概要について2ページをお開きいただければと思いますが、御説明させていただきます。
健康増進事業の、これはメニューとしていろいろな事業を予定しております。その中で1「目的」の4行目を見ていただければと思いますが、年齢別、対象別の食生活指針は既に作成させていただいております。それから運動指針につきましては、現在検討会を立上げさせていただきまして、今、検討中でございますが、その運動指針をも活用しまして、高齢者の機能維持、中高年の成人病予防等ライフステージ別のリスクファクターに着目した健康増進事業を実施することによりまして、QOLの向上、健康寿命の延長を図るものであると。
なお、本事業につきましては、新寝たきり老人ゼロ作戦の支援事業ということで、老人保健福祉局とも連携しまして、この事業を実施させていただくということでございます。 具体的な内容につきましては2「事業の内容」でございますが、実際は市町村でございますが、都道府県においてもマンパワーの関係の養成事業などをしていただく。勿論調整事業もしていただくということで、500の市町村につきまして、平成9年度からでございますけれども、民間の健康増進施設、市町村の保健センター等を利用しまして、保健婦、健康運動指導士、栄養士、ボランティア等を活用させていただきまして、保険者とも連携しまして、健康づくりの教室を開催していただく。週1回で8週ということで、2か月程度でございます。
次のページをお開きいただければと思いますが、例えば高齢者の関係で言いますと、寝たきり予防の観点から、QOLを高めるための運動の実践・生活指導。中高年の関係で言いますと、成人病予防、健康増進を重点とした適正な栄養・運動・休養の指導。女性に関しますれば、骨粗鬆症の予防等の観点から肥満の予防を重点とした栄養運動の指導ということで、とりあえず平成9年度については500の市町村というふうに考えておりまして、引き続き10年度以降もというふうに考えております。
最後のページは「健康増進事業概要」ということでございまして、今私ざざっと話しましたけれども、都道府県と市町村が連携する形で、実質は市町村においてそれぞれやっていただくということでございます。
以上が資料3の関係でございます。
最後資料4の関係でございますが、「21世紀の栄養・食生活のあり方検討会」ということで、私どもの保健医療局長の私的検討会でございますけれども、立上げさせていただくということでございます。
御承知のように私ども既に食生活指針、国民栄養調査、栄養所要量の策定などを着実にさせていただいておるところでございますが、近年の新しい動向等も踏まえましてこの検討会を開かせていただくという内容でございます。この検討会は1月28日火曜日10時から第1回の検討会を開催させていただきまして、本年度中、非常に短時間ではございますけれども報告書を作成していただくという内容でございます。
次のページが予定でございますけれども、検討会のメンバーでございます。本部会の委員をしていただいている先生方にも入っていただいておりますけれども、若干幅広に検討会の委員を予定させていただいておるところでございます。
以上非常に簡単でございますが、資料2〜4までの関係を御説明させていただきました。

○細谷部会長

時間の関係もございましたのでまとめて、多少はしょって説明させていただきましたけれども、この3つの議題につきまして、何か御意見、御質問ございますでしょうか。

○多田羅委員

健康ネットというのはすばらしいと思いますけれども、これは具体的にどんな施設ですか。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

一番大切なことを申し上げませんで、この1ページ目に書いてございますが、インターネット、それと保健所におられます方はWISHというシステムがございますけれども、国民の方から言えばインターネットで情報を提供するものでございます。
先生もインターネット使っておられれば、ちなみにアドレスの番号は資料2の1ページの一番最後のところに書いてございますが、ヘルスネットというアドレスを既にいただいておりまして、これでいきたいということでございます。

○多田羅委員

インターネットと言うと分かりやすいようなのですが、一般の国民からするとまだちょっとしんどいですね。例えば保健所などへ行ったり、あるいは保健センターなどに行って、そこに行くとちょっとアクセス出来るようなサービスというものがないと、インターネットと言ってもまだちょっとピンと……。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

ここにも書かせていただきましたけれども、今、多田羅委員が言った保健所の関係は、WISHというのが私どもの官房の統計情報部の方で構築させていただいておりますけれども、そこにもこの670の項目の健康ネットは使えるようになっております。

○多田羅委員

保健所にあるのですか。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

今、全保健所にWISHのネットは構築されております。ただ市町村保健センターの関係はまだこれからでございます。

○多田羅委員

市町村保健センターもそれは当面すぐ可能ですよね。

○事務局

モデル的に三百幾つかは動いております。それを順次拡大するという方向だということで聞いております。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

ということで、そのWISHとの関係についてはネットはリンケージしておりますので、今、多田羅委員御指摘のような感じで保健所、それから一部の市町村保健センターについても御利用いただける。ただそこに行っていただかないとということです。

○細谷部会長

ほかにございませんでしょうか。今日は会合があちらに行ったりこちらに行ったりして非常に盛りだくさんで面食らったかもしれませんけれども、一応公衆衛生審議会健康増進栄養部会で予定しております議題は以上のとおりでございます。何か全般につきまして御意見、御質問ございませんでしょうか。
もし御意見がなければ、また御意見ございましたら事務局並びに私の方にお申し出いただければありがたいと思っております。予定の時間も超過しておりますので、本日の部会を終了させていただきたいと思っております。
最後に、事務局の方から次回及び次々回の議事開催の日程等、調整につきまして連絡事項がございますのでよろしくお願いしたいと思います。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

先ほど私の方から2月と3月について先生方の御日程いただきました。案件としましては、先ほど事務局の方から御説明させていただきました健康保養地の関係の検討会の報告書が最終的にまとまりますので、その関係を2月にと。
先ほど私健康増進事業の関係で年齢対象別の運動指針の話をさせていただきましたが、その関係の検討会を立上げさせていただいておりますが、その関係の報告を3月にと予定しております。
先ほど御日程いただきましたら、各先生全員というのは年度末でお忙しゅうございますのでなかなか難しいのですが、誠に恐縮でございますが、一番多く御出席が可能ということで、2月につきましては、2月19日水曜日10時からでございますけれども、この日に2月の部会は開催させていただければと思います。
3月につきましては、3月26日水曜日でございますが、これも同じく午前10時からでございますけれども、開催させていただければということで、誠に一方的で恐縮でございます。年度末で各先生お忙しゅうございますので、この時点で部会の予定ということでさせていただければありがたいと思います。
それから何人かの先生方もお忙しいということでございます。予定いたしております案件につきましては、なるべく早目に各先生方には見ていただくというふうに段取りとりたいと思っておりますので、誠に恐縮でございますが御理解いただければありがたいと思います。

○細谷部会長

本当に長い間どうもありがとうございました。本日審議されました内容の議事録につきましては、後日事務局より先生方のお手元に送付されますので、御確認の上御返送いただければありがたいと思っております。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

実は私冒頭御紹介申し上げるべきだったのですが、生活衛生局の関係で栄養成分表示の関係、実は昨年来この部会でかけさせていただいております。その関係で本日生活衛生局の新開発食品保健対策室長が御出席でございます。私冒頭御紹介申し上げるべきところ失礼いたしましたが、御紹介させていただきます。竹下室長でございます。

○竹下室長

竹下と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

どうも失礼しました。以上でございます。

○細谷部会長

本日お忙しいところ早朝から御出席いただきまして誠にありがとうございました。それでは、これをもちまして閉会といたします。

○事務局(笹本健康増進栄養課長)

時間を非常にオーバーいたしました。昼食用意させていただいておりますので、お時間ございます先生方につきましては、はしをつけていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
問い合わせ先 厚生省保健医療局健康増進栄養課
   担 当 山本
   電 話 [現在ご利用いただけません](内線2312)

公衆衛生審議会結核予防部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:30〜11:40
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

結核予防部会を開催させて頂きます。
本日の出欠状況は、11名出席で2名欠席です。
委員の方を紹介させて頂きます。
エイズ結核感染症課職員を紹介します。
本日の議題、部会長の推薦についてお願いします。

藤原委員

山本委員を推薦します。

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

異議がないようですので、山本委員に部会長をお願いします

山本部会長

(部会長挨拶)
部会長職務代理者を指名させて頂きます。
森委員を指名させて頂きます。(異議なし)
他に何かありますか?

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

当部会の公開について審議して頂きたい。

山本部長

公開について、何か意見等がありますか?
特にないようですので、公開ということにします。
それでは、閉会いたします。


 問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 杉山(内2387)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません](内2387)

公衆衛生審議会伝染病予防部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:20〜11:30
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

ただ今から、伝染病予防部会を開催させて頂きます。
本日の出欠状況は、13名出席で4名欠席です。
委員の方を紹介させて頂きます。
エイズ結核感染症課職員を紹介します。
本日の議題、部会長の推薦についてお願いします。

清水委員

山崎委員を推薦します。

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

異議がないようですので、山崎委員に部会長をお願いします。

山崎部会長

(部会長挨拶)
部会長職務代理者を指名させて頂きます。
竹田委員を指名させて頂きます。(異議なし)
他に何かありますか?

事務局(岩尾エイズ結核感染症課長)

当部会の公開について審議して頂きたい。

山崎部長

公開について、何か意見等がありますか?
特にないようですので、公開ということにします。
それでは、閉会いたします。


 問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 二本柳(内2381)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]

公 衆 衛 生 審 議 会
成人病難病対策部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:30〜12:20
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

それでは、ただ今から成人病難病対策部会を開催させていただきます。
本日は、ご多忙中のところ、御出席いただきましてありがとうございます。
私は、疾病対策課長の遠藤でございますが、部会長選出までの間、議事の進行を努めさせていただきますので、よろしくお願い申しあげます。
当部会は、現在20名の委員をもって構成されており、本日は、13名の御出席をいただいております。
なお、当部会の委員の異動について、ご報告申し上げます。
大谷部会長、尾前委員、倉田委員、小坂委員、島委員、南委員が退任され、 金澤委員、近藤委員、杉本委員、寺山委員、奈良委員、古谷委員、山谷委員が新たに就任されました。
ここで、本日ご出席の委員の方をご紹介させていただきます。
(出席委員を五十音順に紹介)

なお、町野委員、石井委員につきましては、他部会に出席されており、当部会は欠席となっております。

引き続きまして、当課の職員を紹介申し上げます。
(貝谷臓器移植対策室長、宮坂課長補佐、荒川課長補佐、塚原課長補佐、今井室長補佐、重藤室長補佐、深田室長補佐の紹介)

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

それでは、部会長の選出をお願いしたいと思います。
公衆衛生審議会令第5条第3項の規定によりますと、「部会長は、その部会に属する委員の互選によってこれを定める。」となっておりますので、どなたかご推薦をお願いいたします。
宮本委員
高久委員にお願いしてはいかがでしょうか。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

ただ今、宮本委員から、高久委員に部会長をお願いしてはどうかとのご発言がございましたが、いかがでしょうか。
(賛成の声あり)
それでは、高久委員に本部会の会長をお願いいたします。
以後の議事運営につきましては、高久部会長にお願いいたします。
(部会長席に移動)

高久部会長

ただいまご推薦をいただきました高久でございます。
本部会の一層の推進を図っていきたいと思いますので委員の皆様方の御協力をお願いいたします。
議事に入りますまえに、会議の公開について決めさせていただきます。
先ほどの総会で了承されましたとおり、部会については、部会長の決するところにより、会議又は会議議事録を公開するものとなっておりますので、当部会といたしましては、会議議事録の公開といたします。
なお、議事録を後日事務局から各委員あて送付いたしますので、内容をご確認のうえ、事務局まで返送してください。
それでは、引き続き議事を進めさせていただきます。
公衆衛生審議会令第5条第5項の規定によって準用されます同令第3条第4項の規定によりますと、「部会長に事故あるときは、あらかじめ部会長の指名する委員が、その職務を代理する。」となっておりますので、部会長代理を高石委員にお願いしたいと思いますが、高石委員が本日、欠席でございますので、後日、私が了承をとらせていただきます。

高久部会長

これをもちまして、成人病難病対策部会の会長及び会長代理の選出は終了いたしましたが、本日、この後の部会の開催について、事務局よりご説明いたします。

事 務 局 (遠藤疾病対策課長)

それでは、この後に開催いたします部会について、ご説明いたします。

事 務 局 (遠藤疾病対策課長)

誠に恐縮ではございますが、この成人病難病対策部会は、ここで中断とさせていただき、この後すぐに、先ほどの総会で了承をいただきました、健康増進栄養部会・成人病難病対策部会合同部会を、この講堂内の第3会議室で開催させていただきます。
この合同部会の所要時間は、30分程度と考えており、その後、この場所で引き続き、成人病難病対策部会をお願いしたいと思います。

高久部会長

それでは、ここで部会を一旦中断いたします。

(中 断)

高久部会長

引き続き議事を進めさせていたただきますが、事務局から配布資料の確認をお願いします。

事 務 局 (遠藤疾病対策課長)

それでは、配布資料の確認をお願いします。
(資料1〜資料8について確認)

高久部会長

それでは、クロイツフェルト・ヤコブ病等専門委員会(仮称)の設置について、事務局から説明をお願いします。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

クロイツフェルト・ヤコブ病等専門委員会(仮称)の設置について説明いたします。
資料2の「クロイツフェルト・ヤコブ病等専門委員会(仮称)の設置について(案)」のとおり、本年度、クロイツフェルト・ヤコブ病等に関する緊急研究を設置し、1986年〜1995年までの10年間の患者の発生状況等の調査を行いました。3ページに研究班の中間報告の概要が、そして4ページに研究班の班員名簿が掲載されております。
今後も発生状況を把握したいため、専門委員会を設置し、患者把握の方法、把握する情報の内容、患者動向の分析などを行っていただくものであります。

高久部会長

ただ今の事務局からの説明について質問等ございませんか。
(質疑応答)

高久部会長

特段ご質問等もございませんので、「クロイツフェルト・ヤコブ病等専門委員会(仮称)の設置」については了解します。
なお、専門委員の選任につきましては、私に一任させていただきたいと存じますがよろしいでしょうか。
(異議なし)

高久部会長

引き続き、次の議事に移らせていただきます。
それでは、臓器移植専門委員会(仮称)の設置について、事務局から説明をお願いします。

事 務 局(貝谷臓器移植対策室長)

臓器移植専門委員会の設置についてご説明いたします。
資料の3でございます。昨年、衆議院の解散に伴い臓器移植法案は、廃案となりましたが、昨年の暮れ再度、議員立法により法案が国会に提出されたところでございます。この法案におきましては、脳死の判定基準などが省令の委任事項となっており、これらにつきまして、できるだけ早期に案を示して議論を進めるべきとの要請が関係方面からなされております。このため、本部会に臓器移植専門委員会を設置し、臓器移植に関する諸問題を検討して頂くものでございます。

高久部会長

ただ今の事務局からの説明について質問等ございませんか。
(質疑応答)

高久部会長

特段ご質問等もございませんので、「臓器移植専門委員会の設置について」は了解いたします。
なお、専門委員の選任につきましては、私に一任させていただきたいと存じますがよろしいでしょうか。

(異議なし)

高久部会長

その他、事務局から何かありますか。

事 務 局(貝谷臓器移植対策室長)

それでは、説明させていただきます。
資料6でございます。「臓器の移植に関する法律案」につきましては、平成6年4月に議員立法により国会に提出され、衆議院本会議で趣旨説明とそれに対する質疑がなされた後、平成7年の11月に名古屋で、8年の6月には仙台、福岡の2ヶ所同時に地方公聴会が開催されました。その間、平成8年の6月には臓器移植法案に対する修正案が提出されました。
その後、衆議院の解散に伴い法案は廃案となりましたが、昨年の暮れに再度、議員立法により提出され、現在も継続審議中となっております。現在審議中の法案は、昨年提出された修正案を盛り込んだものとなっており、当初の法案では、本人の意思が不明の場合、家族の同意によって臓器の摘出ができるとされていましたが、現在の法案では、本人が生前に臓器提供の意思を書面により表示しており、かつ、遺族が拒まない場合に限定されております。ただし、角膜と腎臓につきましては、これまで通り、遺族の同意によって心停止後の死体から摘出が可能とされており、また、施行後3年で検討を加えることとされております。
続きまして資料の7でございます。平成7年の4月から全国レベルの腎臓移植ネットワークが発足したところですが、平成元年をピークに腎臓移植の件数は、近年減少傾向にあり、平成7年度における死体腎移植の件数は161件となっております。ただ、本年度につきましては、昨年に比較しますと若干増加する傾向にございます。
最後に骨髄移植についてでございますが、資料8を御覧下さい。骨髄移植は、平成3年12月に骨髄バンク事業開始して以来、昨年の12月で満5年を経過いたしました。
この間、骨髄バンク事業は概ね順調に発展して参りまして今年の1月末頃には、記念すべき移植件数1,000例を達成する見込みでございます。
また、昨年の暮れには、財団法人骨髄移植推進財団におきまして、日米の骨髄移植を望む患者の方々に移植の機会を多く提供するため、全米骨髄バンクと提携する方針を決め、現在、事務的な作業を行っておりまして、平成9年度早々に事業が開始される見込みとなっております。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

資料5に平成9年度主な組織改正の概要がございますが、13ぺージにありますとおり、疾病対策課にありました、成人病対策を地域保健・健康増進栄養課に移し、エイズと結核感染症対策が疾病対策課に移ることとなっております。細かい件につきましては、資料のとおりです。

高久部会長

それでは、次に報告事項について事務局から説明をお願いします。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

平成9年度の予算案につきましてはお時間の都合で省略いたしますが、ご覧いただきたいと存じます。
その他、特段ございません。

高久部会長

本日は、長時間にわたりご審議ありがとうございました。

 問い合わせ先 厚生省保健医療局疾病対策課
    担 当 加地(内2352)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]

公衆衛生審議会予防接種健康被害認定部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:40〜12:05
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

保健医療局エイズ結核感染症課長の岩尾でございます。
本日は、御多忙中のところを御出席いただきまして、ありがとうございます。
ただ今より、公衆衛生審議会予防接種健康被害認定部会を開催させていただきます。
当部会は、お手元に配布いたしました名簿のとおり、13名の委員をもって構成されております。
本日は、9名の委員の方々に御出席いただいており、部会の開催要件を満たしております。
それでは、御出席の委員の方々を紹介させていただきます。
有泉委員、石井委員、磯村委員、加藤委員、神谷委員、小池委員、堺委員
矢田委員、山川委員でございます。
続きまして、本日の議題に入らせていただきたいと思いますが、部会長が選出されますまでの間、議事の進行につきましては、事務局が行いますのでよろしく申し上げます。
それでは、早速でございますが、部会長の選出をお願いいたしたいと思います。
公衆衛生審議会令の規定によりまして「部会長は部会委員の互選により」選出することとなっております。
どなたか御推薦がございましたらお願いいたします。
加藤委員どうぞ。

加藤委員

前部会長の神谷委員が再任されていますので、神谷委員に引き続きお願いしては、いかがでしょうか。

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

ただ今、加藤委員から神谷委員に部会長をお願いしてはどうかとの御発言がございましたが、いかがでしょうか。

全 委 員

異議なし

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

それでは、当部会部会長は、神谷委員にお願いしたいと思いますが、神谷委員いかがでしょうか。

神谷委員

お引き受けいたします。

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

では、これからの議事運営につきましては、部会長にお願いいたします。
神谷委員、部会長席へお願いいたします。
ありがとうございました。

神谷部会長

神谷でございます。
この度、予防接種健康被害認定部会の部会長をお引き受けすることとなりましたので、よろしくお願い申しあげます。
当部会においては、予防接種を受けたことによる疾病、障害及び死亡について行う給付に関する重要事項を御審議いただくこととなりますが、委員の皆様方の御協力を得ながら部会の円滑な運営に努めて参りたいと思いますので、重ねてよろしくお願い申しあげます。
それでは、早速ではございますが、議事に入らせていただきます。
本日の議題の2番でございます、部会長代理の指名でございますが、公衆衛生審議会令の規定によりまして「部会長に事故があるときは、あらかじめ部会長の指名する委員が、その職務を代理する。」こととなっております。
私といたしましては、矢田委員に部会長代理をお願いしたいと思います。
矢田委員いかがでしょうか。

矢田委員

お引き受けいたします。

神谷部会長

それではよろしくお願いいたします。
次に、議題の3番でございます、部会の組織等についてでございますが、これについては事務局から御説明をお願いします。

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

当部会の組織等につきまして、お手元にお配りしております資料の2頁の「当部会の組織及び審議の流れ」に沿りまして事務局から簡単に御説明させていただきます。
当部会は、下部組織といたしまして、予防接種と疾病、障害、死亡とぼ因果関係に関する審議を行います特別委員会、予防接種による障害の状態等に関する審議を行います等級委員会、予防接種健康被害認定を否定された方が行政不服審査請求されたときに再審査の審議を行います再審査委員会と3つの専門委員会を設置し運営しております。

神谷部会長

ただ今、岩尾課長から御説明いただきましたとおり、部会の下部組織として、特別委員会、等級委員会、再審査委員会の3つの専門委員会を設けて、当部会を運営しております。
なお、各専門委員会の委員の構成につきましては、ただいま事務局より配布されました資料のとおりといたしたいと思います。

神谷部会長

それでは、議題の4番でございます、当部会の公開についてでございますが、公衆衛生審議会としての基本的な考え方は、先ほどの総会において御審議いただきましたが、「部会においては、部会長の決するところにより」とされておりますので、当部会においては具体的にどの様に公開していくか、
意見はございますか。
当部会は、予防接種によって健康被害を受けられた方個人の身体状況等について審議を行うことから、会議は原則非公開とし、議事録及び会議資料等の公開については、次回の部会開催時に再度検討することといたしたいと思います。
それでは、最後の議題でございます、今後の部会開催について、事務局から御説明願います。

事 務 局(岩尾エイズ結核感染症課長)

これまで、特別委員会につきましては毎月第2水曜日を、認定部会及び等級委員会につきましては毎月第4水曜日を定例日とさせていただいております。また、再審査委員会につきましては、案件により随時開催させていただいております。今後とも、従前と同様に開催させていただきたいと思います
なお、2月の開催につきましては、会場の確保の都合がございますので、後日、事務局より開催日をご連絡させていただきます。
御多忙中のところ恐縮ではございますが、よろしく御協力いただきますようお願いいたします。

神谷部会長

これで、本日の議事は終了いたしました。時間の関係もございますので、これをもちまして、予防接種健康被害認定部会を閉会いたします。
どうもありがとうございました。

事 務 局 (岩尾エイズ結核感染症課長)

本日は、ご多忙中、ご出席頂きましてありがとうございました。


 問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 中 平
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません](内2383)

公衆衛生審議会健康増進栄養部会・成人病難病対策部会合同部会議事録

日 時:平成9年1月20日(月)
 11:40〜11:55
場 所:厚生省低層棟2階講堂

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

それでは、ただ今から公衆衛生審議会健康増進栄養部会・成人病難病対同策部会合部会を開催いたします。
委員の皆様には、御多忙中のところを御出席いただきましてありがとうございます。
私は、疾病対策課長の遠藤でございますが、部会長選出までの間、議事の進行を務めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 本来であれば会議に入らせていただく前に、委員の紹介をさせていただくところですが、時間の都合もございますので、健康増進栄養部会委員、成人病難病対策部会委員合わせて41名中31名の出席であることを御報告して、かえさせていただきます。議事に入ります前に、小林保健医療局長から御挨拶を申し上げます。

小林保健医療局長

保健医療局長の小林でございます。大変お忙しいところを御出席いただきまして、ありがとうございます。厚生省としては成人病という言葉を昭和30年頃から使い始め、公式には32年に使って以来、三大成人病の対策を中心に取り組んで参ってきたわけでございますが、生活習慣病対策についてはきちっとしないといけないと前会長の大谷先生もお考えでありました。国民の皆様に予防の啓発を図るため、成人病対策から生活習慣病対策への提言を受けて、このような会議が開かれた訳でありまして、保健医療局の最重要課題と考えております。多くの先生方に御審議いただきまして、行政も民間も一緒になって対策をとっていきたいと考えております。
何卒よろしくお願い申しあげます。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

それでは、さっそくでございますが、初めての合同部会でございますので、部会長の選出をお願いしたいと存じます。公衆衛生審議会令第5条第3項の規定によりますと、部会長は「その部会に属する委員の互選によってこれを定める」となっております。どなたか御推薦をされる方がいらっしゃいましたら御発言をお願いいたします。

細谷委員

先ほどの総会で会長になられた高久先生はいかがでしょうか。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

ただ今、細谷委員から高久委員にお願いしてはどうかとの案が出されましたが、いかがでしょうか。

(「賛成」と声あり)

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

それでは高久先生に部会長をお願いいたします。以下の進行については高久部会長にお願いいたしたいと存じます。高久委員よろしくお願いいたします。

高久部会長

御指名でございますので、部会長を務めさせていただきます。生活習慣病対策について、みなさんの力でまとめていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
議事に入ます前に、会議の公開について決めさせていただきます。先ほどの総会で了承されましたとおり、部会については部会長の決するところより、会議又は会議議事録を公開するものとなっておりますので、当部会としては会議議事録の公開といたします。なお、議事録を後日事務局から各委員あて送付いたしますので、内容を御確認のうえ、事務局まで返送してください。
それでは、引き続き議事を進めさせていただきます。公衆衛生審議会令第5条第5項の規定によって準用されます同令第3条第4項の規定によりますと「部会長に事故あるときは、あらかじめ部会長の指名する委員が、その職務を代理する。」となっておりますので、部会長代理を細谷委員にお願いいたしたいと思います。細谷委員よろしくお願いいたします。
それでは議事に入りたいと思います。議題1の公衆衛生審議会意見具申「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」を事務局から説明してください。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

(「公衆衛生審議会総会別添資料1」について説明)

高久部会長

御質問がございましたら、御発言願います。
(各委員発言なし)

高久部会長

では、次の議題に入ります。議題2の生活習慣病対策専門委員会(仮称の設置について事務局から説明してください。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

(資料「生活習慣病対策専門委員会の設置について(案)」について説明)

高久部会長

御質問がございましたら、御発言願います。
(各委員発言なし)

高久部会長

それでは、生活習慣病対策専門委員会の設置については事務局案のとおり了承してよろしいですか。
(「賛成」と声あり)

高久部会長

ありがとうございました。専門委員の選任につきましては僭越ながら私に一任していただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。
(「賛成」と声あり)

高久部会長

ありがとうございました。本日の議題は以上をもちまして終了いたしましたが、その他事務局から何かありますか。

事 務 局(遠藤疾病対策課長)

このあとの予定について御案内申し上げます。中断しておりました健康増進栄養部会につきましては、この講堂内の第2会議室、成人病難病対策部会につきましては、同じくこの講堂内の第1会議室にて再開いたします

高久部会長

以上で会議を終了いたします。お疲れさまでした。


 問い合わせ先 厚生省保健医療局疾病対策課
    担 当 担 当 小林
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません](内2357)


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