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第4回管理栄養士・栄養士養成施設カリキュラム等に関する検討会議事要旨


1 日時  平成13年1月29日(月)10:30~12:30

2 場所  法曹会館 富士の間

3 出席者(敬称略)

足達、五十嵐、小林、小山、鈴木、高橋、田中、中村、武藤、八倉巻、山崎、 山本、渡辺
(厚生労働省)篠崎健康局長、髙倉生活習慣病対策室長、古畑栄養指導官他

4 議題

(1)検討会報告書(案)について
(2)その他

5 議事要旨

 事務局より資料の説明が行われた後、各委員より意見が表明された。概要は、次のとおり。

<管理栄養士養成施設カリキュラム等について>

(1)基礎栄養学、応用栄養学の教育内容名について

○基礎栄養学、応用栄養学は、「人間栄養学IとII」、「基礎人間栄養学、人間栄養学」、「健康栄養学」とした方が良いのでは。

○社会福祉の科目では、「原論」と「概論」という区分があるので、栄養学に当てはめれば、基礎栄養学は「栄養学原論」、応用栄養学は「人間栄養学概論」とすべきでないか。

○栄養士養成カリキュラムに「栄養学」があるので、原論、概論という表現は適切でないのでは。

○専門分野にあげられている内容がすべて人間栄養学にあたるのではないか。その中でさらに人間栄養学と表記するのはいかがなものか。基礎栄養学、応用栄養学のままでよいのではないか。

○教育内容名については、いろいろ見解があるが、現時点でふさわしい名称として決定できないので、暫定的に一般性の高い「基礎栄養学」、「応用栄養学」という名称とし、今後のパブリックコメントの状況も踏まえてはどうか。

(2)各教育内容について

○「人体の構造と機能、疾病の成り立ち」の中で、「生命現象を遺伝子レベルで理解する」とあるが、遺伝子レベルだけでは生命現象は理解できないので、一つ上の教育に含める形で、「正常な人体の仕組みについて、個体とその機能を構成する遺伝子レベル、細胞レベルから・・・」とした方がよい。

○臨床栄養学に「栄養と薬の相互作用」とあるが、「栄養」は人体ないでの代謝等に使われているので、むしろ「食品と医薬品の相互作用」とすべきである。

○報告書の「公衆栄養学」に「栄養疫学、栄養政策の診断・評価」とあるが、「診断」より「企画」の方がふさわしいのではないか。

○報告書の「給食経営管理論」に「フードシステムの概要」とあるが、食料経済的な教育内容にとられてしまうので、削除した方良いのでは。

○報告書の中で臨地実習の単位の割り振りは、「臨床栄養を中心とし、公衆栄養、給食経営管理のいずれかで(いずれか1つの分野でも可)」となっているが、例えば臨床栄養ですべての実習を行った場合、栄養士免許取得に係る「給食の運営」の校外実習が行われなくなってしまうことが考えられるなど不明確ではないか。

(3)施設・設備について

○管理栄養士養成施設の施設・設備について、「栄養評価に関する設備」とあるが、内容をみると臨床栄養に関するものが多いので、「臨床栄養」も付記してはどうか。

○「経管栄養用具一式」とあるが、静脈栄養補給が含まれなくなるので、「経腸・静脈栄養用具一式」とすべきである。

○「栄養評価に関する設備」で、体力や疲労検査用の器具も含めるべきでないか。

<栄養士養成施設のカリキュラム等について>

○報告書内に、「給食サービスに関する業務に従事する比重が高いことから」とあるが、この点については基本的考え方の(3)に含まれているので、削除して良いのではないか。

○「栄養と健康」とあるが、教育目標に健康に関するものが含まれていない。教育目標に人びとの生涯にわたる健康の維持増進と疾病の予防・治療を目的にといった表現を加えてはどうか。「生活形態」とあるのを「生活・健康状態」としてはどうか。

○「給食の経営」に「給食の計画」とあるが、調理学に関する教育内容も含み、献立作成なども入ってくるので、「食事の計画」とした方が良いのではないか。

○「給食の運営」に「給食サービス提供」と示されているのだから、サービスを行う「食堂」を必要な施設として示すべきである。


問い合わせ先 厚生省保健医療局地域保健・健康増進栄養課生活習慣病対策室
担当 古畑(内2343)、河野(内2344)
電話 [現在ご利用いただけません](代)

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