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第9回 社会的な援護を要する人々に対する
社会福祉のあり方に関する検討会 議事概要

平成12年12月8日(金)
10:30〜11:30
レストラン「キャッスル」

(議事概要)

○ 事務局より本日配布の資料についての説明の後、検討会報告書(案)の説明。その後、報告書についての質疑を行い、委員了承の上、阿部座長より炭谷社会・援護局長へ報告書を手交。

(質疑等)

○ 固有名詞の使い方について、「済世軍等の」という言葉があったように、済生会についても「済生会等」の方が良いのではないか。
○ ホームレスに関する記述のところで、「青山委員から東京都副知事として」という文言を入れなければならないのかということについて、少し違和感を感じた。もし可能であれば、取ってしまっても何の問題もないと思う。
○ 「サラリーマン」という言葉は、何とかならないだろうか。これだと女性が入れないことになるし、今はあまり使わないのではないだろうか。もっといい言葉があればと思う。
○ ホームレスの部分については、東京都との相談の上で、東京都から提案されているという説明を付けることにした。
○ 我々も一委員として平等なので、これに関しては少し疑義を持っている。委員会全体の問題として慎重に扱ってもらいたい。
○ アメリカでもかつては、フェミニズムからサラリーパーソンとかポリスパーソンなどと呼ぶ時代があった。しかし、最近はそういう言葉の遊びのようなものはやめて、普通にいろいろな形で表現しても咎められない時代になっている。日本の場合、大きな組織に入ったサラリーパーソンはボランティアとして自由に行動できないという状態にあるので、ここではむしろ「サラリーマン」と表現した方が分かりやすいと思う。
○ 厚生省が通知を出して、余計なことをするなと言われたことがずっと頭にあるので、「与えられている使命にもかかわらず」という記述は削除してもらいたい。
○ 「つながり」の説明のところは、つながらないと排除するという意味ではないというところまで深く読めということなのだろうか。ソーシャルインクルージョンの言葉が出てくる前に、排除の問題が最初にあると思うので、次につながりを強要してきたときに、再びつながらないと、つながらないから排除のままだというロジックに見えてしまう。
○ 現在、地域に非常にクロージングなつながりがあり、今のつながりだけを大事にして、それに入ってこないものは排除するという現実がある。
○ 無料低額診療に取り組んできた施設は日本全国にあるが、福祉と医療という面で、それを全国的に展開しているのは済生会が唯一の団体である。無料低額医療だけを対象にすれば、いろいろな医療機関が全国的に病院を持って行っているところもあるので、そういう意味では「済生会等」という記述の方が分かりやすいと思う。
○ 今回、この検討会を設置した炭谷局長の問題意識、問題の提起、さらにその方向性を高く評価したいと思う。
○ 委員の顔ぶれは、厚生省としては異色であり、それが十分に生かされ、多彩で豊かな討議を重ねることが出来たと思う。委員の方々も大変誠実に、熱心に参加いただいたことに感謝を申し上げる。
○ 「脱皮しない蛇は死ぬ」と言ったのはニーチェだが、社会は刻々と移り、ニードは変わってくるので、絶えず脱皮を続けていかなければならない。今回の報告書は、その一つのステップだと理解しているので、この報告書の意のあるところを受けとめ、これからの厚生行政に反映していただけることを期待する。
○ 今回の検討会を開催した背景については、ある社会福祉の歴史的認識から出発している。1942年にベバレッジが報告をまとめて以来、世界各国は福祉国家の建設を進めてきたが、その福祉国家が充実してきたにもかかわらず、逆に、新たに社会的な援護を必要とする層が出始めてきていると強く感じてきた。
○ 今年の1月に英国から招待を受けた際に、保健大臣からこれからはソーシャルインクルージョンというものが社会福祉の大きなテーマであるということを教えてもらったことが、今回の検討会設置の契機になっている。
○ 11月の下旬に英国から8名の専門家を招き、シンポジウムを行った際も、同じような問題意識を持っていることが分かった。これは英国だけではなく、フランスやEUでも共通している。やはり現在の社会は同じ方向に向かっているので、同じような考えの下で日本とEUがそれぞれ研究し、対処していかなければならない問題であるという認識を強く持った。
○ 今回いただいた報告書は、非常に挑戦的な内容になっており、いわば日本の社会福祉について大幅な転換、大胆な方向変換を求めるものと読み取れる。次の段階としては、これをいろいろな法律の制定や予算、制度といったものに反映させることもあるが、より重要なことは、実務の場におけるこれの活躍ではないかと思っている。


(照会先)
厚生省社会・援護局企画課 堀
03(3595)2612(直通)


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