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平成12年11月29日

米国における、遺伝子組換えトウモロコシ(商品名:スターリンク)に係る
報道について(速報)


 厚生省は、本日午後、ロイター通信が同日行った次の報道をインターネットを通じて入手致しました。ロイター通信の報道内容は、FDA(米国食品医薬品庁)は、トウモロコシ製品を食べてアレルギー症状を呈したと自己申告した患者がいる旨発表したというものです。本件については、当該報道の信憑性の確認もなされておらず、またアレルギー症状を引き起こした原因についても不明でありますが、厚生省としてはこのような報道がなされたことに対応し、念のため在日米国大使館やFDA、CDC(疾病予防管理センター)等からの情報収集に努めることとしていますのでお知らせ致します。

(参考)ロイター通信報道(要旨)

・FDAがスターリンクが原因で発疹、下痢などのアレルギー症状を引き起こしたかもしれない患者がいる旨、EPA(環境保護庁)の専門家会議に報告した。

・FDAの報告によると、患者数は44人で、全ての患者は、米国でスターリンクの混入が問題となった9月以降に自己申告しており、医師等からの報告は一件もない。59%の患者の症状は食物アレルギーの症状と似ており、16%の患者の症状は遺伝子組換えトウモロコシと関係がない、と考えられた。その他の患者の症状については、症状があいまいであるか、もしくは情報が不足しておりアレルギー症状かどうか判断できない、としている。FDAの担当者は、これら患者の症状が本当にアレルギー症状なのかどうか分からない、と発言している。

・CDCの担当者は、より精密な検査を行わない限り原因は分からない、と発言している。またFDAの発表をより厳しい基準で見直したところ、11人(=25%)の患者の症状はアレルギー症状と判断され、今後この11人に対して聞き取り調査を行い、より詳しい情報を得ることとしている。

(別添資料)11月29日ロイター通信報道原文


照会先:厚生省生活衛生局
    松原 食品保健課長
担 当:今村(内線2444)
    中村(内線2454)
    三木(内線2447)


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