報道発表資料 HOME

平成12年10月25日

市販トウモロコシ加工品からわが国で安全性未審査の
遺伝子組換えトウモロコシ(商品名:スターリンク)
が検出されたという消費者団体の発表について

 本日、国内の消費者団体が、市販トウモロコシ加工品について民間企業に依頼して検査を行ったところ、一部のトウモロコシ製品に、わが国で食品としての安全性未審査の遺伝子組換えトウモロコシ品種であるスターリンク(CBH351)由来の原料が含まれているとの検査結果が得られた旨発表しました。
 現在、わが国における遺伝子組換え食品の安全性審査については、「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の法的義務化に関する食品、添加物等の規格基準の一部改正について(平成12年5月1日 生活衛生局長通知)」に基づき行っているところですが、食品衛生法上未審査のものの輸入、販売等が禁止されるのは来年4月からとなっています。
 しかしながら、厚生省では、安全性未審査のスターリンクが検出されたと発表されたことを重視し、来年4月から安全性審査が義務化されることを踏まえて、下記のとおり対応することとしていますのでお知らせします。

1. 指摘を受けたトウモロコシ加工品について

 消費者団体から指摘を受けたトウモロコシ加工品と同一ロット又は同時期に製造されたものについて、国立医薬品食品衛生研究所において確認検査を実施する。
 なお、結果が出るまでの間、念のため、当該製品についての販売を自粛するよう指導する。
 また、当該トウモロコシ加工品の製造者に対して、原料までの遡り調査を実施・報告を求めることとしている。

2. 米国への要請について

 在日米国大使館に対して、安全性未審査であるスターリンクが、食品として、わが国に輸出されないよう必要な措置等を講じるよう要請する。


照会先:厚生省生活衛生局
    松 原 食品保健課長
担 当:中村(内線2454)
    三木(内線2447)


報道発表資料 HOME