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平成12年7月24日

日米EU医薬品規制調和国際会議ブリュッセル会議
(運営委員会/専門家作業部会)の結果について

1. 日時及び場所

平成12年7月17日から7月20日まで
ベルギー・ブリュッセル市 ラディソンSASホテル

2. 主な参加者(運営委員会)

米国 J.モルゾン、E.エスバー(米国食品医薬品局(FDA))
B.スピルカー(米国製薬協)
EU P.ワイゼンベルク、P.ブルネ、M.ティーリング、P.ル・クルトワ(EU委員会)
Y.ジュイエ、B.アガー(欧州製薬協)
日本 土井 脩(大臣官房審議官)、首藤紘一(国立医薬品食品衛生研究所所長)
市川和孝、魚井徹(製薬協)
オブザーバー L.ラゴ(WHO)、L.デリ(カナダ厚生省)、R.シュパング(EFTA)、O.モーラン・カーペンティエ(IFPMA)

3. 運営委員会における主たる検討結果

(1)規制のための医学用語集(MedDRA)の維持及び実施について

 副作用情報等を当局間及び企業・当局間で交換する際に用いられるMedDRAについて、当局への報告の使用用語のレベルの統一化についての議論が行われた。基本語(PT)及び下層語(LLT)のうち、当局への報告に使用される用語レベルを国際的にPTに統一し、LLT情報を併記することが合意された。

(2)新トピックの提案(遺伝子治療用医薬品ガイドラインの作成について)

 遺伝子治療用医薬品のガイドラインの方向性について議論がなされ、製造管理、規格及び試験方法、非臨床安全性に関するガイドライン作成を今後ICHで行うことが確認された。具体的なガイドライン作成等の取り組みについては、次回サンディエゴで検討することとされた。

(3) ICH−5及びICHの将来

(1) ICH−5のプログラムの演題の詳細が検討され、9月にも公表されることされた。
(2) ICHの将来のテーマ及び構成について検討され、現状の構成メンバーを維持し、新技術及びCTDの実施も踏まえてさらに必要な新規ガイドラインの作成を進めることに各極の合意をみた。ICH5以降の主要な課題として市販後安全対策分野を取り上げることについて議論を継続することとされた。

4. 各専門家作業部会における検討結果

(1) コモンテクニカルドキュメント(CTD)

(1) 医薬品承認申請データ項目の配列表及びデータの概要をハーモナイズするガイドライン(CTD)の作成が品質(化学合成品、バイオテクノロジー応用医薬品)、安全性及び有効性の3作業部会に分かれて進行し、配列表及びデータの概要の全体がステップ2に到達した。
(2) ICH5に向けて、CTD全体を公表し、ICH5までには、ステップ4の合意に到達する各極の意向が確認された。
(3) 電子的CTD(eCTD)に関しても進展がみられ、CTD合意後6ヶ月後の完成の目標が設定された。

(2)ステップ4に到達し、公表されるガイドライン

 E10: 臨床試験の対照群に関するガイドライン
 E11: 小児集団における臨床試験ガイドライン

(3)ステップ2に到達し、公表されるガイドライン

 Q7A : 原薬GMPガイドライン

(4) メンテナンスにより部分改訂され、公表されるガイドライン

 Q3C: 医薬品の残留溶媒ガイドライン
 M3/S5B: 医薬品の臨床試験実施のための非臨床安全性試験の実施時期についてのガイドライン/生殖毒性試験ガイドライン

5. 今後の予定

(1) 運営委員会/専門家作業部会: 平成12年11月6日から8日(於米国サンディエゴ)

(2) ICH−5: 平成12年11月9日から11日(於米国サンディエゴ)

(3) 運営委員会/専門家作業部会: 平成13年5月21日から24日(於千葉・舞浜)


照会先:
医薬安全局 審査管理課
佐藤(ex.2745)成川(ex.2738)


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