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平成12年5月17日

ポリオワクチンの予防接種の実施の見合わせについて


1 ポリオワクチンの予防接種後、因果関係は不明ですが、無菌性髄膜炎の後に下肢麻痺となった症例1例(1歳男児)及び急性脳症の症例1例(3歳女児)が発生したとの報告が、5月15日に福岡県及び(財)日本ポリオ研究所からありました。

2 わが国におけるポリオワクチンの接種者における下肢麻痺等の麻痺患者の発生率は、約440万人当たり1人とされていますが、ポリオワクチンの接種が開始されて以降これまでに、無菌性髄膜炎や急性脳症の発生は、今回報告された2例以外には報告されていません。

3 したがって、今回の2例についても現時点ではポリオワクチンの予防接種との因果関係は不明ですが、同一のロット(製造番号)の製品(No.39)において両症例が発症していることも考慮し、健康な人に投与する予防接種については、安全確保に特に万全を期する必要があることから、因果関係の調査等を行うこととしました。また、その間はポリオワクチンNo.39について一時的に接種を見合わせることとしたものです。

4 今春、ポリオワクチンNo.39の接種を受けられた方は既に100万人以上いますが、この2例の他には大きな問題となる副反応は報告されておらず、過剰な心配をする必要はないと考えられますが、通常の予防接種を受けた場合と同様に、注意事項を守って過ごしていただき、接種後2〜3週間経過しても異常が見られないのであれば、その後の副反応を心配する必要はありません。

5 今回接種が受けられなくなった方でも、秋に接種を受けていただければ問題ありません。

6 なお、本件に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。


医薬安全局安全対策課
 TEL:([現在ご利用いただけません] 内線2749
 FAX:(03)3508-4364
 e-mail:UYAT11@mhw.go.jp

保健医療局結核感染症課
 TEL:([現在ご利用いただけません] 内線2383,2385
 FAX:(03)3581-6251
 e-mail:UHKL12@mhw.go.jp


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