報道発表資料 HOME

平成12年4月25日
照会先:厚生省生活衛生局
     松原 食品保健課長
     担当者:桑崎(内線2445)
     森田 乳肉衛生課長
     担当者:滝本(内線2473)

ベルギー産鶏肉等のダイオキシン汚染について


 標記に関し、ベルギー産鶏肉、卵白以外の鶏卵及び豚肉(いずれも加工品を含む。)については、昨年11月11日からベルギー政府が発行する証明書の確認により、輸入を認めているところである。
 今般、ベルギー政府の対応及び欧州委員会の決定を踏まえ、今後輸入される当該食品については、現在の措置を解除し、通常の輸入監視体制に戻すこととした。


参考1 ベルギー産品に対する措置の経緯

 ・ 平成11年6月1日 鶏肉及び鶏卵(いずれも加工品を含む)について輸入手続きの保留、販売自粛等の措置を開始。
・ 6月 3日 同措置に豚肉及びその加工品を追加。
・ 6月 4日 同措置に鶏卵を2%以上含む加工食品を追加。
・ 6月 5日 同措置に牛肉及び牛乳(いずれも加工品を含む)を追加。
・ 8月 5日 牛乳、卵白及びこれら加工品について措置を解除。
・ 10月20日 ゼラチンについて措置を解除。
・ 11月 2日 日本において輸入手続きの保留、販売自粛等の措置がとれられていた豚肉及び鶏卵加工品(それ以外のものは輸入なし)についてPCB検査を実施し、今回の事件によるダオキシン汚染が認められなかったものは措置を解除(なお、ダイオキシン汚染が認められたものはベルギーへ積戻す)。
・ 11月11日 輸入される鶏肉、卵白以外の鶏卵、豚肉についてベルギー政府の証明書が添付されたものについては輸入を認める。牛肉については証明書が添付されなくても>輸入を認める。
 ・ 平成12年2月23日 輸入証明書の様式の変更。
4月25日 今後輸入される当該食品について、現在の措置を解除。

参考2 ベルギー政府の対応

 ベルギーにおいては、現在、今回の事件におけるダイオキシン汚染の疑いのある鶏肉等についてはすべて政府の管理下に置かれており、順次焼却処分が進行中である。
 また、ベルギー国内のすべての養鶏場及び養豚場に関する調査も昨年中に完了している。

参考3 欧州委員会の決定

 ベルギー国内のすべての豚や鶏の製品の在庫に関する調査が完了し、汚染の疑いのある製品がすべて政府の管理下におかれたことなどから、今回の事件に係るベルギー産品に対するこれまでの決定事項をすべて撤廃することとした(2000年4月18日付けEU指令2000/301/EU)。これにより、ベルギー産豚肉、鶏肉及びこれらの二次製品についてこれまで行われていた規制(1999年12月3日付けEU指令1999/788/EC指令)が解除され、事件発生以前と同様に取り扱われることとなった。

報道発表資料 HOME