報道発表資料 HOME

「富士写真フィルム(株)のデジタルイメージファイル
の閏日問題に係るトラブル」について

平成12年3月3日
厚生省コンピュータ
西暦2000年問題対策室
電話:03-3595-2159

1 3月1日午後0時20分、広島県から、医療機関より2000年2月29日に内視鏡システムで光磁気ディスクに記録した画像データが、モニター等に出力できなくなるというトラブルの報告があった旨、連絡があった。

2 詳細調査をおこなったところ、

(1) 富士写真フィルム(株)が製造を行っている Fujix デジタルイメージファイル DF-30M について、

(2) 2000年2月29日に同機器で光磁気ディスクに記録した電子内視鏡などの画像データが検索できなくなるとともに、モニター等に出力できなくなる障害が発生することが判明した。


3 富士写真フィルム(株)によると、

(1) 原因は2000年2月29日の日付が認識できないという同機器のソフトの閏日問題によるものであること

(2) 2000年2月29日にMOディスクに記録した電子内視鏡などの画像データは同機器で検索できなくなるとともに、モニター等に出力できなくなるが、データは記録されており、パソコンまたは後継機種である DF-50M では再生可能であること

(3) 修復には、同機器のROMの交換が必要であること

(4) 3月3日より代理店を通じて、全顧客に対して障害発生を説明するとともに、要望に応じて、ROMの交換、代替機器の貸し出し等の代替措置を無償で行う予定であること

との報告があった。
会社名: 富士写真フィルム(株)
電子映像事業部 営業部
(電話連絡先:03-3406-2141)
型 式: Fujix デジタルイメージファイル DF-30M
販売台数: 1050 台

4 今回通報のあった機器については、

(1) 医療用具ではなく、患者の生命・健康に直接被害を及ぼす可能性は無いが、
(2) 内視鏡等の医療機器に接続して使用する機器であり診療に影響を及ぼす可能性があること、
(3) 障害発生ケースは事前に把握されていなかったものであることから、厚生省として同社に全ての使用者に対し情報提供及び代替措置の徹底を指示したところ。



報道発表資料 HOME