報道発表資料 HOME

総括(厚生省関係コンピュータ西暦2000年問題)

平成12年1月5日
厚生省コンピュータ西暦
2000年問題対策本部

 12月27日から1月5日までの10日間における厚生省関係のコンピュータ西暦2000年問題についての対応の概要は以下のとおり。

1 医療関係

○ 患者の生命・健康に影響がある障害発生の報告はなかった。
○ 医療関係で各方面から対策本部に寄せられた情報等は、32件であり、大部分が日付表示のトラブル等であった。
事故外(誤報等) 8件
個別の医療機器の故障(2000年問題とは無関係) 4件
医療機器の日付表示のトラブル 12件
その他(停電) 1件
医療機器以外の故障 6件
調査中のもの(ノルウェー関係) 1件
  計32件

○ 上記のうち、障害の内容、対応方法等について、広く広報することにより類似トラブルを防止できるものとして、次の案件については、全都道府県にファックスするとともに、厚生省ホームページに掲載を行った。

(1)放射線治療機器の誤作動(1日8時)
(2)骨密度測定装置の日付機能についてのトラブル(1日8時、10時20分)
(3)臨床用ポリグラフの日付機能についてのトラブル(1日16時15分、16時50分)
(4)ガンブロ社製人工透析装置の誤表示トラブル(3日16時、5日16時)
(5)日本光電工業株式会社の生体情報モニターの日付機能トラブル(3日16時)
(6)堀場製作所の電解質分析装置の誤表示トラブル(4日16時)

○ なお、上記案件のうち(3)については、「医療用具チェックリスト」に本来掲載されるべきものであったにも関わらず、製造業者である「日本光電工業株式会社」からは報告がなされていなかったため、同社に対し、早急に正式な報告書を提出するよう指示したところ。

○ また、1月3日には、全医療機関に対し、越年後はじめて医療機器やシステムを使用する場合に予め十分な時間的余裕をもって立ち上げテストを行うなど、引き続き適切な対応をとるよう、一斉ファックスにより注意喚起を行ったところ。

2 水道関係

○ 給水停止など給水に影響を及ぼしうるような障害発生の報告はなし。
○ 水道関係で各方面から対策本部に寄せられた情報は、2件であり、いずれも日付表示のトラブルであった。
(1)宮城県の浄水場での誤表示トラブル
(2)奈良県の浄水場での運転記録トラブル

3 その他分野

 障害発生の報告はなかった。

4 電話相談窓口実績(12月29日〜1月5日)

照会件数 計 119件
うち 国民から 22件
  医療機関から 21件
  報道機関から 50件
  その他(都道府県等)から 26件


照会先:厚生省コンピュータ西暦2000年問題対策室
    課長補佐 中村(顕)、宮崎(2259、2932)


報道発表資料 HOME