平成１１年１０月５日

　平成１０年度畜水産食品の残留物質モニタリング検査については、各都道府県等及び検疫所を通じ実施したところですが、今般、その結果がまとまり、別添のとおり通知しましたので、お知らせします。

照会先：厚生省生活衛生局
　　　　森田 乳肉衛生課長
担当者：三木（内線2474）
　　　　黒羽（内線2477）

平成１０年度畜水産食品の残留物質モニタリング検査結果について

１ 目的

　食用に供される家畜、養殖魚介類等に対して、生産段階で使用される動物用医薬品及び飼料添加物等が食肉、魚介類等の畜水産食品に残留している実態を把握し、適切な行政対応を図るため、畜水産食品について輸入品及び国産品の別に検査を実施した。

２ 検査結果の概要

（１）輸入畜水産食品

(1) 検査対象物質

　抗生物質、合成抗菌剤、内寄生虫用剤、ホルモン剤及び有機塩素系農薬の計 26項目

(2) 検査対象食品

　食肉（牛肉、豚肉、馬肉、羊肉及び鶏肉）、養殖魚介類（ウナギ、エビ、サケ・マス及びヒラメ）、鰻加工品、液卵及びハチミツ

(3) 検査実施機関

　輸入時に検疫所においてサンプリングを実施し、横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター、神戸検疫所輸入食品・検疫検査センター及び各検疫所検査課において検査を実施した。

(4) 検査時期

　平成１０年４月１日〜平成１１年３月３１日

(5) 検査結果

　別表１のとおり。

(6) 措置等

　オキシテトラサイクリンの基準値を超える残留が認められたヒラメについては、輸入時の検査を強化するとともに、当該輸出国に残留防止対策の実施を要請しているところである。

（２）国産畜水産食品

(1) 検査対象物質

　抗生物質、合成抗菌剤、内寄生虫用剤及び有機塩素系農薬の計 18項目

(2) 検査対象食品

　食肉（牛肉、豚肉及び鶏肉）、養殖魚介類（ブリ、マダイ等11魚種）、鶏卵、乳及びハチミツ

(3) 検査実施機関

　都道府県、政令市及び特別区の食肉、養殖魚介類等の流通拠点を管轄する食肉衛生検査所、市場食品衛生検査所等において検査を実施した。

(4) 検査時期

　平成１０年４月１日〜平成１１年３月３１日

(5) 検査結果

　別表２のとおり。

(6) 措置等

　抗生物質等の残留が認められた事例について、各自治体においては、農政部局、家畜保健衛生所等を通じて、生産者の指導を実施した。