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平成11年8月5日

ベルギー産鶏肉等のダイオキシン汚染について

 ベルギー産鶏肉等のダイオキシン汚染問題に関し、6月1日以降、ベルギー産の食品の一部について対応を講じてきたところですが、ベルギー政府及び欧州委員会からの情報等に基づき、ベルギー産牛乳、卵白及びこれらの加工品については、輸入手続の保留、販売自粛等の措置の対象から除外することとしたので、お知らせします。

参考1 ベルギー政府の調査結果の概要

(1) 牛乳・乳製品

 牛乳・乳製品について1,300検体以上の検査を実施した結果、全てPCBの基準(ベルギー政府が本事件に関係してダイオキシン汚染の有無の指標としている基準(100 ng/g fat))を下回っていた。また、汚染の疑いのある飼料を使用していた236農場の生乳の検査結果も問題がなかった。なお、欧州委員会は7月10日、回収、廃棄の対象から除外した。

(2)鶏卵

 乾燥卵白は脂肪含量が極めて少なく、検査結果でも、全てPCBの基準を下回っていた。なお、欧州委員会は7月10日、卵白及びその加工品を回収、廃棄の対象から除外した。

参考2 本件に関する現在までの対応

(1) 検疫所に対し、当該品の輸入届出があった場合、輸入手続きを保留し、厚生省に連絡するよう指示。

(2) 本年1月15日以降にとちく処理、又は製造加工された当該品の輸入実績がある輸入者に対し、状況が確認されるまでの間、販売自粛及び流通先への情報提供を指導する。

参考3 今後のベルギー産品に対する対応状況

 
鶏肉
卵白
卵白以外の鶏卵
豚肉
牛肉
牛乳
羊肉
ベルギー産

注)○について、現在の措置を継続する。
いずれの品目も加工品を含む。なお、卵白以外の鶏卵については、その含有量が2%以上の食品を含む。

参考4 厚生省が実施したベルギー産食品等のダイオキシン検査結果(コプラナーPCBを含む)

ベルギー産乾燥卵白 0.03pg/g (全重量1g当たり。以下同じ)
同 豚 肉 0.04pg/g
同 チーズ 0.61pg/g
フランス産乾燥卵黄 0.37pg/g
同 豚 肉 0.08pg/g
同 牛 肉 0.02pg/g
同 鶏 肉 0.08pg/g
同 羊 肉 0.27pg/g
同 チーズ 0.52pg/g
オランダ産豚 肉 0.003pg/g

(参考)厚生省が実施したこれまでの豚肉等のダイオキシン検査結果(輸入品を含む)
豚肉(10検体) 0.004〜0.111pg/g
鶏肉(10検体) 0.006〜2.960pg/g
チーズ(3検体) 0.059〜0.263pg/g

 

照会先: 厚生省生活衛生局
森田 乳肉衛生課長
担当者: 滝本(内線2473)
田中 食品保健課長
担当者: 桑崎(内線2445)


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