流通食品の安全確保対策については、「毒物劇物混入等に対する食品の安全確保について」（平成１０年９月３日衛食第８６号厚生省生活衛生局食品保健課長通知）、「流通食品における安全確保対策の推進について」（平成１０年１０月３０日生衛発第１５８２号厚生省生活衛生局長通知）等に基づき、食品営業施設等に対する監視指導の強化、関係者に対する指導を実施しています。
　今般、厚生省では、毒劇物による食中毒事件等発生の初期対応において、検査機能の強化を図り、迅速な情報提供を行う目的で、下記毒劇物を対象とした迅速検査キットを各保健所に緊急的に配備することとしました。
　この内容は、昨年１１月２７日に政府によりまとめられた、毒劇物対策会議報告書の「事件・事故発生時における対応策の強化」の一部を担うものです。
　各都道府県市区では、食中毒疑い事例等における原因究明調査の初期段階において、毒劇物による中毒が疑われる事例について、積極的にこれらを活用することにより、迅速な原因の究明及び情報の提供に資することとしています。
　また、今後の食中毒等に係る検査体制の整備についても、引き続き各都道府県市区に対しお願いしています。

１ ひ素化合物
２ シアン化合物
３ 硝酸化合物
４ 亜硝酸化合物
５ 有機リン・カーバメート系農薬

各３０検体分

照会先：厚生省生活衛生局食品保健課監視係
　　　　TEL [現在ご利用いただけません] 内線2450

食中毒疑い事件発生時の調査・検査の流れ