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平成11年2月9日

特定疾患対策懇談会の開催について


 本日、下記のとおり、特定疾患対策懇談会が開催されましたので、お知らせします。

1 日 時  平成11年2月9日(火)09:50〜16:30

2 場 所  5号館別館共用第11・12・13・23会議室

3 議事等

(1)特定疾患調査研究班再編成方針について

(2)平成10年度における各研究班(分科会)の評価及びその結果について

(3)平成11年度特定疾患対策研究の公募方針(案)について

(4)その他

4 審議内容

(1)特定疾患調査研究班再編成方針について、報告された(別添)。

(2)平成10年度における各研究班(分科会)の評価が行われた。
また、この評価結果のうち特に評価の高かった研究班(分科会)名については、難病情報センター(http://www.nanbyou.or.jp/) において公表することとした。

(3)平成11年度特定疾患対策研究の公募方針(案)が検討された。


照会先:厚生省保健医療局
    エイズ疾病対策課
    担当: 加藤(内2353)
        三丸(内2355)
    電話:代表 [現在ご利用いただけません]
       直通 3595-2249


(別添)

特定疾患調査研究班再編成方針の概要


1 特定疾患調査研究事業は、昭和47年度から難病対策要綱に基づき四半世紀にわたり進められて、多くの成果を挙げてきたが、平成8年度に効率化、重点化を目指して大幅な研究体制の再編成を行った。

2 その後も特定疾患研究への期待が増大していることや研究を取り巻く環境が急速に変化していることを踏まえ、平成8年度の再編成の成果を評価し、平成11年度から始まる新しい研究期間(3年単位)における研究推進体制の見直しに併せてさらなる研究推進を目指して、所要の改変を提言するものである。

3 今般、当懇談会が検討の結果、推奨するのは以下の事項であり、改革の方向という章を報告書に設けた。

(1)厚生科学研究全体の中に特定疾患研究を位置付け、種々の研究事業と連携をして強力に研究を推進すべきこと。

(2)研究の推進に当たっては、"特定疾患の克服と患者のQOLの向上のために、原因及び治療法が未確立の疾病に対する研究を推進することにより、疾病の発症機序の解明に基づく、新しい診断法、治療法と予防法を確立し、その成果を普及させること"との研究目的を確認し、厚生省らしい疾病研究として発展させるべきこと。

(3) EBM(科学的根拠に基づいた医療)の考え方を導入し、戦略的・体系的に研究に取り組む体制をとるべきこと。

(4) 研究課題の採択に当たっては、研究公募制を拡大し、競争的環境で研究の推進を図るべきこととするが、その際には、併せて、特定疾患研究の目的や特性に照らし、適切な配慮をすべきこと。

(5) 特定疾患患者の生命予後の改善の結果生じている、治療抵抗性・難治性患者の長期ケアの問題に対応するため、社会医学部門の充実を図るべきこと。

(6) 厳密な評価の実施を前提として、研究推進体制の柔軟化と支援体制の強化を図るべきこと。

(7) 具体的な評価を実施し、研究の更なる推進につなげる体制をとるべきこと。

4 以上の改善を平成11年度の研究班の再編成に具体的に生かすこと。また、これらは、平成11年度以降の特定疾患の研究推進・評価体制の見直しの中でも変わらぬ普遍的な事項として尊重すべきであること。



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