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平成10年10月23日

第1回厚生科学審議会先端医療技術評価部会・出生前診断に関する専門委員会の概要


○ 本日午後1時30分から午後4時40分まで、第1回厚生科学審議会先端医療技術評価部会・出生前診断に関する専門委員会が開催された。

○ 最初に、本委員会の委員長の選出が行われ、古山順一氏(兵庫医科大学教授)が委員長に選任された。

○ 次に、本委員会の議事の公開のあり方について議論がなされ、原則として、本委員会の議事は非公開(ヒアリングは公開)とし、議事録を公開するものとされた。

○ また、本委員会の進め方については、別紙のように、関係者からのヒアリングを実施することとされるとともに、来年3月に向け、母体血清マーカー検査を中心に議論を行い、本専門委員会の提言をまとめることとされた。

○ さらに、今後、本委員会が検討すべき項目について議論されるとともに、鈴森委員、武部委員、長谷川委員から出生前診断についての説明や意見の発表が行われ、これら意見等を踏まえ議論が行われた。

○ 最後に、次回は12月9日午後1時30分から開催することとし、ヒアリングの対象者の選定と提言案の検討等を行うこととされた。
 また、次回までに委員数名からなるワーキンググループを1〜2回開催し、本委員会の提言のたたき台を作成することとされた。


出生前診断に関する専門委員会の今後の進め方

【検討方針】

 出生前診断等の問題の中でも、近年急速に普及している母体血清マーカー検査については、先に行われた心身障害研究「出生前診断の実態に関する研究」(主任研究者 熊本大学 松田一郎名誉教授)において、インフォームドコンセントや事後のカウンセリングが不十分であることが報告されており、また、妊婦の間にも検査の結果の解釈等に関する相談体制の不備による混乱が生じていることから早急な対応が求められているところである。このため、本委員会ではまず、母体血清マーカー検査を中心に議論を行い、平成10年度末を目途に議論を取りまとめ、委員会としての提言を作成する。
 出生前診断を行うことの可否については、障害者団体や医療関係者等の中で大きく意見が分かれているところであるが、委員会において部会の議論を踏まえて再度議論し検討された議論を整理する。

【作業スケジュール】

10月23日 第1回専門委員会
11月中 ワーキンググループ(古山委員長・鈴森委員・武部委員・長谷川委員)による検討1〜2回
12月上旬 第2回専門委員会
草案の検討
ヒアリング対象者の選定、ヒアリング内容の検討
1月下旬 第3回専門委員会
関係者からのヒアリング
専門委員会の提言案の検討
3月上旬 第4回専門委員会
専門委員会の提言の完成
3月上旬以降  厚生科学審議会先端医療技術評価部会に報告



出生前診断に関する専門委員会名簿

(委員長) 古山 順一 (兵庫医科大学医学部教授、先端医学研究所長)
安藤 広子 (日本赤十字看護大学助教授)
鈴森 薫 (名古屋市立大学医学部教授)
武部 啓 (京都大学名誉教授)
寺尾 俊彦 (浜松医科大学副学長)
長谷川知子  (静岡県立子ども病院遺伝染色体科)
松田 一郎 (熊本大学名誉教授)
山田 卓生 (日本大学法学部教授)


照会先:厚生省児童家庭局母子保健課
    北島(内3173) 武田(内3179) 
    (代表)[現在ご利用いただけません]
    (直通)03-3595-2544


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