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インフルエンザ関連情報



平成9年1月24日

インフルエンザの流行に係る当面の対応について

厚生省健康危機管理調整会議

 インフルエンザ様疾病の全国的な流行が例年になく高い数値を示しており、本日発表された1月第2週のデータを見ても、一昨年についで高い値を示すなど、引き続き流行が続く可能性がある。このため、本日、急遽「厚生省健康危機管理調整会議」を開催し、当面の対応について検討を行い、以下の対応をとることが確認された。

○具体的な対応

(1)インフルエンザ予防対策については、1月14日に国民に対し、うがいなどの基本的な予防策の徹底を呼びかけたほか、1月21日の全国厚生関係部局長会議においても、予防に関する事項の周知徹底を図ったところである。
 さらに、高齢者等のハイリスクグループに対するインフルエンザのワクチン接種を含めた予防の徹底を呼びかける

(2)医療の現場でワクチン供給に支障が生じないよう、流通業界に対し適切な対応を要請する。

(3)特別養護老人ホームを始めとした社会福祉施設における感染予防の注意事項に関する指導徹底について、通知する

問い合わせ先 厚生省大臣官房厚生科学課
    担 当 矢島(内3806)、依田(内3804)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
    電 話 (直)03-3595-2171


平成9年1月24日

インフルエンザ様疾患の流行状況について

1 発生状況について

 感染症サーベイランス事業においては、昨年12月下旬頃から全国的にインフルエンザ様疾患の流行の兆しが見られ、年末年始にかけて過去10年間で最も報告数が多かった。本年第2週は、1昨年同時期の定点あたり報告数(23.41)より少ないものの、昨年第52週の定点あたり報告数(19.07)を上回り、依然として高い値(19.58)で推移している。
 特に大分県(定点あたり41. 1)、高知県(同39.64)、富山県(同38.19)からの報告が多くなっている。

2 今後の流行状況について

 今後の流行状況を予測することは難しいが、例年1月から2月下旬にかけて報告数が多いことから、引き続き流行が続く可能性がある。

3 対策について

(1)帰宅後の手洗い、うがいの励行、必要がないなら人混みを避ける。
(2)睡眠をよくとり、暴飲、暴食をせず、休養をとる。
(3)高齢の方は、インフルエンザの症状があまり出ないが、長引くと肺炎など重症になる可能性があるので、かぜの症状がでれば早めに医療機関を受診する
(4)インフルエンザの重症化を防止するためには、ワクチン接種が有効であり、高齢者や基礎疾患を有する人は、かかりつけ医とよく相談の上で、接種を受けることが望ましい(別紙参照

などが重要である

問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 広畑(内2376)、梅田(内2373)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]


(別紙)

インフルエンザのワクチンついて

 国立予防衛生研究所によれば、現在流行しているA香港型(H3N2)のインフルエンザウイルスは、今年生産されたワクチン成分(H3N2型、H1N1型、B型)と合致していることから、ワクチン接種によりインフルエンザの症状を軽くしたり、重篤な合併症を防ぐ効果があります
 現在までに例年より多くの感染者数が報告されており、これから2月にかけて流行が続く可能性がありますので、65歳以上の方、基礎疾患を有する方(心疾患、肺疾患、腎疾患など)は、かかりつけ医とよく相談のうえ、早めに接種を受けることをおすすめします。
 インフルエンザのワクチンはおよそ1〜4週間の間隔を置いて2回接種を行いますが、大人であれば過去のA香港型インフルエンザ流行時の免疫を有していると考えられ、1回の接種であっても1週間程度で追加免疫効果が期待できるという専門家の意見もありますので、今回の流行においては、まずは接種をおすすめします。
 インフルエンザのワクチンは他のかぜウイルスによる普通感冒を防止することはできません。また、過去のワクチン接種でアレルギー歴のある人などには接種をすすめられませんので、接種時には医師を十分相談してください。



平成9年1月14日

インフルエンザ様疾患の流行状況について



1 発生状況について
 感染症サーベイランス事業において昨年12月下旬頃から全国的にインフルエンザ様疾患の流行の兆しが見られ、この時期としては過去10年間で最も多い値を示している。
 特に石川県(定点あたり56.38)、福井県(同46.47)、秋田県(同46.33)、山形県(同42.41)からの報告が多くなっている。
 今回、流行の兆しがみられるウイルスの型はA香港型であり、1昨年流行した型と同じである。

2 今後の流行状況について

今後の流行状況を予測することは難しいが、これからも流行が広がっていく可能性があり、例年よりも規模が大きくなることが予想され、1昨年並みの流行かそれ以上の規模の流行になる可能性がある。

3 対策について

(1) 帰宅後の手洗い、うがいの励行、必要がないなら人混みを避ける。
(2) 睡眠をよくとり、暴飲、暴食をせず、休養をとる。
(3) 高齢の方は、インフルエンザの症状があまりでないが、長引くと肺炎など重症になる可能性があるので、かぜの症状がでれば早めに医療機関を受診する。

などが重要である。

問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 広畑(内2376)、梅田(内2373)
    電 話 (代)[現在ご利用いただけません]


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