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平成8年9月12日
平成7年結核サーベイランス年報集計結果(概況)
平成7年における年間新登録結核患者及び年末現在の結核登録者等に関する状況につ
いて、「結核サーベイランス年末報告」として全国の保健所から各都道府県・政令指定
都市を通じて報告されたものを集計した結果は、以下のとおりである。
1.罹患率の低下は引き続き鈍化傾向
平成7年中に新たに結核患者として登録された者の数は42,958人で、前年より1
, 632人減少している。また、活動性感染性肺結核患者数は23,436人であり、こ
れは前年より182人の減少であるが、新登録結核患者数に占める割合は54.6%と、
昨年の53.0% より若干割合が高くなっている。
罹患率は、34.2であり、前年の35.7と比べて、1.5減少しているが、先進諸国
の中で未だ高い状況にある。(参考1)
また、都道府県別に罹患率をみると、大阪府、和歌山県、高知県などが高く、長野県
、山梨県、岡山県などが低い状況にあり、罹患率の一番高い大阪府は、罹患率の一番低
い長野県の3.8倍である。(参考2)
区 分 平 成 7 年 平 成 6 年
新登録結核患者数 42,958人 44,590人
罹患率(人口10万対) 34.2 35.7
活動性感染性肺結核患者数 23,436人 23,618人
新登録結核患者数に占める割合 54.6 53.0
(注)罹患率とは、人口10万人当たりの新登録結核患者数のことをいう。
2.結核登録者は減少
平成7年末現在の結核登録者数は168,109人であり、前年より13,361人
減少している。
また、活動性全結核患者数は65,003人であり、前年より5,778人減少して
いる。
感染性肺結核患者数は21,421人であり、前年より909人減少している。
区 分 平 成 7 年 平 成 6 年
結核登録者数 168,109人 181,470人
活動性全結核患者数 65,003人 70,781人
有病率 (人口10万対) 51.8 56.6
感染性肺結核患者数 21,421人 22,330人
有病率 (人口10万対) 17.1 17.9
3.死亡者数はやや増加
平成7年中の結核による死亡者数は3,177人で、前年に比べ83人の増加、死亡
率は前年とほぼ同様の2.6となっている。
また、死因順位は、23位(前年同)となっている。(参考3)
区 分 平 成 7 年 平 成 6 年
死亡者数 3,177人 3,094人
死亡率 (人口10万対) 2.6 2.5
(注)結核による死亡者数及び死亡率(平成7年人口動態統計概数)
参考1 諸外国と日本の罹患率
国名 罹患率 年次
スエーデン 6.1 1994年
デンマーク 9.5 1994
カナダ 7.0 1993
オーストラリア 5.7 1994
オランダ 11.8 1994
米国 9.3 1994
英国 10.7 1994
フランス 15.7 1994
日本 34.2 1995
参考2 罹患率の都道府県別おもな順位
県 名 罹患率
罹患率の低い5県 長野県 16.6
山梨県 17.9
岡山県 22.7
埼玉県 24.3
栃木県 24.6
罹患率の高い5県 大阪府 62.8
和歌山県 57.3
高知県 47.7
兵庫県 47.0
徳島県 46.3
参考3 結核の死亡数及び死亡率の年次推移
年 次 死因順位 死 亡 数 死 亡 率
昭和25年 1位 121,769人 146.4
〃 30年 5位 46,735 52.3
〃 35年 7位 31,959 34.2
〃 45年 8位 15,899 15.4
〃 50年 10位 10,567 9.5
〃 55年 13位 6,439 5.5
〃 60年 16位 4,692 3.9
〃 61年 17位 4,170 3.4
〃 62年 16位 4,022 3.3
〃 63年 16位 3,872 3.2
平成元年 18位 3,527 2.9
〃 2年 17位 3,664 3.0
〃 3年 20位 3,325 2.7
〃 4年 21位 3,309 2.7
〃 5年 21位 3,249 2.6
〃 6年 23位 3,094 2.5
〃 7年 23位 3,177 2.6
(注)・ 死亡率は人口10万対である。
・ 平成7年は概数である。
問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
担 当 梅田(内2373)、今村(内2376)
電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
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