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                                                   平成8年9月3日


  O−157関連医薬品(ベロ毒素中和剤及び吸着剤)に関する研究班の発足について

 病原性大腸菌O−157対策については、関係閣僚会議による緊急行動計画の中にお
いて生体内の毒素を中和・吸着する医薬品等の開発を推進することとされているところ
である。これに基づき、O−157の産生するベロ毒素をγ−グロブリンにより中和す
る技術及びベロ毒素吸着剤を開発するための研究を開始することとした。このうち吸着
剤については、カナダにおいて開発中のものについて調査を行うため専門家を中心とし
た調査団を派遣した。当該吸着剤は、カナダにおいても未だ承認を取得しておらず、我
が国で使用することが可能かどうかを判断するためにはそのものの安全性や吸着能力等
に関する検討を行う必要がある。
 今後、ベロ毒素中和剤・吸着剤の研究については次のように進めることとしており、
平成8年9月3日、第一回班会議を開催した。

(1)研究体制
 ベロ毒素中和能力を持つγ−グロブリン及びベロ毒素吸着剤について、それぞれ専門
家による研究班を設置し、調査研究を開始する。

(2)検討課題
 1.γ−グロブリンによるベロ毒素中和に関する研究班においては、ベロ毒素の中和活
  性測定法の検討を行い、中和活性の高いγ−グロブリン製剤のスクリーニング法の開
  発を進める予定である。

 2.ベロ毒素の吸着剤についての研究班においては、まず、今回調査団がカナダより入
  手してきた既存のデータ(カナダにおいて実施済み)について検討を行うこととする
  。この検討結果に基づき、国内において研究班がさらに行うべき試験及び国内におけ
  る臨床試験実施の準備を行う。


                γ−グロブリンによる中和方法の開発に関する研究班
 研究班員名簿
 今井 光信        神奈川県衛生研究所ウイルス部
 五十嵐 隆        東京大学医学部分院小児科
 岡田 伸太郎      大阪大学医学部小児科
 奥村  康         順天堂大学医学部免疫学
 内山  聖        新潟大学医学部小児科
 金谷 誠久        国立岡山病院小児科
 神谷  斉         国立療養所三重病院
 清野 佳紀        岡山大学医学部小児科
 香坂 隆夫        国立小児病院
 近藤 直実        岐阜大学医学部小児科
○竹田 多恵        国立小児医療研究センター
 橋爪 孝雄      市立堺病院小児科
 船本 剛朗        日本赤十字社事業局血液事業部
 本田 雅敬        都立清瀬小児病院
 西岡 久寿彌      ウイルス肝炎研究財団
 水口  雅         自治医科大学小児科
 諸岡 達也        福岡大学医学部小児科

 ○:班長
                         ベロ毒素の吸着剤に関する研究班
 研究班員名簿
 五十嵐 隆        東京大学医学部分院小児科
 内山  聖        新潟大学医学部小児科
 岡田 伸太郎      大阪大学医学部小児科
 金谷 誠久        国立岡山病院小児科
 神谷 斉        国立療養所三重病院
 清野 佳紀        岡山大学医学部小児科
 香坂 隆夫        国立小児病院
 近藤 直実        岐阜大学医学部小児科
○竹田 多恵     国立小児医療研究センター
 橋爪 孝雄      市立酒井病院小児科
 早川  尭夫        国立衛生試験所生物薬品部
 本田 武司        大阪大学微生物病研究所
 本田 雅敬        都立清瀬小児病院
 水口  雅         自治医科大学小児科
 諸岡 達也        福岡大学医学部小児科
 山崎 伸二        国立国際医療センター

 ○:班長

    問い合わせ先 厚生省薬務局研究開発振興課
     担 当 村上(内2796)
          電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
                  (直)3595-2430


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