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(4)第VIII因子製剤の投与患者の実態
    1.性別患者数
        性別     人
        男性    131
        女性     83
        不明      4
        総計    218

    2.投与時年齢別患者数
        年齢階級         人
        0歳              30
        1〜4             10
        5〜9             12
        10〜19           13
        20〜29           17
        30〜39           19
        40〜49           30
        50〜59           36
        60〜69           17
        70〜79           22
        80〜89            5
        不明              7
        総計            218

    3.原疾患別患者数
        原疾患           人
        肝疾患           29
        消化器           23
        新生児           20
        血液疾患         32
        心疾患           52
        腎・泌尿器        3
        産婦人科          4
        呼吸器            1
        膠原病            5
        脳血管            4
        外傷              1
        その他           35
        不明              9
        総計            218

    4.投与時期別患者数
        投与年                 人
        1979年(昭和54年)        5
        1980(55)               19
        1981(56)               39
        1982(57)               29
        1983(58)               46
        1984(59)               46
        1985(60)               28
        1986(61)                0
        1987(62)                0
        1988(63)                1
        不明                    5
        総計                  218

    5.投与本数別患者数
        本数                   人
           1                    6
           2                    5
           3〜5                 6
           6〜10                7
           11〜50              17
           51〜100              7
           101〜                2
           不明               168
           総計               218

    6.投与製剤別患者数
        製剤名                 人
        コンファクト8                13
        コンコエイト                138
        コーエイト                   8
        クリオブリン                35
        プロフィレート                5
        ヘモフィルS                 10
        ヘモフィルH                  1
        ファイバ「イムノ」              2
        不明                    8
        総計                  218*
        *複数薬剤の投与症例2例
         (コンファクト8・コンコエイト:1例、コンファクト8・プロフィレート:1例)

    7.投与診療科別患者数
        診療科名               人
        内科                   72
        小児科                 42
        外科                   90
        その他                 11
        不明                    3
        総計                  218

    8.都道府県・指定都市別患者数
                 HIV+    HIV-    死亡    生存    不明    総計
        北海道     0       0       1       0       1       2
        青森県     0       0       2       0       2       4
        岩手県     0       0       0       0       1       1
        宮城県     0       0       0       0       0       0
        秋田県     0       2       4       0       0       6
        山形県     0       0       2       2       4       8
        福島県     0       1       0       0       0       1
        茨城県     0       0       2       0       1       3
        栃木県     0       0       0       0       0       0
        群馬県     0       1       2       0       0       3
        埼玉県     0       1       0       0       0       1
        千葉県     0       1       0       0       0       1
        東京都     0       4      31      10      12      57
        神奈川県   0       0       0       1       0       1
        新潟県     0       0       4       0       0       4
        富山県     0       0       1       0       0       1
        石川県     0       0       0       0      14      14
        福井県     0       0       0       0       0       0
        山梨県     0       1       0       0       0       1
        長野県     0       1       0       0       0       1
        岐阜県     0       0       0       0       0       0
        静岡県     0       0       4       0       0       4
        愛知県     0       0       1       0       0       1
        三重県     0       1       0       0       0       1
        滋賀県     0       0       0       0       0       0
        京都府     0       0       1       0       0       1
        大阪府     0       0       3       0       0       3
        兵庫県     0       1       2       0       0       3
        奈良県     0       0       0       0       0       0
        和歌山県   0       0       0       0       0       0
        鳥取県     0       0       0       0       0       0
        島根県     0       0       0       0       0       0
        岡山県     0       0       5       0       0       5
        広島県     0       0       0       0       0       0
        山口県     0       3       1       0       0       4
        徳島県     0       0       1       0       0       1
        香川県     0       0       1       1       0       2
        愛媛県     0       0       0       0       0       0
        高知県     0       0       1       0       0       1
        福岡県     0       1       0       1       0       2
        佐賀県     0       0       4       0       0       4
        長崎県     0       2       2       0       0       4
        熊本県     0       0       0       0       0       0
        大分県     0       0       0       0       0       0
        宮崎県     0       0       0       1       0       1
        鹿児島県   0       0       0       0       1       1
        沖縄県     0       0       0       0       0       0
        札幌市     0       1       8       0       0       9
        仙台市     0       0       7       0       0       7
        千葉市     0       0       0       0       0       0
        横浜市     0       0       1       0       0       1
        川崎市     0       0       1       0       0       1
        名古屋市   0       0       3       1       0       4
        京都市     0       2       1       0       0       3
        大阪市     0       0       2       0       1       3
        神戸市     1       1      32       0       2      36
        広島市     0       0       2       0       0       2
        北九州市   0       0       1       0       0       1
        福岡市     0       0       4       0       0       4
        全国計     1      24     137      17      39     218*
*218例中22例は第IX因子製剤の重複投与(HIV+:1例、死亡:21例)
    9.HIV抗体検査の結果別患者数
        HIV抗体検査結果           人
        陰性                      24
        陽性                       1
        不明                     193
         計                      218*
        *218例中22例は第IX因子製剤の重複投与(HIV+:1例、死亡:21例)
                検査結果不明例の状況(再掲)
                死亡             137
                生存              17
                不明              39
                生存・不明(再掲)  56
                小計             193
                        生存・不明例の状況(再掲)
                        確認中          6
                        確認不能        0
                        検査拒否        0
                        その他          2
                        不明           48
                        小計           56
(5)HIV陽性例

   性別 投与時年齢        投与製剤       投与時期         現在の状況

○ 1  男   10歳未満        クリスマシン    84年2〜6月     エイズ患者
○ 2  男   40歳代             〃         85年4〜5月       死亡
○ 3  男     40歳代       〃           86年4月        死亡
○ 4  女     新生児          〃       85年2月        死亡
○ 5  男    10歳未満          〃     84年11月〜12月     エイズ患者
  6 女     40歳代             〃           82年9月        死亡
   7 女     30歳代       クリスマシン コンコエイト      85年6月        HIV感染者
   8  男   50歳代           クリスマシン       85年7月〜10月      死亡
   9  女   新生児             〃           85年10月        HIV感染者
  10 女    10歳未満            〃           85年3月      HIV感染者
  11  男     10歳代             〃         83年12月〜84年1月    死亡
  12  女     30歳代             〃         84年10月〜11月      死亡

 注1:上記以外にも第IX因子製剤によるHIV陽性例3例及び第VIII因子製剤
    によるHIV陽性例2例が報告されたが、これらは先天性血液凝固因子
    障害(いわゆる血友病類縁疾患)の患者であり、「HIV感染者発症予
    防・治療に関する研究班」において把握しているため、集計上は血友病
    扱いとし、非血友病症例から除外した。

 注2:○印をつけた症例は、平成7年9月の都道府県を通じた調査で把握され
    ていた症例である。

 注3:7の症例については、第IX因子製剤及び第VIII因子製剤の重複投与例

4 今後の対応
(1)調査のとりまとめ
  ・第IX因子製剤に関する調査については、医療機関からの回答がほぼ提出されたとこ
  ろであり、今後、追加報告などを随時受け、内容をさらに精査していくこととする。
  ・また、第VIII因子製剤に関する調査については、調査中の医療機関から調査結果の
  回答や追加報告を受け、内容をさらに精査していくこととする。

(2)残された課題への対応方法の検討
   今回の調査は、医療機関に残された資料等をもとに最大限の確認努力を行ったもので
 あるが、すべてを確認できるというものではなく限界を有するものである。 特に、次
 のような課題について対応を速やかに図る必要がある。

 1.HIV抗体検査未実施者への対応
  ・第IX因子製剤については、第1次報告において生存中又は生死不明の患者の498
 名が医療機関による確認作業により294名になったところであるが、今回新たに把
 握された者を加えてHIV抗体検査未実施の者が319名残っている。また、第VIII
 因子製剤については、生存中又は生死不明の患者が56名である。これらの者のHI
 V感染の有無をできる限り早期に把握することは重要である。

  2.廃院等調査不可能な施設への対応
  ・すでに廃院しており、今回の調査そのものが実施できなかった医療機関や、カルテ
  等の記録が保存年限を超えていることから廃棄されるなど投与状況を確認する術のな
  い医療機関があった。

  3.転居先不明など確認困難な例への対応
  ・各医療機関において投与が確認できた患者のうち、転居先不明などにより連絡が取
  れない確認困難例もある。医療機関において追跡調査の努力が払われているが、必ず
  しもすべてを確認できるというものではない。


  これらについては、各医療機関が引き続き受診勧奨を行うよう要請すること、より幅
広に検査受診の呼びかけを行うことや医療機関名の公表による検査受診の促進、判明し
た陽性例の輸注時期等に着目した重点的な追跡調査などできるかぎりの工夫を検討して
いく必要がある。こうした残された課題への対応の検討の場として7月2日に公衆衛生
審議会伝染病予防部会のもとに非血友病HIV感染調査小委員会が設けられ、同月26
日に会合がもたれたところである。今後、具体的な課題の対処方法について速やかな検
討を行っていただき、その結果をもとに適切に対応していきたいと考えている。


(参考資料)

  1.平成7年5月  「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」による小児医療
                    施設における調査
                                        (平成7年7月6日公表)
                   対象施設         1325施設
                                             (全国の主な小児科医療施設)
                   回答数                 824施設
                   非血友病患者への血液
          凝固因子製剤の投与施設       37施設
                   投与患者                   188名以上
                   HIV陽性例                    3名


  2.平成7年9月  厚生省による、血液製剤メーカーからの任意報告で把握された納
                    入先医療施設に対する都道府県を通じて行った調査
                                                  (平成8年4月3日公表)
                   対象施設          544施設
                   回答数               521施設
                   非血友病患者への血液
          凝固因子製剤の投与施設      87施設
                   投与患者                   376〜389名
                   HIV抗体検査受検者          61名
                   HIV陽性例                  7名

  (注1)1の調査によって把握されたHIV陽性例3名は、2の調査のHIV陽性例7
        名に含まれている。
  (注2)2の調査におけるHIV陽性例7名には、血友病類縁疾患2名が含まれている。

  問い合わせ先 厚生省非血友病調査プロジェクト
     電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
                  (内3825、4720)


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