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平成8年4月23日
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と母乳の関係について
1 4月16日にドイツZDF放送の狂牛病(BSE)関連の報道において、CJDに
より死去した38歳の日本人女性の母乳から同病の感染源が発見されたとする研究報
告が紹介された。
2 今回報道された症例は、既に公表されている平成元年度及び平成2年度の厚生省特
定疾患「遅発性ウイルス感染」調査研究班の研究報告書において報告された症例ある
いは1992年に米国の著名な医学雑誌(ニューイングランド ジャーナル オブ メデ
ィスン)に掲載された同一症例に関するものではないかと考えている。
3 厚生省研究班の報告書によれば、妊娠中にCJDと診断され、分娩後死去した38
歳の女性の脳、母乳、胎盤等をそれぞれマウスの脳内に接種したところ、当該マウス
がCJD類似の神経症状を呈したというものである。
4 なお、今回の報告では、母乳による経口伝達については研究されていないため、上
記の結果をもって直ちに母乳による経口伝達が証明されたものではない。又、これは
CJDに関する研究でありBSEの感染についての研究ではない。
5 今後とも、厚生省特定疾患調査研究事業の「特定疾患に関する緊急研究班の緊急調
査」等において、これらの症例を含め、我が国のCJD症例について詳細に検討を行
うとともに、同事業の「遅発性ウイルス感染」調査研究班においても「小動物におけ
るCJDの伝播実験」等が行われる予定である。
問い合わせ先 厚生省保健医療局疾病対策課
担 当 三浦(内2361)
電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
(直)3595-2249
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