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           ダイオキシンに関する研究班中間報告及び当面の対応について


                                                            平成8年6月28日


 (概要)
  厚生省では、平成7年11月に「ダイオキシンのリスクアセスメントに関する研
究班」を設置し、同研究班で毒性評価の研究を進めた結果、この程、当面の耐容一
日摂取量(TDI)*として 10 pg TCDD(TEQ)/kg/day を提案する中間報告が取りま
とめられた。
 これを受けて、厚生省では、ごみ焼却施設については、市町村が設置するすべて
のごみ焼却施設からのダイオキシン排出実態の総点検調査を指示する予定であり、
食品対策については、食品衛生調査会の意見を踏まえ、わが国における食品全般の
緊急汚染実態調査を行う予定である。


1.研究班の中間報告について

(1)検討の経緯

 厚生省では、従来より、ダイオキシンの毒性評価に必要な内外の文献・評価文書等の
収集を行ってきたが、平成7年11月に「ダイオキシンのリスクアセスメントに関する
研究班 (班長 黒川 雄二 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター長)」を設置し、
ダイオキシンの動物実験結果及びヒトの疫学の報告等をもとにダイオキシンの毒性評価
を行ってきた。
  この結果、6月25日(火)の班会議を経て、この度、当面の耐容一日摂取量(TDI)
として 10 pg TCDD(TEQ)/kg/day を提案する中間報告がとりまとめられた。
  なお、最終報告は9年度末に行われる予定である。



* TDI: Tolerable Daily Intake (耐容一日摂取量)
       (健康影響の観点から、一生涯摂取しても、一日当たりこの量までの摂取が耐容
        されると判断される量。)


(2)中間報告の内容等 (別紙 「中間報告の概要及び研究班員名簿」 省略)


2.中間報告を受けた当面の対応

(1)ごみ処理関係

  1)今回の中間報告を受けて、市町村に対し、市町村が設置するすべてのごみ焼却施
  設(平成4年度現在、全国で1,864施設)について、ダイオキシンの排出実態等の
  総点検調査の実施を指示する予定である。

   2)7月10日(水)に開催予定の次回「ごみ処理に係るダイオキシン削減対策検討会
  」で詳細な調査方法等を決定し、その後直ちに調査の実施を指示することとしてい
  る。

  3)なお、同検討会においては、平成2年12月に策定した「ダイオキシン類発生防
  止等ガイドライン」の見直しを図るべく検討を進めており、平成8年中を目途に検
  討結果を取りまとめ、ごみ処理に係るダイオキシン対策を一層強化することとして
  いる。

(2)食品関係

   1)本日開催された食品衛生調査会常任委員会において、「ダイオキシンのリスクア
  セスメントに関する研究班」より中間報告が、また、「食品中のダイオキシン汚染
  実態調査研究班(班長 斎藤 行生 国立衛生試験所副所長)」から平成4〜7年度
  の魚介類等のダイオキシン汚染実態調査結果が報告された。

   2)今後、食品衛生調査会の意見を踏まえ、我が国における食品全般のダイオキシン
  汚染実態について緊急に調査を行い、食品衛生調査会において対応を検討すること
  としている。

  問い合わせ先 厚生省生活衛生局企画課生活化学安全対策室
     担 当 津田(内2424)
          電 話 (直)3595-2298
                        生活衛生局食品保健課
         池田(内2446)
                  (直)3595-2326
                        生活衛生局乳肉衛生課
         藤原(内2474)
                  (直)3595-2337
                        水道環境部環境整備課
         小野(内4044)
                  (直)3595-2371
                  (代)[現在ご利用いただけません]


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