報道発表資料 ホームページへ戻る 一覧へ戻る
                                                           平成8年5月2日
  クロイツフェルト・ヤコブ病に関する緊急全国調査
                  準備委員会の開催について

 本日、平成8年度厚生省特定疾患調査研究事業政策的研究部門「特定疾患に関する緊
急研究班」の調査研究事業として計画されている「クロイツフェルト・ヤコブ病に関す
る緊急全国調査」の第1回準備委員会を開催し、緊急調査の計画について検討した。(
別添参照)

                             〔研究班員〕

班長  佐藤 猛  国立精神・神経センター国府台病院院長
班員   糸山泰人  東北大学医学部神経内科学教授
    祖父江元  名古屋大学医学部神経内科学教授
       小林卓郎  九州大学医学部附属脳神経病研究施設教授
    大塚俊男  国立精神・神経センター精神保健研究所長
    立石 潤  九州大学医学部名誉教授
    柳川 洋  自治医科大学公衆衛生学教授

                                                           (以上7名)
  クロイツフェルト・ヤコブ病に関する緊急全国調査
                        調査方法の概要案

1. 全国疫学調査
 (1) 第1次調査
   全国の神経内科、精神科及び神経科標榜病院約3,400施設に対して、過去
    10年間(1985. 1月〜1996. 5月)の受療患者を対象としたアンケート調査を行う。
 〔調査項目〕
    (1)病院名
    (2)調査対象疾患症例の有無
    (3)診断疾患名
    (4)発症及び死亡年月日 等
(2) 第2次調査
    第1次調査で「調査対象疾患症例有り」と回答した施設に対して、より詳細なアン
  ケート調査を行う。(症状、生活歴、検査結果等)

2. 病理検査
    剖検例で病理標本の検索可能な症例について、神経病理所見とプリオンの免疫組織
  化学的検査を行う。

3. 遺伝子検査
    患者血液、剖検材料等を用いてプリオン遺伝子の変異の有無等の検索を行う。

4. 調査対象疾患
(1) クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
(2) ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群(GSS)
(3) 視床変性症(または致死性家族性不眠症)
(4) 非定型痴呆症

5. 診断基準
    調査実施に際して、調査対象疾患別に診断基準を明らかにする。

6. 第1回研究班班会議
    5月21日(火)開催予定


  問い合わせ先 厚生省保健医療局疾病対策課
     担 当 三浦(内2361)
         電 話  (代)[現在ご利用いただけません]
                 (直)3595-2249


報道発表資料 ホームページへ戻る 一覧へ戻る