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(9−3−II)
実績評価書
平成14年9月

政策体系 番号  
基本目標 高齢者ができる限り自立し、生きがいを持ち、安心して暮らせる社会づくりを推進すること
施策目標 高齢者の健康づくり・生きがいづくりを推進するとともに、生活支援を推進すること
II 高齢者の社会参加・生きがいづくりを推進すること
担当部局・課 主管課 老健局振興課
関係課  


1.施策目標に関する実績の状況

実績目標1 高齢者の社会参加・生きがいづくりの支援を推進すること
(実績目標を達成するための手段の概要)
(1) 高齢者の生きがいと健康づくり推進事業
 高齢者が家庭・地域・企業等社会の各分野で、豊かな経験と知識・技能を生かし、地域の各団体の参加と協力のもとに、高齢者の生きがいと社会参加を促進するとともに、家に閉じこもりがちなひとり暮らし高齢者等に対し、様々な施設を活用し、通所により各種サービスを提供することにより、社会的孤立感の解消及び自立生活の助長を図る。
(2) 老人クラブ活動等事業
 老人クラブ活動等のより一層の活性化を図り、高齢者の生きがいと健康づくりを推進することにより、明るい長寿社会の実現と保健福祉の向上に資することを目的とする。
(評価指標)高齢者の生きがいと健康づくり推進事業の実施市町村数 H9 H10 H11 H12 H13
628 798
(備考)在宅福祉事業費補助金等実施協議書より集計。
(評価指標)老人クラブ活動等事業の老人クラブ数(単位:千クラブ) H9 H10 H11 H12 H13
123 129
(備考)介護予防・生活支援事業費補助金(老人クラブ活動等事業)実施協議書より集計。
(評価指標)老人クラブ活動等事業の老人クラブ加入者数(単位:千人) H9 H10 H11 H12 H13
8,093 8,462
(備考)加入者数算出方法:各年度の「福祉行政報告例(社会福祉行政業務報告)」の全国老人クラブ数及び会員数により、1クラブ当たりの会員数を求め、当該事業実施クラブ数に乗じた数を加入者数とした。


2.評価

(1) 実績目標の達成状況の評価
実績目標1 高齢者の社会参加・生きがいづくりの支援を推進すること
有効性
(1) 高齢者の自主的な取組を支援し、また、引きこもりがちな高齢者に社会参加を促すことにより、高齢者が要介護状態に陥ったり、状態が悪化することがないよう介護予防の観点から当該目標(高齢者の社会参加・生きがいづくりの支援を推進すること)を達成するために、次の事業を実施している。
@ 高齢者の生きがいと健康づくり推進事業
 ア 高齢者の社会活動についての広報活動等
 イ 文化伝承活動、三世代交流活動等高齢者の地域活動の振興
 ウ スポーツ・娯楽活動、健康増進活動の推進、同好会等の育成及び関係団体等との連絡・調整
 エ 木工・陶芸・手芸・園芸等の生産・創造活動の振興、市町村高齢者教養講座及び中高年者健康生きがい講座等の開催
 オ 高齢指導者(シニアリーダー)の活用事業
A 老人クラブ活動等事業
 ア 友愛活動
 イ 奉仕活動
 ウ 学習活動
 エ 作業・生産・リサイクル活動
 オ 各種レクリエーション活動
 カ サークル活動
 キ 提言・提案活動
 ク 安全活動
(2) 12年度の介護保険制度施行と同時に介護予防・生活支援事業のメニュー事業として、上記(1)に掲げる2つの事業を推進したところ、次のとおりの結果となった。
@ 高齢者の生きがいと健康づくり推進事業の実施市町村数の伸び率
12年度13年度
628市町村798市町村(127%)
A 老人クラブ活動等事業の老人クラブ数及び加入者数の伸び率
12年度13年度
123千クラブ129千クラブ(105%)
8,093千人8,462千人(105%)
(参考) 60歳以上人口伸び率
12年度→13年度:103%
(総務省統計局「国勢調査」の60歳以上人口より)
(3) 以上により、当該目標の達成を図るための目安となる評価指標は、12〜13年度において、いずれも大きな伸びを示しており、これらの事業は当該目標を達成するためには、有効であると考えられる。

(2) 施策目標の達成状況と総合的な評価
現状分析  地域において、高齢者の様々な社会参加の活動事業が行われているが、さらに参加者を増やし、事業の推進を図っていく必要がある。
施策手段の適正性の評価  施策目標の達成を図るための目安となる評価指標は、12〜13年度において、いずれも大きな伸びを示しており、施策目標を達成するために、現在講じている地域の自主性を尊重しつつ推進していく手段が有効であると考えられる。
総合的な評価  市町村の高齢者の生きがいと健康づくり推進事業、老人クラブの活動は、いずれも着実に実施数が増加しており、施策目標の達成のためには効果的である。
 今後、更に高齢者の健康づくり、生きがいづくりを推進していくためには、引き続きこれらの事業に対する支援を推進していく必要がある。


3.政策への反映方針

全国健康福祉祭事業費(ねんりんピック、毎年開催)15年度要望額 70,000千円
 施策目標は、高い割合で達成されていると考えられることから引き続き、当該施策を推進していくことが必要である。


4.特記事項

(1) 学識経験を有する者の知見の活用に関する事項
特になし

(2) 各種政府決定との関係及び遵守状況
高齢者保健福祉施策の一層の充実を図るため策定された「ゴールドプラン21」(平成11年12月19日大蔵・厚生・自治3大臣合意)において、「元気高齢者づくり対策の推進」が位置づけられている。

(3) 総務省による行政評価・監視等の状況
特になし

(4) 国会による決議等の状況
特になし

(5) 会計検査院による指摘
特になし


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