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5.公募研究事業の概要等

(1)各研究事業の概要及び新規課題採択方針等

ア.政策科学推進研究事業

<事業概要>
 医療、年金、介護等社会保障制度に対する国民の関心は高まっており、社会保障政策を進めていくうえで専門的・実務的な観点からの実証的研究を踏まえた政策の企画立案が求められている。
 このような観点から、本研究事業は人文・社会科学系を中心とした社会保障、人口問題、社会保障分野における情報化の役割等について研究し、厚生労働行政施策の企画立案及び効率的な推進に資することを目的としている。

<新規課題採択方針>
 医療、年金、介護等の社会保障制度・社会福祉制度、諸外国と日本の社会保障制度、社会保障分野における情報化、少子化等人口問題、社会保障分野における政策評価、医療・介護の経済的評価に係る調査・研究。
 多職種による共同研究で施策に直結する実証的研究で短期間で具体的な成果を上げることが見込まれるものを積極的に評価。

研究費の規模: 1課題当たり3,000千円以上(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 24課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 医療、年金、介護等社会保障に係る実証研究、制度及び施策に関する調査研究(13010101)
(ア) 今後求められる社会保障の在り方に関する研究
(イ) 地域特性を踏まえた医療及び介護等社会保障の在り方に関する研究
(2) 社会福祉に係る実証研究、制度及び施策に関する調査研究(13010201)
(ア) 優先的に取り組むべき社会福祉政策に関する研究
(イ) 地域特性を踏まえた社会福祉事業の在り方及び評価等に関する研究
(3) 社会保障と経済及び社会との関係に関する調査研究(13010301)
(ア) 社会保障政策の財源及び経済効果に関する研究
(イ) 社会保障制度が家計等経済主体に及ぼす影響に関する研究
(4) 諸外国の社会保障制度及び施策に関する調査研究(13010401)
(ア) 諸外国の社会保障制度及び施策事例に関する比較研究
(イ) 諸外国の社会保障制度の改革動向に関する研究
(5) 少子社会への対応に関する調査研究(13010501)
(ア) 少子化の進行要因の分析及びその対応方法に関する研究
(イ) 少子化対策の評価に関する研究
(6) 国内及び諸外国における人口問題に関する調査研究(13010601)
(ア) 諸外国の人口政策に関する比較研究
(イ) 我が国の結婚、離婚動向及び出生、死亡動向等人口動態に関する調査研究
(7) 社会保障分野における情報化及び地域政策推進に関する調査研究(13010701)
(ア) 情報化社会における社会保障政策の在り方に関する研究
(イ) 情報化による社会保障行政の効率化に関する研究
(ウ) 社会保障分野における個人情報の保護及び利活用に関する研究
(エ) 社会保障分野における情報化の進展が経済及び社会に及ぼす影響に関する研究
(オ) 社会保障政策の形成における地域住民の参加に関する研究
(カ) 社会保障政策及び社会保障サービス水準の地域間比較に関する研究
(キ) 社会保障分野における民間資金の活用による公共施設の整備(Private Finance Initiative)等の地域政策の推進に関する研究
(8) 社会保障分野における政策評価の在り方に関する研究(13010801)
(ア) 年金、医療、福祉等の社会保障分野ごとの政策評価の手法に関する研究
(イ) 諸外国の社会保障政策の評価の手法に関する比較研究
(9) 医療の経済的評価に関する研究(13010901)
 がん、心筋梗塞、脳卒中、骨折及び痴呆に関する治療技術、医薬品、医療用具の費用対効果等に関する研究
(10) 介護の経済的評価に関する研究(13011001)
(ア) 介護サービスの利用に伴う高齢者の経済的負担に関する研究
(イ) 介護保険制度のマクロ経済への影響に関する研究


イ.統計情報高度利用総合研究事業

<事業概要>
 少子・高齢化の進展や地域ニーズ等に対応したきめ細かい政策の立案・実施、統計分野における国際間比較、国際調和の推進等に資する情報の的確な提供が求められており、国民、地方公共団体に対する統計情報の利便性の向上及び統計調査の効率化の推進等が必要とされている。
 このため、本事業では、情報化の進展や多様なニーズに即した統計情報の高度利用に関する研究を総合的に推進することを目的とする。

<新規課題採択方針>
 保健医療及び福祉施策の推進を支援する統計調査の在り方、オンラインによる実施の促進、及び諸外国の統計調査制度の把握並びに国際比較を可能にする統計調査に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり4,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜2年程度
新規採択予定課題数: 6課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 保健医療又は福祉施策の推進を支援する統計調査の在り方に関する研究(13020101)
(2) オンラインによる統計調査の実施の促進に関する研究(13020201)
(3) 諸外国の統計調査制度の実態把握及び国際比較を可能にする統計調査の在り方に関する研究(13020301)


ウ.長寿科学総合研究事業
<事業概要>
 我が国は、国民の1/4が高齢者という超高齢化社会を世界に類を見ないスピードで迎えようとしており、今後も活力ある社会を保ち続けるためには高齢者が健康で生きがいをもって生活できるようにすることが大切である。
 また、社会が「寝たきり」等で介護するようになった高齢者を無理なく受け入れ、国民が安心して生涯を過ごすことができる社会へと転換していくことが不可欠となっている。
 このため、「ゴールドプラン21」に対応した長寿科学研究に積極的に取り組み、総合的に推進することを目的とする。

<新規課題採択方針>
 基礎老化、老年病、リハビリテーション及び看護・介護、支援機器開発・居住環境、社会科学、漢方・東洋医学に関する研究など加齢・高齢者に関する総合的研究。

研究費の規模: 1課題当たり3,000〜30,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 20〜30課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 基礎老化分野(13030101)
(ア) 老化機構の解明に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 遺伝子及びその発現制御と老化との関係に関する研究
(b) 個体老化の細胞学的機序に関する研究
(c) 組織及び臓器の老化機構並びにその評価に関する研究
(d) ストレス、栄養、代謝及び内分泌と臓器及び個体の老化との関係に関する研究
(イ) 老化の防御及び予防に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 生体防御機能と老化との関係に関する研究
(b) 神経細胞の保護と脳機能の維持との関係に関する研究
(c) 高齢者の口腔機能及び消化機能の維持(栄養の維持を含む。)に関する研究
(ウ) 個体機能保持に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 高齢者の社会活動を支える身体的要因及び精神的要因に関する研究
(b) 体力の保持と運動及び生活習慣との関係に関する研究
(c) 老化に伴う精神機能及び神経機能の保持に関する研究
(d) 個体の機能的健康寿命の延長並びに日常生活動作(Activity of Daily Living)及び生活の質(Quality of Life)の改善に関する研究
(e) 栄養、食生活等の生活習慣と長寿との関係に関する研究
(エ) 老化に関する長期縦断疫学研究のうち次に掲げるもの
(a) 老化因子と加齢に伴う身体機能変化に関する研究
(b) 百寿者の長寿要因の解明に関する研究
(c) 地域特性から見た長寿及び高齢者の自立要因に関する研究
(オ) 老化モデル実験動物に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 動物を使用した基礎的老化に関する研究
(b) 遺伝子改変動物の作成及び老化研究での利用に関する研究
(カ) その他老化分野に関する基礎的研究
(2) 老年病分野(13030201)
(ア) 高齢者の痴呆に関する臨床的研究
(イ) 高齢者の骨疾患及び関節疾患の予防及び治療に関する研究
(ウ) 高齢者の寝たきりの原因の解明及び予防に関する研究
(エ) 高齢者手術の安全性の向上及び術後合併症の予防に関する研究
(オ) 高齢者の薬物動態に関する研究
(カ) 高齢者の薬物療法に関する研究
(キ) 老年病に対するホルモン補充療法に関する研究
(ク) 高齢者の多剤併用療法の有効性に関する研究
(ケ) 主要老年病に係る病態の解明、治療法の開発及び普及並びに予防法及び予防体制の確立に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 高齢者の多臓器障害に関する研究
(b) 高齢者の免疫不全に関する研究
(c) 医科及び歯科の分野における高齢者の摂食及び排泄障害に関する研究
(d) 高齢者の生活習慣病に関する研究
(e) 高齢者の感染症に関する研究
(コ) 高齢者の再生医療及び再建医療の開発に関する研究
(サ) 高齢者の終末期医療に関する研究
(3) リハビリテーション及び看護・介護の分野(13030301)
(ア) 痴呆等精神機能障害のリハビリテーション及び看護・介護に関する研究
(イ) 咀嚼障害及び嚥下障害のリハビリテーション及び看護・介護に関する研究
(ウ) 高齢者の褥そうの予防のための看護技術及び介護技術の開発に関する研究
(エ) 高齢者のターミナルケアに関する研究
(オ) 要介護状態の評価に関する研究
(カ) 要介護状態に応じた介護サービスの提供に関する研究
(キ) 介護に係る計画の評価に関する研究
(ク) 高齢者の訪問看護及び訪問介護に関する研究
(ケ) 介護保険施設における看護管理及び介護管理に関する研究
(4) 支援機器開発及び居住環境の分野(13030401)
(ア) 高齢者の特性に応じた施設構造、建築等に関する研究
(イ) 高齢者在宅生活支援システムの開発に関する研究
(ウ) 要介護状態に応じた住宅改修に関する研究
(エ) 屋外移動モニター及び緊急時通報システムに関する研究
(オ) 移動支援機器及び移乗支援機器の開発に関する研究
(カ) 看護機器、介護機器等の開発、利用法及び評価に関する研究
(キ) 高齢者のレジャー、スポーツ、レクリエーション等の社会参加のための支援機器の開発に関する研究
(5) 社会科学分野(13030501)
(ア) 高齢者の生きがい及び生活の質(Quality of Life)の評価法に関する研究
(イ) 高齢者の心理及び満足感に関する研究
(ウ) 高齢者の家庭及び家族関係に関する研究
(エ) 高齢者の社会参加及び社会貢献に関する研究
(オ) 高齢者の終末期状態に関する研究
(カ) 加齢性疾患に係る国際比較に関する研究
(6) 漢方及び東洋医学の分野(13030601)
(ア) 高齢者の不定愁訴等に対する漢方薬に関する研究
(イ) あんま、マッサージ、指圧、はり及び灸の除痛効果、鎮痛効果等に関する研究
(ウ) 高齢者の虚弱予防のための漢方及び東洋医学に関する研究


エ.障害保健福祉総合研究事業

<事業概要>
 「障害者プラン」が平成7年12月に策定され、障害者が住み慣れた地域社会の中で、社会の構成員として地域の中で共に生活を送るべきであるというノーマライゼーションの理念に基づいて、各種施策を推進することが重要な課題となっている。
 そのため、身体及び精神の障害に関する予防、治療及び訓練並びにもっと身近な市町村においての住宅・施設サービスをきめ細かく提供できる体制づくり等、障害者の総合的な保健福祉施策に関する研究を推進することを目的とする。

<新規課題採択方針>
 「障害者プラン」に対応した、障害のある人も家庭や地域で通常の生活ができるようにする社会づくり(ノーマライゼーション)及びリハビリテーションの理念に基づいた障害保健福祉施策の推進のための基盤的施策や、身体障害・知的障害・精神障害等に関する研究。
 生涯にわたって心の健康を維持していくための予防対策や疾病のケア等に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり5,000〜20,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 12課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 身体障害、知的障害及び精神障害に係る疫学的研究並びに原因及び予防に関する研究(13040101)
(2) 身体障害、知的障害及び精神障害の発生から職業復帰等の社会適応までの連続したサービスの提供に関する研究(13040201)
(3) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者の社会的理解の促進及び自己決定の支援、自己選択の支援等の権利擁護に関する研究(13040301)
(4) 障害者福祉施設(社会復帰のための施設を含む。)の福祉サービスの質の向上及び職員の資質向上の在り方に関する研究(13040401)
(5) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者に対する適正な医療、リハビリテーション等の提供に関する研究(13040501)
(6) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者に係る地域生活の支援、スポーツ等の社会参加の促進及び家族の支援に関する研究(13040601)
(7) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者の生活の質(Quality of Life)の向上並びに生活支援機器の開発及び評価に関する研究(13040701)
(8) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者の就労支援システムに関する研究(13040801)
(9) 身体障害者、知的障害者及び精神障害者に係る情報バリアフリーの促進及び地域生活の支援のための情報システムの構築に関する研究(13040901)
(10) 社会適応に係る心の健康づくりに関する研究のうち次に掲げるもの(13041001)
(ア) 自殺の要因、自殺予防対策(社会基盤の整備を含む。)、自殺の社会的な影響等に関する研究
(イ) 思春期に特有な心の問題(性に係るものを除く。)に関する研究
(ウ) 心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorder)に関する研究
(エ) うつ傾向(引きこもりを含む。)に関する研究


オ.子ども家庭総合研究事業

<事業概要>
 乳幼児の障害の予防、母性並びに乳幼児の健康の保持増進等について効果的・効率的な研究の推進を図るとともに、少子化等最近の社会状況を見据えて、児童を取り巻く環境やこれらが児童に及ぼす影響等についての総合的・実証的な研究に取り組むことにより、母子保健の推進及び子育て支援を総合的・計画的に推進するための児童家庭福祉の向上に資することを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進を図るため研究課題によっては文部科学省との共同・連携を図っていくこととしている。

<新規課題採択方針>
 「健やか親子21」及び「新エンゼルプラン」に対応した、母子保健及び子育て支援を総合的・計画的に推進するための児童家庭福祉、乳幼児の障害の予防、母性及び乳幼児の健康の保持増進に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり2,000〜20,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 28課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 母子保健施策の推進に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 母子保健サービスの効果的な提供及びその満足度に関する研究(13050101)
(イ) 生涯を通じた女性の保健サービスの在り方に関する研究(13050201)
(ウ) 乳児及び幼児の障害の予防に関する研究(13050301)
(エ) 母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進に関する研究(13050401)
(2) 思春期の保健対策の強化及び健康教育の推進に関する研究(13050501)

(3) 妊娠及び出産に関する安全性及び快適性の確保並びに不妊への支援に関する研究(13050601)

(4) 小児の保健医療水準の維持及び向上のための環境の整備に関する研究(13050701)

(5) 子どもの心の安らかな発達の促進及び育児不安の軽減に関する研究(13050801)

(6) 児童福祉分野における職員の専門性及びその国際比較に関する研究(13050901)

(7) 児童相談所における相談援助技術に関する研究(13051001)

(8) 女性の保護に関する研究(13051101)

(9) ひとり親家庭の自立支援に関する研究(13051201)

(10) 児童の健全育成に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 非行等の児童問題対策に関する研究(13051301)
(イ) 要保護児童の自立支援に関する研究(13051401)
(11) 保育が乳幼児の心身の発達に及ぼす影響に関する研究(13051501)

<参考>
 課題採択にあたっては、「健やか親子21検討会報告書(平成12年11月)」(https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/sukoyaka/tp1117-1_a_18.html)を踏まえた調査研究を優先する。


カ.ヒトゲノム・再生医療等研究事業
<事業概要>
 新しい千年紀のプロジェクト、すなわち「ミレニアム・プロジェクト」のうち、高齢化分野のプロジェクトを構成する事業の一つとして、高齢者等の主要な疾患の遺伝子の解明に基づく個人の特徴に応じた革新的な医療の実現、自己修復能力を利用した骨、血管等の再生医療の実現、生命工学を利用した疾患予防・健康維持のための高機能食品の開発などを目指す。また、これらに関わる安全性の確保のための研究を進める。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために、文部科学省、農林水産省、経済産業省との共同・連携を図っていくこととしている。
<新規課題採択方針>
(ヒトゲノム分野)
 高齢者等の主要な疾患(痴呆、がん、糖尿病、高血圧症及び喘息を除く。)等に関連する遺伝子の解析等に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり30,000〜50,000 千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 12課題程度

(遺伝子治療分野)
 遺伝子治療以外の治療法がない疾患に対する遺伝子治療に関する研究及び、遺伝子治療の基盤となる研究。

研究費の規模: 1課題当たり30,000〜50,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 5課題程度

(再生医療分野)
 高齢者の主要な疾患等に関して、生物の発生・分化等の機構の解明に基き、自己組織の自律的な修復能力を高めることによる治療法の開発等に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり30,000〜40,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 3課題程度

(生命倫理研究分野)
 ヒトゲノム分野、遺伝子治療分野及び再生医療分野研究に関連する倫理問題に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり3,000〜10,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 4課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) ヒトゲノム分野
(ア) 高齢者等の主要な疾患(痴呆、がん、糖尿病、高血圧症及び喘息を除く。以下同じ。)に関連する遺伝子の同定等に関する研究(13060101)
(イ) 高齢者等の主要な疾患に関連する遺伝子、たんぱく質等の機能の解明に関する研究(13060201)
(ウ) 高齢者等の主要な疾患に用いる薬剤の反応性に関連する遺伝子の同定等に関する研究(13060301)
(エ) 高齢者等の主要な疾患に用いる薬剤の反応性に関連する遺伝子、たんぱく質等の機能の解明に関する研究(13060401)
(オ) 効率的な遺伝子解析のための臨床データの解析法の開発に関する研究(13060501)
(2) 遺伝子治療分野
(ア) 遺伝子治療以外に治療法がない疾患に対する遺伝子治療の臨床研究(13060601)
(イ) 遺伝子治療に用いるベクターの開発に関する研究(13060701)
(ウ) 遺伝子治療に用いるベクターの安全性及び有効性の評価法に関する研究(13060801)
(3) 再生医療分野
 ヒト幹細胞を用いた臓器(骨及び軟骨、血管、神経、皮膚及び角膜並びに造血を除く。)の修復に関する研究(13060901)
(4) 生命倫理研究分野

 遺伝子解析研究、再生医療等の先端医療分野における生命倫理に関する研究(13061001)

<参考>
 (3)の課題採択にあたっては、3年後を目途に実用化しうる研究課題を優先して採択する。


キ.脳科学研究事業

<事業概要>
 脳は、多くの可能性を秘めている21世紀に残されている数少ないフロンティアであり、脳科学研究を総合的に推進することにより、医学の向上、画期的な情報通信システム等の新技術・新産業の創出等につながることが期待されている。
 また、脳科学研究においては、脳の働きを解明する「脳を知る」領域、脳の病気を克服する「脳を守る」領域、脳型コンピューターを開発する「脳を創る」領域の3つの領域が設定されている。そのうち、厚生省においては、「脳を守る」という観点から脳科学研究を行い、脳神経疾患等の対策の推進に資することを目的としている。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省、農林水産省、経済産業省、郵政事業庁との共同・連携を図っていくこととしている。

<新規課題採択方針>
 精神疾患の克服、神経疾患の克服、筋疾患の克服、発達障害ならびに精神・神経・筋疾患に対する画期的治療法に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり30,000〜50,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 10課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 精神疾患の克服に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 精神疾患の生物学的マーカーに関する研究(13080101)
(イ) 腎神疾患に対する機能的MRI、脳磁図、及びPET/SPECTを用いた病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13080201)
(ウ) そううつ病の原因と病態の解明に関する研究(13080301)
(2) 神経疾患の克服に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) パーキンソン病の病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13080401)
(イ) トリプレットリピート病に対する治療法の開発に関する研究(13080501)
(ウ) 成人T細胞白血病ウィルス(Human T-cell Leuhemia Virus, Type1)関連ミエロパケーの病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13080601)
(3) 筋疾患の克服に関する研究のうち次に掲げるもの

 ライソゾーム関連筋疾患の病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13080701)

(4) 発達障害に関する研究のうち次に掲げるもの

 遺伝性脳発達障害の病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13080801)

(5) 精神疾患、神経疾患及び筋疾患に対する画期的な治療法に関する研究(13080901)


ク.高度先端医療研究事業

<事業概要>
 輸血用血液製剤は、医療に欠かすことができないという高い有用性を持つ一方で、緊急時の供給量確保や輸血による感染症、免疫反応等の問題を内在しており、人工血液はこれらの問題を解決し得るものとしてその開発が期待される。また、優れた人工臓器や医療機器の研究開発については、保健医療水準の向上に大きな役割を果たすと期待されている。例えば、内視鏡下手術など安全性が高く患者に負担の少ない治療を実現するためには、医用マイクロマシンの治療機器への応用など高度な医療機器の開発が必要である。
 このような人工血液及び高度医療機器の研究開発には、医学、工学等多くの分野に渡る要素技術の集積が不可欠であり、基礎的研究から開発段階までの一貫した支援策が必要とされている。
 このため、本事業においては、高度先端医療技術の向上を図るため、人工血液及び治療機器等の研究開発を推進することを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省及び経済産業省との共同・連携を図っていくこととしている。

<新規課題採択方針>
 現在のヒト血液由来の血液製剤がもつ、ウイルス等の感染の危険性や安定的供給の困難性を克服し、血液の持つ機能の一部を代替する人工血液の研究と開発。
 がん、心筋梗塞、脳卒中、痴呆、骨折の5疾患の診療支援のための画期的な医療機器の開発研究であって、民間企業等との連携による速やかな医療機器の実用化に向けての方策が講じられているもの。

研究費の規模: 1課題当たり20,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 8課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 臨床応用を目的とした人工赤血球、人工血小板及び人工免疫グロブリンの開発に関する研究(13090101)

(2) 幹細胞を利用した分化誘導培養による人工血液の開発に関する研究(13090201)

(3) 患者等の遺伝子情報に基づく疾患の診断支援機器に関する研究(13090301)

(4) 心疾患患者に係る生体情報の的確な把握及び病態に応じた治療のためのシステムの開発に関する研究(13090401)

(5) 医療の効率化に資する診療支援機器に関する研究(13090501)

<参考>
 (3)〜(5)の課題採択にあたっての優先事項は、以下のとおり。
 経済産業省の平成12年度補正予算・平成13年度予算「がん・心疾患等対応高度医療機器プログラム」中の研究開発プロジェクトまたは実用化開発補助金に公募している(公募予定の)企業等と連携した研究開発を実施するもの。
 なお、(様式第1)研究計画書の「10 研究計画・方法及び倫理面への配慮」の項に、医療機器の開発・実用化に向けた企業等との連携(企業との連携方法、開発に向けての役割分担等)について具体的に記載すること。(企業等との連携方法の具体的記載にあたっては、「共同研究契約」など所属する組織の規定に基づいた連携方法等を明記すること。)
 「がん・心疾患等対応高度医療機器プログラム」中の研究開発プロジェクトまたは実用化開発補助金については、NEDO:新エネルギー・産業技術総合開発機構のホームページ(www.nedo.go.jp)を参照のこと。


ケ.新興・再興感染症研究事業
<事業概要>
 近年、新たにその存在が発見された感染症や既に制圧したかにみえながら再び猛威をふるいつつある感染症が世界的に注目されている。これらの感染症は、その病原体、感染源、感染経路、感染力、発症機序、診断、治療法等について解明すべき点が多い。
 また、日米包括経済協議の一環として、地球的展望に立った協力のための共通課題(コモン・アジェンダ)において、1996年4月に新たに追加された協力分野として「新興・再興感染症」についての研究協力が求められている。
 このため、本事業は、国内外の新興・再興感染症研究を推進し、研究の向上に資するとともに、新興・再興感染症から国民の健康を守るために必要な施策を行うための研究成果を得ることを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために農林水産省との共同・連携を図っていくこととしている。

<新規課題採択方針>
 結核、寄生虫・原虫由来感染症、食品由来感染症、人畜(獣)共通感染症・節足動物媒介感染症、感染症発生動向調査等に関する研究でそれらの解明、予防法、診断法、治療法、情報の収集と分析等を行う。

研究費の規模: 1課題当たり10,000〜50,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 6課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) ツベルクリン検査、BCG等に代わる結核等の抗酸菌症に係る新世代の診断技術及び予防技術の開発に関する研究(13100101)
(2) 野生げっ歯類及びダニ類に由来する感染症の予防、診断及び疫学に関する研究(13100201)
(3) 食品に由来する感染症発生時の原因究明のための実地疫学調査方法の確立に関する研究(13100301)
(4) 粘膜ワクチン開発の基礎となるアジュバントに関する研究(13100401)
(5) 成人麻疹の実態把握及び今後の麻疹対策の方向性に関する研究(13100501)
(6) その他新興感染症及び再興感染症に係る疫学的研究並びに予防、診断及び治療に関する研究であって、重要性及び緊急性が特に高いもの(13100601)


コ.エイズ対策研究事業

<事業概要>
 我が国のエイズをめぐる状況は、患者・感染者の急増、感染経路の主流が異性間性的接触になったこと、日本人感染者が増加していること等、新しい局面を迎えており、今後、我が国におけるエイズのまん延が懸念されている。
 また、世界においても感染者は約3,610万人以上が感染しているとUNAIDSは発表(2000年12月)しており、エイズ研究のより一層の推進が求められている。
 さらに、HIV訴訟の和解を踏まえ、恒久対策の一環として、エイズ治療・研究をより一層推進させることが求められており、モデル的、先駆的な治療のための臨床研究の拡充、エイズ拠点病院を中心とした診療体制のあり方に関する研究等、我が国独自の研究を今後とも重点的に推進していく必要がある。
 このため、本事業は、エイズの診断、治療、予防、医療体制等の研究を推進するとともに、エイズ対策に必要な施策を行うための研究成果を得ることを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省との共同・連携を図っていくこととしている。
<新規課題採択方針>
 HIVに関する臨床医学、基礎医学研究。

研究費の規模: 1課題当たり10,000〜50,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 1〜3課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 臨床医学研究のうち次に掲げるもの

  薬剤耐性のモニタリングに関する研究(13110101)
(2) 基礎医学研究のうち次に掲げるもの

  HIV及びその関連ウイルスの増殖機構及び増殖制御に関する研究(13110201)


サ.感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究事業(感覚器障害研究分野)
<事業概要>
 我が国には、視覚機能に障害を持つ者が35万人、聴覚に障害を持つ者(言語障害を含む)が36万人(平成3年11月現在)存在し、高齢社会の到来とともに増加する傾向にある。
 感覚器の障害は、視覚又は聴覚のいずれかの機能が損なわれても、日常生活を送る上で著しく支障をきたし、日常生活の質を損なう。
 このため、本事業においては、感覚器障害に係る原因疾患の早期発見、評価方法及びリハビリテーションに関する研究を推進し、視聴覚障害を持つ人々の社会参加及びコミュニケーション活動支援のための研究を推進することを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省、経済産業省、国土交通省省との共同・連携を図っていくこととしている。

<新規課題採択方針>
 視覚・聴覚・平衡覚領域における障害及び重複障害又は日常生活上支障となる症状について、原因疾患発症機序の解明とその予防・治療方法、支援機器の開発・改良に関する研究及び視覚・聴覚・平衡覚障害者及び重複障害者の社会参加に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり10,000〜20,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 9課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 視覚、聴覚及び平衡覚の障害並びにそれらの重複障害に係る疫学的研究及び予防に関する研究(13120101)
(2) 視覚、聴覚及び平衡覚の障害並びにそれらの重複障害により廃した機能を代償する機器の開発及び改良に関する研究(13120201)
(3) 視覚、聴覚及び平衡覚の障害並びにそれらの重複障害を有する者の社会参加のための研究(13120301)


シ.感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究事業(免疫・アレルギー等研究分野)
<事業概要>
 何らかのアレルギー疾患をもつ者は、国民の約3割といわれている。一方で慢性関節リウマチも患者数は約70万人といわれ、これらの疾患により多くの国民が日常生活に支障を来している。しかしながら、アレルギー疾患、慢性関節リウマチともにその病因・病態は、いまだ解明されておらず、またその罹患率の高さもあいまって社会的かつ国民的な問題となっている。
 本研究事業では、アレルギー疾患、慢性関節リウマチなどの、免疫・アレルギー疾患の病因・病態を解明するとともに、その根治療法を開発することを目的とする。

<新規課題採択方針>
 免疫アレルギー疾患の難治性病態の新規治療法開発に関する研究、自己免疫疾患の科学的根拠に基づいた医療(Evidence Based Medicine,EBM)に基づく治療方針の確立と有害事象に関する総合的研究等。

研究費の規模: 1課題あたり30,000千円程度(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 6題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) リウマチ及びアレルギー疾患の難治性病態に係る新規治療法の開発に関する研究(13130101)
(2) リウマチ及びアレルギー疾患に係る科学的根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine)に基づく治療方針の確立に関する研究(13130201)
(3) リウマチ及びアレルギー疾患の早期診断に関する研究(13130301)
(4) リウマチ及びアレルギー疾患の患者の生活の質(Quality of Life)の向上に関する研究(13130401)
(5) リウマチ及びアレルギー疾患に関する研究の成果の収集及び評価に関する研究(13130501)
(6) 皮膚アレルギー形成機序における表皮機能の解明及びアレルギー疾患の治療に関する研究(13130601)


ス.特定疾患対策研究事業
<事業概要>
 原因が不明、治療方法が未確立であり、かつ後遺症を残すおそれが少なくない疾患のうち、希少性等を有するために全国規模で研究を行わなければ原因の究明や治療方法の確立が進まない特定疾患を対象として、臓器別、疾患別に特定疾患医療に役立てる研究開発を進めるとともに、広く横断的、基盤的に特定疾患医療に役立てる研究開発や画期的な治療方法や患者の予後や生活の質の改善方法の研究開発を目的とする。

<新規課題採択方針>
 分子生物学的手法を用いた特定疾患の病因・病態の解明と、これらの知見に基づいた治療法の開発等。

研究費の規模: 1課題当たり30,000〜40,000千円(1年当たり)
研究期間: 3年
新規採択予定課題数: 6課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
 難病の画期的な治療法の開発及び難病患者の生活の質(Quality of Life)の改善に資することを目的とする研究のうち次に掲げるもの
(ア)難治性血管炎に伴う多臓器不全に係る病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13140101)
(イ) 難治性皮膚疾患に対する自己培養皮膚移植療法の開発に関する研究(13140201)
(ウ) 骨髄異形成症候群に対する新規治療法の開発に関する研究(13140301)
(エ) 難治性腸疾患における腸管粘膜の修復に関する研究(13140401)
(オ) クロイツフェルト・ヤコブ病の進行の阻止に関する研究(13140501)
(カ) 多発性硬化症に対するインターフェロン療法の効果の発現及びその持続性に関する要因等の解析に関する研究(13140601)
(キ) ライソゾーム病の病態の解明及び治療法の開発に関する研究(13140701)


セ.生活安全総合研究事業
<事業概要>
 ダイオキシン、内分泌かく乱化学物質等の化学物質による人体汚染や健康影響等に対する国民の関心は高く、その実態の解明や健康影響等の知見の集積が求められている。また、室内空気中の揮発性有機化合物(VOC) による健康影響が問題となっており、その対策が急務となっている。さらに全ての国民が生涯を通じて摂取する食品や水道水の安全性確保、その他生活環境の安全と衛生の確保に関する研究を総合的に推進し、国民の健康確保を図る必要がある。
 このため、本事業においては、ダイオキシン類を始めとする微量化学物質や微生物の安全性や健康影響等に対して、食品、化学物質、飲料水等の分野の研究者が相互に連携を保つとともに、化学物質対策等の生活の安全に係る研究を実施する関係各省庁と密接に連携を図りつつ、様々な研究を総合的に実施し、的確な対策を打ち出すことにより、国民の不安を解消し、安全な生活の確保を図ることを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために経済産業省、農林水産省、環境省等関係各省庁との共同・連携を図っていくこととしている事業です。

<新規課題採択方針>
 ダイオキシン類、内分泌かく乱化学物質、揮発性有機化合物(VOC)など生活環境を脅かす化学物質や微生物の安全性や健康影響、食品、飲料水その他生活環境の安全と衛生に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり10,000千円以上(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 40課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) ダイオキシン類(臭素化ダイオキシンを含む。)の健康影響に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 地域特異性、動態、生殖機能への影響、乳幼児への影響その他の汚染実態の解明に関する調査研究(13150101)
(イ) 体内蓄積と排泄機序との関係、胎生期及び成熟期における生殖機能への影響その他の体内動態に関する研究(13150201)
(ウ) リスク評価法(小児に係るものを含む。)に関する研究(13150301)
(2) 内分泌かく乱化学物質等の生活環境中の化学物質に係る健康影響及び安全性の確保に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 内分泌かく乱化学物質に関する研究
(a) 化学物質の内分泌かく乱性を確認する試験法の確立に関する研究(13150401)
(b) 低用量反応性、複合影響その他のヒト生殖機能への影響に関する研究(13150501)
(c) リスク評価法に関する研究(小児に係るものを含む。)(13150601)
(d) リスクの管理及び情報の提供の方法に関する研究(13150701)
(イ) 室内環境中の微量化学物質及びその健康影響に関する研究
(a) 室内汚染の実態調査及び疫学調査(室内汚染データベースの構築を含む。)に関する研究(総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Campounds)に係るものを含む。)(13150801)
(b) 室内環境の評価法及び健康影響の予測法(シミュレーションによる環境の予測法を含む。)の開発に関する研究(13150901)
(c) 動物への暴露実験による微量化学物質の健康リスク(混合暴露による毒性を含む。)の予測に関する研究(13151001)
(ウ) その他生活環境中の化学物質及び金属の健康影響(公害によるものを除く。)に関する研究
小児毒性の評価のための新規マーカーの開発に関する研究(13151101)
(3) 食品の安全性及び健康影響に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 食品中の微生物等の安全性の評価等に関する研究
(a) 食品中の微生物及び自然毒の安全性の評価に関する研究(13151201)
(b) 食品由来の健康被害に関する研究(13151301)
(c) 食品製造の高度衛生管理に関する研究(13151401)
(イ) 食品中の化学物質等の安全性の評価等に関する研究
(a) 腎機能障害の発生機序その他の食品中の有害物質等の安全性の評価に関する研究(13151501)
(b) 食品用の香料及び天然由来の食品添加物の安全性の評価に関する研究(13151601)
(c) 食品中の残留農薬の安全性の評価法及び迅速なスクリーニング法の開発に関する研究(13151701)
(ウ) 食品用の器具、容器包装等の安全性の評価法等に関する研究(13151801)

(エ) 新開発食品の安全性及び有用性の評価に関する研究
(a) 特定保健用食材の安全性及び有用性に関する研究(13151901)
(b) 病者用食品の安全性及び有用性に関する研究(13152001)
(c) 効用の強調表示等が食品摂取に与える影響の評価に関する研究(13152101)
(4) 水道技術の向上及び安全性に関する研究のうち次に掲げるもの

  水道水中の微生物及び有害化学物質の安全性の確保に関する研究(13152201)
(5) 生活環境が健康に与える影響等に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 建築物等の生活環境の衛生に関する研究(13152301)
(イ) 公衆浴場等の衛生管理に関する研究(13152401)
(ウ) 美容技術等の安全性に関する研究(13152501)
(エ) その他生活環境の安全性に関する研究(13152601)


ソ.医薬安全総合研究事業
<事業概要>
 医薬品、医療機器は現代医療において診断・治療等の分野において不可欠の存在であり、国民が安心して医療を受けられるためには、これらの安全性確保は極めて重要である。
 近年のバイオテクノロジーや電子・通信技術等の科学技術の急速な進歩により、新規に開発される医薬品、医療機器には、いわゆる切れ味の鋭いものや複雑な構造の電子機器等が増加しており、未知の有害作用等が潜む可能性も考えられるなどの状況から、安全性確保のためには従来にも増して、より高度な技術を駆使する必要が生じてきている。
 また、我が国の薬物乱用状況は乱用者の低年齢化等憂慮すべき事態にあり、不正薬物の供給の阻止と需要の削減の両面からの対策の充実強化が求められており、総理大臣を本部長とする薬物乱用対策推進本部が平成9年にまとめた薬物対策推進要綱において薬物対策の1つの柱として研究の推進を謳っているところである。
 このため、本事業においては、(1)安全性評価の科学的方法論の確立、(2)品質向上を通じた安全性向上、(3)医療現場における安全確保対策、(4)乱用薬物(不適正使用薬物)等に関する調査研究の実施といった4つの観点から、薬事関連及び医事関連規制による安全性確保の社会的要請等に応えるため国際的な動きも視野に入れた総合的かつ計画的な研究を推進することを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省、経済産業省、農林水産省及び警察庁との共同・連携を図っていくこととしている事業です。

<新規課題採択方針>
 医薬品・医療用具等の評価に関する研究、医薬品・医療用具等の安全性向上に関する研究、医療機関における安全対策に関する研究、乱用薬物対策等に関する研究。

研究費の規模: 1課題当たり6,500千円以上(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 35課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 医薬品、医療用具等の評価に関する分野
(ア) 評価の基礎となる研究のうち次に掲げるもの
(a) 新しい実験動物系を利用した非臨床安全性試験及び薬理試験による医薬品の評価に関する研究(13160101)
(b) 国際的動向を踏まえた医薬品等の新たな有効性及び安全性の評価に関する研究(13160201)
(イ) 評価法に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 医薬品等の有効性及び安全性の評価法の開発に関する研究(13160301)
(b) 小児等の特殊患者群に対する医薬品の用法及び用量の確立に関する研究(13160401)
(c) 生薬類の有効性の評価及びその保健衛生的観点からの活用の適正化に関する研究(13160501)
(d) 医療用具の有効性及び安全性の評価法の開発に関する研究(13160601)
(e) 医療用具の臨床試験の方法に関する研究(13160701)
(ウ) 品質の確保に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 医薬品、医療用具等の品質の評価法の開発に関する研究(13160801)
(b) 医薬品の品質に影響を及ぼす要因の解析及び制御に関する研究(13160901)
(c) 医薬品、医療用具等の無菌性保証の方法及びその妥当性に関する研究(13161001)
(2) 医薬品、医療用具等の安全性の向上に関する分野
(ア) 医療用具の市販後の安全性の確保に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) プラスチック製医療用具に係る溶出物質の曝露量の評価に関する研究(13161101)
(b) 医療用具の不具合報告の用語の統一に関する研究(13161201)
(イ) 医薬品の市販後安全対策に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 情報技術(Information Technology)時代における医薬品の適正使用に資する安全性情報の効果的な医療機関への提供及び医療機関での活用に関する研究(13161301)
(b) 添付文書等による医療用医薬品に関する情報の提供の在り方に関する研究(13161401)
(c) 患者による副作用の早期発見のための適切な情報の収集及び提供の在り方に関する研究(1316501)
(d) 患者の症状等と医薬品の副作用との関係の効果的な検出法に関する研究(13161601)
(ウ) ワクチンの品質の向上及び安定的な需給に資する研究のうち次に掲げるもの
(a) ワクチンの安定的な供給の確保に関する研究(13161701)
(b) 新型インフルエンザのためのワクチンシードの開発に関する研究(13161801)
(c) ワクチンの安全性の向上のための品質の確保の方策に関する研究(13161901)
(エ) 血液製剤の安全性の確保及び安定的な供給の確保に資する研究のうち次に掲げるもの
(a) 安全な血液製剤を確保するための採血基準及びスクリーニング技術の開発に関する研究(13162001)
(b) 安全な血液製剤を確保するための技術の標準化及び血液製剤の精度管理法の開発に関する研究(13162101)
(c) 血液製剤の安定的な供給の確保に関する研究(13162201)
(d) 安全な血液製剤の確保のための技術の評価に関する研究(13162301)
(3) 医療機関における安全対策に関する分野
(ア) 医薬品、医療用具等の使用に関連する過誤の防止のための対策に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 投薬間違い等の事例を踏まえた効果的な対策に関する研究(13162401)
(b) 重大な事故を防止するための医療用具の特性に応じた安全性の確保に関する研究(13162501)
(イ) 院内感染の防止に関する研究のうち次に掲げるもの
(a) 院内感染を防止するための医療用具及び院内環境の管理及び運用に関する研究(13162601)
(b) 新生児及び乳幼児のMRSA感染等の院内感染のリスク評価及び対策に関する研究(13162701)
(ウ) 医療用放射線の安全性の確保に関する研究のうち次に掲げるもの
医療用放射線被ばく量の低減方策に関する研究(13162801)
(4) 乱用薬物対策等に関する分野
(ア) 乱用薬物等の分析及びその起源植物の鑑定法の開発に関する研究(13162901)
(イ) 疫学的調査及び社会経済的分析手法を用いた薬物乱用の実態把握並びに薬物依存症者の治療及び社会復帰に関する研究(13163001)
(ウ) 規制薬物の依存及び神経毒性の発現に係る仕組みの分子生物学的解明に関する研究(13163101)
(エ) 麻薬及び向精神薬の適正な使用の推進に関する研究(13163201)


タ.健康科学総合研究事業
<事業概要>
 生活習慣に着目した疾病の予防、健康の増進、総合的な保健サービスの提供等、予防医学の基礎及び応用研究から、地域住民に保健サービスとして提供する体制及び評価に至るまでの総合的な健康科学に関する研究を推進する。
 このため、栄養・食生活等の生活習慣と疾病に関する研究、運動、休養等健康増進に関する研究、保健医療福祉に係る効果的・効率的な地域保健サービスに関する研究、生活習慣病の病態、診断、治療、患者の生活の質の向上等に関する研究を実施し、その成果が健やかでゆとりある長寿社会の基盤となる環境の整備に資するとともに、国民の健康に関するQOLの向上に資することを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省、農林水産省、環境省との共同・連携を図っていくこととしている事業です。

<新規課題採択方針>
 栄養・食生活等の生活習慣と疾病に関する研究、運動・休養等健康増進に関する研究、保健医療福祉に係る効果的・効率的な地域保健サービスの提供・評価に関する研究、生活習慣病の病態・診断・治療、患者の生活の質 (Quality of Life,QOL)の向上等に関する研究。

研究費の規模: 1課題あたり5,000千円以上(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 60課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 地域保健サービスに関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 地域保健サービスの必要性、効率性、倫理性又はサービス量の決定要因等政策立案手法に関する研究(13170101)
(イ) 保健サービスの効果測定等の評価に関する研究(13170201)
(ウ) 生涯を通じた保健サービスに関する費用対効果の分析等の経済的研究(13170301)
(エ) 医療及び福祉との連携による保健サービスの提供に関する研究(13170401)
(オ) 地域における保健所及び地方衛生研究所の健康危機管理の在り方に関する実証的研究(13170501)
(カ) 健康づくり対策及び疾病予防対策の在り方に関する研究(13170601)
(キ) 地域保健の推進のための住民参加の促進及び民間活力の導入に関する研究(13170701)
(2) 健康づくりに関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 健康度の指標、測定法及び評価法に関する研究(13170801)
(イ) 栄養状態、食行動及び食環境の診断法及び評価法に関する研究(13170901)
(ウ) 運動の健康増進効果に関する研究(13171001)
(エ) 健康保養地に対する技術的支援に関する研究(13171101)
(オ) 行動科学的手法を用いた成年の飲酒、喫煙の習慣の改善に関する研究(13171201)
(カ) 未成年の喫煙及び飲酒の防止に関する研究(13171301)
(キ) 休養に関する生理学的研究(13171401)
(ク) 日常生活における腰痛及び肩こりの予防に関する研究(13171501)
(ケ) 家庭内における事故の防止に関する研究(13171601)


チ.医療技術評価総合研究事業
<事業概要>
 労働集約型サービスである医療サービス分野は、人口の少子・高齢化において、医療ニーズの多様化・高度化に適切に対応するため、より一層の省力化と効率化した医療提供体制の構築と良質な医療サービスの提供、また、医学・医療技術や情報通信技術の進歩等を活用して、時代の要請に応じた効率的な医療システムを構築し、豊かで安心できる国民生活の実現が求められている。
 このため、良質な医療を合理的・効率的に提供する観点から、医療技術や医療システムを評価し、医療資源の適切な配分を行うなど、時代の要請に速やかに対応できるよう、既存医療システム等の評価研究を実施するとともに、医療の質と患者サービスの向上のために必要不可欠な科学的根拠に基づいた医療(Evidence Based Medicine,EBM)に関する研究を実施するものである。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために経済産業省及び郵政事業庁との共同・連携を図っていくこととしている事業です。

<新規課題採択方針>
 良質な医療を合理的・効率的に提供するための診療技術・医療情報技術の評価、医療提供体制基盤整備等に関する研究、また医療事故を鑑み、事故防止方策等に資する医療の質と医療安全体制確保に関する研究.

研究費の規模: 1課題当たり3,000千円以上(1年当たり)
研究期間: 1〜3年
新規採択予定課題数: 60課題程度

<公募研究課題(公募課題番号)>
(1) 診療技術の評価に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 診療技術の評価法に関する研究(13180101)
(イ) 診断又は治療技術の経済的分析に関する研究(13180201)
(ウ) 口腔保健と全身的な健康状態との関係に関する研究(13180301)
(2) 診療機能の評価に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 診療機能の評価法に関する研究(13180401)
(イ) 地域における医療機関の連携を推進する方策に関する研究(13180501)
(3) 医療情報技術の開発、評価及び普及に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 電子診療録の応用及び普及に関する研究(13180601)
(イ) 情報技術(Information Technology)の導入及び推進による医療サービスの向上に関する研究(13180701)
(ウ) 医療情報の標準化の開発及び評価に関する研究(13180801)
(4) 医療提供体制基盤整備に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 医療提供体制の充実に資する研究(13180901)
(イ) 医療関係職種の資質の向上又は需給に関する研究(13181001)
(ウ) 救急、災害又はへき地医療の提供及び評価に関する研究(13181101)
(エ) 医療における情報提供の推進に資する研究(13181201)
(5) 看護技術の開発、評価及び看護提供体制に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 看護技術の開発及び評価に関する研究(13181301)
(イ) 看護制度に関する研究(13181401)
(ウ) 安定した看護サービスの提供に関する研究(13181501)
(6) 医療の質及び医療安全体制の確保に関する研究のうち次に掲げるもの
(ア) 医療事故を防止するための医療従事者の養成及び研修の方策に関する研究(13181601)
(イ) 医療事故を防止する方策を立案するための要因分析手法の開発に関する研究(13181701)
(ウ) 医療事故を防止するための対策の効果的な実施及び評価に関する研究(13181801)
(エ) 医薬品の投与過程における医療事故の防止のための方策に関する研究(13181901)
(オ) 情報伝達の過誤に起因する医療事故防止のための方策に関する研究(13182001)
(カ) 医療事故を防止するための建築及び構造設備に関する研究(13182101)
(キ) 認知心理学、人間工学等を学際的に用いた人的要因(Human Factor)に起因する医療事故の予防に関する研究(13182201)
(ク) 医療の質の向上に資する組織管理手法の開発に関する研究(13182301)


(2)公募研究事業計画表


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