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オ 完成用部品

完成用部品とは、姿勢保持装置をオーダーメイドにより製作及び完成させるための部品をいい、部品の名称、使用部品、上限価格等については、別に定めるところによること。

カ 耐用年数

耐用年数

備考

3

耐用年数以内の破損及び故障に際しては、原則として修理又は調整を行うこと。

耐用年数とは、通常の使用状態において当該補装具が修理不能となるまでの予想年数を示しているものであるため、耐用年数を一律に適用しないこと。

なお、児童については、成長速度や使用環境等も踏まえ、柔軟に対応すること。

(注)

構造フレームに車椅子及び電動車椅子としての機能を付加する場合は、構造フレームの耐用年数を6年とすること。

(6) 車椅子

車椅子とは、使用者自身又は介助者が駆動する移動用の車輪付機器であって、JIS T 9201―2016に定める構造を有するもの(パワーアシスト式を除く。)をいい、アの基本工作法により、ウ及びエよりそれぞれ必要な要素・機構・部品を選択し、組み合わせて製作されたモジュラー式を基本とする。ただし、モジュラー式で対応できない場合はオーダーメイド式とし、アの基本工作法のうち、(ウ)、(エ)及び(オ)を必要としないものについてはレディメイド式とすること。

価格は、イの基本価格にウの本体価格及び必要に応じてエの加算要素価格を合算した額を上限とし、医師の採型技術料を含まないものであること。

ア 基本工作法

工程

作業の内容

(ア) 身体状況の観察等

身体状況の観察、座位姿勢の評価及び使用目的の確認

(イ) 採寸

製作に必要な採寸、車椅子の装備等についての選択及び記録

(ウ) 製作、加工及び組立て

フレーム及び付属品の製作、加工並びに組立て

(エ) 仮合わせ(必要に応じて)

身体への適合並びにフレーム及び付属品の検査及び修正

(オ) 仕上げ

各部品の取付け、仕上げ等

(カ) 適合検査

最終的な身体への適合及び車椅子の各機能の検査

イ 基本価格

身体部位

上限価格

備考

標準(上肢・体幹部・骨盤大腿部・下肢・足部)

17,900


頭頚部

3,550

ヘッドサポートが必要な場合のみ加えることができること。

(注)

レディメイド式、2台同時支給及び再支給の場合については、1台当たりの基本価格を上限価格の半額とすること。

ウ 本体価格

名称

上限価格

備考

自走用

90,000

自らが駆動及び操作して使用することを主目的とした車椅子であること。

介助用

85,000

自らは駆動せず、介助者が操作することを主目的とした車椅子であること。

(注)

オーダーメイド式は上限価格の125%の範囲内の額とし、レディメイド式は上限価格の75%の範囲内の額とすること。

エ 加算要素価格

(ア) 機構加算

名称

上限価格

備考

リクライニング機構

30,500


ティルト機構

61,000


ティルト・リクライニング機構

88,200


リフト機構

152,400


(注)

リクライニング機構のうち、回転軸が2か所以上設けられている場合で、うち1つが座面の中に設けられているものはティルト・リクライニング機構に準ずること。

(イ) 構造部品加算

本体部位

名称

上限価格

備考

基本構造

後方大車輪(標準)

0

6輪構造とは、駆動輪が4輪構造に比して前方に位置するものとし、単に後方にキャスタを取り付けたものは後方大車輪とすること。

幅止めの構造を有する場合は1本当たり6,000円増しとすること。


前方大車輪

8,800


6輪構造

37,700

シート

スリング式(標準)

0

奥行調整の構造を有する場合は18,500円増しとすること。

板張り式の構造を有する場合は、付属品の座板を加えることができないこと。


張り調整式

8,650


板張り式

6,800

バックサポート

スリング式(標準)

0

ワイドフレームの場合は14,000円、バックサポート延長(頭頚部まで)の場合は10,000円、高さ調整の構造を有する場合は13,100円、背座角度調整の構造を有する場合は17,600円、背折れの構造を有する場合は8,500円増しとすること。


張り調整式

8,650

フット・レッグサポート(片側)

固定式(標準)

0

レッグベルトで全面張りの場合は4,000円増しとすること。

挙上式

8,550


着脱式

6,250



開閉着脱式

7,350



挙上・開閉着脱式

11,100


フットサポート

セパレート式(標準)

0

前後調整、角度調整及び左右調整の各構造を有する場合は各1,600円増しとし、片側を1単位とすること。


セパレート式(二重折込式)

4,300


中折式

5,000

アームサポート(片側)

フレーム一体型

固定式(標準)

0

高さ調整の構造を有する場合は3,600円、角度調整の構造を有する場合は7,650円、アームサポート幅広、アームサポート延長の各構造を有する場合はそれぞれ3,900円増しとし、片側を1単位とすること。

跳ね上げ式

6,750


着脱式

6,550


独立型

固定式

5,000



跳ね上げ式

6,750



着脱式

6,550

ブレーキ

駐車ブレーキ(標準)

0

介助用ブレーキを加える場合は17,400円、フットブレーキを加える場合は17,300円増しとすること。

駆動輪・主輪

固定式(標準)

0

車軸位置調整の構造を有する場合は17,500円、キャンバー角度を変更する場合は11,000円増しとすること。

片手駆動の構造を有する場合は37,200円、レバー駆動の構造を有する場合は60,000円増しとすること。


着脱式

10,800

タイヤ

エア(標準)

0



ノーパンク

9,100


キャスタ

ソリッド(標準)

0



衝撃吸収タイプ

15,000


ハンドリム(片側)

プラスチック(標準)

0

ピッチ30mmを超える場合は5,000円増しとし、片側を1単位とすること。片手駆動の構造を有する場合は3,300円増しとすること。

ステンレス

6,000


アルミ

5,000

(注)

1 名称に「(標準)」と記載のあるものは、本体価格に価格が含まれる標準構造部品であること。

2 各構造部品(片側1単位のものを除く。)はそれぞれの本体部位において他の構造部品と併用加算できないこと。

(ウ) 付属品

名称

種類

上限価格

備考

クッション(カバー付き)

平面形状型

14,500

価格は、オーダーメイドのものに限ること。

レディメイド(平面形状型、モールド型に限る。)の場合は、オーダーメイドの上限価格の範囲内でカタログ等に記載の額とすること。

ゲル素材を使用する場合は9,850円、多層構造又は立体編物を使用する場合は3,000円増しとすること。滑り止め加工を追加する場合は2,050円、防水加工を追加する場合は8,100円増しとすること。

モールド型

56,500

座板


5,000

クッション一体型(クッション(カバー付き)を除く。)の場合は3,000円増しとすること。

背クッション


14,500

滑り止め加工を追加する場合は2,050円増しとすること。

ヘッドサポート

着脱式(枕含む)

17,300

着脱式及びマルチタイプはヘッドサポートとして独立した構造を有するものとし、枕をオーダーメイドで製作する場合には4,900円増しとすること(バックサポート一体型には加えることができないこと)。


マルチタイプ(枕含む)

29,500


枕(オーダーメイド)

11,200


枕(レディメイド)

6,300

フットサポート

ヒールループ

3,600

価格は、1個当たりのものであること。


アンクルストラップ

3,600


ステップカバー

4,000


テーブル

テーブル

11,800



テーブル取付部品(片側)

5,000


転倒防止装置

パイプ

4,050

価格は、1個当たりのものであること。

キャスタ付きのうち、折りたたみの構造を有する場合は3,000円増しとし、片側を1単位とすること。


キャスタ付き

6,400

搭載台


32,600

搭載台とは呼吸器搭載台、たん吸引機搭載台、携帯用会話補助装置搭載台を含むものであること。

価格は、各搭載台1個当たりのものであること。

車載固定部品


3,250

価格は、1個当たりのものであること。

杖たて

一本杖

3,250


多脚つえ

6,000


酸素ボンベ固定装置


14,100


栄養パック取付用ガードル架


11,000


点滴ポール


11,300


日よけ


15,000


雨よけ


15,000


泥よけ


6,550


スポークカバー


4,450


リフレクタ


720


高さ調整式手押しハンドル


4,250


ブレーキ

延長レバー

1,750


ハンドリム

滑り止め

6,000

価格は、1個当たりのものであること。

ノブ付きのうち、垂直ノブの場合は3,000円増しとし、片側を1単位とすること。


ノブ付き

4,850

(注)

カットアウトテーブル、姿勢保持部品及びベルトが必要な場合は、1の(5)の姿勢保持装置の価格を加えることができること。

オ 耐用年数

耐用年数

備考

6

耐用年数以内の破損及び故障に際しては、原則として修理又は調整を行うこと。

耐用年数とは、通常の使用状態において当該補装具が修理不能となるまでの予想年数を示しているものであるため、耐用年数を一律に適用しないこと。

なお、児童については、成長速度や使用環境等も踏まえ、柔軟に対応すること。

(7) 電動車椅子

電動車椅子とは、使用者自身が移動のために操作し、動力によって推進する車輪付機器であって、JIS T 9201―2016に定める構造を有するもの(パワーアシスト式に限る。)及びJIS T 9203―2016に定める構造を有するものをいい、アの基本工作法により、ウ及びエよりそれぞれ必要な要素・機構・部品を選択し、組み合わせて製作されたモジュラー式を基本とする。ただし、モジュラー式で対応できない場合はオーダーメイド式とし、アの基本工作法のうち、(ウ)、(エ)及び(オ)を必要としないものについてはレディメイド式とすること。

価格は、イの基本価格にウの本体価格及び必要に応じてエの加算要素価格を合算した額を上限とし、医師の採型技術料を含まないものであること。

名称

定義

備考

標準形

JIS T 9203―2016に定める以下の電動車椅子とする。

(低速用)

最高速度4.5km/h以下の電動車椅子

(中速用)

最高速度6.0km/h以下の電動車椅子


簡易形

車椅子に電動駆動装置及び制御装置(着脱可能なものを含む。)を取り付けた簡便な電動車椅子で、使用者が操作して使用する以下のものとする。

(切替式)

電動力走行・手動力走行を切り替え可能なもの

(アシスト式)

駆動人力を電動力で補助することが可能なもの

アシスト式に加え、切替式の機能を有するハイブリッド式の場合は、アシスト式として算定する。