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E00108

グルコサミン

Glucosamine

C6H13NO3 分子量 179.17

(3R,4R,5S,6R)―3―Amino―6―(hydroxymethyl)oxane―2,4,5―triol [3416―24―8]

定義 本品は、キチン(エビ、カニ等甲殻類の甲殻若しくはイカの甲を、酸性水溶液で炭酸カルシウムを除去した後、アルカリ性水溶液でタンパク質を除去したもの、若しくはアルカリ性水溶液でタンパク質を除去した後、酸性水溶液で炭酸カルシウムを除去したもの、又は糸状菌(Aspergillus nigerに限る。)の培養液を、アルカリ性水溶液でタンパク質を除去して得られたもので、N―アセチル―D―グルコサミンの多量体からなるものをいう。)を塩酸で加水分解し、分離して得られたグルコサミンを主成分とするものである。

含量 本品を乾燥したものは、D―グルコサミン塩酸塩(C6H13NO5・HCl=215.63)として98%以上を含む。

性状 本品は、白~類白色の結晶又は粉末でにおいがない。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→100)0.5mLにアセチルアセトン試液1.0mLを加え、90~100℃で1時間加熱し、冷却後、エタノール(95)10mL及びエールリッヒ試液1.0mLを加え混合する。室温に1時間静置するとき、赤~赤紫色を呈する。

(2) 本品の水溶液(1→100)1.0mLにニンヒドリン試液1.0mLを加え、水浴上で加熱するとき、液は紫~青紫色を呈する。

pH 3.0~5.0(10g、水100mL)

純度試験

(1) 溶状 無色、澄明(1.0g、水20mL)

(2) 塩化物 Clとして16~18%

本品0.1gを正確に量り、約30mLの水に溶解する。指示薬としてクロム酸カリウム溶液(1→20)5滴を加え、0.1mol/L硝酸銀で滴定する。終点は、液の黄色が赤褐色に変わるときとする。

0.1mol/L硝酸銀溶液1mL=3.545mg Cl

(3) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(4) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第3法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

乾燥減量 0.5%以下(105℃、3時間)

強熱残分 0.3%以下(600℃、3時間)

定量法 本品を乾燥し、その約0.2gを精密に量り、水に溶かし、正確に20mLとする。ろ過又は遠心分離で不溶物を除き、検液とする。別に定量用グルコサミン塩酸塩を乾燥し、その約0.2gを精密に量り、水に溶かし、正確に20mLとし、標準液とする。検液及び標準液をそれぞれ10μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行う。検液及び標準液のグルコサミンのピーク面積AT及びASを測定し、次式により含量を求める。

D―グルコサミン塩酸塩(C6H13NO5・HCl)の含量(%)=MS/MT×AT/AS×100

ただし、

MT:試料の採取量(g)

MS:定量用グルコサミン塩酸塩の採取量(g)

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 5μmの液体クロマトグラフィー用アミノ基結合型シリカゲル

カラム管 内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管

カラム温度 40℃

移動相 アセトニトリル/水混液(3:1)

流量 グルコサミンの保持時間が約12分になるように調整する。

FA019100

E00109

α―グルコシダーゼ

α―Glucosidase

マルターゼ

定義 本品は、糸状菌(Absidia属、Acremonium属及びAspergillus属に限る。)、酵母(Saccharomyces属に限る。)、放線菌(Streptomyces avermitilis、Streptomyces griseus及びStreptomyces violaceoruberに限る。)又は細菌(Bacillus属、Burkholderia ginsengisoli、Halomonas aquamarina及びPseudomonas属に限る。)の培養物から得られた、マルトースやオリゴ糖の非還元末端に存在するα―D―グルコシド結合を加水分解する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液体であり、においがないか、又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、α―グルコシダーゼ活性試験法のいずれかに適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により操作する。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液はそれぞれ第3法及び第2法により調製する。

ただし、除菌を行わない本品を、自家消費にて食品に使用する場合であって、最終食品の完成前に除菌又は殺菌を行う場合には、生菌数の規格を適用しない。

α―グルコシダーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、基質、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

第1法 本品1.0gを量り、pH7.0のリン酸ナトリウム緩衝液(0.05mol/L)、pH4.0のマッキルバイン緩衝液(0.02mol/L)若しくは水を加えて溶解若しくは均一に分散して10mLとしたもの又はこれを更に同緩衝液若しくは水を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

D(+)―マルトース一水和物2.1gを量り、少量の水を加えてかくはんして溶かし、pH7.0のリン酸ナトリウム緩衝液(0.5mol/L)10mL及び水を加えて100mLとしたもの、あるいは、D(+)―マルトース一水和物2.1gを量り、水を加えてかくはんして溶かし、pH4.0のマッキルバイン緩衝液10mL及び水を加えて100mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

37℃で5分間加温した基質溶液1mLにあらかじめ37℃で加温した試料液1mLを加えて振り混ぜ、37℃で10分間加温した後、この液に塩酸試液(0.5mol/L)1mLを加えて直ちに混和する。冷後、この液に水酸化ナトリウム試液(0.5mol/L)1mLを加えて振り混ぜ、この液1mLを量り、D―グルコース測定用試液(ムタロターゼ含有)4mLを加えて混和し、37℃で20分間加温し、検液とする。別に37℃で5分間加温した基質溶液1mLに塩酸試液(0.5mol/L)1mLを加えて振り混ぜ、37℃で10分間加温した後、あらかじめ37℃に保温した試料液1mLを加えて混和する。冷後、以下検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長505nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第2法 本品1.0gを量り、冷水を加えて溶解若しくは均一に分散して200mLとしたもの又はこれを更に冷水を用いて10倍若しくは100倍に希釈したものを試料液とする。

α―メチル―D(+)―グルコシド2.0gを量り、水を加えて100mLとしたものを基質溶液とする。

基質溶液1mLを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.02mol/L)1mLを加えて40℃で10~15分間加温し、試料液0.5mLを加えて直ちに振り混ぜ、40℃で60分間加温した後、水浴中で5分間加熱し、流水中で冷却する。この液0.1mLにD―グルコース測定用試液(グルコースオキシダーゼ・パーオキシダーゼ含有)3mLを加えてよく振り混ぜ、40℃で20分間加温し、検液とする。別にpH5.0の酢酸緩衝液(0.02mol/L)1mLを量り、試料液0.5mLを加えて水浴中で5分間加熱し、流水中で冷却し、基質溶液1mLを加える。この液0.1mLにD―グルコース測定用試液(グルコースオキシダーゼ・パーオキシダーゼ含有)3mLをそれぞれ加えてよく振り混ぜ、40℃で20分間加温し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長500nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

FA019200

E0011

β―グルコシダーゼ

β―Glucosidase

ゲンチオビアーゼ

セロビアーゼ

定義 本品は、ソテツ(Cycas revoluta Thunb.)又は糸状菌(Aspergillus aculeatus、Aspergillus niger、Aspergillus oryzae、Aspergillus pulverulentus、Penicillium decumbens、Penicillium multicolor、Trichoderma harzianum、Trichoderma longibrachiatum及びTrichoderma reeseiに限る。)、放線菌(Streptomyces avermitilis、Streptomyces griseus及びStreptomyces thermoviolaceusに限る。)若しくは細菌(Bacillus属に限る。)の培養物から得られた、糖類のβ―D―グルコシド結合を加水分解する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液状であり、においがないか、又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、β―グルコシダーゼ活性試験法のいずれかに適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により操作する。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液はそれぞれ第3法及び第2法により調製する。

β―グルコシダーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、基質、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

第1法 本品0.50gを量り、水を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水を用いて10倍若しくは100倍に希釈したものを試料液とする。

D(-)―サリシン0.50gを量り、水を加えて溶かし、50mLとしたものを基質溶液とする。

50mLの比色管にpH4.0の酢酸緩衝液(0.1mol/L)3mLを量り、基質溶液1mLを加えて40℃で10分間加温した後、試料液1mLを加えて直ちに振り混ぜ、40℃で30分間加温する。この液にソモギー試液(Ⅰ)2mLを加えて振り混ぜ、比色管の口に軽く蓋をして、水浴中で20分間加熱する。冷後、この液にネルソン試液1mLを加えて亜酸化銅の赤色沈殿が完全に溶けるまでよく振り混ぜ、室温で約20分間放置した後、水を加えて25mLとし、検液とする。別に50mLの比色管にpH4.0の酢酸緩衝液(0.1mol/L)3mLを量り、基質溶液1mLを加え、ソモギー試液(Ⅰ)2mLを加えて振り混ぜた後、試料液1mLを加えて、比色管の口に軽く蓋をして、水浴中で20分間加熱し、以下検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長500nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第2法 本品0.50gを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.2mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して50mLとしたもの又はこれを更に同緩衝液を用いて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。

p―ニトロフェニルβ―D―グルコピラノシド0.151gを量り、水を加えて溶かし、100mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

基質溶液0.5mLを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.2mol/L)1mLを加えて50℃で5分間加温し、試料液0.1mLを加えて直ちに振り混ぜる。この液を50℃で20分間加温した後、炭酸ナトリウム溶液(53→500)1mLを加えて直ちに振り混ぜ、検液とする。別に基質溶液0.5mLを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.2mol/L)1mL及び炭酸ナトリウム溶液(53→500)1mLを加えて振り混ぜた後、試料液0.1mLを加えて振り混ぜ、この液を50℃で20分間加温する。冷後、比較液とする。検液及び比較液につき、波長400nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第3法 本品1.0gを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.1mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して250mLとしたもの又は更に同緩衝液を用いて10倍若しくは100倍に希釈したものを試料液とする。

D―(+)―セロビオース0.20gを量り、pH5.0の酢酸緩衝液(0.1mol/L)を加えて溶かし、100mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

基質溶液0.05mLを量り、50℃で3分間加温し、試料液0.025mLを加えて50℃で10分間加温し、この液にD―グルコース測定用試液(ヘキソキナーゼ含有)0.175mLを加えて直ちに振り混ぜ、5分間放置し、検液とする。別に試料液の代わりにpH5.0の酢酸緩衝液(0.1mol/L)0.025mLを用いて検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長340nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

FA019300

E00111

α―グルコシルトランスフェラーゼ

α―Glucosyltransferase

4―α―Glucanotransferase

6―α―Glucanotransferase

4―α―グルカノトランスフェラーゼ

6―α―グルカノトランスフェラーゼ

定義 本品は、バレイショ(Solanum tuberosum L.)の塊茎又は放線菌(Streptomyces avermitilis、Streptomyces cinnamoneus、Streptomyces griseus、Streptomyces thermoviolaceus及びStreptomyces violaceoruberに限る。)若しくは細菌(Agrobacterium radiobacter、Arthrobacter属、Bacillus属、Erwinia属、Geobacillus pallidus、Geobacillus stearothermophilus、Gluconobacter oxydans、Leuconostoc mesenteroides、Paenibacillus alginolyticus、Pimelobacter属、Protaminobacter属、Pseudomonas属、Serratia属、Sporosarcina globispora及びThermus属に限る。)の培養物から得られた、グルコシル基、又はグルカン鎖を転移する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液体であり、においがないか、又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、α―グルコシルトランスフェラーゼ活性試験法のいずれかに適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により試験を行う。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液はそれぞれ第3法及び第2法により調製する。

ただし、除菌を行わない本品を、自家消費にて食品に使用する場合であって、最終食品の完成前に除菌又は殺菌を行う場合には、生菌数の規格を適用しない。

α―グルコシルトランスフェラーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、基質、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

第1法 本品1.0gを量り、pH7.0のリン酸緩衝液(0.02mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に同緩衝液を用いて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。用時調製し、調製した後、30分以内に試験に用いる。

スクロース5.0gを量り、水を加えてよく振り混ぜ均一に溶かし、100mLとしたもの又は可溶性デンプン5.0gを量り、加熱した水を加えてよく振り混ぜて均一に溶かした後、水を加えて100mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

基質溶液0.1mLを量り、pH7.0のリン酸緩衝液(0.5mol/L)0.08mLを加えて混和し、37℃で5分間加温する。この液に試料液0.02mLを加えて、更に37℃で15分間加温した後、水浴中で5分間加熱する。冷後、pH7.0のトリス緩衝液(0.05mol/L)2.2mLを加えて混和する。この液にα―D―グルコース1―リン酸測定用試液1.2mLを加えてよく振り混ぜ、30℃で30分間加温し、検液とする。

別に基質溶液0.1mLを量り、pH7.0のトリス緩衝液(0.05mol/L)0.08mLを加えて混和し、37℃で5分間加温する。この液に試料液0.02mLを加えて直ちに水浴中で5分間加熱する。冷後、pH7.0のトリス緩衝液(0.05mol/L)2.2mLを加えて混和する。この液にα―D―グルコース1―リン酸測定用試液1.2mLを加えてよく振り混ぜ、30℃で30分間加温し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長340nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第2法 本品1.0gを量り、pH7.5のリン酸カリウム緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して10mLとしたもの又はこれを更に先の緩衝液で10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。用時調製し、調製した後、30分以内に試験に用いる。

アミロース試液1mLにpH7.5のリン酸カリウム緩衝液(0.05mol/L)2mLを加えてよく混合し、水を加えて10mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

基質溶液0.1mLを量り、50℃で5分間加温した後、試料液0.1mLを加え、直ちに振り混ぜ、更に50℃で10分間加温し、塩酸試液(0.004mol/L)2mLを加えて直ちに振り混ぜる。この液にヨウ素試液(α―グルコシルトランスフェラーゼ活性試験用)2mLを加えて振り混ぜたものを検液とする。別に基質溶液0.1mLを量り、塩酸試液(0.004mol/L)2mL及び試料液0.1mLを加えて直ちに振り混ぜ、更にヨウ素試液(α―グルコシルトランスフェラーゼ活性試験用)2mLを加えて振り混ぜたものを比較液とする。検液及び比較液につき、波長660nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも小さい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第3法 本品1.0gを量り、pH6.0のリン酸ナトリウム緩衝液(0.1mol/L)を加えて溶解又は均一に分散して10mLとしたものを試料液とする。

スクロース8.6gを量り、水を加えて溶かし、100mLにしたものを基質溶液とする。用時調製する。

試料液1mLに20℃で15分間加温した基質溶液4mLを加えて直ちに振り混ぜ、20℃で10分間加温した後、水浴中で5分間加熱する。冷後、メンブランフィルター(孔径0.45μm)を用いてろ過し、ろ液を検液とする。別に試料液1mLを基質溶液4mLに加えて直ちに水浴中で5分間加熱した後、室温まで冷却し、メンブランフィルター(孔径0.45μm)でろ過したものを比較液とする。別にイソマルツロース0.10gを量り、水を加えて溶かし、100mLとし、標準液とする。

検液、比較液及び標準液を次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、検液にはイソマルツロースの保持時間にピークを認め、そのピーク面積は、比較液のイソマルツロースの保持時間にあるピークの面積より大きい。

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 5μmの液体クロマトグラフィー用アミノプロピル基化学結合型シリカゲル

カラム管 内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管

カラム温度 20~40℃

移動相 アセトニトリル/水(85:15)

検液及び比較液の注入量 10~15μLの一定量

流量 1mL/分

第4法 本品0.50gを量り、水若しくはpH6.0の酢酸緩衝液(0.01mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

マルトペンタオース5.0gを量り、水300mLを加えて溶かし、pH6.0の酢酸緩衝液(0.2mol/L)50mL及び水を加えて500mLとしたものを基質溶液とする。

50℃に加温した基質溶液5mLに試料液0.2mLを加えて混和し、50℃で60分間加温する。この液0.5mLを量り、水5mLを加えて直ちに水浴中で10分間加熱した後、室温まで冷却する。この液0.5mLをソモギー銅試液2mLを入れた試験管に入れ、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして、水浴中で10分間加熱する。冷後、ネルソン試液2mLを加えてよく混和し、30分間放置した後、水5mLを加えたものを検液とする。

別に50℃に加温した基質溶液5mLに試料液0.2mLを加えて混和し、この液0.5mLを量り、水5mLに加えて直ちに水浴中で10分間加熱し、室温まで冷却する。この液0.5mLをソモギー銅試液2mLを入れた試験管に入れ、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして水浴中で10分間加熱する。冷後、ネルソン試液2mLを加えてよく混和し、30分間放置した後、水5mLを加えたものを比較液とする。検液及び比較液につき、波長520nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも小さい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第5法 本品1.0gを量り、水若しくはpH7.0のリン酸緩衝液(0.01mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して5mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

トレハロース二水和物1.0gを量り、pH7.0のリン酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶かし、100mLとしたものを基質溶液とする。

60℃に加温した基質溶液2mLに試料液0.2mLを加えて混和し、60℃で30分間加温する。この液1.0mLを量り、ソモギー銅試液2mLを入れた試験管に入れ、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして水浴中で10分間加熱した後、室温まで冷却する。この液にネルソン試液2mLを加えて混和し、30分間放置した後、水5mLを加え、検液とする。別に60℃に加温した基質溶液2mLに試料液0.2mLを加えて混和し、直ちにこの液1.0mLを量り、ソモギー銅試液2mLを入れた試験管に入れ、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして水浴中で10分間加熱した後、室温まで冷却する。この液にネルソン試液2mLを加えて混和し、30分間放置した後、水5mLを加え、比較液とする。検液及び比較液につき、波長520nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第6法 本品1.0gを量り、水若しくはpH6.0の酢酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

パノース1.0gを量り、pH6.0の酢酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶かし、100mLとしたものを基質溶液とする。

35℃に加温した基質溶液2mLに試料液0.2mLを加えて混和し、35℃で30分間加温する。この液0.5mLを量り、水浴中で10分間加熱した後、室温まで冷却する。この液にD―グルコース測定用試液(ムタロターゼ含有)2mLを加えてよく振り混ぜ、37℃で10分間加温し、検液とする。別に35℃に加温した基質溶液2mLに試料液0.2mLを加えて混和し、直ちにこの液0.5mLを量り、水浴中で10分間加熱した後、室温まで冷却する。この液にD―グルコース測定用試液(ムタロターゼ含有)2mLを加えてよく振り混ぜ、37℃で10分間加温し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長505nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第7法 本品1.0gを量り、水若しくはpH6.0の酢酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくはpH6.0の酢酸緩衝液(0.05mol/L)を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

マルトテトラオース1.0gを量り、pH6.0の酢酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶かし、50mLとしたものを基質溶液とする。

35℃に加温した基質溶液0.5mLに試料液0.5mLを加えて混和し、35℃で60分間加温した後、水浴中で10分間加熱する。冷後、検液とする。別に基質溶液0.5mLに試料液0.5mLを加えて直ちに水浴中で10分間加熱する。冷後、比較液とする。別にマルトトリオース50mgを量り、水を加えて溶かし、100mLとし、標準液とする。

メンブランフィルター(孔径0.45μm)でろ過した検液、比較液及び標準液をそれぞれ20μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、検液には、マルトトリオースの保持時間にピークを認め、そのピーク面積は、比較液のマルトトリオースのピーク面積より大きい。なお、検液の液体クロマトグラフィーにおいてマルトトリオ―スのピークが明確に判別できないときには除タンパク又は脱塩を行う。

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 11~25μmの液体クロマトグラフィー用陽イオン交換樹脂(Ag型)

カラム管 内径5~20mm、長さ20~40cmのステンレス管

カラム温度 50~85℃の一定温度

移動相 水

流量 0.3~1.0mL/分 マルトトリオースの保持時間が10~50分になるように調整する。

第8法 本品0.50gを量り、水若しくは酢酸緩衝液(0.05mol/L、pH6.0、塩化カルシウム含有)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは酢酸緩衝液(0.05mol/L、pH6.0、塩化カルシウム含有)で10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

マルトテトラオース1.0gを量り、酢酸緩衝液(0.05mol/L、pH6.0、塩化カルシウム含有)を加えて溶かし、50mLとしたものを基質溶液とする。

40℃に加温した基質溶液0.5mLに試料液0.5mLを加えて混和し、40℃で30分間加温した後、水浴中で10分間加熱する。冷後、検液とする。別に基質溶液0.5mLに試料液0.5mLを加えて直ちに水浴中で10分間加熱する。冷後、比較液とする。別にD(+)―マルトース一水和物50mgを量り、水を加えて溶かし、100mLとし、標準液とする。

メンブランフィルター(孔径0.45μm)でろ過した検液、比較液及び標準液をそれぞれ20μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、検液には、D(+)―マルトースの保持時間にピークを認め、そのピーク面積は、比較液のD(+)―マルトースのピーク面積より大きい。なお、検液の液体クロマトグラフィーにおいてD(+)―マルトースのピークが明確に判別できないときには除タンパク又は脱塩を行う。

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 6μmの液体クロマトグラフィー用陽イオン交換樹脂(Na型)

カラム管 内径8mm、長さ20~50cmのステンレス管

カラム温度 40~60℃の一定温度

移動相 水

流量 0.3~1.0mL/分 D(+)―マルトース一水和物の保持時間が約15分になるように調整する。

FA019400

E00112

α―グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア

α―Glucosyltransferase Treated Stevia

酵素処理ステビア

定義 本品は、「ステビア抽出物」に、α―グルコシルトランスフェラーゼを用いてD―グルコースを付加して得られたものである。α―グルコシル化ステビオール配糖体を主成分とする。

含量 本品を乾燥物換算したものは、α―グルコシル化ステビオール配糖体4種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドC及びズルコシドA各々のα―グルコシル化物)及びそれらの未反応のステビオール配糖体4種の合計量として80.0%以上を含み、かつ、α―グルコシル化ステビオール配糖体4種の合計量として65.0%以上を含む。

性状 本品は、白~淡黄色の粉末、薄片又は粒であり、においがないか、又はわずかに特異なにおいがあり、強い甘味がある。

確認試験

(1) 本品0.1gを水/アセトニトリル混液(7:3)100mLに溶かし、検液とする。検液及び定量法の標準液Aをそれぞれ10μLずつ量り、「ステビア抽出物」の定量法の操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、検液では、レバウジオシドAより早い保持時間に複数のピークを認める。

(2) 定量法の検液A10μLにつき、(1)と同じ操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、レバウジオシドAより早い保持時間に認められるピークの合計面積は、(1)の検液の場合より小さく、ステビオシド又はレバウジオシドAのいずれか、又は両方のピーク面積は、(1)の検液の場合より大きい。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして1μg/g以下(4.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(2) ヒ素 Asとして1μg/g以下(1.5g、第3法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

乾燥減量 6.0%以下(105℃、2時間)

強熱残分 1.0%以下

定量法

(1) グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体4種の合計量

本品約0.1gを精密に量り、水20mLに溶かし、酢酸緩衝液(pH4.5)10mLを正確に加える。この液にグルコアミラーゼ2000単位を加え、55℃で約45分間放置する。さらに、95℃で約30分間加熱した後、室温まで冷却し、水/アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に100mLとし、検液Aとする。別に定量用ステビオシド及び定量用レバウジオシドAを乾燥し、それぞれ約50mgずつを精密に量り、水/アセトニトリル混液(7:3)に溶かして正確に100mLとし、標準液Aとする。検液A及び標準液Aについて「ステビア抽出物」の定量法を準用し、ステビオール配糖体4種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドC及びズルコシドA)の合計量を求める。

(2) グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量

本品約1gを精密に量り、水50mLに溶かす。この液をアクリル酸エステル系吸着用樹脂又はスチレン―ジビニルベンゼン系吸着用樹脂50mLを充填した内径約25mmのガラス管に注ぎ、1分間に3mL以下の速さで流出させた後、水250mLで洗浄する。次に、50vol%エタノール250mLを1分間に3mL以下の速さで流し、得られた流出液を約100mLになるまで濃縮し、酢酸緩衝液(pH4.5)40mLを正確に加え、更に水を加えて約180mLとする。この液を55℃で約5分間放置した後、グルコアミラーゼ20000単位を加え、55℃で約45分間放置する。さらに、95℃で約30分間加熱した後、室温まで冷却し、水を加えて正確に200mLとし、検液Bとする。検液B20μLを量り、D―グルコース定量用発色試液3mLを正確に加えて振り混ぜた後、37℃で正確に5分間放置する。室温まで冷却した後、水20μLを用いて検液Bと同様に操作した液を対照として、波長505nmにおける吸光度を測定する。別に空試験を行い、補正する。ただし、空試験液は、酢酸緩衝液(pH4.5)40mLを正確に量り、水を加えて約180mLとしたものを55℃で約5分間放置した後、グルコアミラーゼ20000単位を加え、55℃で約45分間放置し、更に95℃で約30分間加熱し、室温まで冷却し、水を加えて正確に200mLとした液とする。空試験液を検液Bと同様に操作して、吸光度を測定する。別にD(+)―グルコース約1gを精密に量り、水に溶かして正確に100mLとする。この液5mL、10mL、20mL及び30mLを正確に量り、水を加えてそれぞれ正確に100mLとし、標準液Bとする。これらの標準液Bにつき、検液Bと同様に操作して吸光度を測定し、検量線を作成する。検液B中のD(+)―グルコース濃度を検量線から求め、次式によりグルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量を求める。

(3) 未反応のステビオール配糖体4種の合計量

本品約0.5gを精密に量り、水/アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に100mLとし、検液Cとする。検液C及び(1)の標準液Aについて「ステビア抽出物」の定量法を準用し、未反応のステビオール配糖体4種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドC及びズルコシドA)の合計量を求める。

(4) α―グルコシル化ステビオール配糖体4種及び未反応のステビオール配糖体4種の含量

次式によりα―グルコシル化ステビオール配糖体4種及び未反応のステビオール配糖体4種の含量を求める。

α―グルコシル化ステビオール配糖体4種及び未反応のステビオール配糖体4種の含量(%)=グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体4種の合計量(%)+グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量(%)

(5) α―グルコシル化ステビオール配糖体4種の含量

次式によりα―グルコシル化ステビオール配糖体4種の含量を求める。

α―グルコシル化ステビオール配糖体4種の含量(%)=グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体4種の合計量(%)+グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量(%)-未反応のステビオール配糖体4種の合計量(%)

FA019500

E00112B

α―グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビオール配糖体

α―Glucosyltransferase Treated Steviol Glycosides

酵素処理ステビオール配糖体

定義 本品は、「ステビオール配糖体」に、α―グルコシルトランスフェラーゼを用いてD―グルコースを付加して得られたものである。α―グルコシル化ステビオール配糖体を主成分とする。

含量 本品を乾燥物換算したものは、α―グルコシル化ステビオール配糖体9種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド各々のα―グルコシル化物)及びそれらの未反応のステビオール配糖体9種の合計量として95.0%以上を含み、かつ、α―グルコシル化ステビオール配糖体9種の合計量として80.0%以上を含む。

性状 本品は、白色の粉末、薄片又は粒であり、においがないか、又はわずかに特異なにおいがあり、強い甘味がある。

確認試験 「α―グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア」の確認試験(1)及び(2)を準用する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして1μg/g以下(4.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(2) ヒ素 Asとして1μg/g以下(1.5g、第3法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

乾燥減量 6.0%以下(105℃、2時間)

強熱残分 1.0%以下

定量法

(1) グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体9種及び8種の合計量

本品約0.1gを精密に量り、水20mLに溶かし、酢酸緩衝液(pH4.5)10mLを正確に加える。この液にグルコアミラーゼ2000単位を加え、55℃で約45分間放置する。さらに、95℃で約30分間加熱した後、室温まで冷却し、水/アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に100mLとし、検液Aとする。別に定量用ステビオシド及び定量用レバウジオシドAを乾燥し、それぞれ約50mgずつを精密に量り、水/アセトニトリル混液(7:3)に溶かして正確に100mLとし、標準液Aとする。検液A及び標準液Aについて「ステビオール配糖体」の定量法を準用し、ステビオール配糖体9種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド)の合計量及びステビオール配糖体8種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド)の合計量を求める。

(2) グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量

「α―グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア」の定量法を準用し、グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量を求める。

(3) 未反応のステビオール配糖体9種の合計量

本品約0.5gを精密に量り、水/アセトニトリル混液(7:3)に溶かして正確に100mLとし、検液Cとする。検液C及び(1)の標準液Aについて「ステビオール配糖体」の定量法を準用し、未反応のステビオール配糖体8種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド)の合計量を求める。次式により、未反応のステビオール配糖体9種(ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドF、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド)の合計量を求める。

未反応のステビオール配糖体9種の合計量(%)=未反応のステビオール配糖体8種の合計量(%)×グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体9種の合計量(%)/グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体8種の合計量(%)

(4) α―グルコシル化ステビオール配糖体9種及び未反応のステビオール配糖体9種の含量

次式によりα―グルコシル化ステビオール配糖体9種及び未反応のステビオール配糖体9種の含量を求める。

α―グルコシル化ステビオール配糖体9種及び未反応のステビオール配糖体9種の含量(%)=グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体9種の合計量(%)+グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量(%)

(5) α―グルコシル化ステビオール配糖体9種の含量

次式によりα―グルコシル化ステビオール配糖体9種の含量を求める。

α―グルコシル化ステビオール配糖体9種の含量(%)=グルコアミラーゼ処理後のステビオール配糖体9種の合計量(%)+グルコアミラーゼ処理により遊離するα―グルコシル残基の量(%)-未反応のステビオール配糖体9種の合計量(%)

FA019600

E00113

グルコースイソメラーゼ

Glucose Isomerase

定義 本品は、糸状菌(Aspergillus属に限る。)、放線菌(Actinoplanes missouriensis、Streptomyces griseofuscus、Streptomyces griseus、Streptomyces murinus、Streptomyces phaeochromogenes、Streptomyces rubiginosus、Streptomyces thermoviolaceus、Streptomyces violaceoruber及びStreptomyces sp. に限る。)又は細菌(Arthrobacter globiformis及びBacillus coagulansに限る。)の培養物から得られた、グルコ―スを異性化する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液体であり、においがないか、又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、グルコースイソメラーゼ活性試験法のいずれかに適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により操作する。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液はそれぞれ第3法及び第2法により調製する。

グルコースイソメラーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

第1法 本品1.0gを量り、水若しくはpH7.0のリン酸緩衝液(0.05mol/L)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは先の緩衝液にて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。

D(+)―グルコース3.6gを量り、pH7.0のリン酸緩衝液(0.4mol/L)25mL及び硫酸マグネシウム試液(0.1mol/L)20mLを加えて溶かした後、水を加えて100mLとしたものを基質溶液とする。

試験管に基質溶液1mLを量り、水0.8mLを加えて混和し、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして70℃で5分間加温し、試料液0.2mLを加え、試験管にガラス玉を乗せて蓋をして70℃で30分間加温した後、氷冷する。この液に過塩素酸(9→200)4mLを加えて混和した後、水を加えて10mLとする。ただし、過塩素酸は濃度70%のものを用いる。この液0.5mLを試験管にとり、水0.5mLを加えて混和し、氷水中で70vol%硫酸試液6mLを加えてよく振り混ぜ、更に氷水中でL―システイン塩酸塩試液0.1mLを加えて混和した後、50℃で10分間加温し、室温まで冷却し、検液とする。

別に試験管に基質溶液1mLを量り、水0.8mLを加えて混和し、過塩素酸(9→200)4mLを加えた後、試料液0.2mLを加えて試験管にガラス玉を乗せて蓋をして70℃で30分間加温した後、水を加えて10mLとする。この液0.5mLを試験管にとり、以下検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、波長410nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

第2法 本品1.0gを量り、水若しくはマレイン酸・硫酸マグネシウム・塩化コバルト試液を加えて溶解若しくは均一に分散して50mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同希釈液を用いて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。

D(+)―グルコース216.2gを量り、マレイン酸・硫酸マグネシウム・塩化コバルト試液を加えて500mLとしたものを基質溶液とする。

基質溶液1.0mLを量り、60℃で2分間加温し、試料液0.25mLを加えて混和し、60℃で30分間加温した後、塩酸(1→5)0.25mLを加えて振り混ぜる。冷後、メンブランフィルター(孔径0.2μm)でろ過し、ろ液を検液とする。別に試料液の代わりに水又はマレイン酸・硫酸マグネシウム・塩化コバルト試液を用いて検液の調製と同様に操作し、比較液とする。別にフルクトース(酵素用)0.10gを量り、水を加えて溶かし、100mLとし、標準液とする。

検液、比較液及び標準液につき、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行うとき、検液には、フルクトースの保持時間にピークを認め、そのピーク面積は、比較液のフルクトースの保持時間にあるピークの面積より大きい。

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 約9μmの液体クロマトグラフィー用陽イオン交換樹脂(Ca型)

カラム管 内径約8mm、長さ30cmのステンレス管

カラム温度 80℃

移動相 水

流量 0.6mL/分

第3法 本品1.0gを量り、水若しくはMOPS緩衝液(0.02mol/L、pH7.0、硫酸マグネシウム含有)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。

フルクトース(酵素用)3.8gを量り、MOPS緩衝液(0.02mol/L、pH7.0、硫酸マグネシウム含有)を加えて溶かし、25mLとしたものを基質溶液とする。

MOPS緩衝液(0.04mol/L、pH7.0、硫酸マグネシウム・塩化ナトリウム・塩化コバルト含有)3.1mLを量り、試料液1.9mLを加えて37℃で5分間加温し、グルコースオキシダーゼ・パーオキシダーゼ試液15mLを加え、更に37℃で8分間加温する。この液に基質溶液3.7mLを加え、37℃で5分間加温し、検液とする。別に試料液の代わりにMOPS緩衝液(0.02mol/L、pH7.0、硫酸マグネシウム含有)を用いて以下検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、基質溶液添加5分後の波長405nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度は、比較液の吸光度よりも大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

FA019700

E00114

グルコースオキシダーゼ

Glucose Oxidase

定義 本品は、糸状菌(Acremonium chrysogenum、Aspergillus aculeatus、Aspergillus niger及びPenicillium属に限る。)の培養物から得られた、グルコースを酸化する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色若しくは白~淡黄色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液体で、においがないか又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、グルコースオキシダーゼ活性試験法のいずれかに適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により操作する。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液はそれぞれ第3法及び第2法により調製する。また、生菌数試験は、標準寒天培地の代わりにソイビーン・カゼイン・ダイジェスト寒天培地を用いて行う。

グルコースオキシダーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

第1法 本品0.50gを量り、pH7.0のリン酸カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液(0.1mol/L)、冷却したpH7.0のリン酸カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液(0.1mol/L)若しくは水を加えて溶解若しくは均一に分散して50mLとしたもの又はこれを更に同緩衝液若しくは水を用いて10倍、100倍、1000倍若しくは10000倍に希釈したものを試料液とする。

D(+)―グルコース2.50gを量り、水を加えて溶かし、25mLとしたものを基質溶液とする。

基質溶液0.5mL、リン酸カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液(0.1mol/L、pH7.0、フェノール含有)2mL、パーオキシダーゼ試液(25単位/mL)0.5mL及び4―アミノアンチピリン溶液(1→250)0.1mLを石英セルに入れ、37℃で10分間加温する。この液に試料液0.1mLを加えてよく混ぜて37℃で加温し、検液とする。別に試料液の代わりにpH7.0のリン酸カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液(0.1mol/L)又は水を用いて検液の調製と同様に操作し、比較液とする。検液及び比較液につき、試料液添加2分後及び5分後の波長500nmにおける吸光度を測定するとき、検液の吸光度の差は、比較液の吸光度の差より大きい。

第2法 本品1.0gを量り、水若しくは酢酸・水酸化ナトリウム緩衝液(0.05mol/L、pH5.8、塩化ナトリウム含有)を加えて溶解若しくは均一に分散して100mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍、100倍若しくは1000倍に希釈したものを試料液とする。

D(+)―グルコース2.80gを量り、酢酸・水酸化ナトリウム緩衝液(0.05mol/L、pH5.8、塩化ナトリウム含有)100mLを加えて溶かしたものを基質溶液とする。

あらかじめ35℃に加温した基質溶液25mLに試料液1mLを加えて、毛細管で通気しながら35℃で15分間加温した後、10mLの水で毛細管を洗い、毛細管を取り外し、洗液を合わせる。この液に直ちに水酸化ナトリウム試液(0.1mol/L)10mLを加え、35℃で60分間加温し、検液とする。別に基質溶液25mLに水10mL及び水酸化ナトリウム試液(0.1mol/L)10mLを加えた後、試料液1mLを加え、35℃で60分間加温し、比較液とする。

検液及び比較液を塩酸試液(0.1mol/L)で滴定(指示薬 フェノールフタレイン試液2滴)するとき、検液の塩酸試液(0.1mol/L)の消費量は、比較液の塩酸試液(0.1mol/L)の消費量よりも小さい。

FA019800

T01150

グルコノデルタラクトン

Glucono―δ―Lactone

グルコノラクトン

C6H10O6 分子量 178.14

D―glucono―1,5―lactone [90―80―2]

含量 本品を乾燥したものは、グルコノデルタラクトン(C6H10O6)99.0%以上を含む。

性状 本品は、白色の結晶又は結晶性の粉末であり、においがないか、又はわずかににおいがあり、味は初めは甘く、次にわずかに酸味を呈する。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→50)1mLに塩化鉄(Ⅲ)六水和物溶液(1→10)1滴を加えるとき、液は、濃黄色を呈する。

(2) 本品の水溶液(1→10)5mLに酢酸0.7mL及び新たに蒸留したフェニルヒドラジン1mLを加え、水浴上で30分間加熱する。冷後、ガラス棒で内壁をこするとき、結晶を析出する。結晶をろ取し、熱湯10mLを加えて溶かし、活性炭少量を加えてろ過する。冷後、ガラス棒で内壁をこすり、析出する結晶を乾燥するとき、その融点は、192~202℃(分解)である。

純度試験

(1) 溶状 無色、ほとんど澄明(1.0g、水10mL)

(2) 塩化物 Clとして0.035%以下(0.50g、比較液 0.01mol/L塩酸0.50mL)

(3) 硫酸塩 SO4として0.024%以下(1.0g、比較液 0.005mol/L硫酸0.50mL)

(4) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(5) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(6) ショ糖又は還元糖 本品0.50gを量り、水10mL及び塩酸(1→4)2mLを加えて2分間煮沸する。冷後、炭酸ナトリウム溶液(1→8)5mLを加え、5分間放置した後、水を加えて20mLとする。この液5mLを量り、フェーリング試液2mLを加えて1分間煮沸するとき、直ちに橙黄~赤色の沈殿を生じない。

乾燥減量 1.0%以下(105℃、2時間)

強熱残分 0.1%以下

定量法 本品を乾燥し、その約0.3gを精密に量り、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液30mLを正確に量って加えて溶かし、20分間放置し、過量のアルカリを0.05mol/L硫酸で滴定する(指示薬 フェノールフタレイン試液3滴)。別に空試験を行う。

0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mL=17.81mg C6H10O6

FA019900

T01160

グルコン酸

Gluconic Acid

グルコン酸液

定義 本品は、グルコン酸及びグルコノデルタラクトンの水溶液である。

含量 本品は、グルコン酸(C6H12O7=196.16)として50.0~52.0%を含む。

性状 本品は、無~淡黄色の澄明なシロップ状の液体であり、においがないか、又はわずかににおいがあり、酸味がある。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→25)1mLに塩化鉄(Ⅲ)六水和物溶液(1→10)1滴を加えるとき、液は、濃黄色を呈する。

(2) 本品1mLに水4mLを加え、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

純度試験

(1) 塩化物 Clとして0.035%以下(0.50g、比較液 0.01mol/L塩酸0.50mL)

(2) 硫酸塩 SO4として0.024%以下(1.0g、比較液 0.005mol/L硫酸0.50mL)

(3) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(4) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(5) ショ糖又は還元糖 本品1.0gを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の純度試験(6)を準用する。

強熱残分 0.1%以下(5g)

定量法 本品約1gを精密に量り、水30mL及び0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液40mLを正確に量って加え、振り混ぜ、20分間放置した後、過量のアルカリを0.05mol/L硫酸で滴定する(指示薬 フェノールフタレイン試液3滴)。別に空試験を行う。

0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mL=19.62mg C6H12O7

FA020000

グルコン酸亜鉛

Zinc Gluconate

C12H22O14Zn・nH2O(n=3又は0) 分子量 3水和物 509.72 無水物 455.67

Monozinc bis(D―gluconate)trihydrate

Monozinc bis(D―gluconate) [4468―02―4]

含量 本品を無水物換算したものは、グルコン酸亜鉛(C12H22O14Zn)97.0~102.0%を含む。

性状 本品は、白色の結晶性の粉末又は粒である。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→20)は、亜鉛塩の反応を呈する。

(2) 本品の温水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

本品に塩酸(1→4)40mLを加え、時計皿等で覆い、10分間沸騰させる。冷後、試料液とする。試料液にクエン酸水素二アンモニウム溶液(1→2)10mLを加える。指示薬としてチモールブルー試液1mLを加え、アンモニア水を液の色が黄色から緑色に変わるまで加える。冷後、ピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム溶液(3→100)5mLを加え、生じた白色沈殿が溶けるまでアンモニア水を加える。この液を分液漏斗に移し、容器を少量の水で洗い、洗液を合わせ、約150mLとする。酢酸ブチル10mLを正確に加えて5分間振とうした後、放置又は遠心分離をする。酢酸ブチル層をとり、これを検液とする。別に、鉛標準液を正確に量り、試料液と同様に操作し、比較液とする。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(3) 還元糖 D―グルコースとして1.0%以下

本品1.0gを量り、250mLの三角フラスコに入れ、水10mLを加えて溶かし、クエン酸銅(Ⅱ)試液(アルカリ性)25mLを加え、小型のビーカーで蓋をして正確に5分間穏やかに煮沸した後、室温まで急冷する。この液に酢酸(1→10)25mLを加え、0.05mol/Lヨウ素溶液10mLを正確に量って加え、更に塩酸(1→4)10mL及びデンプン試液3mLを加えた後、過量のヨウ素を0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定するとき、その消費量は、6.3mL以上である。

水分 11.6%以下(0.2g、容量滴定法、直接滴定)

定量法 本品約0.7gを精密に量り、水100mLを加え、必要な場合には加温して溶かし、アンモニウム緩衝液(pH10.7)5mLを加え、0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 エリオクロムブラックT試液0.1mL)。終点は、液が青色を呈するときとする。さらに、無水物換算を行う。

0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液1mL=22.79mg C12H22O14Zn

FA020100

T01170

グルコン酸カリウム

Potassium Gluconate

C6H11KO7 分子量 234.25

Monopotassium D―gluconate [299―27―4]

含量 本品を乾燥したものは、グルコン酸カリウム(C6H11KO7)97.0~103.0%を含む。

性状 本品は、白~黄白色の結晶性の粉末又は粒であり、においはない。

確認試験

(1) 本品は、カリウム塩の反応を呈する。

(2) 本品の水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

pH 7.3~8.5(1.0g、水10mL)

純度試験

(1) 溶状 無色、ほとんど澄明(1.0g、水10mL)

(2) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第3法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(3) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(4) 還元糖 D―グルコースとして0.50%以下

本品1.0gを量り、以下「グルコン酸亜鉛」の純度試験(3)を準用する。過量のヨウ素を0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定するとき、その消費量は、8.15mL以上である。

乾燥減量 3.0%以下(105℃、4時間)

定量法 本品を乾燥し、その約0.15gを精密に量り、酢酸75mLを加え、0.1mol/L過塩素酸で滴定する(指示薬 キナルジンレッド試液10滴)。終点は、液の赤色が消えるときとする。別に空試験を行う。

0.1mol/L過塩素酸1mL=23.43mg C6H11KO7

FA020200

T01180

グルコン酸カルシウム

Calcium Gluconate

C12H22CaO14・H2O 分子量 448.39

Monocalcium bis(D―gluconate) monohydrate [299―28―5、無水物]

含量 本品を乾燥したものは、グルコン酸カルシウム(C12H22CaO14・H2O)98.0~104.0%を含む。

性状 本品は、白色の結晶性の粉末又は粒状の粉末であり、においがなく、味がない。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→40)1mLに塩化鉄(Ⅲ)六水和物溶液(1→10)1滴を加えるとき、液は、濃黄色を呈する。

(2) 本品の温水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

(3) 本品の水溶液(1→40)は、カルシウム塩の反応を呈する。

pH 6.0~8.0(1.0g、水20mL)

本品に水を加え、60℃に加温して溶かす。冷後、測定する。

純度試験

(1) 溶状 ほとんど澄明

本品1.0gを量り、水20mLを加え、60℃に加温して溶かし、検液とする。

(2) 塩化物 Clとして0.071%以下(0.30g、比較液 0.01mol/L塩酸0.60mL)

(3) 硫酸塩 SO4として0.048%以下(0.50g、比較液 0.005mol/L硫酸0.50mL)

(4) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第5法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

本品に塩酸(1→4)20mLを加え、時計皿等で覆い、穏やかに15分間沸騰させる。冷後、水30mLを加え、試料液とする。なお、試料が溶けない場合には、蒸発乾固し、残留物に塩酸(1→4)20mLを加え、時計皿等で覆い、穏やかに5分間沸騰させる。冷後、水30mLを加え,試料液とする。ただし、第5法に示すクエン酸水素二アンモニウム溶液(1→2)の量を50mLに変更し、指示薬はブロモチモールブルー試液1mLを用い、アンモニア水を液の黄色が黄緑色に変わるまで加える。

(5) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

本品に水5mLを加え、加温して溶かす。この液に硫酸(3→50)5mL及び臭素試液1mLを加え、水浴上で加熱濃縮して5mLとし、検液とする。

(6) ショ糖又は還元糖 「グルコノデルタラクトン」の純度試験(6)を準用する。

乾燥減量 0.5%以下(80℃、2時間)

定量法 本品を乾燥し、その約2.5gを精密に量り、塩酸(1→4)25mLを加えて溶かし、水を加えて正確に50mLとし、検液とする。カルシウム塩定量法の第1法により定量する。ただし、水酸化カリウム溶液(1→10)15mLを加えて約1分間放置して試験を行う。

0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液1mL=22.42mg C12H22CaO14・H2O

FA020300

T01190

グルコン酸第一鉄

Ferrous Gluconate

グルコン酸鉄

C12H22FeO14・nH2O(n=2又は0) 分子量 2水和物 482.17 無水物 446.14

Monoiron(Ⅱ) bis(D―gluconate) dihydrate

Monoiron(Ⅱ) bis(D―gluconate) [299―29―6]

含量 本品を乾燥したものは、グルコン酸第一鉄(C12H22FeO14)95.0%以上を含む。

性状 本品は、黄灰~緑黄色の粉末又は粒で、わずかに特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品の温水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

(2) 本品の水溶液(1→20)は、鉄(Ⅱ)塩の反応を呈する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第5法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

本品に塩酸(1→4)20mLを加え、時計皿等で覆い、穏やかに5分間沸騰させる。冷後、試料液とする。なお、試料が溶けない場合には、蒸発乾固した後、残留物に塩酸(1→4)20mLを加え、穏やかに5分間沸騰させる。冷後、試料液とする。

(2) 鉄(Ⅲ)塩 Fe3+として2.0%以下

本品5.0gを量り、水100mL及び塩酸10mLを加えて溶かし、ヨウ化カリウム3gを加えて振り混ぜた後、5分間暗所に放置し、0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 デンプン試液1~3mL)とき、その量は、18mL以下である。ただし、デンプン試液は、終点近くで液が薄い黄色になったときに加え、終点は、液の色が消えるときとする。

(3) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第3法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(4) シュウ酸塩 本品1.0gを量り、水10mL及び塩酸2mLを加えて溶かし、分液漏斗に入れ、ジエチルエーテル50mL及び20mLで2回抽出する。抽出液を合わせ、水10mLを加え、水浴上でジエチルエーテルを留去した後、酢酸1滴及び酢酸カルシウム一水和物溶液(1→20)1mLを加えるとき、5分以内に濁らない。

(5) ショ糖又は還元糖 本品0.5gを量り、水10mLを加え、加温して溶かし、アンモニア試液1mLを加え、硫化水素を通じた後、30分間放置し、ろ過する。ろ紙上の残留物を水5mLずつで2回洗い、洗液をろ液に合わせ、塩酸で中和し、更に塩酸(1→4)2mLを加える。この液を約10mLに濃縮する。冷後、炭酸ナトリウム溶液(1→8)5mL及び水20mLを加えてろ過し、ろ液に水を加えて100mLとする。この液5mLにフェーリング試液2mLを加え、1分間煮沸するとき、直ちに橙黄~赤色の沈殿を生じない。

乾燥減量 10.0%以下(105℃、4時間)

定量法 本品を乾燥し、その約1.5gを精密に量り、水75mL及び硫酸(1→20)15mLを加えて溶かし、更に亜鉛粉末0.25gを加える。20分間放置した後、あらかじめ薄く亜鉛粉末を積層したるつぼ型ガラスろ過器(1G4)で吸引ろ過し、硫酸(1→20)10mL、次に水10mLで残留物を洗い、洗液をろ液に合わせ、1,10―フェナントロリン試液2滴を加え、必要な場合には吸引ろ過し、直ちに0.1mol/L硝酸二アンモニウムセリウム(Ⅳ)溶液で滴定する。別に空試験を行い、補正する。

0.1mol/L硝酸二アンモニウムセリウム(Ⅳ)溶液1mL=44.61mg C12H22FeO14

FA020400

グルコン酸銅

Copper Gluconate

C12H22CuO14 分子量 453.84

Monocopper(Ⅱ) bis(D―gluconate)

含量 本品は、グルコン酸銅(C12H22CuO14)98.0~102.0%を含む。

性状 本品は、淡青色の粉末である。

確認試験

(1) 本品は、銅(Ⅱ)塩(1)及び(3)の反応を呈する。

(2) 本品の温水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

純度試験

(1) 溶状 ほとんど澄明(1.0g、水10mL)

(2) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(3) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

本品に水5mLを加えて溶かし、酢酸2mL及びヨウ化カリウム1.5gを加え、5分間放置した後、L(+)―アスコルビン酸0.2gを加えて溶かし、検液とする。

(4) 還元糖 D―グルコースとして1.0%以下

本品1.0gを量り、250mLの三角フラスコに入れ、水10mLを加えて溶かし、クエン酸銅(Ⅱ)試液(アルカリ性)25mLを加え、小型のビーカーで蓋をして正確に5分間穏やかに煮沸した後、室温まで急冷する。この液に酢酸(1→10)25mLを加え、0.05mol/Lヨウ素溶液10mLを正確に量って加え、更に塩酸(1→4)10mL及びデンプン試液3mLを加えた後、過量のヨウ素を0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定するとき、その消費量は、6.3mL以上である。

定量法 本品約1.5gを精密に量り、共栓フラスコに入れ、水約100mLを加えて溶かした後、酢酸2mL及びヨウ化カリウム5gを加えて溶かし、直ちに密栓して暗所に5分間放置する。この液を0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で淡黄色を呈するまで滴定し、チオシアン酸アンモニウム2gを加えて溶かし、次にデンプン試液3mLを加え、更に0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で乳白色を呈するまで滴定する。別に空試験を行い、補正する。

0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液1mL=45.38mg C12H22CuO14

FA020500

T01200

グルコン酸ナトリウム

Sodium Gluconate

C6H11NaO7 分子量 218.14

Monosodium D―gluconate [527―07―1]

含量 本品を乾燥したものは、グルコン酸ナトリウム(C6H11NaO7)98.0~102.0%を含む。

性状 本品は、白~帯黄白色の結晶性の粉末又は粒で、わずかに特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品は、ナトリウム塩の反応を呈する。

(2) 本品の水溶液(1→10)5mLを量り、以下「グルコノデルタラクトン」の確認試験(2)を準用する。

pH 6.2~7.8(1.0g、水10mL)

純度試験

(1) 溶状 無色、ほとんど澄明(1.0g、水10mL)

(2) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第3法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(3) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

(4) 還元糖 D―グルコースとして0.50%以下

本品1.0gを量り、以下「グルコン酸亜鉛」の純度試験(3)を準用する。過量のヨウ素を0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定するとき、その消費量は、8.15mL以上である。

乾燥減量 0.3%以下(105℃、2時間)

定量法 本品を乾燥し、その約0.15gを精密に量り、酢酸75mLを加え、0.1mol/L過塩素酸で滴定する(指示薬 キナルジンレッド試液10滴)。終点は、液の赤色が消えるときとする。別に空試験を行う。

0.1mol/L過塩素酸1mL=21.81mg C6H11NaO7

FA020600

E00115

グルタミナーゼ

Glutaminase

定義 本品は、糸状菌(Aspergillus属に限る。)、酵母(Candida属に限る。)又は細菌(Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus circulans及びBacillus subtilisに限る。)の培養物から得られた、L―グルタミンを加水分解してL―グルタミン酸とアンモニアを生成する酵素である。食品(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存又は力価調整の目的に限る。)又は添加物(賦形、粉末化、希釈、安定化、保存、pH調整又は力価調整の目的に限る。)を含むことがある。

性状 本品は、白~濃褐色の粉末、粒若しくはペースト又は無~濃褐色の液体であり、においがないか、又は特異なにおいがある。

確認試験 本品は、グルタミナーゼ活性試験法に適合する。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして5μg/g以下(0.80g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

ただし、検液の調製において、残留物が硝酸(1→100)5mLに溶けない場合には、第3法により操作する。

(2) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第5法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

微生物限度 微生物限度試験法により試験を行うとき、本品1gにつき、生菌数は50000以下である。また、大腸菌及びサルモネラは認めない。ただし、生菌数試験の試料液は第3法、大腸菌試験及びサルモネラ試験の前培養液は、それぞれ第3法及び第2法により調製する。

グルタミナーゼ活性試験法 次の方法により試験を行う。なお、記載された方法で確認試験を行うことができない場合、試料希釈倍率、緩衝液及び反応温度については、科学的に正当な理由であると認められる場合に限り変更することができる。

本品1.0gを量り、水若しくは酢酸緩衝液(0.01mol/L、pH6.0、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル含有)を加えて溶解若しくは均一に分散して50mLとしたもの又はこれを更に水若しくは同緩衝液を用いて10倍若しくは100倍に希釈したものを試料液とする。

L(+)―グルタミン2.0gを量り、水70mLを加えて溶かし、pH6.0の酢酸緩衝液(1mol/L)10mLを加え、水を加えて100mLとしたものを基質溶液とする。用時調製する。

試料液1mLを量り、37℃の水浴中で5分間加温し、あらかじめ37℃に加温した基質溶液1mLを加えて、直ちに振り混ぜ、更に37℃で10分間加温した後、過塩素酸(83→1000)1mLを加えて振り混ぜ、直ちに氷水中で1分間以上冷却する。ただし、過塩素酸は質量分率60%のものを用いる。この液に水酸化ナトリウム溶液(3→100)1mLを加えて振り混ぜ、検液とする。別に試料液1mLを量り、過塩素酸(83→1000)1mLを加えて振り混ぜ、37℃の水浴中で5分間加温した後、基質溶液1mLを加えて振り混ぜ、氷水中で1分間以上冷却する。この液に水酸化ナトリウム溶液(3→100)1mLを加えて振り混ぜ、比較液とする。L―グルタミン酸測定用試液3mLを分注した試験管に、検液及び比較液0.2mLをそれぞれ加えて振り混ぜ、常温で10分間放置した後、波長600nmにおける吸光度を測定するとき、検液を加えて得られた液の吸光度は、比較液を加えて得られた液の吸光度より大きい。

なお、吸光度を測定する検液及び比較液に濁りがある場合には、遠心分離を行い、上澄液について測定する。

FA020700

T01210

グルタミルバリルグリシン

Glutamyl―valyl―glycine

L―γ―Glutamyl―L―valyl―glycine

C12H21N3O6 分子量 303.31

(2S)―2―Amino―4―{(1S)―1―[(carboxymethyl)carbamoyl]―2―methylpropyl}carbamoylbutanoic acid [38837―70―6]

含量 本品を乾燥物換算したものは、グルタミルバリルグリシン(C12H21N3O6)95.0~102.0%を含む。

性状 本品は、白~淡赤色の粉末である。

確認試験 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の錠剤法により測定するとき、波数3321cm-1、3282cm-1、1712cm-1、1654cm-1、1619cm-1及び1541cm-1のそれぞれの付近に吸収を認める。

純度試験

(1) 鉛 Pbとして1μg/g以下(4.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(2) ヒ素 Asとして0.8μg/g以下(2.5g、標準色 ヒ素標準液4.0mL、装置B)

本品に水20mLを加え、加温し、必要な場合には、超音波処理して溶かし、検液とする。

乾燥減量 1.0%以下(105℃、1時間)

定量法 本品及び定量用グルタミルバリルグリシン約50mgずつを精密に量り、それぞれを水に溶かし、正確に50mLとする。それぞれの液5mLずつを正確に量り、それぞれに水を加え、正確に20mLとし、検液及び標準液とする。検液及び標準液をそれぞれ20μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行う。検液及び標準液のグルタミルバリルグリシンのピーク面積AT及びASを測定し、次式により含量を求める。

グルタミルバリルグリシン(C12H21N3O6)の含量(%)=MS/MT×AT/AS×100

ただし、

MS:乾燥物換算した定量用グルタミルバリルグリシンの採取量(g)

MT:乾燥物換算した試料の採取量(g)

操作条件

検出器 紫外吸光光度計(測定波長 210nm)

カラム充填剤 5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲル

カラム管 内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管

カラム温度 30~40℃の一定温度

移動相A リン酸二水素カリウム6.8gを水1000mLに溶かし、リン酸でpH3.0に調整する。

移動相B 移動相A400mLにアセトニトリル600mLを加える。

濃度勾配 A:B(100:0)で25分間保持した後、A:B(100:0)からA:B(0:100)までの直線濃度勾配を25分間行う。

流量 1.0mL/分

FA020800

E00116

L―グルタミン

L―Glutamine

C5H10N2O3 分子量 146.14

(2S)―2―Amino―4―carbamoylbutanoic acid [56―85―9]

含量 本品を乾燥物換算したものは、L―グルタミン(C5H10N2O3)98.0~102.0%を含む。

性状 本品は、白色の結晶又は結晶性の粉末であり、においがなく、わずかに特異な味がある。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→1000)5mLにニンヒドリン溶液(1→50)1mLを加え、水浴中で3分間加熱するとき、紫色を呈する。

(2) 「L―アスパラギン」の確認試験(2)を準用する。

比旋光度 画像544 (4KB)別ウィンドウが開きます

本品約4gを精密に量り、水を加えて加温して溶かし、速やかに冷却した後、水を加えて正確に100mLとし、旋光度を測定する。さらに、乾燥物換算を行う。

pH 4.5~6.0(1.0g、水50mL)

純度試験

(1) 溶状 無色、澄明(1.0g、水50mL)

(2) 塩化物 Clとして0.1%以下(70mg、比較液 0.01mol/L塩酸0.20mL)

(3) 鉛 Pbとして2μg/g以下(2.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(4) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第1法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

乾燥減量 0.3%以下(105℃、3時間)

強熱残分 0.1%以下

定量法 本品約0.3gを精密に量り、以下「L―アスパラギン」の定量法を準用する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=14.61mg C5H10N2O3

FA020900

T01220

L―グルタミン酸

L―Glutamic Acid

C5H9NO4 分子量 147.13

(2S)―2―Aminopentanedioic acid [56―86―0]

含量 本品を乾燥物換算したものは、L―グルタミン酸(C5H9NO4)99.0%以上を含む。

性状 本品は、無~白色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、わずかに特異な味と酸味がある。

確認試験 本品の水溶液(1→1000)5mLにニンヒドリン溶液(1→1000)1mLを加え、3分間加熱するとき、液は、紫色を呈する。

比旋光度 画像546 (5KB)別ウィンドウが開きます
 (10g、塩酸試液(2mol/L)、100mL、乾燥物換算)

pH 3.0~3.5(飽和溶液)

純度試験

(1) 溶状 無色、澄明(1.0g、塩酸試液(2mol/L)10mL)

(2) 塩化物 Clとして0.021%以下(0.50g、比較液 0.01mol/L塩酸0.30mL)

(3) 鉛 Pbとして1μg/g以下(4.0g、第1法、比較液 鉛標準液4.0mL、フレーム方式)

(4) ヒ素 Asとして3μg/g以下(0.50g、第2法、標準色 ヒ素標準液3.0mL、装置B)

乾燥減量 0.2%以下(105℃、3時間)

強熱残分 0.2%以下

定量法 本品約0.2gを精密に量り、ギ酸6mLを加えて溶かし、以下「DL―アラニン」の定量法を準用する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=14.71mg C5H9NO4

FA021000

T01230

L―グルタミン酸アンモニウム

Monoammonium L―Glutamate