アクセシビリティ閲覧支援ツール

添付一覧

添付画像はありません

R0102200

プロピオン酸 C2H5COOH [79―09―4]「プロピオン酸」

R1800010

プロピコナゾール、定量用 (定量用プロピコナゾール) C15H17Cl2N3O2 [60207―90―1]

本品は、透明で粘ちゅうな液体又は無~黄色の半ゲル状の物質である。

含量 本品は、プロピコナゾール(C15H17Cl2N3O2)97.0%以上を含む。

確認試験 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の液膜法により測定するとき、波数2960cm-1、2870cm-1、1587cm-1、1506cm-1、1466cm-1、1273cm-1、1138cm-1及び1028cm-1付近に吸収を認める。ただし、窓板は塩化ナトリウムを使用する。

定量法 本品約40mg及び1,4―BTMSB―d4約4mgをそれぞれ精密に量り、重水素化アセトン4mLを加えて溶かす。この液を外径5mmのNMR試料管に入れ、密閉し、次の操作条件でプロトン共鳴周波数400MHz以上の装置を用いて1HNMRスペクトルを測定する。1,4―BTMSB―d4のシグナルをδ0.00ppmとし、δ7.05~7.13ppm付近のシグナルの面積強度A(水素数1に相当)を算出する。1,4―BTMSB―d4のシグナルの面積強度を18.00としたときのAの換算値をIとし、1,4―BTMSB―d4の純度をP(%)とし、次式によりプロピコナゾールの含量を求める。なお、本品由来のδ7.05~7.13ppm付近のシグナルについて、明らかな混在物のシグナルが重なっていないことを確認する。

ただし、

MS:1,4―BTMSB―d4の採取量(mg)

MT:試料の採取量(mg)

操作条件

デジタル分解能 0.25以下

スピニング オフ

13C核デカップリング あり

観測スペクトル幅 -5~15ppmを含む20ppm以上

パルス角 90°

繰り返しパルス待ち時間 64秒以上

ダミースキャン 2回以上

積算回数 8回以上

測定温度 20~30℃の一定温度

R0102300

プロピレングリコール CH3CH(OH)CH2OH 〔K8837、特級〕 [57―55―6]

R0102400

プロピレンクロロヒドリン CH3CH(OH)CH2Cl [127―00―4]

本品は、無~微黄色の液体であり、水、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶ける。

含量 本品は、1―クロロ―2―プロパノールを70%以上及び2―クロロ―1―プロパノールを約25%含有する。

屈折率 画像186 (4KB)別ウィンドウが開きます

沸点 126~127℃

定量法 香料試験法中の香料のガスクロマトグラフィーの面積百分率法の操作条件(2)を準用し、定量する。

R0102500

ブロモクレゾールグリーン C21H14Br4O5S 〔K8840、特級〕 [76―60―8]

R0102600

ブロモクレゾールグリーン試液 ブロモクレゾールグリーン50mgを量り、エタノール(95)100mLを加えて溶かし、必要な場合には、ろ過する。

R0102700

ブロモクレゾールグリーン試液(シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ活性試験用) ブロモクレゾールグリーン70mgを量り、エタノール(99.5)4mLを加えて溶かし、水16mLを加えて混和する。超音波処理を30分間行い、0.45μmフィルターでろ過する。

R0102800

ブロモクレゾールグリーン・メチルレッド混合試液 ブロモクレゾールグリーン試液1容量とメチルレッド試液1容量を混和する。

R0156700

ブロモクレゾールパープル C21H16Br2O5S 〔K8841、特級〕 [115―40―2]

R0156800

ブロモクレゾールパープル試液 ブロモクレゾールパープル50mgをエタノール(95)100mLに溶かし、必要な場合には、ろ過する。

R0102900

ブロモチモールブルー C27H28Br2O5S 〔K8842、特級〕 [76―59―5]

R0103000

ブロモチモールブルー試液 ブロモチモールブルー0.1gを量り、50vol%エタノール100mLを加えて溶かし、必要な場合には、ろ過する。

R0103100

ブロモフェノールブルー C19H10Br4O5S 〔K8844、特級〕 [115―39―9]

R0103200

ブロモフェノールブルー試液 ブロモフェノールブルー0.1gを量り、50vol%エタノール100mLを加えて溶かし、必要な場合には、ろ過する。

R0103300

ブロモフェノールブルー試液、クエン酸用 (クエン酸用ブロモフェノールブルー試液) ブロモフェノールブルー試液に等容量のエタノール(95)を加え、水酸化ナトリウム試液(0.01mol/L)を加えてpH7.0とする。

R0103400

ブロモフェノールブルー・水酸化ナトリウム試液 ブロモフェノールブルー0.1gを量り、水酸化ナトリウム試液(0.05mol/L)3mLを加え、よく振り混ぜて溶かし、水を加えて25mLとする。

R0103500

L―プロリンp―ニトロアニリドトリフルオロ酢酸塩 C11H13N3O3・C2HF3O2 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0103600

分岐デキストリン 本品は、デンプン加水分解物より低分子成分を除去することにより得られた高分子のデキストリンである。酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0103650

粉末モリブデン Mo [7439―98―7]

本品は、黒灰色の粉末である。

含量 97.0%以上

定量法 本品約0.2gを精密に量り、ビーカーに入れ、王水(1→2)10mLを加え、時計皿で蓋をし、泡が消えるまで放置する。溶液がほぼ無色になるまで加熱し、放冷後、200mLのメスフラスコに移し、水を加えて200mLとする。この液20mLを正確に量り、0.01mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液40mL及び塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(1→10)10mLを加え、アンモニア水(28)(2→5)を用いてpH2に調整し、10分間煮沸する。放冷後、0.01mol/L硝酸ビスマス溶液で滴定する(指示薬 キシレノールオレンジ試液3滴)。終点は、液の黄色が黄赤色に変わるときとする。別に空試験を行い、補正する。

0.01mol/Lエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液1mL=0.9596mg Mo

R0103700

ヘキサクロロベンゼン C6Cl6 [118―74―1]

本品は、ヘキサクロロベンゼン98%以上を含む。

融点 226℃

R0103800

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム三水和物 K4[Fe(CN)6]・3H2O 〔ヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム三水和物、K8802、特級〕 [14459―95―1]

R0103900

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸ナトリウム十水和物 Na4[Fe(CN)6]・10H2O [14434―22―1]

本品は、わずかに薄い黄~黄色の結晶又は結晶性の粉末である。

含量 95.0%以上

溶状 微濁(1g、20mL)

定量法 本品1gを量り、硫酸(1→21)210mLを加えて溶かし、0.02mol/L過マンガン酸カリウムで滴定する。終点は、液の淡赤色が15秒間残るときとする。別に空試験を行い、補正する。

0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液1mL=48.41mg Na4[Fe(CN)6]・10H2O

R0104000

ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム K3[Fe(CN)6] 〔ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウム、K8801、特級〕 [13746―66―2]

R0104100

ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム試液(0.05mol/L) ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム16.5g及び炭酸ナトリウム22gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

R0104200

ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム試液(0.025mol/L) ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム1.65g及び炭酸ナトリウム2.12gを量り、水を加えて溶かし、200mLとする。暗所に2~3日間放置した後、使用する。

R0104300

ヘキサデカン、紫外吸収スペクトル測定用 (紫外吸収スペクトル測定用ヘキサデカン) CH3(CH2)14CH3 [544―76―3]

本品1mLに紫外吸収スペクトル測定用2,2,4―トリメチルペンタンを加えて正確に25mLとし、検液とする。紫外吸収スペクトル測定用2,2,4―トリメチルペンタンを対照として光路長5cmのセルで検液の吸光度を測定するとき、波長280~400nmにおいて0.00以下(吸光度/cm光路長)である。必要な場合には、液体クロマトグラフィー用シリカゲルを充填したカラムを通すか又は蒸留によって精製する。

R0104400

ヘキサニトロコバルト(Ⅲ)酸ナトリウム Na3[Co(NO2)6] [13600―98―1]

本品は、黄褐色の粉末であり、水に極めて溶けやすい。

鋭敏度 本品1.0gに水20mLを加え、検液とする。検液4mLを量り、カリウム標準液1mLを加え、水を加えて10mLにする。さらに、エタノール(95)10mLを加えて振り混ぜた後、15℃以下で30分間放置するとき、液に濁りが生じる。

R0104500

ヘキサニトロコバルト(Ⅲ)酸ナトリウム試液 ヘキサニトロコバルト(Ⅲ)酸ナトリウム30gを量り、水を加えて溶かし、100mLとする。用時調製する。

R0104600

1―ヘキサノール CH3(CH2)5OH [111―27―3]

本品は、無色透明の液体である。

沸点 157℃

R0104700

ヘキサヒドロキソアンチモン(Ⅴ)酸カリウム K[Sb(OH)6] [12208―13―8]

本品は、白色の粒又は結晶性の粉末であり、水にやや溶けにくい。

鋭敏度 本品1.0gに水を加えて100mLとしたものを、水浴中で加熱して溶かし、検液とする。検液20mLを量り、20℃に保ちながら塩化ナトリウム溶液(1→10)0.2mLを加え、10分間放置するとき、結晶が生じる。

R0104800

ヘキサヒドロキソアンチモン(Ⅴ)酸カリウム試液 ヘキサヒドロキソアンチモン(Ⅴ)酸カリウム2gを量り、水100mLを加え、約5分間煮沸した後、速やかに冷却し、水酸化カリウム溶液(3→20)10mLを加え、24時間放置した後、ろ過する。

R0104900

1,1,1,3,3,3―ヘキサメチルジシラザン (CH3)3SiNHSi(CH3)3 [999―97―3]

本品は、無~ほとんど無色の液体である。密栓し、遮光して保存する。

含量 95.0%以上

確認試験 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の錠剤法により測定するとき、波数3370cm-1、2940cm-1、1700cm-1、1450cm-1、1370cm-1、1240cm-1、1170cm-1、1080cm-1、1030cm-1及び890cm-1付近に主な吸収を認める。

密度 0.772~0.776g/mL(20℃)

定量法 本品1μLを量り、次の操作条件でガスクロマトグラフィーを行う。1,1,1,3,3,3―ヘキサメチルジシラザンのピーク面積と総ピーク面積から、1,1,1,3,3,3―ヘキサメチルジシラザンの純度を求める。

操作条件

検出器 水素炎イオン化検出器

カラム 内径0.32mm、長さ30mのフューズドシリカ管の内面に、ガスクロマトグラフィー用ジメチルポリシロキサンを5.0μmの厚さで被覆したもの

カラム温度 50℃で注入し、毎分10℃で200℃まで昇温し、200℃を5分間保持する。

注入口温度 200℃

検出器温度 250℃

キャリヤーガス ヘリウム

流量 3.0mL/分

注入方式 スプリット

スプリット比 1:45

測定時間 20分

R0105000

ヘキサメチレンテトラミン C6H12N4 〔K8847、特級〕 [100―97―0]

R0105100

ヘキサン C6H14 〔K8848、特級〕 [110―54―3]

R0105200

ヘキサン(HPLC用) C6H14 〔K8848〕 [110―54―3]

本品は、無色澄明で、揮発性の液体である。

本品につき、赤外吸収スペクトル測定法中の液膜法により測定するとき、波数2960cm-1、1470cm-1、1380cm-1及び730cm-1付近に吸収を認める。

密度 0.658~0.662g/mL(比重測定法、第4法、20℃)

水分 0.01%以下(20g、容量滴定法、直接滴定)

吸光度 本品を水を対照として、それぞれの波長における吸光度を測定するとき、210nm:0.25以下、230nm:0.04以下及び240nm:0.02以下である。

R0105300

ヘキサン(残留農薬・PCB試験用) C6H14 〔K8825〕 [110―54―3]

R0105400

ヘキサン、紫外吸収スペクトル測定用 (紫外吸収スペクトル測定用ヘキサン) 水を対照として本品の吸光度を測定するとき、220nm:0.10以下及び260nm:0.02以下である。また、260~350nmで特異な吸収を認めない。

R0105500

ペクチン(かんきつ類由来) 本品は、かんきつ類由来のペクチンである。酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0105600

ペクチン(リンゴ由来) 本品は、リンゴ由来のペクチンである。酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0105700

ペクチン酸(かんきつ類由来) (C6H8O6)n

本品は、かんきつ類由来のペクチン酸である。酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0105800

ペクチン酸リアーゼ [9015―75―2]

Aspergillus sp. から得たもので、酵素安定剤としてグリセリンを添加した水溶液製品である。本品の1単位は、ポリガラクツロン酸を基質として、pH8.0、40℃において1分間に非還元末端に4―デオキシ―α―D―ガラクタ―4―エンウロン酸残基をもつウロン酸重合体を1μmol脱離する酵素量とする。

R0105900

ペクチン酸リアーゼ溶液、ペクチン測定用 (ペクチン測定用ペクチン酸リアーゼ溶液) ペクチン酸リアーゼ1400単位をペクチン測定用トリス緩衝液(pH7.0)に溶かし、100mLとする。

R0106200

ヘスペリジン C28H34O15 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0106300

ベタイン、定量用 (定量用ベタイン) C5H11NO2・H2O [590―47―6]

本品は、吸湿性と潮解性がある白色の結晶で、わずかににおいがあり、甘味とわずかな苦味がある。

確認試験 本品を乾燥し、赤外吸収スペクトル測定法中のペースト法により測定し、本品のスペクトルを「ベタイン」の参照スペクトルと比較するとき、同一波数のところに同様の強度の吸収を認める。

純度試験 類縁物質 本品を乾燥し、その約1gを量り、水に溶かして正確に100mLとし、検液とする。検液1mLを正確に量り、水を加えて正確に100mLとし、比較液とする。検液及び比較液をそれぞれ10μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行い、ピーク面積を測定するとき、検液の主ピーク以外のピークの合計面積は、比較液の主ピーク面積より大きくない。ただし、面積測定範囲は、溶媒ピークの後ろから主ピークの2倍までとする。

操作条件

検出器 示差屈折計

カラム充填剤 液体クロマトグラフィー用強酸性陽イオン交換樹脂

カラム管 内径4mm、長さ25cmのステンレス管

カラム温度 70℃

移動相 水

流量 ベタインの保持時間が約9分になるように調整する。

乾燥減量 12.0~14.6%(105℃、減圧、3時間)

R0106400

ヘプタン C7H16 〔K9701、特級〕 [142―82―5]

R0106500

1―ヘプタンスルホン酸ナトリウム C7H15NaO3S [22767―50―6]

本品は、白色の結晶又は結晶性の粉末である。

含量 98.0%以上

純度試験 溶状 無色、澄明(1.0g、水10mL)

乾燥減量 3.0%以下(1g、105℃、3時間)

定量法 乾燥した本品約0.4gを精密に量り、水50mLに溶かし、この液を、カラムクロマトグラフィー用強酸性イオン交換樹脂(425~600μm、H型)10mLを内径9mm、高さ160mmのクロマトグラフ管に充填したクロマトグラフ柱に入れ、1分間に約4mLの速度で流す。次に、クロマトグラフ柱を水150mLを用いて1分間に約4mLの速度で洗う。洗液を先の流出液に合わせ、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 ブロモチモールブルー試液10滴)。終点は、液の色が黄色から青色に変わるときとする。

0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mL=20.23mg C7H15NaO3S

R0156400

ベヘニン酸メチル ドコサン酸メチルを見よ。

R0106600

ヘモグロビン(ウシ由来) ウシ由来ヘモグロビンで、酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0106700

ヘリウム He [7440―59―7]

含量 99.995vol%以上のものを用いる。

R0106800

ペルオキシダーゼ [9003―99―0]

本品は、西洋ワサビから得たもので、赤褐色の粉末である。本品の1単位は、過酸化水素を基質として、pH7.0、25℃において1分間に1μmolの水を生成する酵素量とする。

R0106850

ペルオキソ二硫酸アンモニウム(NH4)2S2O8 〔K8252、特級〕 [7727―54―0]

R0106900

ベンジルアルコール C6H5CH2OH [100―51―6]

本品は、無色透明な液体で、特異なにおいがある。ジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。

含量 99.0%以上

定量法 本品0.5μLを量り、次の操作条件でガスクロマトグラフィーを行う。ベンジルアルコールのピーク面積と総ピーク面積から、ベンジルアルコールの含量を求める。

操作条件

検出器 水素炎イオン化検出器

カラム 内径0.25mm、長さ30mのフューズドシリカ管の内面に、ガスクロマトグラフィー用ポリエチレングリコールを0.25μmの厚さで被覆したもの

カラム温度 130℃

注入口温度 180℃

検出器温度 250℃

キャリヤーガス ヘリウム

流量 1.33mL/分

注入方式 スプリット

スプリット比 1:100

測定時間 30分

R0107000

ベンジルオキシカルボニル―L―グルタミニルグリシン C15H19N3O6 酵素活性試験法に適するものを用いる。

性状 本品は、白色の結晶又は結晶性の粉末である。

融点 180~188℃

乾燥減量 0.5%以下(0.5g、減圧、乾燥剤 酸化リン(Ⅴ)、室温、16時間)

R0107100

5―ベンジル―3,6―ジオキソ―2―ピペラジン酢酸 C13H14N2O4 [5262―10―2]

本品は、白~灰色の結晶性の粉末であり、酸性の水に溶けにくいが、中性~アルカリ性の水に溶けやすく、ジメチルスルホキシドに溶ける。

融点 242~246℃

純度試験 他のアミノ又はイミノ化合物 本品の溶液(1→1000)を検液とし、検液10μLにつき、対照液を用いず、クロロホルム/メタノール/水/酢酸混液(32:15:3:1)を展開溶媒として薄層クロマトグラフィーを行う。展開溶媒の先端が原線から約10cmの高さに上昇したとき展開を止め、30分間風乾する。これを、あらかじめサラシ粉約3gを入れ、塩酸1mLを静かに加えて塩素ガスを発生させ、30秒間密閉して充満させたビーカーの中に入れ、密閉して20分間放置する。薄層板を取り出し、10分間放置し、エタノール(95)を噴霧して風乾した後、ヨウ化カリウム・デンプン試液を噴霧して自然光下で観察するとき、一つのスポット以外にスポットを認めない。ただし、薄層板は、薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用い、110℃で1時間乾燥したものを使用する。

R0107200

ベンゼン C6H6 〔K8858、特級〕 [71―43―2]

R0107300

1,2―ベンゼンジオール C6H4(OH)2 [120―80―9]

本品は、白~黄褐色の結晶である。

含量 99.0%以上

確認試験 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の錠剤法により測定するとき、波数3400cm-1、1639cm-1、1451cm-1、1270cm-1、1231cm-1、1173cm-1、1049cm-1、848cm-1及び662cm-1付近に吸収を認める。

凝固点 23~26℃

定量法 本品1gを量り、エタノール(99.5)で溶かして10mLとし、検液とする。検液1μLを量り、次の操作条件でガスクロマトグラフィーを行う。検液の1,2―ベンゼンジオールのピーク面積と総ピーク面積(エタノール(99.5)の面積は除く。)から、1,2―ベンゼンジオールの含量を求める。

操作条件

検出器 水素炎イオン化検出器

カラム 内径0.25mm、長さ約30mのフューズドシリカ管の内面に、ガスクロマトグラフィー用ポリエチレングリコールを0.25μmの厚さで被覆したもの

カラム温度 200℃で注入し、毎分10℃で250℃まで昇温し、250℃を15分間保持する。

注入口温度 250℃

検出器温度 250℃

キャリヤーガス ヘリウム

流量 1.0mL/分

注入方式 スプリット

スプリット比 1:140

測定時間 20分

R0107400

α―N―ベンゾイル―L―アルギニンエチルエステル塩酸塩 C15H22N4O3・HCl [2645―08―1]

本品は、白色の結晶性の粉末である。

融点 128~133℃

純度試験 本品0.10gに水を加えて溶かして正確に10mLとし、検液とする。検液10μLにつき、対照液を用いず、1―ブタノール/酢酸/水混液(4:1:1)を展開溶媒として薄層クロマトグラフィーを行い、展開溶媒の先端が原線から約10cmの高さに上昇したとき展開を止め、風乾した後、30秒間ヨウ素蒸気中に放置するとき、一つのスポット以外にスポットを認めない。ただし、薄層板には、薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを担体とし、110℃で1時間乾燥したものを使用する。

R0157800

ベンゾニトリル C7H5N [100―47―0]

本品は、無色澄明の液体である。

純度試験 類縁物質 本品40mgをアセトン25mLに溶かし、検液とする。検液1mLを正確に量り、アセトンを加えて正確に50mLとし、比較液とする。検液及び比較液をそれぞれ1.0μLずつ量り、次の操作条件でガスクロマトグラフィーを行い、ピーク面積を測定するとき、検液の主ピークと溶媒ピークを除くピークの合計面積は、比較液の主ピーク面積より大きくない。ただし、面積測定範囲は、主ピークの保持時間の2倍までとする。

操作条件

検出器 水素炎イオン化検出器

カラム 内径0.25mm、長さ30mのフューズドシリカ管の内面に、ガスクロマトグラフィー用ポリエチレングリコールを0.5μmの厚さで被覆したもの

カラム温度 160℃から毎分5℃で210℃まで昇温し、210℃を7分間保持する。

注入口温度 220℃

検出器温度 250℃

キャリヤーガス ヘリウム

流量 ベンゾニトリルのピークが4~5分後に現れるように調整する。

注入方式 スプリット

スプリット比 1:10

R0157850

ベンゾ[a]ピレン C20H12 [50―32―8]

本品は、淡黄~黄緑色の粉末である。

融点 176~180℃

純度試験

(1) 溶状 澄明(0.010g、アセトン10mL)

(2) 類縁物質

本品5mgをアセトニトリル100mLに溶かし、検液とする。この液3mLを正確に量り、アセトニトリルを加えて正確に100mLとし、比較液とする。検液及び比較液をそれぞれ10μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行い、ピーク面積を測定するとき、検液の主ピーク以外のピークの合計面積は、比較液の主ピーク面積より大きくない。ただし、面積測定範囲は、主ピークの保持時間の約2倍までとする。

操作条件

検出器 紫外吸光光度計(測定波長 254nm)

カラム充填剤 5~10μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲル

カラム管 内径3~6mm、長さ15~25cmのステンレス管

カラム温度 35℃

移動相 アセトニトリル/水混液(4:1)

R0107500

ペンタエリトリトール C5H12O4 [115―77―5]

含量 47~51%

性状 本品は、白色の結晶、結晶性の粉末又は粒である。

定量法 本品約0.4gを精密に量り、ピリジン/無水酢酸混液(9:1)20mLを加え、水浴中で1時間加熱する。冷後、水1mLを加える。この液を水浴中で10分間加熱する。冷後、エタノール(95)5mLを加え、1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 フェノールフタレイン試液3滴)。別に空試験を行い、補正する。

1mol/L水酸化ナトリウム溶液=0.017007g C(CH2OH)4

R0107600

ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム二水和物 Na2[Fe(CN)5NO]・2H2O 〔K8722、特級〕 [13755―38―9]

R0107700

ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム試液 ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム二水和物1.0gを量り、水を加えて溶かし、20mLとする。用時調製する。

R0154900

3―ペンタノン C5H10O [96―22―0]

本品は、無~淡黄色の液体である。

含量 本品は、3―ペンタノン(C5H10O)98.0%以上を含む。

屈折率 画像189 (4KB)別ウィンドウが開きます

水分 0.2%以下(5g、容量滴定法、直接滴定)

ただし、水分測定用メタノールの代わりにケトン類の水分測定に適する溶剤を用いる。

定量法 本品0.2μLにつき、次の操作条件でガスクロマトグラフィーを行う。ピーク面積を測定し、面積百分率法により主ピークの量を求める。

操作条件

検出器 水素炎イオン化検出器

カラム 内径0.32mm、長さ15mのフューズドシリカ管の内面にガスクロマトグラフィー用5%フェニル95%メチルポリシロキサンを5.0μmの厚さで被覆したもの

カラム温度 70℃で10分間保持した後、毎分20℃で250℃まで昇温し、250℃で6分間保持する。

注入口温度 250℃

検出器温度 260℃

キャリヤーガス ヘリウム

流量 約1.5mL/分の一定流量

注入方式 スプリット

スプリット比 1:300

R0107800

ホウ酸 H3BO3 〔ほう酸、K8863、特級〕 [10043―35―3]

R0107900

ホウ酸緩衝液(0.02mol/L)

第1液:ホウ酸1.24gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第2液:四ホウ酸ナトリウム十水和物7.63gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第1液と第2液を混和し、成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整する。

R0108000

ホウ酸・水酸化ナトリウム緩衝液 ホウ酸12.36g及び水酸化ナトリウム4.00gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

R0108100

ホウ酸・水酸化ナトリウム緩衝液(0.2mol/L) ホウ酸12.4gを量り、水を加えて溶かした後、水酸化ナトリウム試液(1mol/L)で成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整し、水を加えて1000mLとする。

R0108200

ホウ酸ナトリウム・塩酸緩衝液(0.1mol/L) 四ホウ酸ナトリウム十水和物38.1gを量り、水600mLを加えて溶かし、塩酸試液(1mol/L)で成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整した後、水を加えて1000mLとする。

R0108300

ホウ酸ナトリウム・塩酸緩衝液(0.01mol/L、pH8.5、ポリソルベート含有) 四ホウ酸ナトリウム十水和物3.8gを量り、水800mLを加えて溶かし、ポリソルベート80 50μLを加え、塩酸試液(0.5mol/L)でpH8.5に調整した後、水を加えて1000mLとする。

R0108400

L―α―ホスファチジルイノシトールナトリウム塩 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0108700

ホスフィン酸 H3PO2 [6303―21―5]

本品は、無~ごく淡黄色の粘性のある液体で、密度は約1.13g/mLである。

含量 30.0~32.0%

定量法 本品約1.0gを精密に量り、水を加えて正確に250mLとする。この液25mLを正確に量り、300mLの共通すり合わせヨウ素フラスコに入れ、0.05mol/L臭素溶液40mLを正確に加え、水100mL及び硫酸(1→6)10mLを加え、穏やかに振り混ぜた後、3時間暗所に放置し、ヨウ化カリウム溶液(1→10)20mLを加え、0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。終点間際で液の色が薄い黄色になったときに、指示薬としてデンプン試液3mLを加え、終点は、液の色が消えるときとする。別に空試験を行う。

0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液=1.6499mg H3PO2

R0108500

ホスホグルコムターゼ 酵素活性試験法に適するものを用いる。

本品は、ウサギの筋肉から得られたものである。本品の1単位は、α―D―グルコース―1―リン酸を基質として、pH7.4、30℃において、1分間に1μmolのα―D―グルコース―6―リン酸に変換する酵素量とする。

本品は、1mL当たり2.0~15.0mgのたん白質を含み、たん白質1mg当たり100単位以上の活性を有する。

本品は、0.01w/v%エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物及び3.2mol/L硫酸アンモニウムを含む。

R0108600

ホスホリパーゼ活性試験用緩衝液 以下のうち、いずれかを使用する。

(1) pH5.5のトリス・マレイン酸緩衝液

(2) 酢酸・水酸化ナトリウム緩衝液(0.4mol/L、pH6.0、塩化カルシウム含有)

R0108830

没食子酸エチル、定量用 (定量用没食子酸エチル) C9H10O5 本品は白~微褐色の粉末である。

含量 本品を乾燥したものは、没食子酸エチル(C9H10O5=198.17)98.0%以上を含む。

確認試験 本品のエタノール(95)溶液(1→50)5mLに塩化鉄(Ⅲ)六水和物溶液(1→500)1滴を加えるとき、液は、紫色を呈する。

融点 149~154℃

乾燥減量 1.0%以下(105℃、3時間)

定量法 本品約3.0gを精密に量り、N,N―ジメチルホルムアミド/水混液(4:1)50mLを加えて溶かし、1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点の確認は、電位差計を用いる。別に、空試験を行い補正する。

1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mL=198.17mg C9H10O5

R0108860

没食子酸一水和物、定量用 (定量用没食子酸一水和物) C7H6O5・H2O [149―91―7]

含量 98.0~103.0%

性状 本品は、白~淡褐色の結晶又は粉末である。

確認試験 本品の水溶液(1→1000)5mLに塩化鉄(Ⅲ)六水和物溶液(1→50)3滴を加えるとき、暗青色を示す。

純度試験

(1) 溶状 微濁

本品1.0gを量り、水20mLを加え、沸騰させ、検液とする。

(2) 硫酸塩 SO4として0.02%以下

本品1.0gに加温した水45mLを加えて、かき混ぜながら氷冷した後、水で50mLとする。この液をろ過し、初めのろ液10mLを除いたろ液25mLに塩酸(2→3)0.3mL、エタノール(95)3mL及び塩化バリウム二水和物溶液(1→10)2mLを加えて30分間放置したものを検液とする。別に、硫酸イオン標準原液10mLを正確に量り、水を加えて正確に100mLとし、標準液とする。標準液10mLに塩酸(2→3)0.3mL、水15mL、エタノール(95)3mL及び塩化バリウム二水和物溶液(1→10)2mLを加えて30分間放置したものを比較液とする。検液に生じる白濁は、比較液に生じるものより濃くない。

(3) タンニン酸 本品1.0gに水20mLを加えてよく振り混ぜた後、ろ過する。ろ液5mLにゼラチン試液3滴を加えるとき、濁りを生じない。

乾燥減量 8.0~11.0%(1g、105℃、2時間)

強熱残分 0.1%以下(1g)

本品1gを白金製のるつぼに量り、硫酸0.2mLを加えて徐々に加熱して炭化させた後、ガスバーナーで強く加熱して灰化後、残分を量る。

定量法 本品約0.3gを精密に量り、エタノール(中和)50mL及び水50mLを加え、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点の確認には、電位差計を用い、指示電極にはガラス電極を、参照電極には銀―塩化銀電極を用いる。ただし、指示電極及び参照電極には複合型のものを用いることができる。

0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mL=18.813mg C6H2(OH)3COOH・H2O

R0108900

ポリエチレングリコール600 [25322―68―3]

本品は、平均分子量560~640のポリエチレングリコールである。

性状 本品は、無~微黄色の澄明な液体又は白色の塊である。

確認試験 本品50mgを10%塩酸試液5mLに溶かし、塩化バリウム二水和物溶液(3→25)1mLを加えて振り混ぜ、必要な場合にはろ過し、ろ液にリンモリブデン酸n水和物溶液(1→10)1mLを加えるとき、黄緑色の沈殿を生じる。

pH 4.0~7.0(5g、水100mL、25℃)

粘度 100~150mPa・s(25℃)

本品200mLにつき、回転粘度計により測定する。

凝固点 15~25℃

純度試験 酸 CH3COOHとして0.1%以下

本品10gを水(二酸化炭素除去)50mLに溶かし、この液にフェノールフタレイン試液3滴を加え、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する。ただし、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mLは、CH3COOHとして6.005mgに相当する。

水分 0.3%以下(2g、容量滴定法、直接滴定)

平均分子量 560~640 フタル酸無水物42gを量り、新たに蒸留したピリジン300mLを正確に入れた1Lの遮光した共栓瓶に加え、強く振り混ぜて溶かした後、16時間以上放置する。この液25mLを正確に量り、約200mLの耐圧共栓瓶に入れ、これに本品約2.4gを精密に量って加え、密栓し、これを丈夫な布で包み、あらかじめ98±2℃に加熱した水浴中に入れる。この際、瓶の中の液が水浴の液の中に浸るようにする。98±2℃で30分間保った後、水浴から瓶を取り出し、室温になるまで空気中で放冷する。次に、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液50mLを正確に加え、更にフェノールフタレイン・ピリジン溶液(1→100)5滴を加え、この液につき、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する。ただし、滴定の終点は、液が15秒間持続する淡赤色を呈するときとする。別に空試験を行う。

平均分子量=試料の量(g)×4000/(a-b)

ただし、

a:空試験における0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

b:試料の試験における0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

R0109000

ポリエチレングリコール8000 H(OCH2CH2)nOH 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0109100

ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル (C2H4O)nC14H22O 4―(1,1,3,3―テトラメチルブチル)フェニル―ポリエチレングリコール 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0109200

ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル試液 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル10gを量り、pH7.0のリン酸カリウム緩衝液(0.2mol/L)に溶かし、100mLとする。

R0109300

ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル [9002―92―0]

本品は、白~帯黄白色の塊で、融解したものはエタノールに溶けやすい。酵素活性試験に用いる場合は、酵素活性試験法に適するものを用いる。

確認試験 本品を赤外吸収スペクトル測定法中の液膜法により測定するとき、波数1466cm-1、1346cm-1、1281cm-1、1245cm-1、1115cm-1、949cm-1及び845cm-1付近に吸収を認める。

水酸基価 40~60(油脂類試験法)

純度試験 酸価 5.0以下(油脂類試験法)

水分 4.0%以下(0.5g、容量滴定法、直接滴定)

R0152920

30w/v%ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル試液 加温して融解したポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル3gを量り、水を加えて10mLとする。

R0152940

9w/v%ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル試液 30w/v%ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル試液3gを量り、水を加えて10mLとする。

R0109400

ポリガラクツロン酸ナトリウム塩 かんきつ類由来で、酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0109500

ポリソルベート20 [9005―64―5]

本品は、主としてモノラウリン酸ソルビタンに酸化エチレンを付加重合して得られた、微黄~黄色の液体で、わずかに特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品0.5gに水10mL及び水酸化ナトリウム試液(1mol/L)10mLを加え、5分間煮沸した後、10%塩酸試液を加えて酸性にするとき、油分を分離する。

(2) 本品5gを量り、油脂類試験法に準じてけん化した後、エタノールを十分に留去する。これに水50mLを加えて溶かした後、塩酸酸性(メチルオレンジ)とし、ジエチルエーテル30mLで2回抽出する。ジエチルエーテル層を合わせ、水20mLずつで洗液が中性となるまで洗った後、水浴上でジエチルエーテルを留去し、残留物の酸価を測定するとき275~285である。ただし、けん化には、3.5w/v%水酸化カリウム・エタノール試液50mLを用いる。

酸価 4.0以下

けん化価 43~55(油脂類試験法)

乾燥減量 3.0%以下(5g、105℃、1時間)

強熱残分 本品約3gを精密に量り、初めは弱く加熱し、徐々に赤熱(800~1200℃)して完全に灰化する。炭化物が残るときは、熱湯を加えて浸出し、定量分析用ろ紙(5種C)を用いてろ過し、残留物をろ紙とともに赤熱する。これにろ液を加えた後、蒸発乾固し、炭化物がなくなるまで注意しながら赤熱する。なお、炭化物が残るときは、エタノール(95)15mLを加え、ガラス棒で炭化物を砕き、エタノールを燃焼させ、更に注意しながら赤熱する。これをデシケーター(シリカゲル)中で放冷した後、質量を精密に量るとき、残分は1.0%以下である。

R0109600

50%ポリソルベート20試液 ポリソルベート20と水を1:1の重量比で混合し、121℃で15分間高圧蒸気滅菌する。

R0109700

ポリソルベート80 [9005―65―6] 日本薬局方ポリソルベート80を用いる。

R0109900

ポリビニルアルコールⅠ (―CH2CHOH―) 酵素活性試験法に適するものを用いる。

性状 本品は、無~白色若しくは微黄色の粒又は粉末であり、においはないか又はわずかに酢酸臭がある。エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品に水を加えて加熱するとき、澄明な粘性の液となる。本品は、吸湿性である。

粘度 25.0~31.0mm2/s

本品を乾燥し、その4.00gを量り、水95mLを加え、30分間放置した後、還流冷却器を付け水浴上で2時間かき混ぜながら加熱して溶かす。冷後、水を加えて100.0gとし、混和する。静置して泡を除き、20℃で粘度測定法第1法によって試験を行う。

pH 5.0~8.0(1.0g、水25mL)

けん化度 98.0~99.0mol%

本品を乾燥し、その約3.0gを精密に量り、共栓三角フラスコに入れ、水100mLを加え、水浴上で加熱して溶かす。冷後、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液25mLを加え、密栓して2時間放置する。次に、硫酸試液(0.05mol/L)30mLを加えてよく振り混ぜた後、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 フェノールフタレイン試液3滴)。別に空試験を行い、補正する。ただし、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量が25mL以上の場合には、試料約2.0gをとる。

ただし、

a:0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

b:空試験における0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

f:0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液のファクター

M:試料のひょう取量(g)

純度試験 溶状 本品1.0gを水20mLに加え、よくかき混ぜて分散させた後、60~80℃で2時間加温し、冷却するとき、液は、無色澄明である。

R0110000

ポリビニルアルコールⅡ (―CH2CHOH―) 酵素活性試験法に適するものを用いる。

性状 本品は、無~白色若しくは微黄色の粒又は粉末であり、においはないか又はわずかに酢酸臭がある。エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品に水を加えて加温するとき、澄明な粘性の液となる。本品は、吸湿性である。

粘度 4.6~5.4mm2/s

本品を乾燥し、その4.00gを量り、水95mLを加え、30分間放置した後、60~80℃で2時間かき混ぜて溶かす。冷後、水を加えて100.0gとし、混和する。静置して泡を除き、20℃で粘度測定法第1法によって試験を行う。

pH 5.0~8.0(1.0g、水25mL)

けん化度 86.5~89.5mol%

本品を乾燥し、その約2gを精密に量り、共栓三角フラスコに入れ、水100mLを加え、2時間かき混ぜながら加温する。冷後、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液25mLを加え、密栓して2時間放置する。次に、硫酸試液(0.25mol/L)30mLを加えてよく振り混ぜた後、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定する(指示薬 フェノールフタレイン試液3滴)。別に空試験を行い、補正する。

ただし、

a:0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

b:空試験における0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液の消費量(mL)

f:0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液のファクター

M:試料のひょう取量(g)

純度試験 溶状 本品1.0gを水20mLに加え、よくかき混ぜて分散させた後、水浴上で2時間加熱し、冷却するとき、液は、無色澄明である。

R0110100

ポリビニルアルコールⅠ試液 ポリビニルアルコールⅠ20gを量り、水800mLを加え、かき混ぜながら75~80℃で約1時間加熱して溶かす。冷後、必要な場合にはろ過し、水を加えて1000mLとする。

R0110200

ポリビニルアルコールⅠ・ポリビニルアルコールⅡ試液 ポリビニルアルコールⅠ18g及びポリビニルアルコールⅡ2gを量り、水800mLを加え、かき混ぜながら75~80℃で約1時間加熱して溶かす。冷後、必要な場合にはろ過し、水を加えて1000mLとする。

R0110300

ポリフェノールオキシダーゼ活性試験用緩衝液 以下のうち、いずれかを使用する。

① pH4.5の酢酸緩衝液(1mol/L)

② pH6.0の酢酸緩衝液(1mol/L)

③ pH7.0のリン酸カリウム緩衝液(1mol/L)

R0110400

ε―ポリリシン塩酸塩、定量用 (定量用ε―ポリリシン塩酸塩) [26124―78―7]

本品は、白~淡黄色の粉末である。

確認試験 本品0.1gをリン酸緩衝液(pH6.8)100mLに溶かした液1mLにメチルオレンジ試液1mLを加えるとき、赤褐色の沈殿を生ずる。

純度試験 類縁物質 本品15mgを量り、移動相と同一組成の液100mLに溶かし、検液とする。検液2mLを正確に量り、移動相と同一組成の液を加えて正確に100mLとし、比較液とする。検液及び比較液それぞれを100μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行い、ピーク面積を測定するとき、検液の主ピーク以外のピークの合計面積は比較液の主ピーク面積より大きくない。ただし、面積測定範囲は、主ピークの保持時間の2倍までとする。

操作条件「ε―ポリリシン」の定量法の操作条件を準用する。

R0110500

2―ホルミル―5―ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム C7H5O5SNa [119557―97―0]

本品は、白~薄い褐色の粉末である。

比吸光度 画像194 (10KB)別ウィンドウが開きます

本品約10mgを精密に量り、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)に溶かして正確に100mLとし、A液とする。A液10mLを正確に量り、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)で正確に50mLとした液は、波長226~231nm、288~294nm及び335~341nmに吸収極大がある。また、この液につき、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)を対照とし、波長335~341nmの吸収極大の波長における吸光度ABを測定し、次式により比吸光度を求める。

ただし、

M:試料の採取量(g)

C:水分(%)

純度試験

(1) 溶状 澄明(10mg、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)100mL)

(2) 類縁物質 本品5mgを酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)に溶かして25mLとし、検液とする。検液及び酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)をそれぞれ10μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行い、0~30分の間に現れるピーク面積を測定する。検液中の酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)由来のピークを除いた、全ての成分のピーク面積の総和に対する主ピークの面積百分率は、95.0%以上である。

操作条件

検出器 紫外吸光光度計(測定波長 285nm)

カラム充填剤 5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲル

カラム管 内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管

カラム温度 40℃

移動相A リン酸・テトラ―n―ブチルアンモニウム臭化物試液

移動相B アセトニトリル(HPLC用)

濃度勾配 A:B(70:30)からA:B(40:60)までの直線濃度勾配を20分間行い、A:B(40:60)で10分間保持する。

流量 1.0mL/分

水分 10.0%以下(50mg、電量滴定法)

R0110600

2―ホルミルベンゼンスルホン酸ナトリウム C7H5O4SNa [1008―72―6]

本品は、白~薄い褐色の結晶、粉末又は塊である。

比吸光度 画像196 (10KB)別ウィンドウが開きます

本品約10mgを精密に量り、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)に溶かして正確に100mLとし、A液とする。A液5mLを正確に量り、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)を加えて正確に50mLとした液は、波長249~255nmに吸収極大がある。また、この液につき、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)を対照とし、波長249~255nmの吸収極大の波長における吸光度ABを測定し、次式により比吸光度を求める。

ただし、

M:試料の採取量(g)

LD:乾燥減量(%)

純度試験

(1) 溶状 澄明(10mg、酢酸アンモニウム試液(0.02mol/L)100mL)

(2) 類縁物質 本品5mgを量り、移動相を加えて50mLとし、検液とする。検液及び移動相をそれぞれ20μLずつ量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行い、0~25分の間に現れるピーク面積を測定する。検液中の移動相由来のピークを除いた、全ての成分のピーク面積の総和に対する主ピークの面積百分率は、95.0%以上である。

操作条件

検出器 紫外吸光光度計(測定波長 252nm)

カラム充填剤 5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲル

カラム管 内径4.6mm、長さ15cmのステンレス管

カラム温度 40℃

移動相 リン酸・テトラ―n―ブチルアンモニウム臭化物試液/アセトニトリル(HPLC用)混液(75:25)

流量 1.0mL/分

乾燥減量 2.0%以下(50mg、135℃、6時間)

R0110650

ホルムアミド、水分測定用 (水分測定用ホルムアミド) HCONH2 〔K8873、ホルムアミド、特級〕 [75―12―7]

ただし、本品1g中の水分は1mg以下とする。

R0110700

ホルムアルデヒド液 HCHO 〔K8872、特級〕 [50―00―0]

R0110800

ホルムアルデヒド液・硫酸試液 ホルムアルデヒド液0.2mLを量り、硫酸10mLを加えて混和する。用時調製する。

R0110900

マグネシア試液 塩化マグネシウム六水和物5.5g及び塩化アンモニウム7gを量り、水65mLを加えて溶かし、アンモニア試液35mLを加え、密栓して数日間放置した後、ろ過する。液が澄明でない場合には、用時ろ過する。

R0111000

マグネシア試液(赤リン定量用) 塩化マグネシウム六水和物50gに塩化アンモニウム100g及び水800mLを加えて溶かし、フェノールフタレイン試液3滴を加え、液が濃赤色になるまでアンモニア水(2→5)を加え、2昼夜放置する。この液をろ過し、ろ液に水を加えて1000mLとする。塩酸(1→11)を用いて、液のpHを6~7に調整する。

R0111100

マグネシウム粉末 Mg 〔K8876、特級〕 [7439―95―4]

R0111200

マッキルバイン緩衝液

第1液:クエン酸一水和物21.0gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第2液:リン酸水素二ナトリウム28.4gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第1液と第2液を混和し、成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整する。

R0111300

マッキルバイン緩衝液(0.1mol/L)

第1液:リン酸水素二ナトリウム・12水35.8gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第2液:クエン酸一水和物21.0gを水に溶かし、1000mLとする。

第1液と第2液を混和し、成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整する。

R0111400

マッキルバイン緩衝液(0.02mol/L)

第1液:クエン酸一水和物4.2gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第2液:リン酸水素二ナトリウム5.7gを量り、水を加えて溶かし、1000mLとする。

第1液と第2液を混和し、成分規格・保存基準各条等に規定するpHに調整する。

R0111500

マラカイトグリーンシュウ酸塩 C52H54N4O12 〔マラカイトグリーン(しゅう酸塩)、K8878、特級〕 [2437―29―8]

R0111600

D(+)―マルトース一水和物 C12H22O11・H2O 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0111700

マルトテトラオース C24H42O21 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0111800

マルトトリオース C18H32O16 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0111900

マルトペンタオース C30H52O26 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0112000

マレイン酸 HOOCCH:CHCOOH 酵素活性試験法に適するものを用いる。

R0112100

マレイン酸試液(0.05mol/L、pH5.6) マレイン酸6.7g、塩化ナトリウム2.92g及び塩化カルシウム二水和物0.29gを量り、水を加えて溶かし、pH5.6に調整した後、更に水を加えて1000mLとする。

R0112200

マレイン酸・硫酸マグネシウム・塩化コバルト試液 マレイン酸23.2gを量り、水800mLを加えて溶かし、硫酸マグネシウム七水和物4.9g及び塩化コバルト(Ⅱ)試液(0.1mol/L)10mLを加えて溶かした後、水酸化ナトリウム溶液(8→25)でpH6.9に調整し、水を加えて1000mLとする。

R0112300

D(-)―マンニトール C6H14O6 〔K8882、特級〕 [69―65―8]

R0112400

D―マンニトール、定量用 (定量用D―マンニトール) 「D―マンニトール」40gを量り、300mLのフラスコに入れ、水100mLを加え、水浴中で加温して溶かした後、40℃に冷却する。次に、この液を300mLのビーカーに移し、「D―マンニトール」20mgを加え、混和し、24時間静置する。析出した結晶を吸引ろ過し、冷水10mLで洗う。得られた再結晶品を105℃で4時間減圧乾燥する。

R0112500

水(二酸化炭素除去) 次の(1)~(4)のいずれか、又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用い、用時調製する。

(1) 水をフラスコに入れ、加熱し、沸騰が始まってから5分間以上その状態を保つ。加熱を止め、フラスコの口を時計皿等で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に、ガス洗浄瓶に水酸化カリウム溶液(1→4)を入れたもの又はソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り、冷却したもの

(2) 水をフラスコに入れ、水の中に窒素を15分間以上通じたもの

(3) 二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて水から二酸化炭素を除いたもの

(4) 18MΩ・cm以上の抵抗率のある脱イオン化された水を、窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取したもの。ただし、採水した後、速やかに用いる。

R0112600

水(溶存酸素除去) 次の(1)~(5)のいずれか、又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用い、用時調製する。

(1) 水をフラスコに入れ、加熱し、沸騰が始まってから5分間以上その状態を保つ。加熱を止め、フラスコの口を時計皿等で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に、ガス洗浄瓶にピロガロール・水酸化ナトリウム試液を入れたものを連結する等して空気中の酸素を遮り、冷却したもの

(2) 水をフラスコに入れ、水の中に窒素を15分間以上通じたもの

(3) 酸素分離膜をもつガス分離管を用いて水から溶存酸素を除いたもの

(4) 水を超音波振動装置で十分に脱気を行ったもの