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○デュピルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(気管支喘息)について

(平成31年3月26日)

(薬生薬審発0326第7号)

(各都道府県・各保健所設置市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長通知)

(公印省略)

経済財政運営と改革の基本方針2016(平成28年6月2日閣議決定)において、革新的医薬品の使用の最適化推進を図ることが盛り込まれたことを受けて、革新的医薬品を真に必要な患者に提供するために最適使用推進ガイドラインを作成しています。

今般、デュピルマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:デュピクセント皮下注300mgシリンジ)を、気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)に対して使用する際の留意事項について別添のとおり最適使用推進ガイドラインとして取りまとめましたので、その使用に当たっては、本ガイドラインについて留意されるよう、貴管内の医療機関及び薬局に対する周知をお願いします。

また、これに伴い、「デュピルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(アトピー性皮膚炎)について」(平成30年4月17日付け薬生薬審発0417第5号厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長通知)の別添の一部を別表のように改正しますのであわせて周知をお願いします。

別表

別添

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別添

(参考)改正後のデュピルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(アトピー性皮膚炎)

下線部は、改正後のデュピルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(アトピー性皮膚炎)における、「デュピルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(気管支喘息)について」(平成31年3月26日付け薬生薬審発0326第7号厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長通知)による改正箇所である。

最適使用推進ガイドライン

デュピルマブ(遺伝子組換え)

(販売名:デュピクセント皮下注300mgシリンジ)

~アトピー性皮膚炎~

平成30年4月

厚生労働省

目次

1.はじめに

2.本剤の特徴、作用機序

3.臨床成績

4.施設について

5.投与対象となる患者

6.投与に際して留意すべき事項

1.はじめに

医薬品の有効性・安全性の確保のためには、添付文書等に基づいた適正な使用が求められる。さらに、近年の科学技術の進歩により、抗体医薬品等の革新的な新規作用機序を有する医薬品が承認される中で、これらの医薬品を真に必要とする患者に適切に提供することが喫緊の課題となっており、経済財政運営と改革の基本方針2016(平成28年6月2日閣議決定)においても、革新的医薬品等の使用の最適化推進を図ることとされている。

新規作用機序を有する医薬品は、薬理作用や安全性プロファイルが既存の医薬品と明らかに異なることがある。このため、有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積されるまでの間、当該医薬品の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに、副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件を満たす医療機関で使用することが重要である。

したがって、本ガイドラインでは、開発段階やこれまでに得られている医学薬学的・科学的見地に基づき、以下の医薬品の最適な使用を推進する観点から必要な要件、考え方及び留意事項を示す。

なお、本ガイドラインは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、公益社団法人日本皮膚科学会、一般社団法人日本アレルギー学会及び日本臨床皮膚科医会の協力のもと作成した。

対象となる医薬品:デュピクセント皮下注300mgシリンジ(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))

対象となる効能又は効果:既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

対象となる用法及び用量:通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。

2.本剤の特徴、作用機序

デュピクセント皮下注300mgシリンジ(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え)、以下「本剤」)は、Regeneron Pharmaceuticals, Inc.が創製した、Interleukin(IL)―4受容体及びIL―13受容体を構成しているIL―4受容体アルファ(IL―4Rα)サブユニットに結合し、リガンドであるIL―4及びIL―13を介したシグナル伝達を阻害する遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体である。

IL―4及びIL―13を介したシグナル伝達経路は、2型炎症反応(2型ヘルパーT〔Th2〕反応を含む)及びTh2細胞の活性化等に寄与し、アトピー性皮膚炎及び他の関連するアトピー性/アレルギー性疾患の病態に重要な役割を果たすと考えられている1)。また、Th2細胞が産生するサイトカインは正常表皮分化過程を障害し、表皮最終分化タンパク質の発現を阻害することから、アトピー性皮膚炎では皮膚バリア欠損を引き起こしたり、増大させたりすると考えられている。以上より、本剤は、IL―4及びIL―13のシグナル伝達を阻害することにより、アトピー性皮膚炎に対して治療効果を示すことが期待される。

3.臨床成績

製造販売承認時に評価を行った主な臨床試験の成績を示す。

(1) ステロイド外用薬併用 国際共同第Ⅲ相試験(R668―AD―1224試験)

【試験の概要】

Medium potency(日本の分類ではストロングクラスに相当する)以上のステロイド外用薬(以下、「TCS」)で効果不十分なアトピー性皮膚炎患者(目標例数700例)を対象に、TCS併用下での本剤の有効性及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験が日本、米国等の14カ国で実施された。

本試験は、投与期(52週)及び追跡調査期(12週)より構成され、用法・用量は、本剤300mg(初回のみ600mg)を2週若しくは1週間隔又はプラセボを52週間皮下投与することと設定された。ベースライン時の7日以上前から一定用量の保湿外用薬を併用することと設定され、ベースライン時よりTCS治療を開始し、その後、病勢が収束した場合には中止することとされた1)。2週目以降に耐え難い症状が出現した場合には、救済治療2)が可能とされた。

投与16週後の医師による全般評価スコア(以下、「IGA」)が1以下かつベースラインから2以上減少した被験者の割合(以下、「IGA≦1達成率」)及びEczema area and severity index(以下、「EASI」)スコアがベースラインから75%以上改善した被験者の割合(以下、「EASI―75達成率」)がco-primary endpointとされた。

対象となる患者は、18歳以上のアトピー性皮膚炎患者で、スクリーニング時に以下の基準を満たすこととされた。

(主な選択基準)

・ 米国皮膚科学会統一診断基準で3年以上前に診断

・ IGAスコア3以上、EASIスコア16以上、体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合10%以上、及びそう痒数値評価スケール(以下、「NRS」)スコアの最高値の平均値3以上

・ 6カ月以内に、TCSで効果不十分である旨の記録がある:効果不十分とは、Medium potency以上のTCS(必要に応じてカルシニューリン阻害外用薬(以下、「TCI」)を追加)を少なくとも28日間又は添付文書で推奨される最長期間のいずれか短い方の期間、連日投与しても寛解又は疾患活動性が低い状態(IGAスコア0~2)を維持できないことと定義された。過去6カ月間にアトピー性皮膚炎に対する全身性治療の記録がある患者もTCSで効果不十分とみなされた。

──────────

1) 皮膚炎の活動性が高い部位に対してMedium potencyのTCSを1日1回外用し、病勢が収束した後にLow potency(日本の分類ではウィーク~ミディアムクラスに相当する)のTCSに切り替え1日1回7日間外用後、中止することとされた。再燃した場合は、Medium potencyのTCSから再開することとされた。Medium potencyのTCSでも軽快しない場合は、安全性を考慮の上、High potency(日本の分類ではベリーストロングクラスに相当する)以上のTCSを使用することとされた。

2) 救済治療は、High potency以上のTCS、経口ステロイド薬及び非ステロイド性免疫抑制薬が医師の裁量で使用可能とされた。救済治療として経口ステロイド薬若しくは非ステロイド性免疫抑制薬の投与又は光線治療が行われた場合、治験薬の投与は中止され、当該救済治療薬の最終投与から半減期の約5倍以上又は光線治療の実施から1カ月以上経過した後に治験薬投与を再開することが可能とされた。

【結果】

有効性の解析対象集団は、2週間隔投与群(Q2W群)106例、1週間隔投与群(QW群)319例及びプラセボ群315例の計740例であった。また、安全性の解析対象集団は、Q2W群110例、QW群315例及びプラセボ群315例であった。

(有効性)

有効性のco-primary endpointである投与16週後のIGA≦1達成率及びEASI―75達成率は表1のとおりであり、プラセボ群と各本剤群との対比較において、いずれの評価項目においても統計学的に有意な差が認められ、プラセボに対する本剤300mgの1週間隔投与及び2週間隔投与の優越性が検証された。

表1 投与16週後のIGA≦1達成率及びEASI―75達成率(FAS、NRI)


Q2W群

QW群

プラセボ群

IGA≦1達成率

38.7(41/106)

39.2(125/319)

12.4(39/315)

プラセボ群との差[95%信頼区間]

p値a)b)

26.3[16.3,36.3]<0.0001

26.8[20.3,33.3]<0.0001


EASI―75達成率

68.9(73/106)

63.9(204/319)

23.2(73/315)

プラセボ群との差[95%信頼区間]

p値a)b)

45.7[35.7,55.7]<0.0001

40.8[33.7,47.8]<0.0001


%(例数)

中止例又は救済治療例はNon-responderとした。

a) 地域及びベースライン時の重症度(IGAスコア3又は4)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定

b) プラセボ群と各本剤群の比較における有意水準をそれぞれ両側2.5%と設定することで、検定の多重性を調整

また、主な有効性評価項目の推移は表2のとおりであり、いずれの評価項目においても本剤群がプラセボ群を上回る傾向が認められ、投与16週後以降、投与52週後まで大きな変動は認められず、本剤投与継続により有効性は概ね維持するものと考えられた。

表2 主な有効性評価項目の推移(FAS、NRI)

評価項目

評価時期

Q2W群

QW群

プラセボ群

IGA≦1達成率

4週

15.1(16/106)

15.0(48/319)

7.0(22/315)

8週

26.4(28/106)

29.8(95/319)

11.7(37/315)

16週

38.7(41/106)

39.2(125/319)

12.4(39/315)

52週

34.9(37/106)

37.3(119/319)

12.4(39/315)

EASI―75達成率

4週

37.7(40/106)

37.0(118/319)

17.1(54/315)

8週

53.8(57/106)

57.7(184/319)

24.1(76/315)

16週

68.9(73/106)

63.6(203/319)

23.5(74/315)

52週

62.3(66/106)

63.9(204/319)

21.9(69/315)

EASI―90達成率a)

4週

11.3(12/106)

13.2(42/319)

5.1(16/315)

8週

25.5(27/106)

32.0(102/319)

10.2(32/315)

16週

39.6(42/106)

43.3(138/319)

11.4(36/315)

52週

48.1(51/106)

47.6(152/319)

14.3(45/315)

そう痒NRSスコア改善を認めた被験者の割合b)

4週

37.3(38/102)

27.1(80/295)

16.4(49/299)

8週

46.1(47/102)

45.8(135/295)

18.7(56/299)

16週

58.8(60/102)

50.5(149/295)

19.7(59/299)

52週

48.0(49/102)

38.6(114/295)

13.4(40/299)

%(例数)

中止例又は救済治療例はNon-responderとした。

a) EASIスコアがベースラインから90%以上改善した被験者の割合

b) そう痒NRSスコアの日内最高値の週平均がベースラインから4点以上低下した被験者の割合

(安全性)

有害事象は、Q2W群91.8%(101/110例)、QW群88.3%(278/315例)、プラセボ群88.3%(278/315例)に認められ、主な事象は表3のとおりであった。

死亡は、QW群1例(交通事故)に認められたが、治験薬との因果関係は否定された。重篤な有害事象は、Q2W群3.6%(4/110例)、QW群3.8%(12/315例)、プラセボ群6.3%(20/315例)に認められ、主な事象はアトピー性皮膚炎(Q2W群1例、QW群1例、プラセボ群1例)であった。

中止に至った有害事象は、Q2W群2.7%(3/110例)、QW群2.9%(9/315例)、プラセボ群8.3%(26/315例)に認められた。

副作用は、Q2W群33.6%(37/110例)、QW群35.2%(111/315例)、プラセボ群30.2%(95/315例)に認められた。

表3 いずれかの群で5%以上に発現が認められた有害事象(安全性解析対象集団)


Q2W群

(110例)

QW群

(315例)

プラセボ群

(315例)

アトピー性皮膚炎

51(46.4)

111(35.2)

179(56.8)

鼻咽頭炎

26(23.6)

66(21.0)

64(20.3)

注射部位反応

16(14.5)

61(19.4)

25(7.9)

アレルギー性結膜炎

12(10.9)

48(15.2)

17(5.4)

上気道感染

11(10.0)

49(15.6)

35(11.1)

眼瞼炎

7(6.4)

12(3.8)

3(1.0)

喘息

6(5.5)

7(2.2)

19(6.0)

頭痛

5(4.5)

26(8.3)

19(6.0)

口腔ヘルペス

4(3.6)

17(5.4)

10(3.2)

インフルエンザ

4(3.6)

9(2.9)

16(5.1)

副鼻腔炎

2(1.8)

19(6.0)

9(2.9)

例数(%)

(2) 本剤単独投与国際共同第 Ⅲ相試験(R668―AD―1334試験)

Medium potency(日本の分類ではストロングクラスに相当する)以上のTCSで効果不十分又は安全性上の理由等からTCSが推奨されないアトピー性皮膚炎患者を対象に、本剤の有効性及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験が日本、米国等の10カ国で実施された。

本試験は、投与期(16週)及び追跡調査期(12週)より構成され、用法・用量は、本剤300mg(初回のみ600mg)を2週若しくは1週間隔又はプラセボを16週間皮下投与することと設定された。ベースライン時の7日以上前から一定用量の保湿外用薬を併用することと設定され、耐え難い症状が出現した際には救済治療3)が可能とされた。

投与16週後のIGA≦1達成率及びEASI―75達成率がco-primary endpointとされた。対象となる患者は、18歳以上のアトピー性皮膚炎患者で、スクリーニング時に以下の基準を満たすこととされた。

(主な選択基準)

・ 米国皮膚科学会統一診断基準で3年以上前に診断

・ IGAスコア3以上、EASIスコア16以上、体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合10%以上、及びNRSスコアの最高値の平均値3以上

・ 6カ月以内に、TCSで効果不十分又は安全性上の理由等からTCSが推奨されない旨の記録がある:効果不十分とは、Medium potency以上のTCS(必要に応じてTCIを追加)を少なくとも28日間又は添付文書で推奨される最長期間のいずれか短い方の期間、連日投与しても寛解又は疾患活動性が低い状態(IGAスコア0~2)を維持できないことと定義された。過去6カ月間にアトピー性皮膚炎に対する全身性治療の記録がある患者もTCSで効果不十分とみなされた。安全性上の理由とは、治療によるベネフィットを上回るリスク(治療不耐容、過敏症反応、顕著な皮膚萎縮、全身性の影響等)と定義された。

【結果】

有効性の解析対象集団は、Q2W群224例、QW群223例及びプラセボ群224例の計671例であった。安全性の解析対象集団は、Q2W群229例、QW群218例及びプラセボ群222例の669例であった。

──────────

3) 救済治療は、外用薬より開始し、7日間以上継続しても十分に反応しない場合にのみ全身性治療薬を投与する段階的救済治療が推奨された。重症度又は他の健康上の理由により段階的救済治療が許容できない場合は、High potency(日本の分類ではベリーストロングクラスに相当する)以上のTCS又は全身性治療薬による救済治療を可能とした。救済治療として経口ステロイド薬又は全身性非ステロイド性免疫抑制薬が投与された場合、治験薬の投与は中止され、当該救済治療薬の最終投与から半減期の約5倍以上経過した後に治験薬を再開することが可能とされた。

(有効性)

有効性のco-primary endpointである投与16週後のIGA≦1達成率及びEASI―75達成率は表4のとおりであり、プラセボ群と各本剤群との対比較において、いずれの評価項目においても統計学的に有意な差が認められ、プラセボに対する本剤300mgの1週間隔投与及び2週間隔投与の優越性が検証された。

表4 投与16週後のIGA≦1達成率及びEASI―75達成率(FAS、NRI)


Q2W群

QW群

プラセボ群

IGA≦1達成率

37.9(85/224)

37.2(83/223)

10.3(23/224)

プラセボ群との差[95%信頼区間]

p値a)b)

27.7[20.2,35.2]<0.0001

27.0[19.5,34.4]<0.0001


EASI―75達成率

51.3(115/224)

52.5(117/223)

14.7(33/224)

プラセボ群との差[95%信頼区間]

p値a)b)

36.6[28.6,44.6]<0.0001

37.7[29.7,45.8]<0.0001


%(例数)

中止例又は救済治療例はNon-responderとした。

a) 地域及びベースライン時の重症度(IGAスコア3又は4)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定

b) プラセボ群と各本剤群の比較における有意水準をそれぞれ両側2.5%と設定することで、検定の多重性を調整

また、主な有効性評価項目の推移は表25のとおりであり、いずれの評価項目においても本剤群がプラセボ群を上回る傾向が認められた。

表5 主な有効性評価項目の推移(FAS、NRI)

評価項目

評価時期

Q2W群

QW群

プラセボ群

IGA≦1達成率

4週

12.9(29/224)

12.1(27/223)

2.7(6/224)

8週

24.1(54/224)

23.3(52/223)

3.1(7/224)

16週

37.9(85/224)

37.2(83/223)

10.3(23/224)

EASI―75達成率

4週

27.2(61/224)

28.7(64/223)

6.3(14/224)

8週

45.1(101/224)

48.0(107/223)

10.7(24/224)

16週

51.3(115/224)

52.5(117/223)

14.7(33/224)

EASI―90達成率a)

4週

10.7(24/224)

9.0(20/223)

2.7(6/224)

8週

20.5(46/224)

27.8(62/223)

4.0(9/224)

16週

35.7(80/224)

33.2(74/223)

7.6(17/224)

そう痒NRSスコア改善を認めた被験者の割合b)

4週

16.0(34/213)

23.4(47/201)

6.1(13/212)

8週

33.3(71/213)

33.8(68/201)

8.5(18/212)

16週

40.8(87/213)

40.3(81/201)

12.3(26/212)

%(例数)

中止例又は救済治療例はNon-responderとした。

a) EASIスコアがベースラインから90%以上改善した被験者の割合

b) そう痒NRSスコアの日内最高値の週平均がベースラインから4点以上低下した被験者の割合

(安全性)

有害事象は、Q2W群74.7%(171/229例)、QW群69.3%(151/218例)、プラセボ群66.7%(148/222例)に認められ、主な事象は表6のとおりであった。

死亡は認められなかった。

重篤な有害事象は、Q2W群3.1%(7/229例)、QW群0.9%(2/218例)、プラセボ群5.4%(12/222例)に認められ、主な事象はアトピー性皮膚炎(Q2W群2例、プラセボ群3例)であった。

中止に至った有害事象は、Q2W群1.7%(4/229例)、QW群1.8%(4/218例)、プラセボ群0.9%(2/222例)に認められた。

副作用は、Q2W群29.3%(67/229例)、QW群31.2%(68/218例)、プラセボ群18.9%(42/222例)に認められた。

表6 いずれかの群で5%以上に発現が認められた有害事象(安全性解析対象集団)


Q2W群

(229例)

QW群

(218例)

プラセボ群

(222例)

アトピー性皮膚炎

36(15.7)

21(9.6)

68(30.6)

鼻咽頭炎

27(11.8)

26(11.9)

22(9.9)

頭痛

21(9.2)

11(5.0)

13(5.9)

注射部位反応

19(8.3)

41(18.8)

13(5.9)

アレルギー性結膜炎

12(5.2)

8(3.7)

3(1.4)

上気道感染

7(3.1)

12(5.5)

7(3.2)