添付一覧
1.3 上部旋回体
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
||
1.3.1 原動機 |
ディーゼルエンジン |
共通事項1.1.1ディーゼルエンジンの検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
1.3.2 動力伝達装置 |
(1) 主クラッチ [機械式] |
① アイドリング状態でクラッチを切り、異音の有無を調べるとともにトランスミッションを変速し、クラッチの切れ具合を調べる。 |
① 異音がなく、クラッチが完全に切れること。 |
|
② クラッチを徐々に接続し、発進の具合を調べる。 |
② 滑りがなく、接続が円滑であること。 |
|||
(2) クラッチペダル及びレバー [機械式] |
① ペダル及びレバーを反復操作し、重さ及び戻り具合を調べる。 |
① 重さ及び戻り具合が適正であること。 |
||
② ペダル及びレバーを操作して遊びを調べ、次に、クラッチが完全に切れたときのペダルと床板との隙間を調べる。 |
② メーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
(3) クラッチケース [機械式] |
① ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
① 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
||
② ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
|||
(4) トランスミッション |
① レバーを前進及び後進状態にして駆動し、作動状態並びにレバーの抜け、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
① 正常に作動し、レバーの抜け、異音及び異常発熱がないこと。 |
||
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
③ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
|||
(5) 流体継手及びトルクコンバーター [機械式] |
① 負荷をかけ、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
① 異音及び異常発熱がないこと。 |
||
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
③ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
|||
(6) チェーン及びスプロケット [チェーンケースを含む。] [機械式] |
① 回転状態における異常振動及び異音の有無を調べる。 |
① 異常振動及び異音がないこと。 |
||
② チェーンのたるみ及び伸びを調べる。 ただし、①項の検査で異常が認められない場合は、この検査を省略してもよい。 |
② たるみが適正であり、伸びがメーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
③ ケース内の油量及び油汚れの有無を調べる。 |
③ 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
④ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
④ 油漏れがないこと。 |
|||
(7) ギヤ及びピニオン [機械式] |
回転状態における異音及び歯当たりの異常の有無を調べる。 ただし、回転時に異音が認められない場合は、歯当たりの検査を省略してもよい。 |
異音がなく、歯当たりが適正であること。 |
||
(8) ギヤボックス、ギヤケース及びギヤカバー [機械式] |
① 亀裂及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂及び著しい変形がないこと。 |
||
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
③ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
|||
(9) 軸及び軸受 [機械式] |
負荷をかけた回転状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
異常振動、異音及び異常発熱がないこと。 |
||
(10) 巻上げ減速機 [油圧式] |
① 負荷をかけた状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
① 異常振動、異音及び異常発熱がないこと。 |
||
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
③ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
|||
(11) 旋回減速機 [油圧式] |
① 旋回中の異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
① 異音及び異常発熱がないこと。 |
||
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
③ ケースからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
|||
(12) ドラム本体 |
① 亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
① 亀裂、著しい変形及び摩耗がないこと。 |
||
② ドラムロック用のラチェット部の欠損及び摩耗の有無を調べる。 |
② 欠損及び著しい摩耗がないこと。 |
|||
(13) ドラム軸及び軸受 |
ドラムに負荷をかけ、異音、異常発熱及び振れの有無を調べる。 |
異音、異常発熱及び振れがないこと。 |
||
(14) カムクラッチ [機械式] |
作動させてスリップの有無及び作動状態を調べる。 |
スリップがなく、正常に作動すること。 |
||
(15) ジブ降ろし装置 [機械式] |
① ジブを起伏させ、パウルの作動状態を調べる。 |
① 円滑に作動すること。 |
||
② カバーを取り外し、パウルの亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 ただし、①項の検査で作動異常が認められない場合は、この検査を省略してもよい。 |
② 亀裂、著しい変形及び摩耗がないこと。 |
|||
(16) 旋回及び走行切換えクラッチ [機械式] |
① クラッチの作動具合及び負荷をかけたときの抜出しの有無を調べる。 |
① 入り、切りが円滑で、抜出しがないこと。 |
||
② クラッチの爪部の摩耗の有無を調べる。 ただし、①項の作動に異常が認められない場合は、この検査を省略してもよい。 |
② 著しい摩耗がないこと。 |
|||
(17) クラッチ及びブレーキバンド、シュー、ライニング及びドライバー |
① クラッチ及びブレーキの作動状態を調べる。 |
① 円滑に作動すること。 |
||
② バンド、シュー及びドライバーの亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
② 亀裂、著しい変形及び摩耗がないこと。 |
|||
③ ライニングの摩耗量を調べる。 |
③ 摩耗量はメーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
④ ライニングとドラムの当たりの異常の有無を調べる。 |
④ クラッチ又はブレーキを解放したとき、ライニングがドラムに接触しないこと。 ライニングの当たりが均一で、条痕がないこと。 |
|||
⑤ ライニングの当たり面の油脂の付着等の汚れの有無を調べる。 |
⑤ 汚れがないこと。 |
|||
⑥ リベットの緩みの有無を調べる。 |
⑥ 緩みがないこと。 |
|||
(18) マスターシリンダー |
① ペダル又はレバーを反復操作し、油漏れの有無を調べる。 |
① 油漏れがないこと。 |
||
② リザーバータンク内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|||
(19) ホイールシリンダー |
圧力をかけた状態をしばらく保持し、油漏れの有無を調べる。 |
油漏れがないこと。 |
||
(20) ロッド、リンク及びケーブル類 |
① 損傷並びにクランプの緩みの有無を調べる。 |
① 損傷及び緩みがないこと。 |
||
② クラッチ及びブレーキを反復作動させ、連結部の緩み及びがた並びに割りピンの欠損の有無を調べる。 |
② 緩み及びがた並びに割りピンの欠損がないこと。 |
|||
(21) ホース及びパイプ |
① 圧力をかけ、油漏れの有無を調べる。 |
① 油漏れがないこと。 |
||
② 損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
② 著しい損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
|||
③ ホースクランプ及びパイプ支持部の取付けボルト及びナットの緩み及び脱落並びにホース及びパイプと車体その他の部分との干渉の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落並びに干渉がないこと。 |
|||
1.3.3 操縦装置 |
(1) ハンドル [ホイール式] |
① 走行状態で、ハンドルの振れ及び取られの有無並びに戻り具合及び重さを調べる。 |
① 振れ及び取られがなく、戻り具合及び重さが適正であること。 |
|
② 遊びを調べる。 |
② メーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
③ 上下左右及び前後に動かして緩み及びがたの有無を調べる。 |
③ 緩み及びがたがないこと。 |
|||
(2) パワーステアリング装置 (ハイドロスタティック式) [ホイール式] |
① 油圧ポンプを作動させ、ポンプ、ホース、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。 |
① 油漏れがないこと。 |
||
② ホース及びパイプの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
② 著しい損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
|||
③ ポンプ、バルブ、ホース、パイプ等の取付けボルト及びナットの緩み及び脱落並びにホース及びパイプと車体その他の部分との干渉の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落並びに干渉がないこと。 |
|||
1.3.4 油圧装置 |
(1) 作動油タンク |
共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
||
(2) フィルター |
〃 |
|||
(3) 配管 (ホース類及び高圧パイプ) |
〃 |
|||
(4) 油圧ポンプ [駆動装置を含む。] |
〃 |
|||
(5) 油圧モーター |
〃 |
|||
(6) 油圧シリンダー |
〃 |
|||
(7) 方向制御弁 |
〃 |
|||
(8) 電磁弁 |
〃 |
|||
(9) 圧力制御弁 |
〃 |
|||
(10) 流量制御弁 |
〃 |
|||
(11) 逆止め弁 |
〃 |
|||
(12) オイルクーラー |
〃 |
|||
(13) アキュムレーター |
〃 |
|||
(14) 回転継手 |
〃 |
|||
1.3.5 操作装置 |
レバー、ペダル及びスイッチ |
レバー等を操作し、ストロークの適否及びがたの有無を調べる。 |
ストロークが適正で、著しいがたがないこと。 |
|
1.3.6 安全装置 |
(1) 旋回ロック及び旋回制動装置 |
a 旋回ロック |
① ロックの効き具合を調べる。 |
① 効きが正常であること。 |
② ロック部の亀裂及び損傷の有無を調べる。 |
② 亀裂及び損傷がないこと。 |
|||
③ 油圧によって作動する型式のものは、油漏れの有無並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
③ 油漏れ並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
|||
b ブレーキ式旋回制動装置 |
① ブレーキの作動状態を調べる。 |
① 確実に作動すること。 |
||
② バンド、シュー、ディスク及びレバー等の亀裂及び変形の有無を調べる。 |
② 亀裂及び著しい変形がないこと。 |
|||
③ ライニング、ディスク及びパッドの摩耗の有無を調べる。 |
③ 著しい摩耗がないこと。 |
|||
④ 油圧によって作動する型式のものは、油漏れの有無並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
④ 油漏れ並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
|||
(2) ドラムロック装置 |
a 爪及びドラム |
① 掛かり及び外れの操作を繰り返し、操作レバー及び爪の作動状態を調べる。 |
① 作動が正常であること。 |
|
② 亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 |
② 亀裂、著しい変形及び摩耗がないこと。 |
|||
b 操作機構 |
① レバーを操作し、作動状態を調べる。 |
① 円滑に作動すること。 |
||
② 損傷及び腐食の有無を調べる。 |
② 損傷及び腐食がないこと |
|||
③ 油圧によって作動する型式のものは、油漏れの有無並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
③ 油漏れ並びに油圧ホースの損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
|||
c パウルコントロール |
① ばねのへたりの有無を調べる。 |
① へたりがないこと。 |
||
② フリクションシューの摩耗量を調べる。 |
② メーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
(3) ペダルロック及びレバーロック |
ロックの効き具合並びに損傷及び変形の有無を調べる。 |
効きが正常で、損傷及び変形がないこと。 |
||
1.3.7 車体関係等 |
(1) 旋回フレーム及びブラケット |
① 亀裂及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂及び著しい変形がないこと。 |
|
② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
(2) ローラーパス、ローラーブラケット、ローラー及びピン [機械式] |
① ローラーパス及びローラーブラケット溶接部の亀裂の有無を調べる。 |
① 亀裂がないこと。 |
||
② ローラーブラケットの取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
③ ローラー及びローラーパス面の汚れ及び偏摩耗の有無を調べる。 |
③ 汚れ及び偏摩耗がないこと。 |
|||
④ 無負荷及び負荷状態で緩旋回させてローラーの回転状態を調べる。 |
④ 回転が円滑で、上部旋回体の揺れがないこと。 |
|||
⑤ ローラーとローラーパスの隙間を、90度間隔で4箇所について調べる。 |
⑤ メーカーの指定する基準値内であること。 |
|||
(3) 旋回ベアリング及び旋回ギヤ |
① 緩旋回させて引っ掛かり及び異音の有無を調べる。 |
① 円滑に旋回し、異音がないこと。 |
||
② 旋回ギヤの亀裂及び摩耗の有無を調べる。 ただし、①項の検査で異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
② 亀裂及び著しい摩耗がないこと。 |
|||
③ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
④ ベアリングシールの損傷の有無を調べる。 |
④ 損傷がないこと。 |
|||
(4) スリップリング及びブラシ [油圧式] |
旋回させて各計器及びモニターの作動状態を調べる。 |
正常に作動すること。 |
||
(5) キャブ |
① 亀裂、変形、腐食及び雨漏りの有無を調べる。 |
① 亀裂、著しい変形、腐食及び雨漏りがないこと。 |
||
② ドア及びカバーの開閉状態並びにロック及びキーの異常の有無を調べる。 |
② 開閉、ロック及びキーに異常がないこと。 |
|||
③ ガラスのがた及び破損の有無を調べる。 |
③ がた及び破損がないこと。 |
|||
(6) カウンターウェイト |
取付けボルトの緩み、脱落及び伸びの有無を調べる。 |
緩み、脱落及び伸びがないこと。 |
||
(7) 座席 |
① 調整・ロック装置の作動の適否を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
||
② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
(8) シートベルト |
① 擦切れ等の損耗の有無を調べる。 |
① 損耗がないこと。 |
||
② ベルトを締め、バックル及び滑り止めの効き具合を調べる。 |
② 効きが正常であること。 |
|||
③ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
(9) 昇降設備及び滑り止め |
① 亀裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂、損傷及び著しい変形がないこと。 |
||
② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
|||
(10) 表示板 |
構造規格に規定された表示板その他の注意・指示銘板等の損傷の有無及び取付け状態を調べる。 |
損傷がなく、適正に取り付けられていること。 |
||
(11) 灯火装置、警音器、窓拭き器、デフロスター等 |
① 各スイッチ類を操作し、作動の適否及び取付け状態を調べる。 |
① 正常に作動し、適正に取り付けられていること。 |
||
② 各灯火類のレンズの破損及び水等の浸入の有無を調べる。 |
② 破損及び水等の浸入がないこと。 |
|||
(12) 計器類 [・油圧計・空圧計 ・電流計・燃料計 ・油温計・水温計 ・表示灯 ・多重電送装置 等] |
エンジンを始動させ、各計器の作動状態を調べる。 |
正常に作動すること。 |
||
(13) 後写鏡及び反射鏡 |
汚れ及び損傷の有無並びに写影の状態を調べる。 |
汚れ及び損傷がなく、写影が正常であること。 |
1.4 下部走行体(クローラ式)
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
|
1.4.1 走行装置 |
(1) 起動輪、遊動輪及びスプロケット |
① 亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
① 亀裂、変形及び著しい摩耗がないこと。 |
② 走行させて起動輪及び遊動輪軸部の異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
② 異音及び異常発熱がないこと。 |
||
③ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落がないこと。 |
||
④ 軸部からの油漏れの有無を調べる。 |
④ 油漏れがないこと。 |
||
(2) 上部ローラー及び下部ローラー |
① 亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
① 亀裂、変形及び著しい摩耗がないこと。 |
|
② 走行させて軸部の異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
② 異音及び異常発熱がないこと。 |
||
③ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落がないこと。 |
||
④ ローラー軸部からの油漏れの有無を調べる。 |
④ 油漏れがないこと。 |
||
(3) 履帯 (クローラベルト) |
① シューの亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
① 亀裂、変形及び著しい摩耗がないこと。 |
|
② シューボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
||
③ リンク及びブシュの亀裂及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
③ 亀裂及び著しい摩耗がないこと。 |
||
④ 履帯をいっぱいに張った状態で、マスターリンクから2リンク以上離れた任意の4~5リンク分のピッチ長を調べる。 |
④ メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
⑤ 遊動輪又は起動輪と上部ローラー上のシューを支点として直定規又はバーを置き、たわみを調べる。 |
⑤ メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
⑥トラックピンの抜出しの有無を調べる。 |
⑥ 抜出しがないこと。 |
||
(4) ゴム履帯 |
① スチールコードの切断及び損傷の有無を調べる。 |
① 切断及び著しい損傷がないこと。 |
|
② ゴムの欠け、老化及び摩耗の有無を調べる。 |
② 著しい欠け、老化及び摩耗がないこと。 |
||
③ 心金の脱落の有無を調べる。 |
③ 脱落がないこと。 |
||
④ たわみを調べる。 |
④ メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
(5) 履帯調整装置 |
① グリースタイプのものにあっては調整装置のシリンダー内にグリースを注入し、スクリュータイプのものにあっては調整ねじを回転させ、作動具合を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
|
② 調整ボルト、ナット、ロッド及びヨークの亀裂、変形、腐食、及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
② 亀裂、変形、腐食及び著しい摩耗がないこと。 |
||
③ 調整シリンダーからの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
||
(6) 走行チェーン [機械式] |
① たるみを調べる。 |
① メーカーの指定する基準値内であること。 |
|
② 伸びを調べる。 |
② 著しい伸びがないこと。 |
||
③ 亀裂、摩耗及びかしめ部分の異常の有無を調べる。 |
③ 亀裂、著しい摩耗及びかしめ部分の異常がないこと。 |
||
④ Tピンの損傷及び脱落の有無を調べる。 |
④ 損傷及び脱落がないこと。 |
||
(7) 走行減速機 |
① 走行させて異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
① 異音及び異常発熱がないこと。 |
|
② ケース等の亀裂及び損傷の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
② 亀裂及び損傷がないこと。 |
||
③ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 緩み及び脱落がないこと。 |
||
④ ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
④ 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
||
⑤ 油漏れの有無を調べる。 |
⑤ 油漏れがないこと。 |
||
(8) ギヤ、ピニオン及び駆動軸 [機械式] |
① 回転状態における異音の有無を調べる。 |
① 異音がないこと。 |
|
② 亀裂の有無及びバックラッシを調べる。 |
② 亀裂がなく、バックラッシが適正であること。 |
||
③ 歯当たり及びかみ合いの状態を調べる。 |
③ 正常であること。 |
||
(9) ギヤケース及びカバー [機械式] |
① 亀裂及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂及び著しい変形がないこと。 |
|
② ケース内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
② 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
||
③ 油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
||
1.4.2 制動装置 |
(1) 走行ブレーキ |
走行させてブレーキの効き具合及び片効きの有無を調べる。 |
片効きがなく、効き具合が適正であること。 車両系建設機械構造規格の規定に適合すること。 |
(2) ブレーキバンド及びライニング |
① バンドの亀裂及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂及び著しい変形がないこと。 |
|
② ライニングの摩耗量を調べる。 |
② メーカーの指定する基準値内であること。 |
||
③ ブレーキを開放したときのライニングとドラムとの隙間を調べる。 |
③ ドラムと接触していないこと。 |
||
④ ライニングの当たり面の油脂の付着等の汚れの有無を調べる。 |
④ 汚れがないこと。 |
||
(3) 駐車ブレーキ |
1/5勾配の床面で無負荷状態において作動させ、効き具合を調べる。 |
停止の状態を保持する。 |
|
(4) 爪及びロック部 |
① 爪の掛かり及び外れの状態を調べる。 |
① 確実に作動すること。 |
|
② 爪及びロック部の亀裂及び摩耗の有無を調べる。 |
② 亀裂及び著しい摩耗がないこと。 |
||
1.4.3 油圧装置 |
(1) 油圧モーター |
共通事項1.2 油圧装置の検査方法及び判定基準を適用すること。 |
|
(2) 配管 (ホース類及び高圧パイプ) |
〃 |
||
(3) 圧力制御弁 (ブレーキ弁) |
〃 |
||
(4) 方向制御弁 [拡幅機構用] |
〃 |
||
(5) 油圧シリンダー [拡幅機構用] |
〃 |
||
1.4.4 車体関係 |
(1) 下部架台フレーム及びブラケット [クローラフレームを含む。] |
① 亀裂、変形及びしゅう動部の摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
① 亀裂、変形及び著しい摩耗がないこと。 |
② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
||
(2) 昇降設備 |
① 亀裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂、損傷及び著しい変形がないこと。 |
|
② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
||
(3) ビーム及びロック [拡幅機構用] |
① 亀裂、変形及び摩耗の有無を調べる。 亀裂が疑わしい場合は探傷器等で調べる。 |
① 亀裂、著しい変形及び摩耗がないこと。 |
|
② ロックの着脱状態を調べる。 |
② 正常であること。 |