添付一覧
○車両系建設機械の定期自主検査指針(労働安全衛生規則第167条の自主検査に係るもの)の公表等について
(平成27年11月6日)
(基発1106第1号)
(都道府県労働局長あて厚生労働省労働基準局長通知)
(公印省略)
労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第3項の規定に基づき、車両系建設機械の定期自主検査指針(労働安全衛生規則第167条の自主検査に係るもの)が別添1のとおり定められ、その名称及び趣旨が別添2のとおり平成27年11月6日付け官報に公示されたところである(自主検査指針公示第20号)。
ついては、当該指針について、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第29条の2において準用する同規則第24条の規定により、都道府県労働局安全主務課において閲覧に供されたい。
また、その趣旨等は下記のとおりであるので、事業者、関係機関に対して、本指針の周知等を図られたい。
記
1 趣旨について
本指針は、平成27年7月16日付け基発0716第1号通達「硬質地盤油圧式くい圧入機に係る労働安全衛生関係法令の適用について」により、硬質地盤油圧式くい圧入機に係る車両系建設機械としての取扱いを明確にしたこと及び「せん孔機」について、近年、分離型のものが普及してきたことに伴い、これらの機械を含めた車両系建設機械の定期自主検査の適切かつ有効な実施を図るため、当該定期自主検査の検査項目、検査方法及び判定基準を定めたものである。
2 留意事項について
車両系建設機械の検査業者については、特定自主検査の結果についての証明書の発行に関する事項等業務規程を変更した場合には、労働安全衛生法及びこれに基づく命令に係る登録及び指定に関する省令(昭和47年労働省令第44号)第19条の19の規定に基づき、業務規程の変更の報告を行う必要があること。
[別添1]
車両系建設機械の定期自主検査指針(労働安全衛生規則第167条の自主検査に係るもの)
Ⅰ 趣旨
Ⅱ 検査項目、検査方法及び判定基準
1 共通事項
1.1 原動機
1.2 油圧装置
1.3 上部旋回体
1.4 下部走行体(クローラ式)
1.5 下部走行体(トラック式)
1.6 下部走行体(ホイール式)
1.7 ジブ
1.8 リーダー
1.9 ワイヤロープ
2 整地・運搬・積込み用機械
2.1 ブル・ドーザー及びトラクター・ショベル(クローラ式)
2.2 トラクター・ショベル(ホイール式)
2.3 スクレーパー
2.4 スクレープ・ドーザー
2.5 モーター・グレーダー
3 掘削用機械
3.1 パワー・ショベル及びドラグ・ショベル(クローラ式)
3.2 パワー・ショベル及びドラグ・ショベル(ホイール式)
3.3 機械式クラムシェル(クローラ式、トラック式、ホイール式)
3.4 油圧式クラムシェル(クローラ式、ホイール式)
4 基礎工事用機械
4.1 ディーゼルパイルドライバー[くい打機]
4.2 油圧パイルドライバー[くい打機]
4.3 硬質地盤油圧式くい圧入機
4.4 振動パイルドライバー(電動機)[くい打機・くい抜機]
4.5 振動パイルドライバー(油圧式)[くい打機・くい抜機]
4.6 アース・ドリル(油圧式)
4.7 アース・ドリル(機械式)
4.8 一体型せん孔機
4.9 分離型せん孔機
4.10 アース・オーガー
4.11 建柱車
5 締固め用機械
5.1 ロードローラー及びタイヤローラー
5.2 振動ローラー
6 コンクリート打設用機械
6.1 コンクリートポンプ車
7 解体用機械
7.1 油圧ブレーカ
7.2 空圧ブレーカ
7.3 鉄骨切断機、コンクリート圧砕機及び解体用つかみ機
Ⅰ 趣旨
この指針は、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第167条の規定による車両系建設機械の定期自主検査の適切かつ有効な実施を図るため当該定期自主検査の検査項目、検査方法及び判定基準を定めたものである。
Ⅱ 検査項目、検査方法及び判定基準
車両系建設機械については、次の表の左欄に掲げる検査項目に応じて、同表の中欄に掲げる検査方法による検査を行った場合に、それぞれ同表の右欄に掲げる判定基準に適合するものでなければならない。
1 共通事項
1.1 原動機
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
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1.1.1 ディーゼルエンジン |
(1) 本体 |
a 始動性 |
① エンジンのかかり具合及び異音の有無を調べる。 |
① 始動が容易で、異音がないこと。 |
② 予熱栓がある場合は、作動の適否を調べる。 |
② 正常に作動すること。 |
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b 回転の状態 |
① アイドリング時及び無負荷最高回転時の回転数を調べる。 |
① メーカーの指定する基準値内であり、回転が円滑であること。 |
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② エンジンを加速したとき、アクセルペダル又はレバーの引っ掛かり、エンジン停止及びノッキングの有無を調べる。 |
② 引っ掛かりがなく、エンジン停止及びノッキングがないこと。 |
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c 排気の状態 |
① エンジンを十分に暖機した状態で、アイドリング時から高速回転時までの排気色及び排気音の異常の有無を調べる。 |
① 排気色及び排気音が正常であること。 |
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② 排気管、マフラー等からのガス漏れの有無を調べる。 |
② ガス漏れがないこと。 |
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d エアクリーナー |
① ケースの亀裂、変形及び蓋部、接続管等の緩みの有無を調べる。 |
① ケースに亀裂及び変形がなく、蓋、接続管等に緩みがないこと。 |
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② エレメントの汚れ及び損傷の有無を調べる。 |
② 著しい汚れ及び損傷がないこと。 |
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③ 油量及び油の汚れの有無を調べる。 [オイルバス式] |
③ 油量がメーカーの指定する基準値内であり、著しい汚れがないこと。 |
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e 締付け |
シリンダーヘッド及びマニホールドの締付け部のボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 ただし、これらの部分からガス漏れ及び水漏れが認められない場合は、この検査を省略してもよい。 |
緩み及び脱落がないこと。 |
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f 弁隙間 |
弁隙間を調べる。 ただし、弁隙間の異常による異音がなく、エンジンが円滑に回転している場合は、この検査を省略してもよい。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
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g 圧縮圧力 |
圧縮圧力を調べる。 ただし、アイドリング時及び加速時の回転状態並びに排気の状態に異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
メーカーの指定する基準値内であること。 |
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h 過給機 |
① アイドリング時から高速回転時までの異常振動及び異音の有無を調べる。 |
① 異常振動及び異音がないこと。 |
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② 本体及び吸排気管接続部等からのガス漏れの有無を調べる。 |
② ガス漏れがないこと。 |
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i エンジンマウント |
① ブラケットの亀裂及び変形の有無を調べる。 |
① 亀裂及び変形がないこと。 |
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② 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 緩み及び脱落がないこと。 |
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③ 防振ゴムの損傷及び劣化の有無を調べる。 |
③ 損傷及び劣化がないこと。 |
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(2) 潤滑装置 |
① オイルパン内の油量及び油の汚れの有無を調べる。 |
① 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
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② ヘッドカバー、オイルパン、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。 |
② 著しい油漏れがないこと。 |
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③ エレメントの汚れ及び損傷の有無を調べる。 ただし、カートリッジ式でメーカー指定の時間管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 |
③ 著しい汚れ及び損傷がないこと。 |
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(3) 燃料装置 |
① 燃料タンク、噴射ポンプ、ホース、パイプ等からの燃料漏れの有無を調べる。 |
① 燃料漏れがないこと。 |
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② 燃料ホースの損傷及び老化の有無を調べる。 |
② 損傷及び老化がないこと。 |
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③ 燃料フィルターエレメントの汚れ及び目詰まりの有無を調べる。 ただし、カートリッジ式のものは、この検査を省略してもよい。 |
③ 著しい汚れ及び目詰まりがないこと。 |
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④ 噴射ノズルの噴射圧力及び噴霧状態の異常の有無を調べる。 ただし、アイドリング時及び加速時の回転状態並びに排気の状態に異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
④ 噴射圧力がメーカーの指定する基準値内であり、噴霧が正常であること。 |
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(4) 冷却装置 |
① 冷却水の量及び汚れの有無を調べる。 |
① 水量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
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② ラジエーター、エンジン本体、ウォーターポンプ、ホース等からの水漏れの有無及びラジエーターのフィンの目詰まりの有無を調べる。 |
② 水漏れ及び目詰まりがないこと。 |
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③ ホースの損傷、ひび割れ及び老化の有無を調べる。 |
③ 損傷、ひび割れ及び老化がないこと。 |
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④ ラジエーターキャップのバルブ機能の適否を調べる。 |
④ 正常に機能すること。 |
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⑤ ラジエーターキャップのバルブシート面の損傷の有無を調べる。 |
⑤ 損傷がないこと。 |
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⑥ ファンベルトのたわみを調べる。 |
⑥ メーカーの指定する基準値内であること。 |
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⑦ ベルトの摩耗及び損傷の有無を調べる。 |
⑦ 著しい摩耗及び損傷がないこと。 |
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⑧ 冷却ファン、カバー、ダクト等の亀裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
⑧ 亀裂、損傷及び著しい変形がないこと。 |
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⑨ 冷却ファン、カバー等の各取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
⑨ 緩み及び脱落がないこと。 |
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(5) 電気装置 |
a 充電装置 |
電流計及び充電表示灯によって機能の適否を調べる。 |
正常に機能すること。 |
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b バッテリー |
① 電解液の量を調べる。 |
① 規定範囲内であること。 |
||
② 端子部の緩み及び腐食の有無を調べる。 |
② 緩み及び著しい腐食がないこと。 |
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c 配線 |
① 接続部の緩みの有無を調べる。 |
① 緩みがないこと。 |
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② 損傷の有無を調べる。 |
② 損傷がないこと。 |
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(6) エアコンプレッサー |
① 作動させて異常振動及び異音の有無を調べる。 |
① 異常振動及び異音がないこと。 |
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② コンプレッサー及び周辺機器各部からのエア漏れ及び油漏れの有無を調べる。 |
② エア漏れ及び油漏れがないこと。 |
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③ エアタンク等のドレンコックを開いて水がたまっていないかを調べる。 |
③ 水がたまっていないこと。 |
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④ アンローダー機能の適否を調べる。 |
④ 上限規定圧力で無負荷運転になり、下限規定圧力で負荷運転になること。 |
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1.1.2 電動機 |
(1) 電動機本体 |
① 振動及び軸受部の異音の有無を調べる。 |
① 異常振動及び異音がないこと。 |
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② コイルの絶縁抵抗を調べる。 |
② メーカーの指定する基準値内であること。 |
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③ スリップリングのしゅう動面の汚れ、荒れ、腐食及び亀裂の有無を調べる。 |
③ 汚れ、荒れ、腐食及び亀裂がないこと。 |
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④ ブラシの当たりの状態及び摩耗量を調べる。 |
④ 全周について当たりが良好で、摩耗量がメーカーの指定する基準値内であること。 |
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⑤ 取付けボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
⑤ 緩み及び脱落がないこと。 |
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(2) 駆動用ベルト |
① たわみを調べる。 |
① メーカーの指定する基準値内であること。 |
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② 損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
② 損傷及び著しい摩耗がないこと。 |
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③ ベルトカバーの亀裂、損傷及び変形の有無を調べる。 |
③ 亀裂、損傷及び著しい変形がないこと。 |
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(3) 始動装置 (起動装置) |
① ヒューズの容量及び取付け状態を調べる。 |
① ヒューズの容量が適正で、正常に取り付けられていること。 |
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② 電動機を始動させ、機能の異常の有無を調べる。 |
② 正常に機能すること。 |
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③ 接点の損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
③ 損傷及び著しい摩耗がないこと。 |
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④ 配線の接続部の緩みの有無を調べる。 |
④ 緩みがないこと。 |
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⑤ 配線の損傷の有無を調べる。 |
⑤ 損傷がないこと。 |
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(4) 保護装置 |
① 漏電ブレーカーの作動テストを行う。 |
① 確実に作動すること。 |
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② 過電流リレーの動作電流設定値を調べる。 |
② 電動機定格電流に合致していること。 ただし、メーカーが別に定めた場合は、その値であること。 |
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③ 過電流リレーの作動テストを行う。 |
③ 確実に作動すること。 |
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(5) 配線等 |
a 分電盤 |
① ヒューズの容量及び取付け状態を調べる。 |
① ヒューズの容量が適正で、正常に取り付けられていること。 |
|
② 配線及び各取付けボルトの損傷、緩み及び脱落の有無を調べる。 |
② 損傷、緩み及び脱落がないこと。 |
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③ 各器具の破損の有無を調べる。 |
③ 破損がないこと。 |
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b ケーブル |
① 損傷及び変形の有無を調べる。 |
① 損傷及び著しい変形がないこと。 |
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② 端末処理の状態を調べる。 |
② 適正であること。 |
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c 接地線 |
電動機及び制御盤の接地線の有無並びに外れ及び断線の有無を調べる。 |
接地線が正常に取り付けられ、外れ及び断線がないこと。 |
1.2 油圧装置
検査項目 |
検査方法 |
判定基準 |
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1.2.1 油圧装置 |
(1) 作動油タンク |
① 油量及び油の汚れの有無を調べる。 ただし、メーカー指定のオイル管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 |
① 油量が適正で、著しい汚れがないこと。 |
|
② 取付け部、外周壁面の溶接部及びカバー、継手、油面計等の接続部からの油漏れの有無を調べる。 加圧式タンクの場合は、エア漏れ(安全弁を含む。)の有無を調べる。 |
② 油漏れ及びエア漏れがないこと。 |
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③ ブリーザーの目詰まりの有無を調べる。 |
③ 目詰まりがないこと。 |
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④ ブラケットの取付け状態並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
④ 取付けが適正で、ボルト及びナットの緩み及び脱落がないこと。 |
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(2) フィルター [・サクションフィルター ・リターンフィルター ・ラインフィルター] |
① フィルターエレメントを取り出し、汚れ、目詰まり及び損傷の有無を調べる。 ただし、カートリッジ式でメーカー指定の時間管理を行っている場合は、この検査を省略してもよい。 |
① 汚れ、目詰まり及び損傷がないこと。 |
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② フィルターケース、取付けフランジ、パイプ等からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(3) 配管 (ホース類及び高圧パイプ) |
① 亀裂、損傷、老化、ひび割れ及びねじれの有無を調べる。 |
① 亀裂、損傷、老化、ひび割れ及びねじれがないこと。 |
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② 継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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③ 取付け状態並びにボルト及びナットの緩み及び脱落の有無を調べる。 |
③ 取付けが適正で、ボルト及びナットの緩み及び脱落がないこと。 |
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(4) 油圧ポンプ [駆動装置を含む。] |
① パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
① 油漏れがないこと。 |
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② 作動させて無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
② 異常振動、異音及び異常発熱がないこと。 |
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③ 負荷をかけ、負荷時の吐出量及び吐出圧力を調べる。 ただし、②項の検査で異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
③ メーカーの指定する基準値内であること。 |
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(5) HST用ポンプ付属弁 |
a ポンプコントロール弁 |
① 前進、後進及び中立の切換えが円滑に行えるかを調べる。 |
① 切換えが円滑であること。 |
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② 中立位置の適否を調べる。 |
② ポンプの中立位置と一致し、中立位置で機械が静止していること。 |
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③ 接合部及びシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
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b プレッシャーオーバーライド |
① 規定の負荷圧をかけ、ポンプの吐出量を調べる。 |
① 吐出量が0になること。 |
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② 接合部からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(6) 油圧モーター |
① パイプ及びホースとの継手部並びにシール部からの油漏れの有無を調べる。 |
① 油漏れがないこと。 |
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② 作動させて無負荷及び負荷状態における異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
② 異常振動、異音及び異常発熱がないこと。 |
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(7) 油圧シリンダー |
① 作動状態を調べる。 |
① 円滑に作動すること。 |
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② 数回伸縮させた後、シール部等からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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③ 負荷をかけて静止させ、シリンダーの伸縮量を調べる。 |
③ メーカーの指定する基準値内であること。 |
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④ シリンダーチューブ及びロッドの打痕、亀裂、曲がり及び擦り傷の有無を調べる。 |
④ 打痕、亀裂、曲がり及び擦り傷がないこと。 |
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(8) 方向制御弁 [・コントロール弁 ・パイロットコントロール弁 等] |
① スプールの作動状態を調べる。 |
① 円滑に作動すること。 |
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② 油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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③ 取付け状態を調べる。 |
③ 適正であること。 |
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(9) 電磁弁 |
① 作動させて異音及び異常発熱の有無並びに作動の適否を調べる。 |
① 異音及び異常発熱がなく、正常に作動すること。 |
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② 油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(10) 圧力制御弁 [・リリーフ弁 ・減圧弁 ・シーケンス弁 ・カウンターバランス弁 ・アンロード弁 ・ブレーキ弁 等] |
① アクチュエーターを作動させるなどして負荷をかけ、作動の適否を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
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② 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(11) 流量制御弁 [・絞り弁 ・フローコントロール弁 ・デバイダー弁 等] |
① アクチュエーターを作動させ、作動の適否を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
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② 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(12) 逆止め弁 [・チェック弁 ・パイロットチェック弁 ・シャトル弁 等] |
① アクチュエーターを作動させ、作動の適否を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
||
② 本体、配管及び継手部からの油漏れの有無を調べる。 |
② 油漏れがないこと。 |
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(13) オイルクーラー |
① 暖機運転の後、油温の適否を調べる。 |
① 冷却効果が適正であること。 |
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② フィンの目詰まり並びにパイプの変形及び破損の有無を調べる。 |
② 目詰まり並びにパイプの有害な変形及び破損がないこと。 |
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③ クーラー本体及び配管接続部からの油漏れの有無を調べる。 |
③ 油漏れがないこと。 |
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④ ファンベルトのたわみを調べる。 |
④ メーカーの指定する基準値内であること。 |
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⑤ ベルトの損傷及び摩耗の有無を調べる。 |
⑤ 損傷及び著しい摩耗がないこと。 |
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⑥ 電動式にあっては、モーターの異常振動、異音及び異常発熱の有無を調べる。 |
⑥ 異常振動、異音及び異常発熱がないこと。 |
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(14) アキュムレーター |
① アクチュエーターを作動させ、作動速度等の異常の有無を調べる。 |
① 正常に作動すること。 |
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② 配管、ホース等の振れ及び異音の有無を調べる。 |
② 振れ及び異音がないこと。 |
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③ ガス封入圧を調べる。 ただし、①項の検査で速度の異常がなく、②項の検査で異常がない場合は、この検査を省略してもよい。 |
③ メーカーの指定する基準値内であること。 |
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(15) 回転継手 [・センタージョイント ・スイベルジョイント] |
負荷をかけた状態で回転させて回転の状態及び油漏れの有無を調べる。 |
円滑に回転し、油漏れがないこと。 |