添付一覧
○使用薬剤の薬価(薬価基準)の一部改正等について
(平成27年2月23日)
(保医発0223第2号)
(地方厚生(支)局医療課長・都道府県民生主管部(局)国民健康保険主管課(部)長・都道府県後期高齢者医療主管部(局)後期高齢者医療主管課(部)長あて厚生労働省保険局医療課長通知)
(公印省略)
「使用薬剤の薬価(薬価基準)」(平成20年厚生労働省告示第60号。以下「薬価基準」という。)については、平成27年厚生労働省告示第32号をもって改正され、平成27年2月24日より適用することとされたところですが、その概要等は下記のとおりです。
つきましては、貴管下の保険医療機関、審査支払機関等に対して周知徹底をお願いいたします。
記
1 薬価基準の一部改正について
(1) 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)の規定に基づき製造販売承認され、薬価基準への収載希望があった新医薬品(内用薬9品目、注射薬15品目及び外用薬2品目)について、薬価基準の別表に収載したものであること。
(2) (1)により薬価基準の別表に収載されている全医薬品の品目数は、次のとおりであること。
区分 |
内用薬 |
注射薬 |
外用薬 |
歯科用薬剤 |
計 |
品目数 |
9,929 |
3,951 |
2,540 |
26 |
16,446 |
2 薬価基準の一部改正に伴う留意事項について
(1) タケキャブ錠10mg、同錠20mg、同OD錠10mg及び同OD錠20mg
本製剤の使用期間は、胃潰瘍においては通常8週間まで、十二指腸潰瘍においては通常6週間まで、逆流性食道炎においては通常4週間まで(効果不十分の場合は8週間まで)と限定(再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法を目的として用いる場合を除く。)されていることから、使用にあたっては十分留意すること。
(2) パリエット錠5mg
① 本製剤は、既に薬価収載後1年以上を経過している「パリエット錠10mg」(以下「既収載品」という。)と有効成分が同一であり、今般、既収載品において低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制に係る効能・効果及び用法・用量が追加されたことに伴い、当該用法・用量に必要となる製剤として承認された剤形追加医薬品であることから、「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」(平成18年厚生労働省告示第107号)第十第二号(一)に規定する新医薬品に係る投薬期間制限(14日間を限度とする。)は適用されないものであること。
② 本製剤の低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制に係る用法・用量においては、1日1回5mgを中心用量とすること。ただし、初回処方より1日1回10mgを投与することを排除するものではないこと。
(3) ゼルボラフ錠240mg
本製剤の効能・効果に関連する使用上の注意において、「十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。」とされているので、BRAF遺伝子変異を確認した検査の実施年月日を診療報酬明細書の摘要欄に記入すること。
(4) メナクトラ筋注
本製剤は、エクリズマブ(遺伝子組換え)、ラブリズマブ(遺伝子組換え)、スチムリマブ(遺伝子組換え)、ペグセタコプラン又はジルコプランナトリウム投与患者に使用した場合に限り算定できるものであるので、これらの製剤のうちいずれかの投与を行った又は行う予定の年月日を診療報酬明細書の摘要欄に記入すること(同一の診療報酬明細書においてこれらの製剤のうちいずれかの投与が確認できる場合を除く。)。
(5) イロクテイト静注用250、同500、同750、同1000、同1500、同2000、同3000及び同4000
① 本製剤は遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤であり、本製剤の自己注射を行っている患者に対して指導管理を行った場合は、「診療報酬の算定方法」(平成20年厚生労働省告示第59号)別表第一医科診療報酬点数表(以下「医科点数表」という。)区分番号「C101」在宅自己注射指導管理料を算定できるものであること。
② 本製剤は針及び注入器付の製品であるため、医科点数表区分番号「C101」在宅自己注射指導管理料を算定する場合、医科点数表区分番号「C151」注入器加算及び「C153」注入器用注射針加算は算定できないものであること。
3 関連通知の一部改正について
「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(平成26年3月5日付け保医発0305第3号)別添1第2章第6部通則2(1)中シをスとし、サをシとし、コをサとし、ケをコとし、クをケとし、キをクとし、カをキとし、オをカとし、エの次に次のように加える。
オ 髄膜炎菌ワクチン
(参考:新旧対照表)
(参考)
薬価基準告示
No |
薬価基準名 |
成分名 |
規格単位 |
薬価(円) |
|
1 |
内用薬 |
オーファディンカプセル2mg |
ニチシノン |
2mg1カプセル |
3,960.60 |
2 |
内用薬 |
オーファディンカプセル5mg |
ニチシノン |
5mg1カプセル |
8,649.00 |
3 |
内用薬 |
オーファディンカプセル10mg |
ニチシノン |
10mg1カプセル |
15,768.20 |
4 |
内用薬 |
ジャディアンス錠10mg |
エンパグリフロジン |
10mg1錠 |
205.50 |
5 |
内用薬 |
ジャディアンス錠25mg |
エンパグリフロジン |
25mg1錠 |
351.20 |
6 |
内用薬 |
ゼルボラフ錠240mg |
ベムラフェニブ |
240mg1錠 |
4,935.50 |
7 |
内用薬 |
タケキャブ錠10mg |
ボノプラザンフマル酸塩 |
10mg1錠 |
160.10 |
8 |
内用薬 |
タケキャブ錠20mg |
ボノプラザンフマル酸塩 |
20mg1錠 |
240.20 |
9 |
内用薬 |
パリエット錠5mg |
ラベプラゾールナトリウム |
5mg1錠 |
70.50 |
10 |
注射薬 |
イロクテイト静注用250 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
250国際単位1瓶(溶解液付) |
26,766 |
11 |
注射薬 |
イロクテイト静注用500 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
500国際単位1瓶(溶解液付) |
49,637 |
12 |
注射薬 |
イロクテイト静注用750 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
750国際単位1瓶(溶解液付) |
71,236 |
13 |
注射薬 |
イロクテイト静注用1000 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
1,000国際単位1瓶(溶解液付) |
92,050 |
14 |
注射薬 |
イロクテイト静注用1500 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
1,500国際単位1瓶(溶解液付) |
132,105 |
15 |
注射薬 |
イロクテイト静注用2000 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
2,000国際単位1瓶(溶解液付) |
170,702 |
16 |
注射薬 |
イロクテイト静注用3000 |
エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え) |
3,000国際単位1瓶(溶解液付) |
244,983 |
17 |
注射薬 |
コセンティクス皮下注用150mg |
セクキヌマブ(遺伝子組換え) |
150mg1瓶 |
73,123 |
18 |
注射薬 |
コセンティクス皮下注150mgシリンジ |
セクキヌマブ(遺伝子組換え) |
150mg1mL1筒 |
73,132 |
19 |
注射薬 |
スクラッチダニアレルゲンエキス「トリイ」100,000JAU/mL |
なし(コナヒョウヒダニエキス及びヤケヒョウヒダニエキスを含有する液剤) |
1mL1瓶 |
7,966 |
20 |
注射薬 |
治療用ダニアレルゲンエキス皮下注「トリイ」10,000JAU/mL |
なし(コナヒョウヒダニエキス及びヤケヒョウヒダニエキスを含有する水性注射剤) |
2mL1瓶 |
4,320 |
21 |
注射薬 |
治療用ダニアレルゲンエキス皮下注「トリイ」100,000JAU/mL |
なし(コナヒョウヒダニエキス及びヤケヒョウヒダニエキスを含有する水性注射剤) |
2mL1瓶 |
4,320 |
22 |
注射薬 |
ビミジム点滴静注液5mg |
エロスルファーゼ アルファ(遺伝子組換え) |
5mg5mL1瓶 |
129,908 |
23 |
注射薬 |
メチレンブルー静注50mg「第一三共」 |
メチルチオニニウム塩化物水和物 |
50mg10mL1管 |
120,382 |
24 |
注射薬 |
メナクトラ筋注 |
4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体) |
0.5mL1瓶 |
19,827 |
25 |
外用薬 |
ベピオゲル2.5% |
過酸化ベンゾイル |
2.5%1g |
120.90 |
26 |
外用薬 |
ロゼックスゲル0.75% |
メトロニダゾール |
0.75%1g |
101.40 |