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確認試験

(1) 本品について、ガンマ線測定法のGe半導体検出器による測定法により試験を行うとき、0.071(水銀201のX線)、0.135及び0.167MeVにピークを認める。

(2) 純度試験(1)により確認する。

pH

4.0~8.0

純度試験

(1) 放射化学的異物 アセトニトリル/メタノール/塩酸/キシレン混液(17:5:2:1)を展開溶媒として、薄層クロマトグラフィーにより約10cm展開して試験を行うとき、塩化タリウム(201Tl)のスポット以外の放射能は薄層上の総放射能の5%以下である。薄層板は、薄層クロマトグラフィー用セルロースを用いて調製する。

なお、塩化タリウム(201Tl)は、塩化タリウム溶液(1→4000)を同様に展開し、リンモリブデン酸試液及び臭化水素酸溶液(1→2)を噴霧したときの呈色により確認する。

(2) 異核種 本品について、ガンマ線測定法のGe半導体検出器による測定法の放射能の定量により放射能を測定するとき、検定日時において、総放射能に対してタリウム200の放射能は1.0%以下、タリウム202の放射能は1.0%以下、鉛203の放射能は0.01%以下である。

(3) 銅 本品0.5mLにクエン酸水素二アンモニウム溶液(1→10)0.5mL、塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(1→10)0.5mL及び0.1mol/Lクエン酸三ナトリウム試液50μLを加える。バソクプロイン・エタノール試液0.3mLを加え、振り混ぜた後、1―ヘキサノール0.5mLを加え、15秒間振り混ぜる。このとき、1―キサノール層の呈する淡橙黄色は、次の比較液より濃くない(2ppm以下)。

比較液:硫酸銅(Ⅱ)五水和物0.157gを正確に量り、水及び硫酸70μLを加えて溶かし、正確に200mLとする。この液1.0mLを正確に採り、水及び硫酸15μLを加えて正確に100mLとする。この液0.5mLを正確に採り、同様に操作する。

(4) タリウム 本品0.5mLに3mol/L塩酸試液0.5mL及び過酸化水素(30)50μLを加えて混和する。次に、マラカイトグリーン試液0.25mLを加えて混和する。更にキシレン1mLを加えて振り混ぜる。このとき、キシレン層の呈する淡青色は、次の比較液より濃くない(2ppm以下)。

比較液:硝酸タリウム0.052gを正確に量り、水を加えて溶かし、正確に200mLとする。この液1.0mLを正確に量り、水を加えて正確に100mLとする。この液0.5mLを正確に量り、以下同様に操作する。

(5) 重金属 本品2.0mLをネスラー管に採り、希酢酸0.2mL及び水を加えて5.0mLとし、これに硫化ナトリウム試液1滴を加えて混和し、5分間放置するとき、液の色は次の比較液より濃くない(5ppm以下)。

比較液:鉛標準液1.0mLをネスラー管に採り、希酢酸0.2mL及び水を加えて5.0mLとし、以下同様に操作する。

定量法

本品の適当量について、ガンマ線測定法の放射能の定量により放射能を測定する。