アクセシビリティ閲覧支援ツール

添付一覧

添付画像はありません

○「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録について」の一部改正について

(平成25年1月21日)

(健衛発0121第1号)

(各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生労働省健康局生活衛生課長通知)

建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和45年法律第20号)に基づく事業の登録制度については、「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録について」(平成14年3月26日付け健衛発第0326001号)等に基づき、関係者に対して御指導いただいているところであるが、同通知の第3の2(1)カを下記のとおり改正することとし、本年4月1日から適用することとしたので、本制度の円滑な運用につき御配慮をお願いする。

なお、今般の改正を踏まえ、各研修実施者が従事者研修を計画するに当たって参考となるカリキュラム例を別添のとおり作成したので、参考とされたい。

第3 登録基準

2 留意事項

(1) 登録業全体について

カ 従事者の研修については、原則として作業に従事する者の全員が1年に1回以上研修を受ける体制を事業者がとっていることが必要である。また、研修の時間については、研修の内容が従事者に十分理解される程度の時間が必要である。さらに、研修の内容は最新の知見を踏まえるとともに、受講者の技能の程度に応じたものとすることが望ましい。

なお、作業に従事する者全員を一度に研修することが事実上困難を伴う場合は、これを何回かに分けて行うことも可能である。

別添1

清掃作業従事者研修カリキュラム例

<カリキュラムの考え方>

1.7時間以上を確保する。

2.科目ごとの講義時間は、研修内容により適切な時間を設定する。

3.2年目以降のカリキュラムは、研修内容から取捨選択し、設定する。

1年目カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具の種類と使用方法

器具の目的と機能/機器の目的と機能/ごみ収集/ほこりや汚れの取り方/タオル、乾式モップ、ほうきの使い方/真空掃除機、床みがき機の使い方/洗浄の種類と目的/主な床の洗い方

※必要に応じて実技訓練を行う。

180分

資材の種類と使用方法

洗剤、合成洗剤の組成/洗剤使用上の注意/洗剤と洗浄剤の環境への影響/床維持剤の組成、水性樹脂床維持剤の使い方/廃棄物処理の目的/廃棄物処理作業の流れ/処理作業の要点と注意事項/廃棄物集積所の整理整頓

60分

安全及び衛生

清掃作業の労働災害/作業安全のための注意/第三者に対する配慮、労働衛生

60分

建築物の環境衛生行政

清掃の目的/建築物の清掃と環境衛生/清掃技術の発達/建築物衛生法と登録制度

60分

作業従事者の責任と任務

従事者の自覚/作業上の注意事項/サービス精神とマナー/団体行動と人間関係/個人情報保護法

60分

2年目以降カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具・資材の使用方法(床材別)

弾性床材/硬性床材/繊維床材/木質床材/繊維床材の特徴/カーペット床の維持管理/最新の清掃技術

※必要に応じて実技訓練を行う。

90分

機械器具・資材の使用方法(場所別)

玄関まわりとロビーの清掃/廊下、階段の清掃/エレベータ、エスカレータの清掃/外周、その他の清掃/最新の清掃技術

※必要に応じて実技訓練を行う。

90分

安全及び衛生

清掃作業の労働災害/作業安全のための注意/建築物環境や第三者に対する配慮、労働衛生

60分

上記科目は必修、他は以下のカリキュラムから選択する。

建築物の環境衛生行政

建築物衛生法/下水道法/水質汚濁防止法

60分

作業従事者の責任と任務

従事者の自覚/作業上の注意事項/サービス精神とマナー/団体行動と人間関係/個人情報保護法

60分

環境問題

廃棄物/洗剤や床維持剤の廃液 等

60分

最新技術の動向

最新技術の動向

60分

別添2

ダクト清掃作業従事者研修カリキュラム例

<カリキュラムの考え方>

1.7時間以上を確保する。

2.科目ごとの講義時間は、研修内容により適切な時間を設定する。

3.2年目以降のカリキュラムは、研修内容から取捨選択し、設定する。

1年目カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

ダクト清掃の基本原理

清掃方法/使用機器/ダクト清掃概略図

40分

ダクト清掃要領

ダクト清掃工程/ダクト清掃手順

※必要に応じて実技訓練を行う。

110分

安全及び衛生

作業ルールの遵守/作業マナー/作業の安全と衛生/作業の安全衛生/作業従事者の健康管理/安全・衛生の対策

60分

建築物の環境衛生行政

建築物衛生法のあらましと改正/空気調和用ダクト清掃業

60分

作業従事者の心得

ダクト清掃の目的/作業従事者としての自覚/共同作業と人間関係

60分

空気調和設備概論

空気調和とは/換気/空気調和機/加湿器/空気調和用ダクト/ダクト付属品/吹出口、吸込口/端末風量制御ユニット/図面の見方

90分

2年目以降カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

ダクト清掃の基本原理

清掃方法/使用機器/ダクト清掃概略図/使用機器の選定

50分

ダクト清掃要領

ダクト清掃の計画と具体例/ダクト清掃工程/ダクト清掃手順

※必要に応じて実技訓練を行う。

100分

安全及び衛生

作業の安全衛生/作業従事者の健康管理/安全・衛生の対策/現場での安全衛生(リスクアセスメント、KYK)

40分

上記科目は必修、他は以下のカリキュラムから選択する。

建築物の環境衛生行政

建築物衛生法のあらましと改正/空気調和用ダクト清掃業/ダクト清掃の目的/健康的な室内環境

30分

作業従事者の心得

ダクト清掃の目的/作業従事者としての自覚/共同作業と人間関係

60分

空気調和設備概論

空気調和とは/換気/空気調和機/加湿器/空気調和用ダクト/ダクト付属品/吹出口、吸込口/端末風量制御ユニット/空気調和設備の実際とダクト清掃作業

100分

ダクト汚染と診断方法

ダクト汚染/空気調和用ダクト内部の汚染物質/汚染の実態/汚染診断方法/汚染診断の計画と具体例

60分

最新技術の動向

最新技術の動向/空気調和用ダクト以外のダクト清掃

40分

別添3

貯水槽清掃作業従事者研修カリキュラム例

<カリキュラムの考え方>

1.7時間以上を確保する。

2.科目ごとの講義時間は、研修内容により適切な時間を設定する。

3.2年目以降のカリキュラムは、研修内容から取捨選択し、設定する。

1年目カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

貯水槽の清掃方法

作業用機械器具と取扱い/作業計画及び作業の実際

※必要に応じて実技訓練を行う。

90分

貯水槽の塗装方法

塗料の選定/塗装の種類と方法/塗装に必要な機器/貯水槽塗装の手順と注意/塗装作業の安全対策/塗装後の消毒及び水質検査/留意点

60分

貯水槽の消毒方法(貯湯槽含む)

飲料水と人の健康/病原性微生物と健康影響/化学物質と健康影響/人体と水/

飲料水の衛生と管理/消毒の意義と定義/消毒方法/消毒時における留意点/消毒剤の規格/水の消毒方法/消毒液の作り方/残留塩素の測定方法

60分

安全及び衛生

衛生的な貯水槽清掃の実施/作業中の事故防止/緊急時の処置/作業報告書の作成

60分

建築物の環境衛生行政

貯水槽清掃に関する関係法令/労働安全を基準とした関係法令/構造基準としての関係法令

60分

作業従事者の責任と任務

貯水槽清掃の目的/マナー

30分

給水設備と機器

貯水槽の構造/関連機器の名称と機能

60分

2年目以降カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

貯水槽の清掃方法

作業用機械器具と取扱い/作業計画及び作業の実際/給水設備の維持管理

※必要に応じて実技訓練を行う。

120分

貯水槽の塗装方法

塗料の選定/塗装の種類と方法/塗装に必要な機器/貯水槽塗装の手順と注意/塗装作業の安全対策/塗装後の消毒及び水質検査/留意点

60分

貯水槽の消毒方法と感染症対策

消毒の意義と定義/消毒方法/消毒時における留意点/消毒剤の規格/水の消毒方法/消毒液の作り方/残留塩素の測定方法/各感染症(レジオネラ症)

60分

安全及び衛生

衛生的な貯水槽清掃の実施/作業中の事故防止/緊急時の処置/作業報告書の作成/電気の取扱い

60分

上記科目は必修、他は以下のカリキュラムから選択する。

建築物の環境衛生行政

貯水槽清掃に関する関係法令/労働安全を基準とした関係法令/構造基準としての関係法令

60分

作業従事者の責任と任務

貯水槽清掃の目的/マナー

30分

給水設備と機器

貯水槽の構造/関連機器の名称と機能

60分

貯湯槽の清掃方法

給湯設備の概要/貯湯槽清掃の意義/温度の管理/清掃方法/水質管理

60分

別添4

排水管清掃作業従事者研修カリキュラム例

<カリキュラムの考え方>

1.7時間以上を確保する。

2.科目ごとの講義時間は、研修内容により適切な時間を設定する。

3.2年目以降のカリキュラムは、研修内容から取捨選択し、設定する。

1年目カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具の種類と使用方法

―点検診断・検査―

点検診断・検査の目的と用語の定義/清掃業務と点検診断・検査/点検診断の対象と項目/点検診断方法と評価基準/検査の項目・方法・評価基準

60分

機械器具の種類と使用方法

―清掃実務―

排水管洗浄の対象範囲と用語の定義/排水管洗浄方法/排水器具・器具排水管の洗浄方法/高圧洗浄の作業方法/高圧洗浄の原理/高圧洗浄装置/排水管の清掃

※必要に応じて実技訓練を行う。

120分

安全及び衛生

排水管清掃作業における労働安全及び関係法令/衛生管理及び関係法令/トラブル事例と対策

60分

建築物の環境衛生行政

排水設備衛生管理の意義と適用範囲/関係法令/排水設備の機能維持項目/排水設備の特性と清掃/排水管設備衛生管理業務の概要と清掃周期

60分

作業従事者の責任と任務

作業従事者の自覚/作業上の注意事項/作業マナー

60分

排水設備概論

排水設備設計・維持管理の基本事項/排水不良、管閉塞の原因と特性

60分

2年目以降カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具の種類と使用方法

―点検診断・検査―

排水管調査の方法と報告書の作成事例/内視鏡最新機器の現状及び使用方法

90分

機械器具の種類と使用方法

―清掃実務―

機械的洗浄方法―高圧洗浄方法、ワイヤ式、圧縮式、ロッド式の使用方法と注意事項/化学的洗浄方法―アルカリ性洗浄剤、酸性洗浄剤の使用方法と注意事項/ディスポーザ付マンションと一般マンションの清掃方法と注意事項

※必要に応じて実技訓練を行う。

150分

安全及び衛生

排水管清掃作業における労働安全及び関係法令/衛生管理及び関係法令/トラブル事例と対策

60分

上記科目は必修、他は以下のカリキュラムから選択する。

建築物の環境衛生行政

排水設備衛生管理の意義と適用範囲/関係法令/排水設備の機能維持項目/排水設備の特性と清掃/排水管設備衛生管理業務の概要と清掃周期

60分

作業従事者の責任と任務

作業従事者の自覚/作業上の注意事項/作業マナー

60分

排水設備概論

排水設備設計・維持管理の基本事項/排水不良、管閉塞の原因と特性

60分

排水槽及びグリース

阻集器の清掃方法概論

排水槽及びグリース阻集器の維持管理方法/廃棄物の適正処理/トラブル事例と対策

60分

業務管理一般論

機械的洗浄方法及び化学的洗浄方法における事前作業及び事後作業の重要性/標準作業仕様

60分

別添5

防除作業従事者研修カリキュラム例

<カリキュラムの考え方>

1.7時間以上を確保する。

2.科目ごとの講義時間は、研修内容により適切な時間を設定する。

3.2年目以降のカリキュラムは、研修内容から取捨選択し、設定する。

1年目カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具の種類と使用方法

調査用器具/安全器具/防除用機器

60分

薬剤(殺鼠剤・殺虫剤)の種類と使用方法

殺鼠剤とは/殺鼠剤に必要な条件/殺鼠剤の長所と欠点/殺鼠剤の成分/殺鼠剤の剤型/殺鼠剤の抵抗性/忌避剤/殺鼠剤の安全使用/事後処理/殺虫剤の意義と役割/法律上の位置付け/殺虫剤の名称/殺虫剤の毒性/殺虫剤の有効成分/殺虫剤の効力/殺虫剤の剤型/処理方法/殺虫剤使用上の注意/殺虫剤の効果が上がらない理由/殺虫剤の廃棄方法

120分

安全及び衛生

安全に対する心構え/薬剤事故防止/火災事故発生防止/作業事故発生防止/汚損・破損防止/交通事故防止

60分

建築物の環境衛生行政

建築物衛生法のあらまし/ねずみ昆虫等関係法規

60分

作業従事者の責任と任務

防除作業監督者と防除作業従事者/防除作業従事者の責任と実務/サービスマンとしての心得/日常的な業務実施の心得

60分

建築物構造や設備とネズミ・昆虫等

建築物と有害生物/建築物内部で生息する有害生物/建物外部からくる有害生物

60分

2年目以降カリキュラム

研修科目

研修内容

時間

機械器具の種類と使用方法

調査用器具/安全器具/防除用機器

60分

薬剤(殺鼠剤・殺虫剤)の種類と使用方法

殺鼠剤とは/殺鼠剤に必要な条件/殺鼠剤の長所と欠点/殺鼠剤の成分/殺鼠剤の剤型/殺鼠剤の抵抗性/忌避剤/殺鼠剤の安全使用/事後処理/殺虫剤の意義と役割/法律上の位置付け/殺虫剤の名称/殺虫剤の毒性/殺虫剤の有効成分/殺虫剤の効力/殺虫剤の剤型/処理方法/殺虫剤使用上の注意/殺虫剤の効果が上がらない理由/殺虫剤の廃棄方法

120分

安全及び衛生

安全に対する心構え/薬剤事故防止/火災事故発生防止/作業事故発生防止/汚損・破損防止/交通事故防止

60分

上記科目は必修、他は以下のカリキュラムから選択する。

建築物の環境衛生行政

建築物衛生法のあらまし/ねずみ昆虫等関係法規

60分

作業従事者の責任と任務

防除作業監督者と防除作業従事者/防除作業従事者の責任と実務/サービスマンとしての心得/日常的な業務実施の心得

60分

建築物構造や設備とネズミ・昆虫等

建築物と有害生物/建築物内部で生息する有害生物/建物外部からくる有害生物

60分

ネズミ害虫防除概論

ネズミ害虫防除の必要性/防除とはどのようなことをいうのでしょうか/IPM/PCOの役割/ネズミ害虫防除の方法/ネズミ害虫防除の進め方

60分

害虫ごとの生態と防除

ネズミ、ゴキブリ、蚊・ハエ・コバエ、ダニ、その他の害虫(食品、木材、畳・敷物から発生する害虫ほか)の種類と生態/各害虫の対策の進め方/各害虫の維持管理水準

120分