アクセシビリティ閲覧支援ツール

添付一覧

添付画像はありません

○「PMDAメディナビ」の利用の促進について(お願い)

(平成23年7月29日)

(薬食安発0729第1号)

(各都道府県衛生主管部(局)長あて厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知)

医薬品、医療機器等の安全対策につきましては、日頃より、ご尽力いただいているところです。

さて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下、「PMDA」)が実施している「医薬品医療機器情報配信サービス」(愛称:PMDAメディナビ)について、その普及と利用促進のため、平成22年11月より「医薬品・医療機器情報配信サービス活用のための意見交換会」を開催し、改善策の検討を進めてきたところであり、今般、別添のとおり、本意見交換会の議論とそれを踏まえた改善策等について取りまとめましたので、お知らせします。

PMDAメディナビは、医薬関係者及び製造販売業者の双方の利便性を考慮し、緊急安全性情報、回収情報、使用上の注意改訂指示通知等、医薬品、医療機器等の安全対策等に係る情報を電子メールにて迅速に提供しているサービスです。

つきましては、貴管下医療機関及び製造販売業者に対し、PMDAメディナビを積極的に活用し、医薬品・医療機器等の適正な使用を確保するための情報の収集に努められるよう周知方お願いします。また、医療機関において、医療に係る安全管理のための委員会の関係者、医療安全管理者、医薬品安全管理責任者、医療機器安全管理責任者等に対して周知されるようご配慮お願いします。

なお、PMDAメディナビの登録については、以下のURLからお願いします。

http://www.info.pmda.go.jp/info/idx-push.html

[別添]

医薬品・医療機器情報配信サービス活用のための意見交換会

まとめ

平成23年7月

厚生労働省医薬食品局安全対策課

1.背景

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下「PMDA」)は、平成17年より、医薬品医療機器情報配信サービス(以下「PMDAメディナビ」)を運用し、医薬品・医療機器の安全性等に関する情報を希望者にメール配信している。

PMDAメディナビは、信頼性の高い情報を迅速に提供できるものであるが、医療従事者への普及が進んでおらず、配信の登録者数は伸び悩んでおり、このサービスの持つ利点が医療の現場で十分活かされていない状況にある。

厚生労働省が平成21年度に「適正使用情報提供状況確認等事業」として実施した、医療機関における「使用上の注意」の改訂情報の入手方法に関する調査において、PMDAメディナビへの登録状況を調査したところ、登録しているとの回答は調査対象医療機関の約40%にとどまっていた。しかしながら、PMDAメディナビ登録者は登録していない者と比較して「使用上の注意」の改訂情報の入手時期が早く、PMDAメディナビの有用性が示されており、活用の推進が望まれる結果であった。また、平成22年4月に「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」がとりまとめた「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて」(最終提言)において、医療機関における安全対策に関する課題のひとつとして、「総合機構の情報配信サービス(プッシュメール)への登録を推進すべきである。」と指摘されている。

本意見交換会は、PMDAメディナビによる情報提供について、利用の促進を図るための改善策を明らかにして、さらに医療機関等のニーズを踏まえたものとし、PMDAメディナビの一層の登録推進を図ることを目的に開催されたものである。

2.PMDAメディナビの概要

PMDAメディナビは、医薬品・医療機器の安全性等に関する情報を電子メールによって希望者に配信するサービスである。配信を希望する場合にはPMDAの医薬品医療機器情報提供ホームページ(以下「PMDA情報提供ホームページ」)(http://www.info.pmda.go.jp/)で電子メールアドレス等を登録する必要がある。

PMDA情報提供ホームページに以下に示す安全性等に関する新たな情報が掲載された場合に登録者にメールが速やかに配信される。

○PMDAメディナビで配信される情報

緊急安全性情報

医薬品・医療機器等安全性情報

使用上の注意改訂指示通知(医薬品/医療機器)

医療機器自主点検通知

回収情報(クラスⅠ回収;医薬品/医療機器)

承認情報(医療用医薬品/医療機器)

PMDA医療安全情報

医薬品安全対策情報(DSU;Drug Safety Update)

その他重要な情報

3.意見交換会の経過

意見交換会は、厚生労働省において、以下のとおり開催された。

○ 第1回 平成22年11月16日

議事:

(1) プッシュメールサービスの現状について

(2) 意見交換

(3) 今後の進め方

○ 第2回 平成23年1月26日

議事:

(1) 前回ご意見への対応について

(2) 配信サービスの愛称について

(3) 診療所・薬局向けサービスのあり方について

(4) 意見交換

意見交換会においては、PMDAメディナビのサービスの概要、具体的な登録手順、登録者や登録されているコンテンツの傾向等を紹介し、登録者数を増加させるためのサービスの改善方策について意見交換が行われた。

4.改善の指摘された点と対応

意見交換会で指摘された事項及びその対応は別紙1のとおりであった。

5.今後の課題

意見交換会での指摘を受け、上記4に記載のとおり、PMDAにおいて、PMDAメディナビのサービスの改善、周知に取り組んでいる。PMDAメディナビの登録件数は、平成22年10月31日現在30,457件であったものが、平成23年7月28日現在40,065件となったが、さらに登録の推進を進める必要がある。

今後、更に、PMDAメディナビの登録者を増加させていくためには、引き続き、①PMDAメディナビについて周知を図ること及び②サービスの利便性を向上させることが必要である。

①については、医療関係団体の多大なご協力により会員への周知をしていただいたところであるが、さらに媒体を広げつつ、周知活動を継続的に実施することが必要である。今後、PMDAにおいて、専門雑誌等への広告掲載、PMDA情報提供ホームページの改善による情報提供、講習会等の機会を捉えたリーフレットの配布等を継続して実施し、更なるサービスの周知を図っていくこととする。

②については、医療現場での利便性を向上させるため、PMDAメディナビの付加機能として、平成23年6月20日より、次のような機能を持った「マイ医薬品集作成サービス」の提供を開始した。

<マイ医薬品集作成サービス>

利用者が必要な医薬品を登録することで、登録医薬品の添付文書、インタビューフォーム、患者向け医薬品ガイド等へのリンクを一覧表の形で保存、管理でき、さらに、登録されている医薬品について、緊急安全性情報等の安全性に関する情報が発出された場合には、注意表示がされるなどの機能を持った、利用者自身がカスタマイズできる医薬品集をWeb上に作成できるサービス

さらに、サービスの利便性向上に関連しては、登録時のパスワードを不要とするなど登録方法を更に簡略なものとしていくほか、

・診療所及び薬局での利用に配慮して、携帯端末での情報参照を容易にするなどPC以外の情報端末等を含めた利用の利便性向上を検討すること

・薬効群ごとの情報配信をするなど、利用者のニーズに対応した情報配信内容、配信方法を検討すること

・利用者のニーズに対応した配信コンテンツ(例:クラスⅡ、Ⅲの回収情報の追加など)の見直しを行うこと

・新たな情報配信項目を追加する場合の登録者への連絡方法を改善すること

についても、PMDAにおいて今後検討し、可能なものから実施していくこととしている。

また、今後の登録者数の増加及び配信情報の増加を考慮すると、メール配信能力の強化のために、PMDA内のシステムではタイムリーな対応が難しいことから、外部の専門メール配信サービスの活用を含めて検討し、サービスの向上を目指すこととしている。

別紙1 指摘及び改善項目

◆:第1回意見交換会を受け実施した項目

●:第2回意見交換会を受け実施した項目

○:継続的に対応検討中の項目

指摘事項

対応

(1) 登録方法に関する事項

 

・ 登録手続きを簡素化するべき

仮パスワードの発行など登録時の手続きが煩雑である。本パスワードの桁数が過剰(英大文字、英小文字、数字、記号の4種類のうち3種類以上の文字を用いて10~12桁)であり、登録を躊躇する原因となっている。配信情報に秘密のものはなく、セキュリティーを高くする理由が不明である

●登録時のパスワードを簡略化(2種類以上の文字で4~12桁)(平成23年2月18日より)

○更にパスワードを不要とする改修を引き続き予定(平成23年度中できるだけ早期に実施)

・ 配信希望項目の選択時に内容を参照できるようにすべき。

登録時に配信を希望する項目を選択できるが、実際にどのような情報がPMDAから送られるのかが項目名のみからは確認できない

●配信希望項目ごとに配信見本を表示し参照できるようにした

○新規登録画面で各項目(特に、メール配信種別)について、端的な表現とし、わかりやすい表示とする変更を予定している

・ 登録できる者が医薬品安全管理責任者のような特定の職にある者に限定されていないことを明示するべき

●医療従事者、医薬品・医療機器関連企業、行政、一般の方も含め、どなたでも登録できることを情報提供ホームページの登録ページ、リーフレット等においてより一層分かりやすく周知をした

(2) メールの内容に関する事項

 

・ 配信される情報の概要が、メールの中で一目でわかるようにし、短時間で情報の要否を判断できるようにするべき

◆メール内容を以下のとおりの一部変更した。(別図参照)

・メールタイトルの具体化

・配信情報の概要の記載

・回収状況の明記

・メール本文部分のデザインの変更

・ メールに記載されたリンク先URLは、情報が直接見られるものとすべき。

◆配信メールに記載するURLについては、これまで、各コンテンツのトップページや検索ページにリンクしていたが、該当情報が直接見ることができるものに変更した。

特に、承認情報については、審査報告書検索ページのURLを記載する代わりに、検索を行わずに直接情報が期間限定でみられるページを作成し、当該URLを記載するように変更した。

 

◆医療現場に役立つ情報という観点から、配信内容の充実にも随時取り組んでいくこととしている。最近では、東日本大震災の対応のため、厚生労働省から発出された医薬品、医療機器に関する特に重要な通知(9件)等についても発出後直ちに配信をしたなどの対応を行った。

(3) サービスの周知

 

・ 従来の通称「プッシュメール」では、サービスの内容がわからないので、サービス内容のわかりやすい名称にすべき。

◆わかりやすく親しみやすい愛称を公募し(平成22年10月~11月)、「PMDAメディナビ」との愛称を決定、公表(平成23年1月26日)

・ PMDAメディナビの医療関係者への更なる周知に努めるべき(情報提供ホームページの改善を含む)

本サービスの周知が十分ではなく、医療関係者などに知られていない

●意見交換会構成員の協力を得て、各医療関連団体の会員への周知を行った(関連団体ウェブサイトへのPMDAメディナビ登録ページのバナー掲載、会員に向けた登録依頼のメール配信、機関誌でのリーフレット折り込みによる会員へのご案内、団体の研修会や会合でのPMDAメディナビの紹介の場の提供等具体的協力状況は別表のとおり)

●PMDAメディナビのリーフレットをリニューアルし、どなたでも無料登録ができること、登録方法について見直し、配信メール例を掲載する等、改善を図った。

●専門誌への広告掲載開始。これまで、日本医事新報に広告を掲載した。

●日本看護協会の関連病院、宮城県医師会等のご協力を得て、リーフレットの配布も行っている

●医薬品・医療機器安全性情報、DSU等でも、PMDAメディナビの広報を行っている

(4) その他

 

・ 携帯電話やスマートフォンなどでの利用を検討するなど、受信側の通信環境に配慮すべき

・ 過去の履歴について、検索できるようにすべき。

・ 新たな項目が追加された場合に、配信の設定を変えないと配信されないので定期的にメンテナンスするような仕組みがほしい

・ 医薬品については薬効分類の表示がほしい

○添付ファイル付きメール配信の実施を検討中

○情報量の少ない情報端末に対応して、タイトル、リンク先の修正、概要の記載、デザインの変更等、視認性を高める検討中。

○その他、『配信内容の改善・充実』『広報活動の強化』『システム性能及び操作性の改善』の3方面から多角的に検討し、今後継続的に改善を進めることとする。

[様式ダウンロード]

構成員御所属団体での登録推進への御協力状況

(平成23年6月現在)

 

御協力を検討いただける事項

既に対応いただいた事項、検討状況等

日本医師会

○登録頁へのリンク(日本医師会及び都道府県医師会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○会員からの改善点などの意見聴取

○会員向け研修会などでの広報、チラシ配布

○登録頁へリンクするバナーの設置(2箇所)(2月)

○メールマガジン(白クマ通信)でのPMDAメディナビのお知らせと登録勧奨(2月)

○機関誌へのチラシ挟み込み(日医雑誌4月号)

○都道府県医師会へのご案内を配信(リンク用バナー集のページをご紹介)(3月)

日本病院会

○機関誌などへの広告掲載もしくは折込みを検討。

○会員向け研修会など(院長管理職管理職セミナーなど)での広報、チラシ配布

○役員会での説明を実施し、周知(2月)

○ホームページへの掲載し、周知、登録推進を行う予定

○セミナー、講習会において参加者にパンフレット等を配布し、周知予定

全日本病院協会

○登録頁へのリンク(全日本病院協会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○会員向け研修会などでの広報、チラシ配布

○登録ページへリンクするバナーの設置(3月)

○会員メーリングリストを活用した情報提供(3月)

○支部長会にてメディナビの紹介

○その他については協力いただく方向で、組織内会議で協議予定

日本医療法人協会

○登録頁へのリンク(日本医療法人協会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○登録ページへのリンクを協会HPにて掲載(2月)

○会員向けメールマガジン(日本医療法人協会メールニュース)での登録依頼メール配信(2月)

○その他については組織内で協議中

日本精神科病院協会

○会員専用ページへ登録頁へのリンク先通知(日本精神科病院協会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への折込み

○関連する研修会などでのチラシ配布

○登録ページへのリンクのHPへの掲載予定

○メールマガジンでの登録依頼メール配信は対応予定

○会報へのチラシの折り込みについて対応予定(8月)

○研修会等でのチラシの配布(7月医学会配布 他研修会で順次配布予定)

全国自治体病院協議会

○登録頁へのリンク(全国自治体病院協議会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○登録ページへのリンクを協議会HPにて掲載(2月)

○全病院への一斉メール配信により登録依頼メールを配信(2月)

○機関誌への掲載(4月号)

○研修会(薬剤部長部会研修会)での講演においてのPMDAメディナビの紹介(6月)

全国医学部長病院長会議

○会員80大学のうち未登録施設への登録依頼

○未登録施設への個別の登録依頼を実施

国立病院機構

○144病院での登録依頼

○薬剤部門のみならず他の職種への登録勧奨

○144病院の薬剤部門は全て登録済

日本歯科医師会

○登録頁へのリンク(日本歯科医師会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌へのチラシ挟み込み

○組織内会議で協議後(2月)協力の承諾

○登録ページのリンク掲載予定(7月)

○メールマガジンの掲載予定(7月)

○機関誌への挟み込み予定(7月)

日本薬剤師会

○登録頁へのリンク(日本薬剤師会及び都道府県薬剤師会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○日本薬剤師会HPへの登録頁へのリンク掲載

○FAXニュース、会員向けメールにてPMDAメディナビの周知と登録依頼済(1月)

○機関誌(日本薬剤師会雑誌)での広告掲載は従来より実施中

○説明資料のご活用

○ちらし16,000部を提供(5月)

日本病院薬剤師会

○登録頁へのリンク(日本病院薬剤師会及び都道府県病院薬剤師会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○日本病院薬剤師会HPへの登録頁へのリンク掲載(1月)

○会員向けメールでのPMDAメディナビの周知と登録勧奨(11月)

○機関誌への掲載(4月号)

○説明資料のご活用

○講演・研修会・理事会等でのPMDAメディナビの宣伝

日本看護協会

○登録頁へのリンク(日本看護協会及び都道府県看護協会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○日本看護協会公式HPおよび法人会員専用ネットでのPMDAメディナビの周知および登録依頼、リーフレットの掲載(3月)

○ちらし1,100部(3月)を提供

○研修会等での広報、チラシの配布(随時)

日本臨床工学技士会

○登録頁へのリンク(日本臨床工学技士会及び都道府県臨床工学技士会)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○関連する研修会などでの広報、チラシ配布

○登録頁へリンクするバナーの設置(2月)

○都道府県臨床工学技士会HPでのバナー掲載の呼びかけ(2月)

○メールマガジンでのPMDAメディナビのお知らせと登録勧奨(2月)

○機関誌へのチラシの折り込み(3月号)

全国老人保健施設協会

○登録頁へのリンク(全国老人保健施設協会及び都道府県支部)

○メールマガジンなどでの会員への登録勧奨

○機関誌への広告掲載もしくは折込み

○登録ページへリンクするバナーを協会HPにて掲載(2月)

○会員向けメールマガジンでのPMDAメディナビの周知と登録勧奨(3月)

○機関誌でのPMDAメディナビの周知については今後検討予定