添付一覧
複数回答(n=2,722)
資料:厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」
表5 離乳食でわからないこと
わからないこと |
人数(割合%) |
食べる適量がわからない |
2322(46.4) |
乳汁と離乳食のバランスがわからない |
816(16.3) |
食べさせてよいものがわからない |
781(15.6) |
離乳の進め方がわからない |
748(14.9) |
離乳食の作り方がわからない |
449(9.0) |
何時頃食べさせたらよいかわからない |
292(5.8) |
複数回答(n=5,223)
資料:平成17年度児童関連調査研究等事業報告書「授乳・離乳の新たなガイドライン策定のための枠組に関する研究」(主任研究者:堤ちはる)
3 ベビーフードの使用状況
ベビーフードの使用状況は、10年前に比べ、「よく使用した」と回答した者が13.8%から28.0%に増加する一方、「ほとんど使用しなかった」と回答した者が34.0%から24.2%に減少した。「よく使用した」、「時々使用した」をあわせると、昭和60年には48.2%だったが、平成7年には66.0%、平成17年には75.8%に増加した(図2)。
また、ベビーフードの生産量については、ここ10年間、レトルトを中心に、著しく増加している(図3)。
図2 ベビーフードの使用状況(年次推移)
図3 ベビーフードの生産状況(年次推移)
ベビーフードの使用状況別に「離乳食で困ったこと」をみると、ベビーフードを「よく使用した」と回答した者では、「作るのが苦痛・面倒」が33.6%、「食べものの種類が偏っている」が32.1%、「食べる量が少ない」が23.9%と、「ほとんど使用しなかった」者に比べ、高かった。一方、「困ったことが特にない」という回答は、「ほとんど使用しなかった」者では47.5%だったが、「よく使用した」者では30.5%、「時々使用しなかった」者では36.5%にとどまった(図4)。
図4 ベビーフードの使用状況別 離乳食で困ったこと
5 子どもの食事で困ったこと
1歳を超えた子どもの食事で困っていることでは、「遊び食い」が45.4%、「偏食する」が34.0%、「むら食い」が29.2%、「食べるのに時間がかかる」が24.5%、「よくかまない」が20.3%の順に多くみられた(図5)。
また、10年前に比べ、「偏食する」は24.9%から34.0%に、「よくかまない」は12.6%から20.3%に増加した。一方、「食事で困っていることはない」とする回答は、昭和60年には23.0%だったが、平成7年には18.6%、平成17年には13.1%に減少した。
図5 食事で困っていること
[2] 離乳の支援に関する基本的考え方
離乳とは、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程をいう。この間に乳児の摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達し、摂取する食品は量や種類が多くなり、献立や調理の形態も変化していく。また摂食行動は次第に自立へと向かっていく。
離乳については、乳児の食欲、摂食行動、成長・発達パタンあるいは地域の食文化、家庭の食習慣等を考慮した無理のない離乳の進め方、離乳食の内容や量を、個々にあわせて進めていくことが重要である。子どもにはそれぞれ個性があるので、画一的な進め方にならないよう留意しなければならない。
また、生活習慣病予防の観点から、この時期に健康的な食習慣の基礎を培うことも重要である注1)。
一方、多くの親にとっては、初めて離乳食を準備し、与え、子どもの反応をみながら進めることを体験する。子どもの個性によって一人一人離乳食の進め方への反応も異なることから、離乳を進める過程で数々の不安やトラブルを抱えることも予想される。授乳期に続き、離乳期も、母子・親子関係の関係づくりの上で重要な時期にある。そうした不安やトラブルに対し、適切な支援があれば、安心して適切な対応が実践でき、育児で大きな部分を占める食事を通しての子どもとの関わりにも自信がもてるようになってくる。
離乳の支援にあたっては、子どもの健康を維持し、成長・発達を促すよう支援するとともに、授乳の支援と同様、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とする。特に、子どもの成長や発達状況、日々の子どもの様子をみながら進めること、強制しないことに配慮する。また、生活リズムを身につけ、食べる楽しさを体験していくことができるよう、一人一人の子どもの「食べる力」を育むための支援注2)が推進されることをねらいとする。
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注1) 乳児期の栄養と肥満、生活習慣病との関わり:〈参考1〉45頁参照
注2) 楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~:〈資料3〉参照
[3] 離乳の支援のポイント
1 離乳の開始
離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与えた時をいう。その時期は生後5,6か月頃が適当である。
発達の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられる。
なお、離乳の開始前の乳児にとって、最適な栄養源は乳汁(母乳又は育児用ミルク)である。離乳の開始前に果汁を与えることについては、果汁の摂取によって、乳汁の摂取量が減少すること1)、たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量低下が危惧されること1),2)、また乳児期以降における果汁の過剰摂取傾向と低栄養や発育障害との関連3),4)が報告されており、栄養学的な意義は認められていない。また、咀しゃく機能の発達の観点からも、通常生後5~7か月頃にかけて哺乳反射が減弱・消失していく過程注3)でスプーンが口に入ることも受け入れられていく5,6)ので、スプーン等の使用は離乳の開始以降でよい。
2 離乳の進行
(1) 離乳の開始後ほぼ1か月間は、離乳食は1日1回与える。母乳または育児用ミルクは子どもの欲するままに与える。この時期は、離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れることが主目的である。
(2) 離乳を開始して1か月を過ぎた頃から、離乳食は1日2回にしていく。母乳または育児用ミルクは離乳食の後にそれぞれ与え、離乳食とは別に母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日に3回程度与える。生後7,8か月頃からは舌でつぶせる固さのものを与える。
(3) 生後9か月頃から、離乳食は1日3回にし、歯ぐきでつぶせる固さのものを与える。食欲に応じて、離乳食の量を増やし、離乳食の後に母乳または育児用ミルクを与える。離乳食とは別に、母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日2回程度与える。鉄の不足には十分配慮する。
3 離乳の完了
離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をいう。その時期は生後12か月から18か月頃である。なお、咀しゃく機能注3)は、奥歯が生えるにともない乳歯の生え揃う3歳ごろまでに獲得される。
(注) 食事は、1日3回となり、その他に1日1~2回の間食を目安とする。母乳または育児用ミルクは、一人一人の子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与える。なお、離乳の完了は、母乳または育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない。
4 離乳食の進め方の目安
(1) 食べ方の目安
食欲を育み、規則的な食事のリズムで生活リズムを整え、食べる楽しさを体験していくことを目標とする。
離乳の開始では、子どもの様子をみながら、1さじずつ始め、母乳やミルクは飲みたいだけ飲ませる。
離乳が進むにつれ、1日2回食、3回食へと食事のリズムをつけ、生活リズムを整えていくようにする。また、いろいろな食品の味や舌ざわりを楽しむ、家族と一緒の食卓を楽しむ、手づかみ食べ注4)で自分で食べることを楽しむといったように、食べる楽しさの体験を増やしていく。
(2) 食事の目安
ア 食品の種類と組合せ
与える食品は、離乳の進行に応じて、食品の種類を増やしていく。
① 離乳の開始では、アレルギー注5)の心配の少ないおかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には一さじずつ与え、乳児の様子をみながら量を増やしていく。慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚など、種類を増やしていく。
なお、はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため満1歳までは使わない。
② 離乳が進むにつれ、卵は卵黄(固ゆで)から全卵へ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へと進めていく。ヨーグルト、塩分や脂肪の少ないチーズも用いてよい。食べやすく調理した脂肪の少ない鶏肉、豆類、各種野菜、海藻と種類を増やしていく。脂肪の多い肉類は少し遅らせる。野菜類には緑黄色野菜も用いる。
③ 生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に使用する牛乳・乳製品のかわりに育児用ミルクを使用する等工夫する。フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではない。必要に応じて(離乳食が順調に進まず、鉄の不足のリスクが高い場合など)使用するのであれば、9か月以降とする。
このほか、離乳の進行に応じてベビーフードを適切に利用することができる注6)。
離乳食に慣れ、1日2回食に進む頃には、穀類、野菜・果物、たんぱく質性食品を組み合わせた食事とする。また、家族の食事から調味する前のものを取り分けたり、薄味のものを適宜取り入れたりして、食品の種類や調理方法が多様となるような食事内容とする注7,注8)。
イ 調理形態・調理方法
離乳の進行に応じて食べやすく調理したものを与える。子どもは細菌への抵抗力が弱いので、調理を行う際には衛生面に十分に配慮する。
① 米がゆは、乳児が口の中で押しつぶせるように十分に煮る。初めは「つぶしがゆ」とし、慣れてきたら粗つぶし、つぶさないままへと進め、軟飯へと移行する。
② 野菜類やたんぱく質性食品などは、初めはなめらかに調理し、次第に粗くしていく。
③ 調味について、離乳の開始頃では調味料は必要ない。離乳の進行に応じて、食塩、砂糖など調味料を使用する場合は、それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する。油脂類も少量の使用とする。
(3) 成長の目安
食事の量の評価は、成長の経過で評価する。具体的には、成長曲線のグラフに、体重や身長を記入して、成長曲線のカーブに沿っているかどうかを確認する。からだの大きさや発育には個人差があり、一人一人特有のパタンを描きながら大きくなっていく。身長や体重を記入して、その変化をみることによって、成長の経過を確認することができる。
体重増加がみられず成長曲線からはずれていく場合や、成長曲線から大きくはずれるような急速な体重増加がみられる場合は、医師に相談して、その後の変化を観察しながら適切に対応する。
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(文献)
1) Emmett P,North K,Noble S.Types of drinks consumed by infants at 4 and 8 months of age: a descriptive study.The ALSPAC Study Team.Public Health Nutr.2000;3(2):211-217.
2) Marshall TA,Gilmore JM,Broffitt B,Stumbo PJ,Levy SM.Diet quality in young children is influenced by beverage consumption.J Am Coll Nutr,2005;24(1):65-75.
3) Smith MM,Lifshitz F.Excess fruit juice consumption as a contributing factor in nonorganic failure to thrive.Pediatrics 1994;93:438-43.
4) Dennison BA,Rockwell HL,Baker SL.Excess fruit juice consumption by preschool-aged children is associated with short stature and obesity.Pediatrics 1997;99:15-22.
5) Arvedson JC,Brodsky L,:Pediatric Swallowing and Feeding-Assessment and Management-,Singular Thmson Learning,San Diego,California,1993
6) Morris SE,Klein MD:Pre-Feeding Skills-A Comprehensive Resource for Mealtime Development.2nd ed,Therpy Skill Builders,Tucson,Arizona,2000.
注3) 咀しゃく機能の発達の目安:〈参考2〉46頁参照
注4) 手づかみ食べについて:〈参考3〉47頁参照
注5) 食物アレルギーについて:〈参考4〉48頁参照
注6) ベビーフードの利用について:〈参考5〉54頁参照
注7) 1日の食事量の目安について:〈参考6〉56頁参照
注8) 発達段階に応じた子どもの食事への配慮について:58頁参照
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Ⅲ 関係資料
[資料1] 改定 離乳の基本
*「改定 離乳の基本」は、『「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について』(平成19年3月14日雇児母発第0314002号厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課長通知)をもって廃止。
(平成7年12月4日厚生省児童家庭局(当時)母子保健課長通知)
この離乳の基本は、離乳を進める際の「目安」を示したものである。これを参考にして、乳児の食欲、摂食行動、成長・発達パターンあるいは地域の食文化、家庭の食習慣等を考慮した無理のない具体的な離乳の進め方、離乳食の内容や量を、個々にあわせて作ることが望まれる。すなわち、子どもにはそれぞれ個性があるので、基準に合わせた画一的な離乳とならないよう留意しなければならない。また、乳児が嫌がるときには強制せず、楽しくおいしく食事ができるような環境、雰囲気づくりはきわめて重要である。なお、この時期はあまり肥満の心配はいらない。
1.離乳の基準
(1) 離乳の定義
離乳とは、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程をいう。この間に乳児の摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達し、摂取する食品は量や種類が多くなり、献立や調理の形態も変化していく。また摂食行動は次第に自立へと向かっていく。
(2) 離乳の開始
離乳の開始とは、初めてドロドロした食物を与えた時をいう。その時期はおよそ生後5か月になったころが適当である。
〈注〉①果汁やスープ、おもゆなど単に液状のものを与えても、離乳の開始とはいわない。②離乳の開始は児の摂食機能の発達等を考慮し、早くても4か月以降とすることが望ましい。③離乳の開始が遅れた場合も、発育が良好なら生後6か月中に開始することが望ましい。④発育が良好とは、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食物を見せると口を開ける、などの状態をいう。
(3) 離乳の進行
①離乳の開始後ほぼ1か月間は、離乳食は1日1回与える。離乳食のあとに母乳または育児用ミルクを児の好むまま与える。離乳食のあと以外にも母乳または育児用ミルクは児の欲するままに与えるが、その回数は5か月では通常4回程度、ただし母乳ではもう1~2回多くなることもある。この時期は離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れさせることが主な目的であり、離乳食から補給される栄養素量は少なくてよい。②離乳を開始して1か月が過ぎたころ(生後6か月ころ)から、離乳食は1日2回にしていく。また生後7か月ころからは舌でつぶせる固さのものを与える。母乳または育児用ミルクは離乳食の後に与える2回と、それとは別に3回程度与える。③生後9か月ころから、離乳食は1日3回にし、歯ぐきでつぶせる固さのものを与える。離乳食の量を増やし、離乳食の後の母乳又は育児用ミルクは次第に減量し中止していく。離乳食とは別に、鉄欠乏、腎への負担、たんぱく質過剰等を考慮しつつ、母乳または育児用ミルクを1日2回程度与える。
(4) 離乳の完了
離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をいう。その時期は通常生後13か月を中心とした12~15か月ころである。遅くとも18か月ころまでには完了する。
〈注〉食事は1日3回となり、その他に1日1~2回間食を用意する。母乳はこの間に自然にやめるようになる。1歳以降は牛乳またはミルクを1日300~400mlコップで与える。
2.離乳期の食物
(1) 食品の種類
与える食品は、離乳の段階を経て種類を増やしていく。①特に離乳の初期に、新しい食品を始める時には茶さじ一杯程度から与え、乳児の様子をみながら増やしていく。②離乳の開始のころは米、次いでパン、じゃがいもなどでんぷん質性食品を主にする。なお、調理法に気をつければ野菜、豆腐、白身魚、卵黄(固ゆでにした卵黄だけを用いる)、ヨーグルト、チーズなども用いてもよい。③離乳が進むにつれ、卵は卵黄から全卵へ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へと進めていく。離乳中期から食べやすく調理した脂肪の少ない鶏肉、豆類、各種野菜、海藻を用いることもできる。ただし、脂肪の多い肉類は少し遅らせる。④野菜には緑黄色野菜を加えることが望ましい。⑤離乳後期以降は、鉄が不足しやすいので赤身の魚や肉、レバー(鉄強化のベビーフード等を適宜用いてもよい)を多く使用する。また、調理用に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクを使用する等工夫する。
(2) 食品の調理形態・調理
与える食物は、離乳の進行に応じて食べやすく調理する。①米がゆは、乳児が口の中で押しつぶせるように十分に煮る。初めは「つぶしがゆ」とし、離乳食に慣れてきたら粗つぶし、つぶさないままへと進め、軟飯へ移行する。②たんぱく質性食品、野菜類などは、初めはなめらかに調理し、次第に粗くしていく。③離乳食は、煮た物が中心となる。それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する。
(3) 離乳食のバランス・献立
離乳が進むにつれ、質および量を考え、献立に変化をつける。①離乳を開始して1か月が過ぎた生後6か月ころから、穀類、たんぱく質性食品、野菜・果物の献立を用意する。②離乳中期・後期ころから家族の食事の中の薄味のものも適宜取り入れて、調理法および献立に変化をつけ、偏食にならないように心がける。
3.離乳食の与え方
〈付表〉離乳食の進め方の目安
区分 |
離乳初期 |
離乳中期 |
離乳後期 |
離乳完了期 |
||
月齢(カ月) |
5~6 |
7~8 |
9~11 |
12~15 |
||
回数 |
離乳食(回) |
1→2 |
2 |
3 |
3 |
|
母乳・育児用ミルク(回) |
4→3 |
3 |
2 |
※ |
||
調理形態 |
ドロドロ状 |
舌でつぶせる固さ |
歯ぐきでつぶせる固さ |
歯ぐきで噛める固さ |
||
一回当たり量 |
Ⅰ |
穀類(g) |
つぶしがゆ 30→40 |
全がゆ 50→80 |
全がゆ(90→100)→軟飯80 |
軟飯90→ご飯80 |
Ⅱ |
卵(個) |
卵黄 2/3以下 |
卵黄→全卵 1→1/2 |
全卵 1/2 |
全卵 1/2→2/3 |
|
|
又は豆腐(g) |
25 |
40→50 |
50 |
50→55 |
|
|
|
又は乳製品(g) |
55 |
85→100 |
100 |
100→120 |
|
|
又は魚(g) |
5→10 |
13→15 |
15 |
15→18 |
|
|
又は肉(g) |
|
10→15 |
18 |
18→20 |
|
Ⅲ |
野菜・果物(g) |
15→20 |
25 |
30→40 |
40→50 |
|
調理用油脂類・砂糖(g) |
各0→1 |
各2→2.5 |
各3 |
各4 |
|
※牛乳やミルクを1日300~400ml
注:
1.付表に示す食品の量などは目安である。なお、表中の矢印は当該期間中の初めから終わりへの変化(例えば、離乳初期の離乳食1→2は5か月では1回、6か月では2回)を示す。
2.離乳の進行状況に応じた適切なベビーフードを利用することもできる。
3.離乳食開始時期を除き、離乳食には食品Ⅰ.Ⅱ(1回にいずれか1~2品).Ⅲを組み合わせる。なお、量は1回1食品を使用した場合の値であるので、例えばⅡで2食品使用の時は各食品の使用量は示してある量の1/2程度を目安とする。
4.野菜はなるべく緑黄色野菜を多くする。
5.乳製品は全脂無糖ヨーグルトを例として示した。
6.たんぱく質性食品は、卵、豆腐、乳製品、魚、肉等を1回に1~2品使用するが、離乳後期以降は、鉄を多く含む食品を加えたり、鉄強化のベビーフードを使用する、調理用乳製品の代わりに育児用ミルクを使用する等の工夫が望ましい。
7.離乳初期には固ゆでにした卵の卵黄を用いる。卵アレルギーとして医師の指示のあった場合には、卵以外のたんぱく質性食品を代替する。くわしくは医師と相談する。
8.豆腐の代わりに離乳中期から納豆、煮豆(つぶし)を用いることができる。
9.海藻類は適宜用いる。
10.油脂類は調理の副材料として、バター、マーガリン、植物油を適宜使用する。
11.塩、砂糖は多すぎないように気をつける。
12.はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため満1歳までは使わない。
13.そば、さば、いか、たこ、えび、かに、貝類等は離乳初期・中期には控える。
14.夏期には水分の補給に配慮する。また、果汁やスープ等を適宜与える。
[資料2] 妊産婦のための食生活指針(概要)
(平成18年2月公表)
(1) 「妊産婦のための食生活指針」作成の基本的考え方について
○対象は、妊産婦とするが、妊娠前からの食生活の重要性が再認識されることも視野に入れて検討に取り組む。
○指針については、妊産婦の方々にとって具体的でわかりやすい内容とする一方で、保健医療従事者等の指導者が活用する際の参考となるよう、科学的根拠に基づき解説を加える。
○指針の骨格となる健康づくりのために望ましい食事については、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」及び「食事バランスガイド」*を基本とし、「妊産婦のための食事バランスガイド」の提示に向けて検討を行う。
*健康な成人が摂取すべきエネルギーや栄養素量に基づき、食事の望ましい組合せや量をわかりやすくイラストで示したものであり、平成17年に厚生労働省及び農林水産省で決定。
○妊娠期における望ましい体重増加量については、各種調査研究結果から、非妊娠時の体格及び妊娠中の体重増加量と、出生児の体重及び妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、帝王切開、分娩時大量出血などの状況との関連を分析し、検討を行うとともに、別途解説を加える。
(2) 「妊産婦のための食生活指針」の内容について
○指針については、妊産婦が注意すべき食生活上の課題を明らかにした上で、妊産婦に必要とされる食事内容とともに、妊産婦の生活全般、からだや心の健康にも配慮し、9項目から構成(表1参照)。
○健康づくりのために望ましい食事については、なにをどれだけ食べたらよいかをわかりやすくイラストで示した「食事バランスガイド」に、妊娠期・授乳期に付加すべき(留意すべき)事項を加えた「妊産婦のための食事バランスガイド」を作成(図1参照)。
○妊娠期における望ましい体重増加量については、「妊娠期の至適体重増加チャート」として、非妊娠時の体格区分別に「妊娠全期間を通しての推奨体重増加量」及び「妊娠中期から末期における1週間あたりの推奨体重増加量」を作成(表3,4参照)。
(3) 「妊産婦のための食生活指針」の普及啓発について
○保健医療従事者等の指導者向けに、解説を加えた報告書を作成するとともに、妊産婦の方々向けに、リーフレットを作成。
○これらについては、地方公共団体及び関係団体に送付するとともに、厚生労働省及び「健やか親子21」等のホームページにおいて情報提供を行う。
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表3 体格区分別 妊娠全期間を通しての推奨体重増加量
体格区分 |
推奨体重増加量 |
低体重(やせ):BMI18.5未満 |
9~12kg |
ふつう:BMI18.5以上25.0未満 |
7~12kg#1 |
肥満:BMI25.0以上 |
個別対応#2 |
・体格区分は非妊娠時の体格による。
・BMI(Body Mass Index):体重(kg)/身長(m)2
#1体格区分が「ふつう」の場合、BMIが「低体重(やせ)」に近い場合には推奨体重増加量の上限側に近い範囲を、「肥満」に近い場合には推奨体重増加量の下限側に低い範囲を推奨することが望ましい。
#2BMIが25.0をやや超える程度の場合は、おおよそ5kgを目安とし、著しく超える場合には、他のリスク等を考慮しながら、臨床的な状況を踏まえ、個別に対応していく。
表4 体格区分別 妊娠中期から末期における1週間あたりの推奨体重増加量
体格区分 |
1週間あたりの推奨体重増加量 |
低体重(やせ):BMI18.5未満 |
0.3~0.5kg/週 |
ふつう:BMI18.5以上25.0未満 |
0.3~0.5kg/週 |
肥満:BMI25.0以上 |
個別対応 |
・体格区分は非妊娠時の体格による。
・BMI(Body Mass Index):体重(kg)/身長(m)2
・妊娠初期については体重増加に関する利用可能なデータが乏しいことなどから、1週間あたりの推奨体重増加量の目安を示していないため、つわりなどの臨床的な状況を踏まえ、個別に対応していく。
[資料3] 楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~(概要)
雇用均等・児童家庭局長が学識経験者等に参集を求め、平成15年6月に開催した「食を通じた子どもの健全育成(―いわゆる「食育」の視点から―)のあり方に関する検討会」(雇用均等・児童家庭局)においては、次代を担う子どもが「食」を通して心身ともに健やかに育つための取組を一層充実させていくために、子どもの「食」に関する支援ガイドの作成に向けて、7回にわたり検討を重ね、平成16年2月に検討会報告書として、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」を取りまとめた。
〈内容〉
1) 食を通じた子どもの健全育成のねらい
現在をいきいきと生き、かつ生涯にわたって健康で質の高い生活を送る基本としての食を営む力を育てるとともに、それを支援する環境づくりを進めること。 |
2) 食を通じた子どもの健全育成の目標
3) 発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”
子どもは、発育・発達過程にあり、授乳期から毎日「食」に関わっている。「食を営む力」を育むために、授乳期から思春期まで、その発育・発達過程に関わる主な特徴(表1)に応じて、具体的にどのような“食べる力”を育んでいけばよいのかをとりまとめた(表2)。
4) “食べる力”を育むための環境づくり
子どもが成長していく過程で、子どもの食に関わる人々や関係機関・団体は数多く存在し、子どもの“食べる力”を育んでいくためには、保育所、学校、保健機関など関係機関による連携とともに、「食物」、「情報」へのそれぞれのアクセスに配慮した環境づくりの推進が必要である(図1)。
5) “食べる力”を育むための具体的支援方策(例)について
①子どもが生活あるいは学習を行う機関を中心にした支援方策
(例) 保育所、地域子育て支援センター、児童館・放課後児童クラブ,学校、児童養護施設、地域など
②具体的な“食べる力”を育むための支援方策
(例) 現代の子どもの健康課題である肥満や思春期やせ症の予防のために、「成長曲線」を活用し、成長の経過を確認していくことで早期発見を図るための方法の提案など
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[資料4] 食事摂取基準(概要)
1 食事摂取基準とは
食事摂取基準は、健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的とし、エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準を示すものである。
使用期間は、2005年4月(平成17年度)から2010年3月(平成21年度)までの5年間である。
2 設定指標について
食事摂取基準として、下記のとおり、エネルギーについては1種類、栄養素については5種類の指標が設定されている。
【エネルギー】 ● 推定エネルギー必要量 エネルギーの不足のリスク及び過剰のリスクの両者が最も小さくなる摂取量 【栄養素】 健康の維持・増進と欠乏症予防のために、「推定平均必要量」と「推奨量」の2つの値を設定した。しかし、この2指標を設定することができない栄養素については、「目安量」を設定した。また、生活習慣病の1次予防を専ら目的として食事摂取基準を設定する必要のある栄養素については、「目標量」を設定した。過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的として「上限量」を設定した。 ● 推定平均必要量 特定の集団を対象として測定された必要量から、性・年齢階級別に日本人の必要量の平均値を推定した。当該性・年齢階級に属する人々の50%が必要量を満たすと推定される1日の摂取量である。 ● 推奨量 ある性・年齢階級別に属する人々のほとんど(97~98%)が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量である。原則として「推定平均必要量+標準偏差の2倍(2SD)」とした。 ● 目安量 推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級別に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 ● 目標量 生活習慣病の一次予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量(または、その範囲)である。 ● 上限量 ある性・年齢階級別に属するほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量である。 |
3 策定栄養素等について
策定された栄養素等は、下記のとおりである。
エネルギー、たんぱく質、脂質(総脂質、飽和脂肪酸、n―6系脂肪酸、n―3系脂肪酸、コレステロール)、炭水化物、食物繊維、 水溶性ビタミン:ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC 脂溶性ビタミン:ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンK ミネラル:マグネシウム、カルシウム、リン 微量元素:クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、ヨウ素 電解質:ナトリウム、カリウム |
4 基本的な活用方法について
食事摂取基準の用途は、「摂取量を評価(アセスメント)するため」(表1)と、「栄養計画(プランニング:栄養指導計画、給食計画等を含む)を立案するため」(表2)の2つに大別される。
5 使用にあたっての留意点について
1) 食事摂取基準を適用する対象は、主に健康な個人、ならびに、健康人を中心として構成されている集団とする。ただし、何らかの軽度な疾患(例えば、高血圧、高脂血症、高血糖)を有していても日常生活を営み、当該疾患に特有の食事指導、食事療法、食事制限が適用されたり、推奨されたりしていない者を含むこととする。
2) 食事摂取基準として用いられている単位は「1日当たり」であるが、これは習慣的な摂取量を1日当たりに換算したものである。
3) 栄養指導、給食計画等に活用する際、基本的には、エネルギー、脂質、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、鉄、ナトリウム(食塩)、食物繊維について考慮するのが望ましい。
4) 推奨量、目安量、目標量については、日常の食生活において、通常の食品によってバランスのとれた食事をとることにより満たすことが基本である。
5) 上限量については、通常の食品による食事で一時的にこの量を超えたからといって健康障害がもたらされるものではない。
授乳期・離乳期に該当する食事摂取基準 (一部抜粋)
〈エネルギー(kcal/日)〉
|
男 |
女 |
0~5か月 母乳栄養児 |
600 |
550 |
人工乳栄養児 |
650 |
600 |
6~11か月 |
700 |
650 |
1歳 |
1,050 |
950 |
〈たんぱく質(g/日)〉
|
男 |
女 |
||||
|
推定平均必要量 |
推奨量 |
目安量 |
推定平均必要量 |
推奨量 |
目安量 |
0~5か月 母乳栄養児 |
― |
― |
10 |
― |
― |
10 |
人工乳栄養児 |
― |
― |
15 |
― |
― |
15 |
6~11か月 母乳栄養児 |
― |
― |
15 |
― |
― |
15 |
人工乳栄養児 |
― |
― |
20 |
― |
― |
20 |
1歳 |
15 |
20 |
― |
15 |
20 |
― |
