添付一覧
○食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について
(平成18年4月18日)
(食安発第0418007号)
(各都道府県知事・保健所設置市長・特別区長あて厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知)
食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件(平成18年厚生労働省告示第333号)が本日公布され、その内容については、本日付け食安発第0418004号当職通知をもって通知したところである。
今般、これに関連して、「食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法」について、
① 農薬カズサホス及びピリダリルに係る試験法について別添のとおり改正するとともに、
② 食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件(平成17年厚生労働省告示第499号)を踏まえ、アニロホス、イサゾホス、イプロベンホス、エチオン、クロルピリホスメチル、シアノホス、ジスルホトン、スルプロホス、テトラクロルビンホス、トリブホス、ピペロホス、ピラゾホス、ピリダフェンチオン、フェナミホス、プロパホス、プロフェノホス、ブロモホス、ベンスリド、ホスファミドン、ホスメット、ホレート、メカルバム、メタクリホス、メチダチオン及びメビンホスに係る試験法について別添のとおり追加したので関係者への周知方よろしくお願いする。
なお、上記試験法を実施するに際しては、「食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について」(平成17年1月24日付け食安発第0124001号当職通知)別添の第1章総則部分を参考とされたい。
[別添]
食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法
厚生労働省医薬食品局食品安全部
平成18年4月
食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法
食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の第1食品の部A食品一般の成分規格の6の(1)の表の第1欄、7の(1)の表の第1欄及び9の(1)の表の第1欄に掲げる農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質(その物質が化学的に変化して生成した物質を含む。)の試験法(同表第3欄に「不検出」と定めているものに係るものを除く。)について、次のとおり定める。
第1章 総則
第2章 一斉試験法
第3章 個別試験法
※ 「食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について」(平成17年1月24日付け食安発第0124001号厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知)別添
目次
第1章 総則
第2章 一斉試験法
・GC/MSによる農薬等の一斉試験法(農産物)
・LC/MSによる農薬等の一斉試験法Ⅰ(農産物)
・LC/MSによる農薬等の一斉試験法Ⅱ(農産物)
・GC/MSによる農薬等の一斉試験法(畜水産物)
・HPLCによる動物用医薬品等の一斉試験法Ⅰ(畜水産物)
・HPLCによる動物用医薬品等の一斉試験法Ⅱ(畜水産物)
第3章 個別試験法
・ BHC、γ―BHC、DDT、アルドリン、エタルフルラリン、エトリジアゾール、キントゼン、クロルデン、ジコホール、ディルドリン、テクナゼン、テトラジホン、テフルトリン、トリフルラリン、ハルフェンプロックス、フェンプロパトリン、ヘキサクロロベンゼン、ヘプタクロール、ベンフルラリン及びメトキシクロール試験法
・ 2,4―D、2,4―DB及びクロプロップ試験法
・ DCIP試験法
・ DBEDC試験法
・ EPN、アニロホス、イサゾホス、イプロベンホス、エチオン、エディフェンホス、エトプロホス、エトリムホス、カズサホス、キナルホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、シアノホス、ジスルホトン、ジメチルビンホス、ジメトエート、スルプロホス、ダイアジノン、チオメトン、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリブホス、トルクロホスメチル、パラチオン、パラチオンメチル、ピペロホス、ピラクロホス、ピラゾホス、ピリダフェンチオン、ピリミホスメチル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェントエート、ブタミホス、プロチオホス、プロパホス、プロフェノホス、ブロモホス、ベンスリド、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスファミドン、ホスメット、ホレート、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メチダチオン及びメビンホス試験法
・ EPTC試験法
・ MCPA及びジカンバ試験法
・ アクリナトリン、シハロトリン、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、ビフェントリン、ピレトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート及びペルメトリン試験法
・ アシベンゾラルSメチル試験法
・ アジムスルフロン、ハロスルフロンメチル及びフラザスルフロン試験法
・ アシュラム試験法
・ アセキノシル試験法
・ アセタミプリド試験法
・ アセフェート、オメトエート及びメタミドホス試験法
・ アゾキシストロビン試験法
・ アニラジン試験法
・ アミトラズ試験法
・ アラクロール、イソプロカルブ、クレソキシムメチル、ジエトフェンカルブ、テニルクロール、テブフェンピラド、パクロブトラゾール、ビテルタノール、ピリプロキシフェン、ピリミノバックメチル、フェナリモル、ブタクロール、フルトラニル、プレチラクロール、メトラクロール、メフェナセット、メプロニル及びレナシル試験法
・ アラニカルブ試験法
・ アルジカルブ、エチオフェンカルブ、オキサミル、カルバリル、ピリミカーブ、フェノブカルブ及びベンダイオカルブ試験法
・ イオドスルフロンメチル、エタメツルフロンメチル、エトキシスルフロン、シノスルフロン、スルホスルフロン、トリアスルフロン、ニコスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、プリミスルフロンメチル、プロスルフロン及びリムスルフロン試験法
・ イソフェンホス試験法
・ イソメタミジウム試験法
・ イナベンフィド試験法
・ イプロジオン試験法
・ イベルメクチン、エプリノメクチン及びモキシデクチン試験法
・ イマザモックスアンモニウム塩試験法
・ イマザリル試験法
・ イマゾスルフロン及びベンスルフロンメチル試験法
・ イミノクタジン試験法
・ イミベンコナゾール試験法
・ インダノファン試験法
・ ウニコナゾールP試験法
・ エスプロカルブ、クロルプロファム、チオベンカルブ、ピリブチカルブ及びペンディメタリン試験法
・ エチクロゼート試験法
・ エチプロール試験法
・ エトキサゾール試験法
・ エトキシキン試験法
・ エトフェンプロックス試験法
・ エトベンザニド試験法
・ エマメクチン安息香酸塩試験法
・ オキサジクロメホン及びフェノキサニル試験法
・ オキシテトラサイクリン、クロルテトラサイクリン及びテトラサイクリン試験法
・ オキソリニック酸試験法
・ オクスフェンダゾール、フェバンテル及びフェンベンダゾール試験法
・ カフェンストロール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シメトリン、チフルザミド、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール、フルジオキソニル、プロピコナゾール、ヘキサコナゾール及びペンコナゾール試験法
・ カルタップ、ベンスルタップ及びチオシクラム試験法
・ カルプロパミド試験法
・ カルベンダジム、チオファネート、チオファネートメチル及びベノミル試験法
・ カルボスルファン、カルボフラン、フラチオカルブ及びベンフラカルブ試験法
・ カンタキサンチン試験法
・ キザロホップエチル試験法
・ キノメチオネート試験法
・ キャプタン、クロルベンジレート、クロロタロニル及びホルペット試験法
・ キンクロラック試験法
・ クミルロン試験法
・ グリホサート試験法
・ グルホシネート試験法
・ クレトジム試験法
・ クロサンテル試験法
・ クロチアニジン試験法
・ クロフェンテジン試験法
・ クロリムロンエチル及びトリベヌロンメチル試験法
・ クロルスルフロン及びメトスルフロンメチル試験法
・ クロルフェナピル及びビフェノックス試験法
・ クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、テブフェノジド、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン及びルフェヌロン試験法
・ クロルメコート試験法
・ ゲンタマイシン試験法
・ サラフロキサシン及びダノフロキサシン試験法
・ 酸化フェンブタスズ試験法
・ シアゾファミド試験法
・ シアナジン試験法
・ ジアフェンチウロン試験法
・ シアン化水素試験法
・ ジクラズリル及びナイカルバジン試験法
・ シクロキシジム試験法
・ ジクロシメット試験法
・ シクロスルファムロン試験法
・ ジクロフルアニド試験法
・ ジクロメジン試験法
・ ジクロルボス及びトリクロルホン試験法
・ ジノカップ試験法
・ シハロホップブチル及びジメテナミド試験法
・ ジヒドロストレプトマイシン、ストレプトマイシン、スペクチノマイシン及びネオマイシン試験法
・ ジフェンゾコート試験法
・ ジフルフェニカン試験法
・ シプロジニル試験法
・ ジメチピン試験法
・ ジメトモルフ試験法
・ シモキサニル試験法
・ 臭素試験法
・ シラフルオフェン試験法
・ シロマジン試験法(農産物)
・ シロマジン試験法(畜産物)
・ シンメチリン試験法
・ スピノサド試験法
・ スピラマイシン試験法
・ スルファジミジン試験法
・ セトキシジム試験法
・ セフチオフル試験法
・ ゼラノール試験法
・ ダイムロン試験法
・ ダゾメット、メタム及びメチルイソチオシアネート試験法
・ ターバシル試験法
・ チアベンダゾール及び5―プロピルスルホニル―1H―ベンズイミダゾール―2―アミン試験法
・ チオジカルブ及びメソミル試験法
・ チルミコシン試験法
・ テクロフタラム試験法
・ デスメディファム試験法
・ テプラロキシジム試験法
・ テレフタル酸銅試験法
・ トリクラベンダゾール試験法
・ トリクラミド試験法
・ トリシクラゾール試験法
・ トリネキサパックエチル試験法
・ トリフルミゾール試験法
・ トルフェンピラド試験法
・ 鉛試験法
・ ニテンピラム試験法
・ ノバルロン試験法
・ バミドチオン試験法
・ ビオレスメトリン試験法
・ ピクロラム試験法
・ ビスピリバックナトリウム塩試験法
・ ヒ素試験法
・ ビフェナゼート試験法
・ ヒメキサゾール試験法
・ ピメトロジン試験法
・ ピラゾキシフェン試験法
・ ピラフルフェンエチル試験法
・ ピリダベン試験法
・ ピリダリル試験法
・ ピリデート試験法
・ ピリフェノックス試験法
・ ピリミジフェン試験法
・ ピリメタニル試験法
・ ピルリマイシン試験法
・ ファモキサドン試験法
・ フィプロニル試験法
・ フェノキサプロップエチル試験法
・ フェンアミドン試験法
・ フェントラザミド試験法
・ フェンピロキシメート試験法
・ フェンヘキサミド試験法
・ フェンチン試験法
・ ブチレート試験法
・ フラメトピル試験法
・ フルアジナム試験法
・ フルアジホップ試験法
・ フルオルイミド試験法
・ フルシラゾール試験法
・ フルスルファミド試験法
・ フルベンダゾール試験法
・ フルミオキサジン試験法
・ プロクロラズ試験法
・ プロシミドン試験法
・ プロパモカルブ試験法
・ プロヒドロジャスモン試験法
・ プロヘキサジオンカルシウム塩試験法
・ ヘキシチアゾクス試験法
・ ペンシクロン試験法
・ ベンジルペニシリン試験法
・ ベンゾビシクロン試験法
・ ペンタゾン試験法
・ ペントキサゾン試験法
・ ベンフレセート試験法
・ ボスカリド試験法(農産物)
・ ボスカリド試験法(畜産物)
・ ホセチル試験法
・ マレイン酸ヒドラジド試験法
・ ミクロブタニル試験法
・ メタベンズチアズロン試験法
・ メタミトロン試験法
・ メチオカルブ試験法
・ メトプレン試験法
・ メトリブジン試験法
・ メパニピリム試験法
・ モリネート試験法
・ レバミゾール試験法
(参考) 食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)に規定する試験法
・ 2,4,5―T試験法
・ アゾシクロチン及びシヘキサチン試験法
・ アミトロール試験法
・ アルドリン、エンドリン及びディルドリン試験法
・ カプタホール試験法
・ カルバドックス試験法
・ クマホス試験法
・ クレンブテロール試験法
・ クロラムフェニコール試験法
・ クロルプロマジン試験法
・ ジエチルスチルベストロール試験法
・ ジメトリダゾール、メトロニダゾール及びロニダゾール試験法
・ ダミノジッド試験法
・ デキサメタゾン試験法
・ トリアゾホス及びパラチオン試験法
・ α―トレンボロン及びβ―トレンボロン試験法
・ 二臭化エチレン試験法
・ ニトロフラン類試験法
・ プロファム試験法
第3章 個別試験法
(改訂:EPN、アニロホス、イサゾホス、イプロベンホス、エチオン、エディフェンホス、エトプロホス、エトリムホス、カズサホス、キナルホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、シアノホス、ジスルホトン、ジメチルビンホス、ジメトエート、スルプロホス、ダイアジノン、チオメトン、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリブホス、トルクロホスメチル、パラチオン、パラチオンメチル、ピペロホス、ピラクロホス、ピラゾホス、ピリダフェンチオン、ピリミホスメチル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェントエート、ブタミホス、プロチオホス、プロパホス、プロフェノホス、ブロモホス、ベンスリド、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスファミドン、ホスメット、ホレート、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メチダチオン及びメビンホス試験法、ピリダリル試験法)
EPN、アニロホス、イサゾホス、イプロベンホス、エチオン、エディフェンホス、エトプロホス、エトリムホス、カズサホス、キナルホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、シアノホス、ジスルホトン、ジメチルビンホス、ジメトエート、スルプロホス、ダイアジノン、チオメトン、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリブホス、トルクロホスメチル、パラチオン、パラチオンメチル、ピペロホス、ピラクロホス、ピラゾホス、ピリダフェンチオン、ピリミホスメチル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェントエート、ブタミホス、プロチオホス、プロパホス、プロフェノホス、ブロモホス、ベンスリド、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスファミドン、ホスメット、ホレート、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メチダチオン及びメビンホス試験法(農産物)
1.分析対象化合物
農薬等の成分である物質 |
分析対象化合物 |
EPN |
EPN |
アニロホス |
アニロホス |
イサゾホス |
イサゾホス |
イプロベンホス |
イプロベンホス |
エチオン |
エチオン |
エディフェンホス |
エディフェンホス |
エトプロホス |
エトプロホス |
エトリムホス |
エトリムホス |
カズサホス |
カズサホス |
キナルホス |
キナルホス |
クロルピリホス |
クロルピリホス |
クロルピリホスメチル |
クロルピリホスメチル |
クロルフェンビンホス |
クロルフェンビンホス(E体)、クロルフェンビンホス(Z体) |
シアノホス |
シアノホス |
ジスルホトン |
ジスルホトン、ジスルホトンスルホン |
ジメチルビンホス |
ジメチルビンホス(E体)、ジメチルビンホス(Z体) |
ジメトエート |
ジメトエート |
スルプロホス |
スルプロホス |
ダイアジノン |
ダイアジノン |
チオメトン |
チオメトン |
テトラクロルビンホス |
テトラクロルビンホス(Z体) |
テルブホス |
テルブホス |
トリアゾホス |
トリアゾホス |
トリブホス |
トリブホス |
トルクロホスメチル |
トルクロホスメチル |
パラチオン |
パラチオン |
パラチオンメチル |
パラチオンメチル |
ピペロホス |
ピペロホス |
ピラクロホス |
ピラクロホス |
ピラゾホス |
ピラゾホス |
ピリダフェンチオン |
ピリダフェンチオン |
ピリミホスメチル |
ピリミホスメチル |
フェナミホス |
フェナミホス |
フェニトロチオン |
フェニトロチオン |
フェンスルホチオン |
フェンスルホチオン |
フェンチオン |
フェンチオン |
フェントエート |
フェントエート |
ブタミホス |
ブタミホス |
プロチオホス |
プロチオホス |
プロパホス |
プロパホス |
プロフェノホス |
プロフェノホス |
ブロモホス |
ブロモホス |
ベンスリド |
ベンスリド |
ホキシム |
ホキシム |
ホサロン |
ホサロン |
ホスチアゼート |
ホスチアゼート |
ホスファミドン |
ホスファミドン(E体)、ホスファミドン(Z体) |
ホスメット |
ホスメット |
ホレート |
ホレート |
マラチオン |
マラチオン |
メカルバム |
メカルバム |
メタクリホス |
メタクリホス |
メチダチオン |
メチダチオン |
メビンホス |
メビンホス(E体)、メビンホス(Z体) |
2.装置
アルカリ熱イオン化検出器、炎光光度型検出器(リン用干渉フィルター、波長526nm)又は高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフ及びガスクロマトグラフ・質量分析計を用いる。
3.試薬、試液
次に示すもの以外は、総則の2に示すものを用いる。
EPN標準品 本品はEPN98%以上を含む。
融点 本品の融点は36℃である。
アニロホス標準品 本品はアニロホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は50~53℃である。
イサゾホス標準品 本品はイサゾホス98%以上を含む。
イプロベンホス標準品 本品はイプロベンホス98%以上を含む。
エチオン標準品 本品はエチオン98%以上を含む。
融点 本品の融点は-15~-12℃である。
エディフェンホス標準品 本品はエディフェンホス97%以上を含む。
沸点 本品の沸点は154℃(減圧・0.0013kPa)である。
エトプロホス標準品 本品はエトプロホス98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は86~89℃(減圧・0.027kPa)である。
エトリムホス標準品 本品はエトリムホス98%以上を含む。
カズサホス標準品 本品はカズサホス95%以上を含む。
沸点 本品の沸点は112~114℃(減圧・0.11kPa)である。
キナルホス標準品 本品はキナルホス96%以上を含む。
融点 本品の融点は31~32℃である。
クロルピリホス標準品 本品はクロルピリホス99%以上を含む。
融点 本品の融点は41~43℃である。
クロルピリホスメチル標準品 本品はクロルピリホスメチル98%以上を含む。
融点 本品の融点は45~47℃である。
クロルフェンビンホス(E体)標準品 本品はクロルフェンビンホス(E体)97%以上を含む。
沸点 本品の沸点は168~170℃(減圧・0.067kPa)である。
クロルフェンビンホス(Z体)標準品 本品はクロルフェンビンホス(Z体)97%以上を含む。
沸点 本品の沸点は132~134℃(減圧・0.0040kPa)である。
シアノホス標準品 本品はシアノホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は14~15℃である。
ジスルホトン標準品 本品はジスルホトン98%以上を含む。
融点 本品の融点は-25℃以下である。
ジスルホトンスルホン標準品 本品はジスルホトンスルホン98%以上を含む。
ジメチルビンホス(E体)標準品 本品はジメチルビンホス(E体)95%以上を含む。
ジメチルビンホス(Z体)標準品 本品はジメチルビンホス(Z体)99%以上を含む。
融点 本品の融点は69~70℃である。
ジメトエート標準品 本品はジメトエート97%以上を含む。
融点 本品の融点は49~51℃である。
スルプロホス標準品 本品はスルプロホス98%以上を含む。
ダイアジノン標準品 本品はダイアジノン98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は83~84℃(減圧・0.00027kPa)である。
チオメトン標準品 本品はチオメトン92%以上を含む。
沸点 本品の沸点は100℃(減圧・0.013kPa)である。
テトラクロルビンホス標準品 本品はテトラクロルビンホス(Z体)98%以上を含む。
融点 本品の融点は94~97℃である。
テルブホス標準品 本品はテルブホス97%以上を含む。
沸点 本品の沸点は64℃(減圧・0.0013kPa)である。
トリアゾホス標準品 本品はトリアゾホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は0~5℃である。
トリブホス標準品 本品はトリブホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は-25℃以下である。
トルクロホスメチル標準品 本品はトルクロホスメチル99%以上を含む。
融点 本品の融点は78~80℃である。
パラチオン標準品 本品はパラチオン97%以上を含む。
沸点 本品の沸点は375℃である。
パラチオンメチル標準品 本品はパラチオンメチル98%以上を含む。
融点 本品の融点は35~36℃である。
ピペロホス標準品 本品はピペロホス98%以上を含む。
ピラクロホス標準品 本品はピラクロホス99%以上を含む。
沸点 本品の沸点は164℃(減圧・0.0013kPa)である。
ピラゾホス標準品 本品はピラゾホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は51~52℃である。
ピリダフェンチオン標準品 本品はピリダフェンチオン98%以上を含む。
融点 本品の融点は54~56℃である。
ピリミホスメチル標準品 本品はピリミホスメチル98%以上を含む。
フェナミホス標準品 本品はフェナミホス98%以上を含む。
融点 本品の融点は49℃である。
フェニトロチオン標準品 本品はフェニトロチオン98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は140~141℃(減圧・0.013kPa)である。
フェンスルホチオン標準品 本品はフェンスルホチオン98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は138~141℃(減圧・0.0013kPa)である。
フェンチオン標準品 本品はフェンチオン98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は87℃(減圧・0.0013kPa)である。
フェントエート標準品 本品はフェントエート98%以上を含む。
分解点 本品の分解点は202~204℃である。
ブタミホス標準品 本品はブタミホス98%以上含む。
プロチオホス標準品 本品はプロチオホス98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は125~128℃(減圧・1.7kPa)である。
プロパホス標準品 本品はプロパホス98%以上を含む。
プロフェノホス標準品 本品はプロフェノホス99%以上を含む。
ブロモホス標準品 本品はブロモホス98%以上を含む。
ベンスリド標準品 本品はベンスリド98%以上を含む。
融点 本品の融点は34℃である。
ホキシム標準品 本品はホキシム98%以上を含む。
ホサロン標準品 本品はホサロン98%以上を含む。
融点 本品の融点は46~48℃である。
ホスチアゼード標準品 本品はホスチアゼート(R,S体)98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は198℃(減圧・0.067kPa)である。
ホスファミドン標準品 本品はホスファミドン98%以上を含み、E体及びZ体の混合物である。
ホスメット標準品 本品はホスメット98%以上を含む。
融点 本品の融点は70~73℃である。
ホレート標準品 本品はホレート98%以上を含む。
融点 本品の融点は-15℃以下である。
マラチオン標準品 本品はマラチオン98%以上を含む。
沸点 本品の沸点は156~157℃(減圧・0.093kPa)である。
メカルバム標準品 本品はメカルバム98%以上を含む。
メタクリホス標準品 本品はメタクリホス98%以上を含む。
メチダチオン標準品 本品はメチダチオン98%以上を含む。
融点 本品の融点は39~40℃である。
メビンホス標準品 本品はメビンホス98%以上を含み、E体及びZ体の混合物である。
4.試験溶液の調製
1) 抽出
① 穀類、豆類及び種実類の場合
検体を420μmの標準網ふるいを通るように粉砕した後、その10.0gを量り採り、水20mLを加え、2時間放置する。
これにアセトン100mLを加え、3分間細砕した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いてすり合わせ減圧濃縮器中に吸引ろ過する。ろ紙上の残留物を採り、アセトン50mLを加え、3分間細砕した後、上記と同様に操作して、ろ液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下でアセトンを除去する。
これをあらかじめ飽和塩化ナトリウム溶液100mLを入れた300mLの分液漏斗に移す。酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液100mLを用いて上記の減圧濃縮器のナス型フラスコを洗い、洗液を上記の分液漏斗に合わせる。振とう機を用いて5分間激しく振り混ぜた後、静置し、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を300mLの三角フラスコに移す。水層に酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液50mLを加え、上記と同様に操作して、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を上記の三角フラスコに合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過し、n―ヘキサン20mLを用いて三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う操作を2回繰り返す。両洗液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下で酢酸エチル及びn―ヘキサンを除去する。
この残留物にn―ヘキサン30mLを加え、100mLの分液漏斗に移す。これにn―ヘキサン飽和アセトニトリル30mLを加え、振とう機を用いて5分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をすり合わせ減圧濃縮器中に移す。n―ヘキサン層にn―ヘキサン飽和アセトニトリル30mLを加え、上記と同様の操作を2回繰り返し、アセトニトリル層をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下でアセトニトリルを除去する。この残留物にアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液5mLを加えて溶かす。
② 果実、野菜、ハーブ、抹茶及びホップの場合
果実、野菜及びハーブの場合は、検体約1kgを精密に量り、必要に応じ適量の水を量つて加え、細切均一化した後、検体20.0gに相当する量を量り採る。
抹茶の場合は、検体5.00gを量り採り、水20mLを加えて2時間放置する。
ホップの場合は、検体を粉砕した後、その5.00gを量り採り、水20mLを加え、2時間放置する。
これにアセトン100mLを加え、3分間細砕した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いてすり合わせ減圧濃縮器中に吸引ろ過する。ろ紙上の残留物を採り、アセトン50mLを加え、3分間細砕した後、上記と同様に操作して、ろ液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下でアセトンを除去する。
これをあらかじめ飽和塩化ナトリウム溶液100mLを入れた300mLの分液漏斗に移す。酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液100mLを用いて上記の減圧濃縮器のナス型フラスコを洗い、洗液を上記の分液漏斗に合わせる。振とう機を用いて5分間激しく振り混ぜた後、静置し、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を300mLの三角フラスコに移す。水層に酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液50mLを加え、上記と同様に操作して、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を上記の三角フラスコに合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過する。次いでn―ヘキサン20mLを用いて三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う操作を2回繰り返す。両洗液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下で酢酸エチル及びn―ヘキサンを除去する。この残留物にアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液5mLを加えて溶かす。
③ 抹茶以外の茶(EPN、ダイアジノン、パラチオン及びフェニトロチオンについては、不発酵茶に限る。)の場合
検体9.00gを100℃の水540mLに浸し、室温で5分間放置した後、ろ過し、冷後ろ液360mLを500mLの三角フラスコに移す。これに飽和酢酸鉛溶液5mLを加え、室温で1時間静置した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過し、ろ液を1,000mLの分液漏斗に移す。次いでアセトン50mLを用いて上記の三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う。洗液を上記の分液漏斗に合わせる。
これに塩化ナトリウム100g及び酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液100mLを加え、振とう機を用いて5分間激しく振り混ぜた後、静置し、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を300mLの三角フラスコに移す。水層に酢酸エチル及びn―ヘキサン(1:4)混液100mLを加え、上記と同様に操作して、酢酸エチル及びn―ヘキサンの層を上記の三角フラスコに合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら15分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過する。次いでn―ヘキサン20mLを用いて三角フラスコを洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗う操作を2回繰り返す。両洗液をその減圧濃縮器中に合わせ、40℃以下で酢酸エチル及びn―ヘキサンを除去する。この残留物にアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液5mLを加えて溶かす。
2) 精製
内径15mm,長さ300mmのクロマトグラフ管にカラムクロマトグラフィー用シリカゲル(粒径63~200μm)5gをアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液に懸濁させたもの、次いでその上に無水硫酸ナトリウム約5gを入れ、カラムの上端に少量のアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液が残る程度までアセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液を流出させる。このカラムに1)抽出で得られた溶液を注入した後、アセトン及びn―ヘキサン(1:1)混液100mLを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、40℃以下でアセトン及びn―ヘキサンを除去する。この残留物にアセトンを加えて溶かし、正確に5mLとして、これを試験溶液とする。
5.操作法
1) 定性試験
① ホキシムを除く各農薬の試験を行う場合
次の操作条件で試験を行う。試験結果はいずれの操作条件においても標準品と一致しなければならない。
操作条件1
カラム 内径0.53mm,長さ10~30mのケイ酸ガラス製の細管に、ガスクロマトグラフィー用メチルシリコンを1.5μmの厚さでコーティングしたもの。
カラム温度 80℃で1分間保持し、その後毎分8℃で昇温し、250℃に到達後5分間保持する。
試験溶液注入口温度 230℃
検出器 280℃で操作する。
ガス流量 キャリヤーガスとしてヘリウムを用いる。クロルピリホスが約14分で流出する流速に調整する。空気及び水素の流量を至適条件に調整する。
操作条件2
カラム 内径0.32mm,長さ10~30mのケイ酸ガラス製の細管に、ガスクロマトグラフィー用50%トリフルオロプロピル―メチルシリコンを0.25μmの厚さでコーティングしたもの。
カラム温度 70℃で1分間保持し、その後毎分25℃で昇温し、125℃に到達後は毎分10℃で昇温し、235℃に到達後12分間保持する。
試験溶液注入口温度 230℃
検出器 280℃で操作する。
ガス流量 キャリヤーガスとしてヘリウムを用いる。クロルピリホスが約12分で流出する流速に調整する。空気及び水素の流量を至適条件に調整する。
② ホキシムの試験を行う場合
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム 内径0.53mm、長さ10mのケイ酸ガラス製の細管に、ガスクロマトグラフィー用メチルシリコンを1.5μmの厚さでコーティングしたもの。
カラム温度 50℃で1分間保持し、その後毎分30℃で昇温し、150℃に到達後10分間保持する。次に毎分30℃で昇温し、250℃に到達後2分間保持する。