対中国輸出乳及び乳製品取扱要領

1　目的

本要領は、中国に輸出する乳及び乳製品(以下「対中国輸出乳製品」という。)については、平成22年1月1日より輸出国の衛生当局が発行した衛生証明書の添付が求められることから、衛生証明書発行の手続等を定めるものである。

2　対中国へ輸出可能な乳及び乳製品(別添1参照)

(1)　中国政府が定める食品関係規則に適合した乳及び乳製品であること。

(2)　口蹄疫発生国で生産された乳を使用する場合には、その乳は国際獣疫事務局(OIE)が規定するOIEコードに基づく方法により殺菌されていること。

3　衛生証明書の発行

(1)　申請

対中国輸出乳製品の製造者は、輸出の都度、別紙様式1及び2のⅠ、Ⅱ及びⅢの各事項を記入したものを添付して、輸出しようとする当該製品の製造施設を管轄する都道府県等衛生主管部(局)長あてに、原則として衛生証明書発行希望日の5日前(閉庁日を除く。)までに申請を行う。

(2)　審査

申請を受理した都道府県等は、次のとおり審査を行う。

ア　当該製品が食品衛生法(昭和22年法律第233号)第52条第1項に基づく都道府県知事等の営業の許可を受けた施設において製造されたものであること。

イ　必要に応じ、別紙様式1のⅤ　誓約事項②、③及び④を確認するため、申請者に対して関係書類の提出を求めたり、都道府県等の食品衛生監視員が当該製品の製造施設及び当該製品の調査を行うこと。

ウ　イについて、原則、関係書類の提出の取扱いは別添2のとおりである。

エ　申請書類等に不備がある場合には、必要に応じて理由書を付して申請者あて返却すること。

(3)　衛生証明書の記載

(2)の審査の結果、要件に適合すると判断された場合には、都道府県等衛生主管部(局)長は、次の事項を参考とし、申請者から提出された別紙様式2の衛生証明書にReference No.、地方政府名称(Name of Local Government)及び発行年月日(Date of issue)を追記し、公印を押した後に、原本を申請者に発行するとともに、その写しを保存する(1年間)。

ア　記載する用語については、英語記載とすること。

イ　「Reference No.」については、都道府県等において独自に管理を行うこと。

ウ　「地方政府名称」は、都道府県等の名称とすること。

4　施設等の監視

(1)　都道府県等は衛生証明書を発行した対中国輸出乳製品の製造施設のリストを管理する。

(2)　都道府県等の食品衛生監視員は、(1)の施設について、必要に応じて適正な製造等が行われているか検証するため、現場確認や記録確認等による調査を実施する。

(3)　中国からの違反連絡等により輸出製品の衛生状態が不良であることが推定又は確認された場合、必要に応じ、当該製品を製造した施設を管轄する都道府県等は、当該施設の調査を行う。

対中国輸出乳及び乳製品に係る食品関連規制等について

1　中国へ輸出する製品の規格・基準については、中国国家標準化管理委員会が規定する中国食品工業標準の乳製品標準に適合すること。詳細については、以下のウェブサイトで閲覧が可能である(中国語)。

http://www.gb168.cn/foc/searches.do?onload=true　(平成21年12月1日現在)

2　輸出に当たって製造者及び輸出者は、製品の引受人・輸入者等を通じて、上記1の関連情報の確認を十分に行うこと。

3　国際獣疫事務局(OIE)が規定するOIEコードに基づく殺菌方法については、以下のウェブサイトで閲覧が可能である。

http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.5.htm　(平成21年12月1日現在)

衛生証明書発行手続に係る関係書類の提出について