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○薬事法施行令第三条第三号の規定に基づき厚生労働大臣の指定する医薬品の有効成分の一部改正及び薬局製剤指針の一部改正について

(平成21年1月27日)

(薬食発第0127003号)

(各都道府県知事あて厚生労働省医薬食品局長通知)

薬局開設者が当該薬局における設備及び器具をもって製造し、当該薬局において直接消費者に販売し、又は授与する医薬品であって、昭和55年9月27日厚生省告示第169号(以下「告示」という。)に定める有効成分以外の有効成分を含有しないもの(以下「薬局製造販売医薬品」という。)に係る承認・許可に関する取扱いについては、昭和55年10月9日薬発第1337号薬務局長通知(以下「局長通知」という。)により示されているところですが、今般、告示の一部が別添のとおり改正すること等に伴い、局長通知別添の薬局製剤指針の一部を下記2のとおり改正することとしましたので、貴管下関係業者に対し指導方御配慮願います。

1.告示改正の概要

耳鼻科用薬の項の硝酸ナファゾリンを削除し、ナファゾリン塩酸塩を追加すること。

2.薬局製剤指針の一部改正等

(1) 局長通知別添の「薬局製剤指針」の一部を次のように改正すること。

医薬品各条の【4】鎮暈薬1―①の条の製造方法欄を次のように改める。

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。

ジフェニドール塩酸塩に替えて、ジフェニドール塩酸塩10%散を用いてもよい。

医薬品各条の【5】解熱鎮痛薬1―①の条を次のように改める。

【5】解熱鎮痛薬1―②

成分及び分量又は本質

有効成分

日本薬局方

アセトアミノフェン

0.9g

 

有効成分

ケイヒ末

0.3g

 

 

有効成分

ショウキョウ末

0.1g

 

 

有効成分

カンゾウ末

0.3g

 

 

賦形剤

デンプン、乳糖又はこれらの混合物

適量

 

 

 

全量

3.0g

 

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。

用法及び用量

1回量を次のとおりとし、1日3回を限度とする。なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は4時間以上おくこと。

大人(15才以上)1包1.0g、11才以上15才未満 大人の2/3

効能又は効果

○頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛

○悪寒・発熱時の解熱

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

別記のとおり。

備考

 

規格及び試験方法

本品は定量するとき、アセトアミノフェン(C8H9NO2:151.17)27~33%を含む。

性状 本品は淡褐色の粉末で、ケイヒのにおいがある。

確認試験

(1) 本品0.1gにメタノール5mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にアセトアミノフェン0.03gをそれぞれメタノール5mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル・ヘキサン混液(4:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得たスポットは、標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい。

(2) 本品3.0gにエーテル20mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を蒸発乾固する。残留物をエーテル2mLに溶かし、試料溶液とする。別にケイヒ末0.3gをとり、試料溶液と同様に操作し、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLを薄層クロマトグラフ法シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・クロロホルム・酢酸エチル混液(4:4:1)を展開溶媒とし約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに2,4―ジニトロフェニルヒドラジン試液を均一に噴霧するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た黄だいだい色のスポットと色調及びRf値が等しい。

(3) 本品6.0gにメタノール20mLを加えて振り混ぜた後、遠心分離する。上澄液を除き、残留物にエーテル30mLを加えて振り混ぜた後、遠心分離する。上澄液を蒸発乾固し、残留物をエーテル2mLに溶かし、試料溶液とする。別にショウキョウ末0.5gにエーテル5mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・アセトン混液(5:1)を展開溶媒とし約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにバニリン・硫酸溶液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た紫色の主スポットと色調及びRf値が等しい。

[注]バニリン・硫酸溶液:バニリン0.5gにメタノール25mL及び希硫酸25mLを加える。

(4) 本品1.0gにメタノール5mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にグリチルリチン酸5mgをメタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にn―ブタノール・水・氷酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒とし約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。

定量法 本品約0.05gを精密に量り、メタノール30mLを加えて10分間振り混ぜた後、内標準溶液5mLを正確に加え、更にメタノールを加えて50mLとし、ろ過する。初めのろ液10mLを除き、次のろ液を試料溶液とする。別に定量用アセトアミノフェン約0.015gを精密に量り、内標準溶液5mLを正確に加え、更にメタノールを加えて50mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い、内標準物質のピーク面積に対するアセトアミノフェンのピーク面積の比QT及びQSを求める。

アセトアミノフェン(C8H9NO2)の量(mg)=定量用アセトアミノフェンの量(mg)×(QT/QS)

内標準溶液 パラオキシ安息香酸のメタノール溶液(1→1000)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:275nm)

カラム:内径約4mm、長さ15~25cmのステンレス管に5~10μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃

移動相:薄めたリン酸(1→1000)・アセトニトリル混液(93:7)

流量:パラオキシ安息香酸の保持時間が約10分になるように調整する。

カラムの選定:標準溶液10μLにつき、上記の条件で操作するとき、アセトアミノフェン、パラオキシ安息香酸の順に溶出し、それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

医薬品各条の【6】解熱鎮痛薬2―②の条を次のように改める。

【6】解熱鎮痛薬2―③

成分及び分量又は本質

有効成分

日本薬局方

アセトアミノフェン

0.9g

 

有効成分

カンゾウ末

0.5g

 

 

有効成分

シャクヤク末

0.5g

 

 

賦形剤

デンプン、乳糖又はこれらの混合物

適量

 

 

 

全量

3.0g

 

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。

用法及び用量

1回量を次のとおりとし、1日2回を限度とする。なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は6時間以上おくこと。

大人(15才以上)1包1.5g、11才以上15才未満 大人の2/3

効能又は効果

○頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛

○悪寒・発熱時の解熱

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

別記のとおり。

備考

 

規格及び試験方法

本品は定量するとき、アセトアミノフェン(C8H9NO2:151.17)27~33%を含む。

性状 本品は淡褐色の粉末で、特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品0.1gにメタノール5mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にアセトアミノフェン0.03gをそれぞれメタノール5mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル・ヘキサン混液(4:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得たスポットは、標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい。

(2) 本品1.0gにメタノール5mLを加えて振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にグリチルリチン酸5mgをメタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にn―ブタノール・水・氷酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒とし約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい。

(3) 本品0.6gにメタノール10mLを加えて水浴上で10分間加温し、冷後、ろ過する。ろ液を蒸発乾固し、残留物にメタノール1mLを加えて溶かし、試料溶液とする。別にシャクヤク末0.1gにメタノール10mLを加え、試料溶液と同様に操作し、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・水混液(26:14:5)の下層を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これにp―アニスアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た赤紫色のスポットと色調及びRf値が等しい。

定量法 本品約0.05gを精密に量り、メタノール30mLを加えて10分間振り混ぜた後、内標準溶液5mLを正確に加え、更にメタノールを加えて50mLとし、ろ過する。初めのろ液10mLを除き、次のろ液を試料溶液とする。別に定量用アセトアミノフェン約0.015gを精密に量り、内標準溶液5mLを正確に加え、更にメタノールを加えて50mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い、内標準物質のピーク面積に対するアセトアミノフェンのピーク面積の比QT及びQSを求める。

アセトアミノフェン(C8H9NO2)の量(mg)=定量用アセトアミノフェンの量(mg)×(QT/QS)

内標準溶液 パラオキシ安息香酸のメタノール溶液(1→1000)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:275nm)

カラム:内径約4mm、長さ15~25cmのステンレス管に5~10μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃

移動相:薄めたリン酸(1→1000)・アセトニトリル混液(93:7)

流量:パラオキシ安息香酸の保持時間が約10分になるように調整する。

カラムの選定:標準溶液10μLにつき、上記の条件で操作するとき、アセトアミノフェン、パラオキシ安息香酸の順に溶出し、それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

医薬品各条の【21】耳鼻科用薬1―①の条を次のように改める。

【21】耳鼻科用薬1―②

成分及び分量又は本質

有効成分

日本薬局方

ナファゾリン塩酸塩

0.05g

 

有効成分

クロルフェニラミンマレイン酸塩

0.1g

 

 

防腐剤

クロロブタノール

0.2g

 

 

潤滑剤

グリセリン

5.0mL

 

 

溶剤

精製水

適量

 

 

 

全量

100mL

 

製造方法

以上をとり、溶解混和して製する。なお、全容量は最大30mLとする。ただし、プラスチック製容器を使用する場合は、当該容器は、昭和48年9月26日薬発第958号通知〔透明性及び強熱残分を除く〕に適合する。

用法及び用量

成人(15才以上)1日6回を限度として、3~4時間ごとに鼻汁をよくかんでから1~2回鼻腔内に噴霧する。

効能又は効果

急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:鼻づまり、鼻水(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重(頭が重い)

貯蔵方法及び有効期間

遮光した気密容器

規格及び試験方法

別記のとおり。

備考

 

規格及び試験方法

本品は定量するとき、ナファゾリン塩酸塩(C14H14N2・HCl:246.74)0.045~0.055%及びクロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4:390.86)0.09~0.11%を含む。

性状 本品は無色澄明の液である。

確認試験

(1) 本品20mLに水酸化カリウム溶液(7→10)2mL及びピリジン5mLを加え100℃で5分間加熱するとき、液は赤色を呈する(クロロブタノール)。

(2) 本品10mLを共栓試験管にとり、エタノール(95)10mL、水酸化ナトリウム試液2mL及び塩化銅(Ⅱ)二水和物のエタノール(95)溶液(1→10)1mLを加え、振り混ぜるとき、液は青色を呈する(グリセリン)。

(3) 本品20mLに水酸化ナトリウム試液5mLを加え、ジエチルエーテル10mLで抽出し、ジエチルエーテル層を分取する。この液5mLをとり、溶媒を留去し、残留物をメタノール5mLに溶かし、試料溶液とする。別にナファゾリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩標準品0.01gずつをそれぞれメタノール10mL及び5mLに溶かし、標準溶液(1)及び標準溶液(2)とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液、標準溶液(1)及び標準溶液(2)5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・アセトン・アンモニア水(28)混液(73:15:10:2)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た2個のスポットのRf値は、標準溶液(1)及び標準溶液(2)から得たそれぞれのスポットのRf値に等しい。また、これらの薄層板に噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき、標準溶液(1)及び標準溶液(2)から得たスポット並びにそれらに対応する位置の試料溶液から得たスポットは、だいだい色を呈する。

定量法 本品4mLを正確に量り、内標準溶液4mLを正確に加え、更に水を加えて10mLとし、試料溶液とする。別に105℃で2時間乾燥した定量用ナファゾリン塩酸塩約50mg及び105℃で3時間乾燥したクロルフェニラミンマレイン酸塩標準品約0.1gをそれぞれ精密に量り、水に溶かし、正確に100mLとする。この液4mLを正確に量り、内標準溶液4mLを正確に加え、更に水を加えて10mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液の内標準物質のピーク高さに対するナファゾリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩のピーク高さの比QTa及びQTb並びに標準溶液の内標準物質のピーク高さに対するナファゾリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩のピーク高さの比QSa及びQSbを求める。

ナファゾリン塩酸塩(C14H14N2・HCl)の量(mg)=WSa×(QTa/QSa)×(1/25)

クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)の量(mg)=WSb×(QTb/QSb)×(1/25)

WSa:定量用ナファゾリン塩酸塩の秤取量(mg)

WSb:クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品の秤取量(mg)

内標準溶液 エテンザミドのメタノール溶液(1→1000)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)

カラム:内径約4mm、長さ25~30cmのステンレス管に、5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:室温

移動相:アセトニトリル/ラウリル硫酸ナトリウムの薄めたリン酸(1→1000)溶液(1→500)混液(1:1)

流量:クロルフェニラミンの保持時間が約10分になるように調整する。

カラムの選定:標準溶液10μLにつき、上記の条件で操作するとき、内標準物質、ナファゾリン、クロルフェニラミンの順に溶出し、それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

医薬品各条の【40】鎮咳去痰薬13―②の条の製造方法欄を次のように改める。

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。

デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物に替えて、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物10%散を用いてもよい。

医薬品各条の【51】胃腸薬3―②の条の製造方法欄を次のように改める。

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。

メチルベナクチジウム臭化物に替えて、メチルベナクチジウム臭化物10%散を用いてもよい。

医薬品各条の【58】胃腸薬10―②の条の製造方法欄を次のように改める。

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。

メチルベナクチジウム臭化物に替えて、メチルベナクチジウム臭化物10%散を用いてもよい。

医薬品各条の【72】胃腸薬24―②の条を次のように改める。

【72】胃腸薬24―③

成分及び分量又は本質

有効成分

日本薬局方

乾燥酵母

2.0g

 

有効成分

ジアスターゼ

0.6g

 

 

有効成分

パンクレアチン

0.6g

 

 

有効成分

ゲンチアナ末

0.3g

 

 

有効成分

ホミカエキス散

0.3g

 

 

有効成分

炭酸水素ナトリウム

2.0g

 

 

有効成分

ウルソデオキシコール酸

0.06g

 

 

矯味剤

l―メントール

0.05g

 

 

賦形剤

デンプン、乳糖又はこれらの混合物

適量

 

 

 

全量

6.0g

 

製造方法

以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。

用法及び用量

1回量を次のとおりとし、1日3回、食後服用する。

大人(15才以上)1包2.0g、11才以上15才未満 大人の2/3、8才以上11才未満 大人の1/2、5才以上8才未満 大人の1/3

効能又は効果

胃弱、胸やけ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、消化促進、消化不良、食欲不振、食べ過ぎ、もたれ、胸つかえ、消化不良による胃部・腹部膨満感

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

 

備考

 

規格及び試験方法

本品は定量するとき、ウルソデオキシコール酸(C24H40O4:392.57)0.9~1.1%を含む。

性状 本品は淡褐色の粉末である。

確認試験

(1) 本品0.5gにエタノール20mLを加えて振り混ぜた後、ろ過する。ろ液を蒸発乾固し、残留物をエタノール2mLに溶かし、試料溶液とする。別にウルソデオキシコール酸0.01gをエタノール2mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・アセトン・氷酢酸混液(7:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を120℃で30分間乾燥した後、直ちにリンモリブデン酸のエタノール溶液(1→5)を均等に噴霧し、薄層板を120℃で2~3分間加熱するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得た暗青色のスポットと色調及びRf値が等しい。

(2) 本品3gをとり、希塩酸5mLを加えるとき、一部ガスを発生して溶け、ガスを水酸化カルシウム試液に通すとき、白濁する(炭酸水素ナトリウム)。

(3) 本品4.0gをとり、クロロホルム10mL及び強アンモニア水1mLを加えて振り混ぜてろ過する。ろ液に無水硫酸ナトリウム2gを加え、振り混ぜてろ過し、ろ液中のクロロホルムを水浴上で留去し、残留物に水2mLを加え、加温して溶かした後、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液5滴を加えるとき、褐色の沈殿を生じる(ゲンチアナ)。

定量法 本品約1.25gを精密に量り、リン酸を添加したメタノール(1→1000)80mLを加え、ときどき振り混ぜながら60℃で30分間加温し、冷後、リン酸を添加したメタノール(1→1000)を加えて、正確に100mLとする。この液20mLを正確に量り、60℃の水浴上で抽出溶媒を留去する。残留物に内標準溶液2mLを正確に加え、さらに移動相を加えて溶かし10mLとした後、孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過し、初めのろ液3mLを除き、次のろ液を試料溶液とする。別に、ウルソデオキシコール酸標準品を105℃で4時間乾燥し、その約25mgを正確に量り、移動相溶液に溶かし、正確に50mLとする。この液5mLを正確に量り、内標準溶液2mLを正確に加えた後、移動相を加えて10mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液100μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い、内標準物質のピーク面積に対するウルソデオキシコール酸のピーク面積の比QT及びQSを求める

内標準溶液:ブチルヒドロキシアニソールのメタノール溶液(1→200000)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:208nm)

カラム:内径約4mm、長さ15~25cmのステンレス管に5~10μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填する。

カラム温度:40℃

移動相:薄めたリン酸(1→1000)・アセトニトリル混液(58:42)

流量:1mL/min

カラムの選定:標準溶液100μLにつき、上記の条件で操作するとき、ウルソデオキシコール酸、ブチルヒドロキシアニソールの順に溶出し、それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

医薬品各条の【109】外皮用薬20―①の条を次のように改める。

【109】外皮用薬20―②

成分及び分量又は本質

有効成分

日本薬局方

ヒドロコルチゾン酢酸エステル

0.5g

 

有効成分

局外規

クロタミトン

5.0g

 

 

基剤

薬添規

ゲル化炭化水素

50g

 

 

基剤

日本薬局方

白色ワセリン

適量

 

 

 

全量

100.0g

 

製造方法

以上をとり、軟膏剤の製法により製する。

用法及び用量

適宜、患部に塗布する。

効能又は効果

湿疹・皮膚炎、ただれ、かぶれ

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

別記のとおり。

備考