添付一覧
〔効能・効果〕
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症注)、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
59 桂枝茯苓丸料加画像44 (1KB)
苡仁
〔成分・分量〕
桂皮3―4、茯苓4、牡丹皮3―4、桃仁4、芍薬4、画像45 (1KB)
苡仁10―20
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
にきび、しみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症注)
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
60 啓脾湯
〔成分・分量〕
人参3、白朮3―4(蒼朮も可)、茯苓3―4、蓮肉3、山薬3、山査子2、陳皮2、沢瀉2、大棗1、生姜1(ヒネショウガを使用する場合3)、甘草1(大棗、生姜はなくても可)
〔用法・用量〕
(1) 散:1回1―2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、痩せて顔色が悪く、食欲がなく、下痢の傾向があるものの次の諸症
胃腸虚弱、慢性胃腸炎、消化不良、下痢
61 荊防敗毒散
〔成分・分量〕
荊芥1.5―2、防風1.5―2、羌活1.5―2、独活1.5―2、柴胡1.5―2、薄荷葉1.5―2、連翹1.5―2、桔梗1.5―2、枳殻(又は枳実)1.5―2、川画像46 (1KB)
1.5―2、前胡1.5―2、金銀花1.5―2、甘草1―1.5、生姜1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があるものの次の諸症
急性化膿性皮膚疾患の初期、湿疹・皮膚炎
62 桂麻各半湯
〔成分・分量〕
桂皮3.5、芍薬2、生姜0.5―1(ヒネショウガを使用する場合2)、甘草2、麻黄2、大棗2、杏仁2.5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱なものの次の諸症
感冒、せき、かゆみ
63 鶏鳴散加茯苓
〔成分・分量〕
檳榔子3―4、木瓜3、橘皮2―3、桔梗2―3、茯苓4―6、呉茱萸1―1.5、蘇葉1―2、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合3)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度のものの次の諸症
下肢の倦怠感、ふくらはぎの緊張・圧痛
64 堅中湯
〔成分・分量〕
半夏5、茯苓5、桂皮4、大棗3、芍薬3、乾姜3(生姜1でも可)、甘草1―1.5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、ときに胃部に水がたまる感じのするものの次の諸症
慢性胃炎、腹痛
65 甲字湯
〔成分・分量〕
桂皮3―4、茯苓3―4、牡丹皮3―4、桃仁3―4、芍薬3―4、甘草1.5、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合3)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症注)、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
66 香砂平胃散
〔成分・分量〕
蒼朮4―6(白朮も可)、厚朴3―4.5、陳皮3―4.5、甘草1―1.5、縮砂1.5―2、香附子2―4、生姜0.5―1(ヒネショウガを使用する場合2―3)、大棗2―3、画像47 (1KB)
香1(画像48 (1KB)
香はなくても可)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、食べ過ぎて胃がもたれる傾向のあるものの次の諸症
食欲異常、食欲不振、急・慢性胃炎、消化不良
67 香砂養胃湯
〔成分・分量〕
白朮2.5―3、茯苓2.5―3、蒼朮2、厚朴2―2.5、陳皮2―2.5、香附子2―2.5、白豆画像49 (1KB)
2(小豆画像50 (1KB)
代用可)、人参1.5―2、木香1.5、縮砂1.5―2.5、甘草1.5―2.5、大棗1.5―2.5、生姜0.7―1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱なものの次の諸症
胃弱、胃腸虚弱、慢性胃腸炎、食欲不振
68 香砂六君子湯
〔成分・分量〕
人参3―4、白朮3―4(蒼朮も可)、茯苓3―4、半夏3―6、陳皮2―3、香附子2―3、大棗1.5―2、生姜0.5―1(ヒネショウガを使用する場合1―2)、甘草1―1.5、縮砂1―2、画像51 (1KB)
香1―2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、気分が沈みがちで頭が重く、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症
胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐
69 香蘇散
〔成分・分量〕
香附子3.5―4.5、蘇葉1―3、陳皮2―3、甘草1―1.5、生姜1―2
〔用法・用量〕
(1) 散:1回1―2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いものの次の諸症
かぜの初期、血の道症注)
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
70 厚朴生姜半夏人参甘草湯
〔成分・分量〕
厚朴3、ヒネショウガ3(生姜を使用する場合1)、半夏4、人参1.5、甘草2.5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、腹部膨満感のあるものの次の諸症
胃腸虚弱、嘔吐
71 五虎湯
〔成分・分量〕
麻黄4、杏仁4、甘草2、石膏10、桑白皮1―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、せきが強くでるものの次の諸症
せき、気管支ぜんそく、気管支炎、小児ぜんそく、感冒、痔の痛み
72 牛膝散
〔成分・分量〕
牛膝3、桂皮3、芍薬3、桃仁3、当帰3、牡丹皮3、延胡索3、木香1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があるものの次の諸症
月経困難、月経不順、月経痛
73 五積散
〔成分・分量〕
茯苓2―3、蒼朮2―3(白朮も可)、陳皮2―3、半夏2―3、当帰1.2―3、芍薬1―3、川画像52 (1KB)
1―3、厚朴1―3、白画像53 (1KB)
1―3、枳殻(実)1―3、桔梗1―3、乾姜1―1.5、生姜0.3―0.6(ヒネショウガを使用する場合1―2)、桂皮1―1.5、麻黄1―2.5、大棗1―2、甘草1―1.2、香附子1.2(生姜、香附子のない場合も可)
〔用法・用量〕
湯(原則として)
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの次の諸症
胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒
74 牛車腎気丸
〔成分・分量〕
地黄5―8、山茱萸2―4、山薬3―4、沢瀉3、茯苓3―4、牡丹皮3、桂皮1―2、加工ブシ0.5―1、牛膝2―3、車前子2―3
〔用法・用量〕
(1) 散:1回2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症
下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)
75 呉茱萸湯
〔成分・分量〕
呉茱萸3―4、大棗2―4、人参2―3、生姜1―2(ヒネショウガを使用する場合4―6)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症
頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり
76 五物解毒散
〔成分・分量〕
川画像54 (1KB)
5、金銀花2、十薬2、大黄1、荊芥1.5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上のものの次の諸症
かゆみ、湿疹・皮膚炎
77 五淋散
〔成分・分量〕
茯苓5―6、当帰3、黄画像55 (1KB)
3、甘草3、芍薬1―2、山梔子1―2、地黄3、沢瀉3、木通3、滑石3、車前子3(地黄以下のない場合も可)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度のものの次の諸症
頻尿、排尿痛、残尿感、尿のにごり
78 五苓散
〔成分・分量〕
沢瀉4―6、猪苓3―4.5、茯苓3―4.5、蒼朮3―4.5(白朮も可)、桂皮2―3
〔用法・用量〕
(1) 散:1回1―2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症
水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹注)のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
《備考》
注)しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
79 柴陥湯
〔成分・分量〕
柴胡5―8、半夏5―8、黄画像56 (1KB)
3、大棗3、人参2―3、甘草1.5―3、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合3―4)、画像57 (1KB)
楼仁3、黄連1―1.5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振で口が苦く、舌に白苔がつき、強いせきが出てたんが切れにくく、ときに胸痛があるものの次の諸症
せき、胸痛、気管支炎
80 柴胡加竜骨牡蛎湯
〔成分・分量〕
柴胡5、半夏4、茯苓3、桂皮3、大棗2.5、人参2.5、竜骨2.5、牡蛎2.5、生姜0.5―1、大黄1、黄画像58 (1KB)
2.5、甘草2以内 (大黄、黄画像59 (1KB)
、甘草のない場合も可)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症
高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
81 柴胡桂枝乾姜湯
〔成分・分量〕
柴胡6―8、桂皮3、画像60 (1KB)
楼根3―4、黄画像61 (1KB)
3、牡蛎3、乾姜2、甘草2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の乾きがあるものの次の諸症
更年期障害、血の道症注)、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
82 柴胡桂枝湯
〔成分・分量〕
柴胡4―5、半夏4、桂皮1.5―2.5、芍薬1.5―2.5、黄画像62 (1KB)
1.5―2、人参1.5―2、大棗1.5―2、甘草1―1.5、生姜1(ヒネショウガを使用する場合2)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・はきけなどのあるものの次の諸症
胃腸炎、かぜの中期から後期の症状
83 柴胡清肝湯
〔成分・分量〕
湯:柴胡2、当帰1.5、芍薬1.5、川画像63 (1KB)
1.5、地黄1.5、黄連1.5、黄画像64 (1KB)
1.5、黄柏1.5、山梔子1.5、連翹1.5、桔梗1.5、牛蒡子1.5、画像65 (1KB)
楼根1.5、薄荷葉1.5、甘草1.5
散:柴胡2、当帰1.5―2.5、芍薬1.5―2.5、川画像66 (1KB)
1.5―2.5、地黄1.5―2.5、黄連1.5、黄画像67 (1KB)
1.5、黄柏1.5、山梔子1.5、連翹1.5―2.5、桔梗1.5―2.5、牛蒡子1.5―2.5、画像68 (1KB)
楼根1.5―2.5、薄荷葉1.5―2.5、甘草1.5―2.5
〔用法・用量〕
(1) 散:1回2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、疳の強い傾向(神経過敏)にあるものの次の諸症
神経症、慢性扁桃炎、湿疹・皮膚炎、虚弱児の体質改善
84 柴芍六君子湯
〔成分・分量〕
人参3―4、白朮3―4(蒼朮も可)、茯苓3―4、半夏4、陳皮2―3、大棗2、甘草1―2、生姜0.5―1(ヒネショウガを使用する場合1―2)、柴胡3―4、芍薬3―4
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、神経質であり、胃腸が弱くみぞおちがつかえ、食欲不振、腹痛、貧血、冷え症の傾向のあるものの次の諸症
胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐、神経性胃炎
85 柴朴湯
〔成分・分量〕
柴胡7、半夏5―8、生姜1―2(ヒネショウガを使用する場合3―4)、黄画像69 (1KB)
3、大棗3、人参3、甘草2、茯苓4―5、厚朴3、蘇葉2―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの次の諸症
小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、せき、不安神経症、虚弱体質
86 柴苓湯
〔成分・分量〕
柴胡4―7、半夏4―5、生姜1(ヒネショウガを使用する場合3―4)、黄画像70 (1KB)
2.5―3、大棗2.5―3、人参2.5―3、甘草2―2.5、沢瀉4―6、猪苓2.5―4.5、茯苓2.5―4.5、白朮2.5―4.5(蒼朮も可)、桂皮2―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、のどが渇いて尿量が少なく、ときにはきけ、食欲不振、むくみなどを伴うものの次の諸症
水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ
87 左突膏
〔成分・分量〕
松脂800、黄蝋220、豚脂58、ゴマ油1000
〔用法・用量〕
外用
〔効能・効果〕
化膿性のはれもの
88 三黄散
〔成分・分量〕
大黄1―2、黄画像71 (1KB)
1、黄連1
〔用法・用量〕
散:1回0.8g 1日3回
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの次の諸症
高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症注)
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
89 三黄瀉心湯
〔成分・分量〕
大黄1―5、黄画像72 (1KB)
1―4、黄連1―4
〔用法・用量〕
湯:(振り出しの場合1/3量を用いる)
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの次の諸症
高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症注)
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
90 酸棗仁湯
〔成分・分量〕
酸棗仁10―18、知母2―3、川画像73 (1KB)
2―3、茯苓2―5、甘草1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの次の諸症
不眠症、神経症
91 三物黄画像74 (1KB)
湯
〔成分・分量〕
黄画像75 (1KB)
1.5―3、苦参3、地黄6
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱で、手足のほてりがあるものの次の諸症
湿疹・皮膚炎、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、不眠
92 滋陰降火湯
〔成分・分量〕
当帰2.5、芍薬2.5、地黄2.5、天門冬2.5、麦門冬2.5、陳皮2.5、白朮あるいは蒼朮3、知母1―1.5、黄柏1―1.5、甘草1―1.5、大棗1、生姜1(大棗、生姜はなくても可)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、のどにうるおいがなく、たんが切れにくくてせきこみ、皮膚が浅黒く乾燥し、便秘傾向のあるものの次の諸症
気管支炎、せき
93 滋陰至宝湯
〔成分・分量〕
当帰2―3、芍薬2―3、白朮あるいは蒼朮2―3、茯苓2―3、陳皮2―3、柴胡1―3、知母2―3、香附子2―3、地骨皮2―3、麦門冬2―3、貝母1―2、薄荷葉1、甘草1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱なものの次の諸症
慢性のせき、たん、気管支炎
94 紫雲膏
〔成分・分量〕
紫根100―120、当帰60―100、豚脂20―30、黄蝋300―400、ゴマ油1,000
〔用法・用量〕
外用
〔効能・効果〕
ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎
95 四逆散
〔成分・分量〕
柴胡2―5、芍薬2―4、枳実2、甘草1―2
〔用法・用量〕
(1) 散:1回2―2.5g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに不安、不眠などがあるものの次の諸症
胃炎、胃痛、腹痛、神経症
96 四君子湯
〔成分・分量〕
人参3―4、白朮3―4(蒼朮も可)、茯苓4、甘草1―2、生姜0.5―1、大棗1―2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、痩せて顔色が悪くて、食欲がなく、疲れやすいものの次の諸症
胃腸虚弱、慢性胃炎、胃のもたれ、嘔吐、下痢、夜尿症
97 滋血潤腸湯
〔成分・分量〕
当帰4、地黄4、桃仁4、芍薬3、枳実2―3、韮2―3、大黄1―3、紅花1
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、皮膚にうるおいがないものの次の諸症
便秘、のぼせ、肩こり
98 七物降下湯
〔成分・分量〕
当帰3―5、芍薬3―5、川画像76 (1KB)
3―5、地黄3―5、釣藤鈎3―4、黄耆2―3、黄柏2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの次の諸症
高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)
99 柿蒂湯
〔成分・分量〕
丁子1―1.5、柿蒂5、ヒネショウガ4(生姜を使用する場合1)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
しゃっくり
《備考》
注)体力に関わらず、使用できる。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
100 四物湯
〔成分・分量〕
当帰3―5、芍薬3―5、川画像77 (1KB)
3―5、地黄3―5
〔用法・用量〕
(1) 散:1回1.5―2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症
月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症注)、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復
《備考》
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
101 炙甘草湯
〔成分・分量〕
炙甘草3―4、生姜0.8―1(ヒネショウガを使用する場合3)、桂皮3、麻子仁3―4、大棗3―7.5、人参2―3、地黄4―6、麦門冬5―6、阿膠2―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以下で、疲れやすく、ときに手足のほてりなどがあるものの次の諸症
動悸、息切れ、脈のみだれ
102 芍薬甘草湯
〔成分・分量〕
芍薬3―8、甘草3―8
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症
こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛
103 鷓鴣菜湯(三味鷓鴣菜湯)
〔成分・分量〕
海人草3―5、大黄1―1.5、甘草1―2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
回虫の駆除
《備考》
注)体力に関わらず、使用できる。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
104 蛇床子湯
〔成分・分量〕
蛇床子10、当帰10、威霊仙10、苦参10
〔用法・用量〕
水1,000mLを加えて濃縮し700mLとし外用する
〔効能・効果〕
ただれ、かゆみ、たむし
105 十全大補湯
〔成分・分量〕
人参2.5―3、黄耆2.5―3、白朮3―4(蒼朮も可)、茯苓3―4、当帰3―4、芍薬3、地黄3―4、川画像78 (1KB)
3、桂皮3、甘草1―2
〔用法・用量〕
湯(原則として)
〔効能・効果〕
体力虚弱なものの次の諸症
病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
106 十味敗毒湯
〔成分・分量〕
柴胡2.5―3.5、桜皮(樸画像79 (1KB)
)2.5―3.5、桔梗2.5―3.5、川画像80 (1KB)
2.5―3.5、茯苓2.5―4、独活1.5―3、防風1.5―3.5、甘草1―2、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合3)、荊芥1―2、連翹2―3(連翹のない場合も可)
〔用法・用量〕
(1) 散:1回1.5―2g 1日3回
(2) 湯
〔効能・効果〕
体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫
107 潤腸湯
〔成分・分量〕
当帰3―4、熟地黄・乾地黄 各3―4(又は地黄6)、麻子仁2、桃仁2、杏仁2、枳実0.5―2、黄画像81 (1KB)
2、厚朴2、大黄1―3、甘草1―1.5
〔用法・用量〕
(1) 散:1回2―3g 1日3回
(2) 湯:上記量を1日量
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱で、ときに皮膚乾燥などがあるものの次の症状
便秘
108 蒸眼一方
〔成分・分量〕
白礬(明礬)2、甘草2、黄連2、黄柏2、紅花2
〔用法・用量〕
各生薬を混合後、水300mLを加え煎じて200mLとする。洗眼又は温湿布する。
〔効能・効果〕
ものもらい、ただれ目、はやり目
109 生姜瀉心湯
〔成分・分量〕
半夏5―8、人参2.5―4、黄画像82 (1KB)
2.5―4、甘草2.5―4、大棗2.5―4、黄連1、乾姜1―2、生姜1―2(ヒネショウガを使用する場合2―4)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、はきけやげっぷを伴うものの次の諸症
食欲不振、胸やけ、はきけ、嘔吐、下痢、胃腸炎、口臭
110 小建中湯
〔成分・分量〕
桂皮3―4、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合3―4)、大棗3―4、芍薬6、甘草2―3、膠飴20(マルツエキス、滋養糖可、水飴の場合40)
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿および多尿などを伴うものの次の諸症
小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜泣き
111 小柴胡湯
〔成分・分量〕
柴胡5―8、半夏3.5―8、生姜1―2(ヒネショウガを使用する場合3―4)、黄画像83 (1KB)
2.5―3、大棗2.5―3、人参2.5―3、甘草1―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの次の諸症
食欲不振、はきけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状
112 小柴胡湯加桔梗石膏
〔成分・分量〕
柴胡7、半夏5、生姜1―1.5(ヒネショウガを使用する場合4)、黄画像84 (1KB)
3、大棗3、人参3、甘草2、桔梗3、石膏10
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があり、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつき、のどがはれて痛むものの次の諸症
のどの痛み、扁桃炎、扁桃周囲炎
113 小承気湯
〔成分・分量〕
大黄2―4、枳実2―4、厚朴2―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
比較的体力があり、腹部が張って膨満し、ときに発熱するものの次の症状
便秘
114 小青竜湯
〔成分・分量〕
麻黄2―3.5、芍薬2―3.5、乾姜2―3.5、甘草2―3.5、桂皮2―3.5、細辛2―3.5、五味子1―3、半夏3―8
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症
気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
115 小青竜湯加杏仁石膏(小青竜湯合麻杏甘石湯)
〔成分・分量〕
麻黄2―4、芍薬2―3、乾姜2―3、甘草2―3、桂皮2―3、細辛2―3、五味子1.5―3、半夏3―6、杏仁4、石膏5―10
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、せきが出て、のどの渇きがあるものの次の諸症
気管支ぜんそく、小児ぜんそく、せき
116 小青竜湯加石膏
〔成分・分量〕
麻黄3、芍薬3、乾姜2―3、甘草2―3、桂皮3、細辛2―3、五味子2―3、半夏6―8、石膏2―5
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出て、のどの渇きがあるものの次の諸症
気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒
117 椒梅湯
〔成分・分量〕
烏梅2、山椒2、檳榔子2、枳実2、木香2、縮砂2、香附子2、桂皮2、川楝子2、厚朴2、甘草2、乾姜2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
回虫の駆除
《備考》
注)体力に関わらず、使用できる。
【注)表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】
118 小半夏加茯苓湯
〔成分・分量〕
半夏5―8、ヒネショウガ5―8(生姜を用いる場合1.5―3)、茯苓3―8
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力に関わらず使用でき、悪心があり、ときに嘔吐するものの次の諸症
つわり、嘔吐、悪心、胃炎
119 消風散
〔成分・分量〕
当帰3、知母1―2、地黄3、胡麻1―1.5、石膏3―5、蝉退1―1.5、防風2、苦参1―1.5、蒼朮2―3(白朮も可)、荊芥1―2、木通2―5、甘草1―1.5、牛蒡子2
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度以上の人の皮膚疾患で、かゆみが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの次の諸症
湿疹・皮膚炎、じんましん、水虫、あせも
120 升麻葛根湯
〔成分・分量〕
葛根5―6、升麻1―3、生姜0.5―1(ヒネショウガを使用する場合2―3)、芍薬3、甘草1.5―3
〔用法・用量〕
湯
〔効能・効果〕
体力中等度で、頭痛、発熱、悪寒などがあるものの次の諸症
感冒の初期、湿疹・皮膚炎
121 逍遙散(八味逍遙散)