表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
500mg/g |
15分 |
80%以上 |
フェニトイン67mg・フェノバルビタール33mg錠
Phenytoin 67mg and Phenobarbital 33mg Tablets
溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液にポリソルベート80 3gに水1000mLを加えた液900mLを用い,パドル法により,毎分100回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温したポリソルベート80 3gに水1000mLを加えた液20mLを正確に注意して補う.溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にフェニトイン(C15H12N2O2)約70μg及びフェノバルビタール(C12H12N2O3)約40μgを含む液となるようにポリソルベート80 3gに水1000mLを加えた液を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にフェニトイン標準品を105℃で2時間乾燥し,その約19mgを精密に量り,メタノールに溶かし,正確に50mLとし,標準原液(1)とする.また,フェノバルビタール標準品を105℃で2時間乾燥し,その約19mgを精密に量り,メタノールに溶かし,正確に100mLとし,標準原液(2)とする.標準原液(1)及び標準原液(2)10mLずつを正確に量り,ポリソルベート80 3gに水1000mLを加えた液を加えて正確に50mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のフェニトインのピーク面積ATa(n)及びASa並びにフェノバルビタールのピーク面積ATb(n)及びASbを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
n回目の溶出液採取時におけるフェニトイン(C15H12N2O2)の表示量に対する溶出率(%)(n=1,3)=WSa×{(ATa(n)/ASa)+画像7 (2KB)
((ATa(i)/ASa)×(1/45))}×(V'/V)×(1/Ca)×360
n回目の溶出液採取時におけるフェノバルビタール(C12H12N2O3)の表示量に対する溶出率(%)(n=2)=WSb×{(ATb(n)/ASb)+画像8 (2KB)
((ATb(i)/ASb)×(1/45))}×(V'/V)×(1/Cb)×180
WSa:フェニトイン標準品の秤取量(mg)
WSb:フェノバルビタール標準品の秤取量(mg)
Ca:1錠中のフェニトイン(C15H12N2O2)の表示量(mg)
Cb:1錠中のフェノバルビタール(C12H12N2O3)の表示量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:258nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:リン酸水素二ナトリウム十二水和物3.58gを水900mLに溶かし,薄めたリン酸(1→5)を加えてpH3.0に調整し,水を加えて1000mLとする.この液450mLにメタノール550mLを加える.
流量:フェニトインの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,フェノバルビタール,フェニトインの順に溶出し,その分離度は2.0以上である.
システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フェノバルビタール及びフェニトインのピーク面積の相対標準偏差はそれぞれ2.0%以下である.
溶出規格
|
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
フェニトイン |
67mg |
10分 |
70%以下 |
|
|
120分 |
70%以上 |
フェノバルビタール |
33mg |
15分 |
85%以上 |
フェニトイン標準品 フェニトイン(日局).
フェノバルビタール標準品 フェノバルビタール(日局).
アンピシリン顆粒
Ampicillin Granules
溶出性〈6.10〉 本品の表示量に従いアンピシリン(C16H19N3O4S)約500mg(力価)に対応する量を精密に量り,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にアンピシリン標準品約50mg(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]
WT:本品の秤取量(g)
C:1g中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸水素二アンモニウム5.94gを水850mLに加えて溶かした液に,アセトニトリル100mLを加える.この液をリン酸でpH5.0に調整した後,更に水を加えて正確に1000mLとする.
流量:アンピシリンの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ4000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
100mg(力価)/g |
15分 |
85%以上 |
アンピシリンカプセル
Ampicillin Capsules
溶出性a〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にアンピシリン(C16H19N3O4S)約0.28mg(力価)を含む液となるように水を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にアンピシリン標準品約28mg(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×900
WS:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]
C:1カプセル中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸水素二アンモニウム5.94gを水850mLに加えて溶かした液に,アセトニトリル100mLを加える.この液をリン酸でpH5.0に調整した後,更に水を加えて正確に1000mLとする.
流量:アンピシリンの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ4000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
250mg(力価) |
90分 |
70%以上 |
溶出性b〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にアンピシリン(C16H19N3O4S)約0.56mg(力価)を含む液となるように水を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にアンピシリン標準品約50mg(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×900
WS:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]
C:1カプセル中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸水素二アンモニウム5.94gを水850mLに加えて溶かした液に,アセトニトリル100mLを加える.この液をリン酸でpH5.0に調整した後,更に水を加えて正確に1000mLとする.
流量:アンピシリンの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ4000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
500mg(力価) |
60分 |
75%以上 |
アンピシリンドライシロップ
Ampicillin Dry Syrup
溶出性〈6.10〉 本品の表示量に従いアンピシリン(C16H19N3O4S)約250mg(力価)に対応する量を精密に量り,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にアンピシリン標準品約28mg(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]
WT:本品の秤取量(g)
C:1g中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸水素二アンモニウム6.6gを水1000mLに溶かし,アセトニトリル130mLを加える.この液にリン酸を加え,pH6.25に調整する.
流量:アンピシリンの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ4000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
100mg(力価)/g |
15分 |
85%以上 |
ミトタンカプセル
Mitotane Capsules
溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液にポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて100mLとした液900mLを用い,パドル法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分100回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温したポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて100mLとした液20mLを正確に注意して補う.溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にミトタン(C14H10Cl4)約0.56mgを含む液となるようにポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて100mLとした液を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にミトタン標準品を60℃で3時間減圧(3.3~6.7kPa)乾燥し,その約28mgを精密に量り,移動相に溶かし,正確に50mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のミトタンのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
n回目の溶出液採取時におけるミトタン(C14H10Cl4)の表示量に対する溶出率(%)(n=1,2,3)=WS×((AT(n)/AS)+画像9 (2KB)
((AT(i)/AS)×(1/45)))×(V'/V)×(1/C)×1800
WS:ミトタン標準品の秤取量(mg)
C:1カプセル中のミトタン(C14H10Cl4)の表示量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸二水素カリウム0.27gをとり,水を加えて溶かし200mLとし,0.05mol/L水酸化カリウム試液を加えてpH5.5に調整する.この液200mLにアセトニトリル800mLを加える.
流量:ミトタンの保持時間が約5分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,ミトタンのピークの理論段数およびシンメトリー係数は,それぞれ5000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ミトタンのピーク面積の相対標準偏差は1.0%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
500mg |
60分 |
15~45% |
|
3時間 |
35~65% |
|
24時間 |
75%以上 |
ミトタン標準品 C14H10Cl4:320.04 1,1―Dichloro―2―(2―chlorophenyl)―2―(4―chlorophenyl)ethaneで,下記の規格に適合するもの.
性状 本品は白色~微黄白色の結晶である.
確認試験 本品50mgをエタノール(95)100mLに溶かし,試料原液とする.試料原液2mLをとりエタノール(95)を加えて100mLとした液を試料溶液(1)とする.また,試料原液8mLをとりエタノール(95)を加えて20mLとした液を試料溶液(2)とする.試料溶液(1)につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定するとき,波長228~231nmに吸収の極大を示す.また,試料溶液(2)につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定するとき,波長259~262nm,265~268nm及び273~276nmに吸収の極大を示す.259~262nm,265~268nm及び273~276nmの極大吸収波長における吸光度をA1,A2及びA3とするとき,A1/A2は0.84~0.89,A3/A2は0.66~0.71である.
融点〈2.60〉 75~79℃
類縁物質 本品約30mgをとりアセトニトリル50mLを加えて溶かし,試料溶液とする.試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりミトタン以外のピーク面積を求めるとき,ミトタンに対する相対保持時間約0.9の1,1―ジクロロ―2,2―ビス(4―クロロフェニル)エタン(pp'―DDD)のピーク及び相対保持時間約1.7の1,1,1―トリクロロ―2―(2―クロロフェニル)―2―(4―クロロフェニル)エタン(op'―DDT)のピークは,それぞれ0.5%以下及び0.1%以下である.また,ミトタン以外のピークの合計面積は1.0%以下である.
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4mm,長さ30cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸二水素カリウム0.27gをとり,水を加えて溶かし200mLとし,0.05mol/L水酸化カリウム試液を加えてpH5.5に調整する.この液200mLにアセトニトリル800mLを加える.
流量:ミトタンの保持時間が約10分になるように調整する.
面積測定範囲:溶媒のピークの後からミトタンの保持時間の約3倍の範囲
システム適合性
検出の確認:試料溶液1mLにアセトニトリルを加えて10mLとする.この液1mLにアセトニトリルを加えて50mLとし,システム適合性試験用溶液とする.システム適合性試験用溶液5mLを正確に量り,アセトニトリルを加えて正確に50mLとする.この液5μLから得たミトタンのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のミトタンのピーク面積の7~13%になることを確認する.
システムの性能:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,ミトタンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ8000段以上,1.5以下である.
システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ミトタンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
乾燥減量〈2.41〉 0.5%以下(1g,減圧・3.3~6.7kPa,60℃,3時間).
含量 99.5%以上. 定量法 本品を乾燥し,その約40mgを精密に量り,0.01mol/L水酸化ナトリウム試液0.5mL及び水20mLの混液を吸収液とし,酸素フラスコ燃焼法〈1.06〉によって分解した後,よく振り混ぜて燃焼ガスを吸収させて検液とする.検液を薄めた0.2mol/L水酸化ナトリウム試液(1→2)で中和し,硝酸2mL,ニトロベンゼン4mL及び硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)試液2mLを加え,0.1mol/L硝酸銀液10mLを正確に加え,過量の硝酸銀を0.05mol/Lチオシアン酸カリウム液で滴定〈2.50〉する.ただし,滴定の終点は液が赤色に変わるときとする.同様の方法で空試験を行う.
0.1mol/L硝酸銀液1mL=2.000mg C14H10Cl4
0.05mol/Lチオシアン酸カリウム液
1000mL中チオシアン酸カリウム(KSCN:97.18)4.859gを含む.
調製 チオシアン酸カリウム5gを水に溶かし,1000mLとし,次の標定を行う.
標定 0.1mol/L硝酸銀液10mLを正確に量り,水20mL,硝酸2mL及び硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)試液を加え,振り動かしながら,調製したチオシアン酸カリウム液で持続する赤褐色を呈するまで滴定し,ファクターを計算する.
注意:遮光して保存する.
トコフェロールニコチン酸エステル細粒
Tocopherol Nicotinate Fine Granules
溶出性〈6.10〉 本品の表示量に従いトコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)約0.2gに対応する量を精密に量り,試験液にラウリル硫酸ナトリウムのpH6.8のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液溶液(1→500)900mLを用い,パドル法により,毎分100回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にトコフェロールニコチン酸エステル標準品約22mgを精密に量り,エタノール(99.5)5mLに溶かした後,ラウリル硫酸ナトリウムのpH6.8のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液溶液(1→500)を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のトコフェロールニコチン酸エステルのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
トコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:トコフェロールニコチン酸エステル標準品の秤取量(mg)
WT:本品の秤取量(g)
C:1g中のトコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)の表示量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:264nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール
流量:トコフェロールニコチン酸エステルの保持時間が約7分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,トコフェロールニコチン酸エステルのピークの理論段数及びシンメトリー係数はそれぞれ2500段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,トコフェロールニコチン酸エステルのピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
400mg/g |
15分 |
80%以上 |
リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液,pH6.8 0.05mol/Lリン酸水素二ナトリウム試液1000mLに,クエン酸一水和物5.25gを水に溶かして1000mLとした液を加え,pH6.8に調整する.
トコフェロールニコチン酸エステルカプセル
Tocopherol Nicotinate Capsules
溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液にラウリル硫酸ナトリウムのpH6.8のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液溶液(1→500)900mLを用い,パドル法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分100回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にトコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)約0.11mgを含む液となるようにラウリル硫酸ナトリウムのpH6.8のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液溶液(1→500)を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にトコフェロールニコチン酸エステル標準品約22mgを精密に量り,エタノール(99.5)10mLに溶かした後,ラウリル硫酸ナトリウムのpH6.8のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液溶液(1→500)を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のトコフェロールニコチン酸エステルのピーク面積AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
トコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×450
WS:トコフェロールニコチン酸エステル標準品の秤取量(mg)
C:1カプセル中のトコフェロールニコチン酸エステル(C35H53NO3)の表示量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:264nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール
流量:トコフェロールニコチン酸エステルの保持時間が約7分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,トコフェロールニコチン酸エステルのピークの理論段数及びシンメトリー係数はそれぞれ2500段以上,1.5以下である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,トコフェロールニコチン酸エステルのピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.
溶出規格
表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
100mg |
15分 |
70%以上 |
リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液,pH6.8 0.05mol/Lリン酸水素二ナトリウム試液1000mLに,クエン酸一水和物5.25gを水に溶かして1000mLとした液を加え,pH6.8に調整する.