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表示量

規定時間

溶出率

5mg

30分

70%以上

10mg

45分

70%以上

20mg

45分

70%以上

シンバスタチン標準品 C25H38O5:418.57

(+)―(1S,3R,7S,8S,8aR)―1,2,3,7,8,8a―ヘキサヒドロ―3,7―ジメチル―8―[2―(2R,4R)―テトラヒドロ―4―ヒドロキシ―6―オキソ―2H―ピラン―2―イル]エチル]―1―ナフチル2,2―ジメチルブタノエートで次の規格に適合するもの.必要な場合は次に示す方法により精製する.

精製法 シンバスタチン5gをメタノール70mLに溶かし,ろ過する.ろ液を約35℃に加温し,水30mLを加えた後,約15℃に冷却して数時間放置した後,ろ過する.得られた結晶を水・メタノール混液(1:1)で洗浄後,減圧下40℃で3時間乾燥する.

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である.

確認試験 本品につき赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数-13550cm-1,3010cm-1,1720cm-1,1695cm-1,1465cm-1及び1390cm-1付近に吸収を認める.

旋光度〈2.49〉 画像3 (1KB)別ウィンドウが開きます
:+288~+295°(乾燥物に換算したもの0.05g,アセトニトリル10mL,100mm)

類縁物質 本品30mgをアセトニトリル/pH4.0の0.01mol/Lリン酸二水素カリウム試液混液(3:2)に溶かし,正確に20mLとし試料溶液とする.試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,シンバスタチン以外の類縁物質のピークの合計面積は1.0%以下である.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:238nm)

カラム:内径4.6mm,長さ33mmのステンレス管に3μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相A:薄めたリン酸(1→1000)/アセトニトリル混液(1:1)

移動相B:リン酸のアセトニトリル溶液(1→1000)

移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度勾配制御する.

注入後の時間(分)

移動相A(vol%)

移動相B(vol%)

0~4.5

100

0

4.5~4.6

100→95

0→5

4.6~8.0

95→25

5→75

8.0~11.5

25

75

流量:毎分3.0mL

面積測定範囲:溶媒のピークの後からシンバスタチンの保持時間の約5倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液0.5mLを正確に量り,アセトニトリル/pH4.0の0.01mol/Lリン酸二水素カリウム試液混液(3:2)を加えて正確に100mLとし,システム適合性試験用溶液とする.システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,アセトニトリル/pH4.0の0.01mol/Lリン酸二水素カリウム試液混液(3:2)を加えて,正確に10mLとする.この液5μLから得たシンバスタチンのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のシンバスタチンのピーク面積の16~24%になることを確認する.

システムの性能:ロバスタチン3mgを試料溶液2mLに溶かす.この液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,ロバスタチン,シンバスタチンの順に溶出し,その分離度は3以上である.

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,シンバスタチンのピーク面積の相対標準偏差は1.0%以下である.

乾燥減量〈2.41〉 0.2%以下(2g,減圧・0.67kPa以下,60℃,3時間)

リン酸二水素カリウム試液,0.01mol/L,pH4.0 リン酸二水素カリウム1.36gを水1000mLに溶かし,リン酸を加えてpHを4.0に調整する.

ロバスタチン C24H36O5 白色の結晶又は結晶性の粉末である.アセトニトリルまたはメタノールにやや溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,水にほとんど溶けない.

旋光度〈2.49〉 画像4 (1KB)別ウィンドウが開きます
:+325~+340°(乾燥物に換算したもの50mg,アセトニトリル10mL,100mm)

乾燥減量〈2.41〉 1.0%以下 (1g,減圧・0.67kPa以下,60℃,3時間)

プランルカストカプセル

Pranlukast Capsules

溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液として,ポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて200mLとした液900mLを用い,パドル法により,毎分100回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にプランルカスト水和物(C27H23N5O4・1/2H2O)約5.0μgを含む液となるように,ポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて200mLとした液を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にプランルカスト標準品(別途,105℃で2時間乾燥し,その減量〈2.41〉を測定しておく.)約25mgを精密に量り,ジメチルスルホキシド5mLに溶かし,ポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて200mLとした液を加えて正確に100mLとする.この液2mLを正確に量り,ポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて200mLとした液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,ポリソルベート80 1gに溶出試験第2液を加えて200mLとした液を対照とし,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により試験を行い,波長260nmにおける吸光度AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

プランルカスト水和物の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×18×1.0187

WS:乾燥物に換算したプランルカスト標準品の秤取量(mg)

C:1カプセル中のプランルカスト水和物(C27H23N5O4・1/2H2O)の表示量(mg)

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

112.5mg

90分

80%以上

プランルカスト標準品 C27H23N5O4:481.50 4―オキソ―8―[4―(4―フェニルブトキシ)ベンゾイルアミノ]―2―(テトラゾール―5―イル)―4H―1―ベンゾピランで,下記の規格に適合するもの.

精製法 プランルカスト水和物をN,N―ジメチルホルムアミドに溶かし,エタノール(99.5)を加えて結晶を析出させる.この操作を更に2回繰り返し,得られた結晶を60℃で24時間減圧乾燥して本品を得る.

性状 本品は白色~淡黄色の結晶性の粉末である.

確認試験

(1) 本品のエタノール(99.5)溶液(1→100000)につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定するとき,256~260nmに吸収の極大を示し,310~318nmに吸収の肩を示す.

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数3100cm-1,2940cm-1,1662cm-1,1646cm-1及び1254cm-1付近に吸収を認める.

吸光度〈2.24〉 画像5 (1KB)別ウィンドウが開きます
(258nm):855~875(乾燥物に換算したもの10mg,エタノール(99.5),1000mL).

類縁物質 本品のアセトニトリル/ジメチルスルホキシド混液(3:1)溶液(1→5000)4μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により,試験を行い,ピーク面積を自動分析法により測定するとき,プランルカスト以外の類縁物質のピークの合計面積は0.5%以下である.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:260nm)

カラム:内径約6mm,長さ約15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクチルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:0.02mol/Lリン酸二水素カリウム試液/アセトニトリル/メタノール混液(5:5:1)

流量:プランルカストの保持時間が約10分になるように調整する.

面積測定範囲:溶媒ピークの後からプランルカストの保持時間の約2倍の範囲

カラムの選定:本品のアセトニトリル/ジメチルスルホキシド混液(3:1)溶液(1→2500)1mLにパラオキシ安息香酸イソアミルのアセトニトリル/ジメチルスルホキシド混液(3:1)溶液(1→2500)1mLを加えた液4μLにつき,上記の条件で操作するとき,プランルカスト,パラオキシ安息香酸イソアミルの順に溶出し,分離度が3以上のものを用いる.

検出感度:本品のアセトニトリル/ジメチルスルホキシド混液(3:1)溶液(1→1000000)4μLにつき,上記の条件で操作するとき,プランルカストのピーク高さがフルスケールの1~2%になるように調整する.

乾燥減量〈2.41〉 2.0%以下(0.5g,105℃,2時間)

含量 換算した乾燥物に対し,99.0%以上. 定量法 本品約0.3gを精密に量り,N,N―ジメチルホルムアミド30mLに溶かし,0.1mol/Lテトラメチルアンモニウムヒドロキシド液で滴定〈2.50〉する(指示薬:チモールブルー・N,N―ジメチルホルムアミド試液1mL).ただし,滴定の終点は液の黄色が黄緑色を経て青緑色に変わるときとする.同様の方法で空試験を行い,補正する.

0.1mol/Lテトラメチルアンモニウムヒドロキシド液1mL=48.15mg

C27H23N5O4

フェネチシリンカリウム錠

Phenethicillin Potassium Tablets

溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にフェネチシリンカリウム約220単位を含む液となるように水を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にフェネチシリンカリウム標準品を60℃で3時間減圧(0.67Kpa以下)乾燥し,その22,000単位に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により試験を行い,波長268nmにおける吸光度AT1及びAS1並びに275nmにおける吸光度AT2及びAS2を測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

フェネチシリンカリウムの表示量に対する溶出率(%)=WS×((AT1-AT2)/(AS1-AS2))×(1/C)×(V'/V)×900

WS:フェネチシリンカリウム標準品の秤取量(単位)

C:1錠中のフェネチシリンカリウムの表示量(単位)

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

20万単位

15分

80%以上

d―クロルフェニラミンマレイン酸塩徐放錠

d―Chlorpheniramine Maleate Extenderelease Tablets

溶出性〈6.10〉

[pH1.2] 本品1個をとり,試験液に溶出試験第1液900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にd―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)約6.7μgを含む液となるように溶出試験第1液を加えて正確にV'mLとする.この液10mLを正確に量り,溶出試験第2液を加えて正確に20mLとし,試料溶液とする.別にd―クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品を65℃で4時間乾燥し,その約33mgを精密に量り,溶出試験第1液に溶かし,正確に100mLとする.この液2mLを正確に量り,溶出試験第1液を加えて正確に100mLとする.この液10mLを正確に量り,溶出試験第2液を加えて正確に20mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のd―クロルフェニラミンのピーク面積AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

d―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×18

WS:d―クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品の秤取量(mg)

C:1錠中のd―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)の表示量(mg)

[pH6.8] 本品1個をとり,試験液に溶出試験第2液900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した溶出試験第2液20mLを正確に注意して補う.溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にd―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)約6.7μgを含む液となるように溶出試験第2液を加えて正確にV'mLとし,試料溶液とする.別にd―クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品を65℃で4時間乾燥し,その約33mgを精密に量り,溶出試験第2液に溶かし,正確に100mLとする.この液2mLを正確に量り,溶出試験第2液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のd―クロルフェニラミンのピーク面積AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

n回目の溶出液採取時におけるd―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)の表示量に対する溶出率(%)(n=1,2)=WS×{(AT(n)/AS)+画像6 (2KB)別ウィンドウが開きます
((AT(i)/AS)×(1/45))}×(V'/V)×(1/C)×18

WS:d―クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品の秤取量(mg)

C:1錠中のd―クロルフェニラミンマレイン酸塩(C16H19ClN2・C4H4O4)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:262nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:ラウリル硫酸ナトリウム3.0g及びリン酸1mLを水に溶かし1000mLとする.この液900mLにアセトニトリル1100mLを加える.

流量:d―クロルフェニラミンの保持時間が約6分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,d―クロルフェニラミンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.0以下である.

システムの再現性:標準溶液50μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,d―クロルフェニラミンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

6mg

120分(pH1.2)

40~60%

 

4時間(pH6.8)

25~55%

 

24時間(pH6.8)

85%以上

d―クロルフェニラミンマレイン酸塩標準品 d―クロルフェニラミンマレイン酸塩(日局).

アンピシリン125mg(力価)・クロキサシリンナトリウム125mg(力価)錠

Ampicillin 125mg(potency) and Cloxacillin Sodium 125mg(potency) Tablets

溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にアンピシリン標準品及びクロキサシリンナトリウム標準品約28mg(力価)に対応する量をそれぞれ精密に量り,水に溶かし,正確に50mLとする.この液5mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液5μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積ATa及びASa並びにクロキサシリンのピーク面積ATb及びASbを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=WSa×(ATa/ASa)×(1/Ca)×450

クロキサシリンナトリウム(C19H17ClN3NaO5S)の表示量に対する溶出率(%)=WSb×(ATb/ASb)×(1/Cb)×450

WSa:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]

WSb:クロキサシリンナトリウム標準品の秤取量[mg(力価)]

Ca:1錠中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]

Cb:1錠中のクロキサシリンナトリウム(C19H17ClN3NaO5S)の表示量[mg(力価)]

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)

カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:水/液体クロマトグラフィー用メタノール/テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(1→10)/薄めたリン酸(1→10)混液(250:250:5:1)

流量:アンピシリンの保持時間が約4分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリン,クロキサシリンの順に溶出し,その分離度は4以上である.

システムの再現性:標準溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリン及びクロキサシリンのピーク面積の相対標準偏差はそれぞれ2.0%以下である.

溶出規格

 

表示量

規定時間

溶出率

アンピシリン

125mg(力価)

30分

85%以上

クロキサシリンナトリウム

125mg(力価)

 

80%以上

アンピシリン125mg(力価)・クロキサシリンナトリウム125mg(力価)カプセル

Ampicillin 125mg(potency) and Cloxacillin Sodium 125mg(potency) Capsules

溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法(ただし、シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にアンピシリン標準品及びクロキサシリンナトリウム標準品約28mg(力価)に対応する量をそれぞれ精密に量り,水に溶かし,正確に50mLとする.この液5mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液5μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のアンピシリンのピーク面積ATa及びASa並びにクロキサシリンのピーク面積ATb及びASbを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

アンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量に対する溶出率(%)=WSa×(ATa/ASa)×(1/Ca)×450

クロキサシリンナトリウム(C19H17ClN3NaO5S)の表示量に対する溶出率(%)=WSb×(ATb/ASb)×(1/Cb)×450

WSa:アンピシリン標準品の秤取量[mg(力価)]

WSb:クロキサシリンナトリウム標準品の秤取量[mg(力価)]

Ca:1カプセル中のアンピシリン(C16H19N3O4S)の表示量[mg(力価)]

Cb:1カプセル中のクロキサシリンナトリウム(C19H17ClN3NaO5S)の表示量[mg(力価)]

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)

カラム:内径4mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:水/液体クロマトグラフィー用メタノール/テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(1→10)/薄めたリン酸(1→10)混液(250:250:5:1)

流量:アンピシリンの保持時間が約4分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,アンピシリン,クロキサシリンの順に溶出し,その分離度は4以上である.

システムの再現性:標準溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,アンピシリン及びクロキサシリンのピーク面積の相対標準偏差はそれぞれ2.0%以下である.

溶出規格

 

表示量

規定時間

溶出率

アンピシリン

125mg(力価)

30分

80%以上

クロキサシリンナトリウム

125mg(力価)

 

85%以上

モサプラミン塩酸塩顆粒

Mosapramine Hydrochloride Granules

溶出性〈6.10〉 本品の表示量に従いモサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)約25mgに対応する量を精密に量り,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にモサプラミン塩酸塩標準品を105℃で2時間乾燥し,その約28mgを精密に量り,水に溶かし,正確に50mLとする.この液5mLを正確に量り,水を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により試験を行い,波長252nmにおける吸光度AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

モサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×90

WS:モサプラミン塩酸塩標準品の秤取量(mg)

WT:本品の秤取量(g)

C:1g中のモサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)の表示量(mg)

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

100mg/g

15分

85%以上

モサプラミン塩酸塩標準品 C28H35ClN4O・2HCl:551.98 (±)―3―クロロ―5―[3―(2―オキソ―1,2,3,5,6,7,8,8a―オクタヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピンジヒドロクロライドで,下記の規格に適合するもの.必要な場合には次に示す方法により精製する.

精製法 本操作は遮光して行う.モサプラミン塩酸塩30gに水100mLを加えて5分間振り混ぜた後,アンモニア試液50mLを加えて更に5分間振り混ぜる.ジエチルエーテル700mLを加えて振り混ぜた後,ジエチルエーテル層を分取する.このジエチルエーテル層に無水硫酸ナトリウム30gを加えた後,直ちに吸引ろ過する.ろ液を30℃で減圧留去した後,残留物を軽く粉砕し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で1時間乾燥する.この残留物25gにエタノール(99.5)280mLを加え,80℃の水浴中で加温して溶かした後,熱時吸引ろ過する.ろ液を1時間氷冷した後,更に冷蔵庫内で40時間放置する.析出した結晶をろ取し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で1時間乾燥する.この結晶14gに0.5mol/L塩酸試液120mLを加え,激しく振り混ぜて溶かした後,ろ過する.ろ液を室温で一夜放置し,析出した結晶をろ取し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で5時間乾燥する.

性状 本品は白色の結晶性の粉末である.

確認試験 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数2950cm-1,1721cm-1,1589cm-1,1474cm-1及び756cm-1付近に吸収を認める.

類縁物質 本品0.15gを移動相10mLに溶かし,試料溶液とする.この液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のモサプラミンに対する保持時間比約0.7の3―クロロ―5―[3―(2―オキソ―2,3,5,6,7,8―ヘキサヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピン及びモサプラミンに対する保持時間比約0.8の5―[3―(2―オキソ―1,2,3,5,6,7,8,8a―オクタヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピンのピーク面積ATa及びATbは,それぞれ標準溶液のモサプラミンのピーク面積ASの3/5より大きくなく,試料溶液のモサプラミンに対する保持時間比約4のクロルイミノジベンジルのピーク面積ATcの1/6は,ASの1/5より大きくなく,試料溶液の上記の物質以外の類縁物質の各々のピーク面積は,それぞれASの1/5より大きくない.また,ATa,ATb,ATcの1/6及びその他の類縁物質のピーク面積の合計は,ASより大きくない.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)

カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に10μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:過塩素酸ナトリウム7.0gを水1000mLに溶かし,過塩素酸を加え,pH2.5に調整する.この液900mLにアセトニトリル1100mLを加える.

流量:モサプラミンの保持時間が約6分になるように調整する.

面積測定範囲:溶媒のピークの後からモサプラミンの保持時間の約5倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする.この液10μLから得たモサプラミンのピーク面積が標準溶液のモサプラミンのピーク面積の7~13%になることを確認する.

システムの性能:本品0.1g及びベンゾフェノン30mgをとり,移動相に溶かし,100mLとする.この液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,モサプラミン,ベンゾフェノンの順に溶出し,その分離度が4以上である.

システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,モサプラミンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

乾燥減量〈2.41〉 0.5%以下(1g,105℃,2時間)

含量 99.0%以上.定量法 本品を乾燥し,その約0.4gを精密に量り,ギ酸3.0mLに溶かし,無水酢酸60mLを加え,0.1mol/L過塩素酸で滴定〈2.50〉する(電位差滴定法).同様の方法で空試験を行い,補正する.

0.1mol/L過塩素酸1mL=27.60mg C28H35ClN4O・2HCl

モサプラミン塩酸塩錠

Mosapramine Hydrochloride Tablets

溶出性〈6.10〉 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にモサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)約11.2μgを含む液となるように移動相/水混液(4:1)を加えて正確にV'mLとする.更にこの液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとし,試料溶液とする.別にモサプラミン塩酸塩標準品を105℃で2時間乾燥し,その約28mgを精密に量り,水に溶かし,正確に50mLとする.この液2mLを正確に量り,移動相/水混液(4:1)を加えて正確に100mLとする.更にこの液2mLを正確に量り,移動相/水混液(4:1)を加えて正確に10mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のモサプラミンのピーク面積AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

モサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(V'/V)×(1/C)×36

WS:モサプラミン塩酸塩標準品の秤取量(mg)

C:1錠中のモサプラミン塩酸塩(C28H35ClN4O・2HCl)の表示量(mg)

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

10mg

30分

80%以上

25mg

30分

80%以上

50mg

30分

80%以上

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:253nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:30℃付近の一定温度

移動相:リン酸二水素カリウム13.61gを水に溶かし,1000mLとする.この液400mLをとり,アセトニトリル400mL及び過塩素酸1mLを加える.

流量:モサプラミンの保持時間が約6分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,モサプラミンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ5000段以上,2.0以下である.

システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,モサプラミンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

モサプラミン塩酸塩標準品 C28H35ClN4O・2HCl:551.98(±)―3―クロロ―5―[3―(2―オキソ―1,2,3,5,6,7,8,8a―オクタヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピンジヒドロクロライドで,下記の規格に適合するもの.必要な場合には次に示す方法により精製する.

精製法 本操作は遮光して行う.塩酸モサプラミン30gに水100mLを加えて5分間振り混ぜた後,アンモニア試液50mLを加えて更に5分間振り混ぜる.ジエチルエーテル700mLを加えて振り混ぜた後,ジエチルエーテル層を分取する.このジエチルエーテル層に無水硫酸ナトリウム30gを加えた後,直ちに吸引ろ過する.ろ液を30℃で減圧留去した後,残留物を軽く粉砕し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で1時間乾燥する.この残留物25gにエタノール(99.5)280mLを加え,80℃の水浴中で加温して溶かした後,熱時吸引ろ過する.ろ液を1時間氷冷した後,更に冷蔵庫内で40時間放置する.析出した結晶をろ取し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で1時間乾燥する.この結晶14gに0.5mol/L塩酸試液120mLを加え,激しく振り混ぜて溶かした後,ろ過する.ろ液を室温で一夜放置し,析出した結晶をろ取し,デシケーター(減圧,酸化リン(V))で5時間乾燥する.

性状 本品は白色の結晶性の粉末である.

確認試験 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数2950cm-1,1721cm-1,1589cm-1,1474cm-1及び756cm-1付近に吸収を認める.

類縁物質 本品0.15gを移動相10mLに溶かし,試料溶液とする.この液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のモサプラミンに対する保持時間比約0.7の3―クロロ―5―[3―(2―オキソ―2,3,5,6,7,8―ヘキサヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピン及びモサプラミンに対する保持時間比約0.8の5―[3―(2―オキソ―1,2,3,5,6,7,8,8a―オクタヒドロイミダゾ[1,2―a]ピリジン―3―スピロ―4'―ピペリジノ)プロピル]―10,11―ジヒドロ―5H―ジベンズ[b,f]アゼピンのピーク面積ATa及びATbは,それぞれ標準溶液のモサプラミンのピーク面積ASの3/5より大きくなく,試料溶液のモサプラミンに対する保持時間比約4のクロルイミノジベンジルのピーク面積ATcの1/6は,ASの1/5より大きくなく,試料溶液の上記の物質以外の類縁物質の各々のピーク面積は,それぞれASの1/5より大きくない.また,ATa,ATb,ATcの1/6及びその他の類縁物質のピーク面積の合計は,ASより大きくない.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)

カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に10μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:過塩素酸ナトリウム7.0gを水1000mLに溶かし,過塩素酸を加え,pH2.5に調整する.この液900mLにアセトニトリル1100mLを加える.

流量:モサプラミンの保持時間が約6分になるように調整する.

面積測定範囲:溶媒のピークの後からモサプラミンの保持時間の約5倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする.この液10μLから得たモサプラミンのピーク面積が標準溶液のモサプラミンのピーク面積の7~13%になることを確認する.

システムの性能:本品0.1g及びベンゾフェノン30mgをとり,移動相に溶かし,100mLとする.この液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,モサプラミン,ベンゾフェノンの順に溶出し,その分離度が4以上である.

システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,モサプラミンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

乾燥減量〈2.41〉 0.5%以下(1g,105℃,2時間)

含量 99.0%以上.定量法 本品を乾燥し,その約0.4gを精密に量り,ギ酸3.0mLに溶かし,無水酢酸60mLを加え,0.1mol/L過塩素酸で滴定〈2.50〉する(電位差滴定法).同様の方法で空試験を行い,補正する.

0.1mol/L過塩素酸1mL=27.60mg C28H35ClN4O・2HCl

ペルフェナジンフェンジゾ酸塩散

Perphenazine Fendizoate Powder

溶出性〈6.10〉 本操作は光を避けて行う。本品の表示量に従いペルフェナジンフェンジゾ酸塩(C21H26ClN3OS・2C20H14O4)約10mgに対応する量を精密に量り,試験液に溶出試験第2液900mLを用い,パドル法により,毎分75回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液4mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとし,試料溶液とする.別にペルフェナジンフェンジゾ酸塩標準品を105℃で3時間乾燥し,その約38mgを精密に量り,メタノールに溶かし,正確に200mLとする.この液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に50mLとする.更にこの液6mLを正確に量り,溶出試験第2液を加えて正確に10mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のペルフェナジンのピーク面積AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

ペルフェナジンフェンジゾ酸塩(C21H26ClN3OS・2C20H14O4)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×27

WS:ペルフェナジンフェンジゾ酸塩標準品の秤取量(mg)

WT:本品の秤取量(g)

C:1g中のペルフェナジンフェンジゾ酸塩(C21H26ClN3OS・2C20H14O4)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:256nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:30℃付近の一定温度

移動相:リン酸二水素カリウム13.61gを水に溶かし,1000mLとする.この液400mLをとり,アセトニトリル300mL及び過塩素酸1mLを加える.

流量:ペルフェナジンの保持時間が約5分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルフェナジンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ5000段以上,2.0以下である.

システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ペルフェナジンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

25.76mg/g

60分

70%以上

ペルフェナジンフェンジゾ酸塩標準品 C21H26ClN3OS・2C20H14O4:1040.61 4―[3―(2―クロロフェノチアジン―10―イル)プロピル]―1―ピペラジンエタノール ジ―2―[(6―ヒドロキシ―(1,1'ビフェニル)―3―イル)カルボニル]ベンゾエイトで,下記の規格に適合するもの.

性状:本品は白色~微黄色の粉末である.

本品は光により変化する.

融点〈2.60〉 約210℃(分解)

確認試験

(1) 本品のメタノール溶液(1→100000)につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により紫外吸収スペクトルを測定するとき,波長253~257nm及び285~291nmに吸収の極大を示す.

(2) 本品を乾燥し,赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数1649cm-1,1583cm-1,1458cm-1,1393cm-1及び1129cm-1付近に吸収を認める.

類縁物質 本操作は,直射日光を避け,遮光した容器を用いて行う.本品10mgをとり,移動相を加えて溶かした後,20mLとし,試料溶液とする.この液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液7μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のペルフェナジン以外のピーク面積は,それぞれ標準溶液のペルフェナジンのピーク面積より大きくなく,それらのピークの合計面積は,標準溶液のペルフェナジンのピーク面積の2倍より大きくない.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)

カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:リン酸二水素カリウム1.361gを水に溶かし,1000mLとする.この液に水酸化カリウム1gを水に溶かし10mLとした液を加えて,pH6.5になるよう調整する.この液300mLをとり,アセトニトリル700mLを加える.

流量:ペルフェナジンの保持時間が約6分になるように調整する.

面積測定範囲:フェンジゾ酸のピークの後からペルフェナジンの保持時間の約5倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする.この液7μLから得たペルフェナジンのピーク面積が標準溶液のペルフェナジンのピーク面積の14~26%になることを確認する.

システムの性能:本品及びパラオキシ安息香酸プロピル各10mgをとり,移動相を加えて200mLとする.この液7μLにつき,上記の条件で操作するとき,フェンジゾ酸,パラオキシ安息香酸プロピル,ペルフェナジンの順に溶出し,パラオキシ安息香酸プロピル及びペルフェナジンの分離度が10以上である.

システムの再現性:標準溶液7μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ペルフェナジンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

乾燥減量〈2.41〉 1.0%以下(0.5g,105℃,3時間).

含量 99.0%以上.定量法 本品を乾燥し,その約1.0gを精密に量り,アセトン30mLを加えて溶かし,酢酸(100)30mLを加え,0.1mol/L過塩素酸で滴定〈2.50〉する(電位差滴定法).同様の方法で空試験を行い,補正する.

0.1mol/L過塩素酸 1mL=52.03mg C21H26ClN3OS・2C20H14O

ペントキシベリンクエン酸塩散

Pentoxyverine Citrate Powder

溶出性〈6.10〉 本品の表示量に従いペントキシベリンクエン酸塩(C20H31NO3・C6H8O7)約30mgに対応する量を精密に量り,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液2mLを正確に量り,溶出試験第1液4mLを正確に加えて試料溶液とする.別にペントキシベリンクエン酸塩標準品を酸化リン(V)を乾燥剤として60℃で4時間減圧乾燥し,その約22mgを精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとする.この液3mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとする.この液2mLを正確に量り,溶出試験第1液4mLを正確に加えて標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液100μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のペントキシベリンのピーク面積AT及びASを測定する.

本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

ペントキシベリンクエン酸塩(C20H31NO3・C6H8O7)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×135

WS:ペントキシベリンクエン酸塩標準品の秤取量(mg)

WT:本品の秤取量(g)

C:1g中のペントキシベリンクエン酸塩(C20H31NO3・C6H8O7)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:水/アセトニトリル/トリエチルアミン混液(600:400:1)にリン酸を加えてpH3.0に調整する.

流量:ペントキシベリンの保持時間が約7分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液100μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペントキシベリンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である.

システムの再現性:標準溶液100μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ペントキシベリンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

溶出規格

表示量

規定時間

溶出率

100mg/g

15分

75%以上

グアイフェネシン末

Powdered Guaifenesin

溶出性〈6.10〉 本品のグアイフェネシン(C10H14O4)約0.1gに対応する量を精密に量り,試験液に水900mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとし,試料溶液とする.別にグアイフェネシン標準品を60℃で3時間乾燥し,その約30mgを精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとする.この液10mLを正確に量り,水を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉により試験を行い,波長273nmにおける吸光度AT及びASを測定する.本品が溶出規格を満たすときは適合とする.

グアイフェネシン(C10H14O4)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×360

WS:グアイフェネシン標準品の秤取量(mg)

WT:本品の秤取量(g)

C:1g中のグアイフェネシン(C10H14O4)の表示量(mg)

溶出規格