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移動相:アセトニトリル/pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液混液(1:1)

流量:フルニトラゼパムの保持時間が約5分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,フルニトラゼパムのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液50μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フルニトラゼパムのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

フルニトラゼパム標準品 フルニトラゼパム(日局).

酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液,0.05mol/L,pH4.0 酢酸(100)3.0gに水を加えて1000mLとした液に,酢酸ナトリウム三水和物3.4gを水に溶かして500mLとした液を加え,pH4.0に調整する。

フルニトラゼパム2mg錠(a)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分75回転で試験を行う。溶出試験開始45分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液10mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとし,試料溶液とする。別にフルニトラゼパム標準品を105℃で4時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,アセトニトリルに溶かし,正確に200mLとする。この液2mLを正確に量り,水を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のフルニトラゼパムのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の45分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。

フルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×9

WS:フルニトラゼパム標準品の量(mg)

C:1錠中のフルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:252nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:アセトニトリル/pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液混液(1:1)

流量:フルニトラゼパムの保持時間が約5分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,フルニトラゼパムのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液50μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フルニトラゼパムのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

フルニトラゼパム標準品 フルニトラゼパム(日局).

酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液,0.05mol/L,pH4.0 酢酸(100)3.0gに水を加えて1000mLとした液に,酢酸ナトリウム三水和物3.4gを水に溶かして500mLとした液を加え,pH4.0に調整する。

フルニトラゼパム1mg錠(b)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分75回転で試験を行う。溶出試験開始45分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別にフルニトラゼパム標準品を105℃で4時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,アセトニトリルに溶かし,正確に200mLとする。この液2mLを正確に量り,水を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のフルニトラゼパムのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の45分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。

フルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×(9/2)

WS:フルニトラゼパム標準品の量(mg)

C:1錠中のフルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:252nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:アセトニトリル/pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液混液(1:1)

流量:フルニトラゼパムの保持時間が約5分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,フルニトラゼパムのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液50μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フルニトラゼパムのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

フルニトラゼパム標準品 フルニトラゼパム(日局).

酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液,0.05mol/L,pH4.0 酢酸(100)3.0gに水を加えて1000mLとした液に,酢酸ナトリウム三水和物3.4gを水に溶かして500mLとした液を加え,pH4.0に調整する。

フルニトラゼパム2mg錠(b)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分75回転で試験を行う。溶出試験開始45分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液10mLを正確に量り,水を加えて正確に20mLとし,試料溶液とする。別にフルニトラゼパム標準品を105℃で4時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,アセトニトリルに溶かし,正確に200mLとする。この液2mLを正確に量り,水を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のフルニトラゼパムのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の45分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。

フルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×9

WS:フルニトラゼパム標準品の量(mg)

C:1錠中のフルニトラゼパム(C16H12FN3O3)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:252nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相:アセトニトリル/pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液混液(1:1)

流量:フルニトラゼパムの保持時間が約5分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,フルニトラゼパムのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液50μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フルニトラゼパムのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

フルニトラゼパム標準品 フルニトラゼパム(日局).

酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液,0.05mol/L,pH4.0 酢酸(100)3.0gに水を加えて1000mLとした液に,酢酸ナトリウム三水和物3.4gを水に溶かして500mLとした液を加え,pH4.0に調整する。

塩酸クロカプラミン100mg/g顆粒

溶出試験

本品約0.5gを精密に量り,試験液にpH6.0のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始45分後に溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別に塩酸クロカプラミン標準品を酸化リン(V)を乾燥剤として105℃,減圧(0.67kPa以下)で4時間乾燥し,その約0.028gを精密に量り,水に溶かし,正確に50mLとする。この液5mLを正確に量りpH6.0のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液を加えて正確に50mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,pH6.0のリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長251nmにおける吸光度AT及びASを測定する。

本品の45分間の溶出率が75%以上のときは適合とする。

塩酸クロカプラミン(C28H37CIN4O・2HCl)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×180

WS:塩酸クロカプラミン標準品の量(mg)

WT:塩酸クロカプラミン顆粒の秤取量(g)

C:1g中の塩酸クロカプラミン(C28H37CIN4O・2HCl)の表示量(mg)

塩酸クロカプラミン標準品 塩酸クロカプラミン(日局)。ただし,乾燥したものを定量するとき,塩酸クロカプラミン(C28H37CIN4O・2HCl)99.0%以上を含むもの。

炭酸リチウム100mg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分100回転で試験を行う。溶出試験開始15分後及び180分後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液2mLを正確に量り,希塩酸5mLを正確に加え,更に水を加えて正確に50mLとし,試料溶液とする。別に炭酸リチウム標準品を105℃で3時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとする。この液0.5mL,2mL,3mL,4mL及び5mLをそれぞれ正確に量り,水を加えて正確にそれぞれ20mLとする。更にこれらの液5mLを正確に量り,希塩酸5mLを正確に加え,更に水を加えてそれぞれ正確に50mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,次の条件で原子吸光光度法により試験を行い,吸光度AT(n)及びAS1,AS2,AS3,AS4,AS5を測定する。

本品の15分間及び180分間の溶出率がそれぞれ40%以下及び85%以上のときは適合とする。

n回目の溶出液採取時における炭酸リチウム(Li2CO3)の表示量に対する溶出率(%)(n=1,2)=[(AT(n)-検量線の縦軸切片)+画像10 (1KB)別ウィンドウが開きます
(AT(i)-検量線の縦軸切片)×(1/45)×(1/検量線の傾き)×(1/C)×2250

C:1錠中の炭酸リチウム(Li2CO3)の表示量(mg)

検量線の縦軸切片及び傾き:縦軸に吸光度AS1,AS2,AS3,AS4,AS5を,横軸にそれぞれの炭酸リチウム濃度(μg/mL)とする検量線を作成し求める。

使用ガス:

可燃性ガス アセチレン

支燃性ガス 空気

ランプ:リチウム中空陰極ランプ

波長:670.8nm

炭酸リチウム標準品 炭酸リチウム(日局)

炭酸リチウム200mg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分100回転で試験を行う。溶出試験開始30分後及び180分後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液1mLを正確に量り,希塩酸5mLを正確に加え,更に水を加えて正確に50mLとし,試料溶液とする。別に炭酸リチウム標準品を105℃で3時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとする。この液0.5mL,2mL,3mL,4mL及び5mLをそれぞれ正確に量り,水を加えてそれぞれ正確に20mLとする。更にこれらの液5mLを正確に量り,希塩酸5mLを正確に加え,更に水を加えてそれぞれ正確に50mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,次の条件で原子吸光光度法により試験を行い,吸光度AT(n)及びAS1,AS2,AS3,AS4,AS5を測定する。

本品の30分間及び180分間の溶出率がそれぞれ50%以下及び85%以上のときは適合とする。

n回目の溶出液採取時における炭酸リチウム(Li2CO3)の表示量に対する溶出率(%)(n=1,2)=[(AT(n)-検量線の縦軸切片)+画像11 (1KB)別ウィンドウが開きます
(AT(i)-検量線の縦軸切片)×(1/45)]×(1/検量線の傾き)×(1/C)×4500

C:1錠中の炭酸リチウム(Li2CO3)の表示量(mg)

検量線の縦軸切片及び傾き:縦軸に吸光度AS1,AS2,AS3,AS4,AS5を,横軸にそれぞれの炭酸リチウム濃度(μg/mL)とする検量線を作成し求める。

使用ガス:

可燃性ガス アセチレン

支燃性ガス 空気

ランプ:リチウム中空陰極ランプ

波長:670.8nm

炭酸リチウム標準品 炭酸リチウム(日局)

メシル酸ペルゴリド50μg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液に薄めたpH6.8リン酸塩緩衝液(1→2)900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別にペルゴリドメシル酸塩標準品約18mgを精密に量り,メタノール10mLを加えて溶解した後,水を加えて正確に250mLとする。この液5mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて100mLとする。この液2mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。

試料溶液及び標準溶液5mLを正確に量り,あらかじめリン酸でpHを5.0に調整したトリエチルアミンのアセトニトリル溶液(1→500)2mLをそれぞれ正確に加えた後,これらの液200μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行い,ペルゴリドのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の15分間の溶出率が85%以上のときは適合とする。

ペルゴリド(C19H26N2S)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×0.766×0.0036

WS:ペルゴリドメシル酸塩標準品の量(μg)

C:1錠中のペルゴリド(C19H26N2S)の表示量(μg)

試験条件

検出器:蛍光分光光度計(キセノンランプ:励起波長280nm,蛍光波長335nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用シアノプロピルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:アセトニトリル/水混液(21:19)1000mLにトリエチルアミン2mLを加えリン酸でpHを5.0に調整する。

流量:ペルゴリドの保持時間が約2分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液200μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ1000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液5mLを正確に量り,あらかじめリン酸でpHを5.0に調整したトリエチルアミンのアセトニトリル溶液(1→500)2mLを正確に加えた液200μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ペルゴリドのピーク面積の相対標準偏差は2%以下である。

標準品の規格(案)

C19H26N2S・CH4O3S:410.60 (-)-8β-[(メチルチオ)メチル]-6-プロピルエルゴリン-メタンスルホン酸塩で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 ペルゴリドメシル酸塩100gにメタノール1600mLを加える。かき混ぜながら脱色炭20gを加えた後,加熱して30分間沸騰させる。この液を沸騰したままろ過し,ろ過体は沸騰メタノール400mLで洗う。ろ液からメタノール400~500mLを蒸発させた後,55~60℃に30分間保ち,かき混ぜながら約40℃になるまで30分間に5℃の割合で徐々に冷却して,ゆっくり結晶を析出させる。液の温度が40℃になった後,1~4時間かけて室温に戻し,更にかき混ぜながら30分間0~5℃に放置する。析出したペルゴリドメシル酸塩の結晶を一晩,減圧下に65~70℃で乾燥する。この操作を2回繰り返す。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験(1)

本品につき,粉末X線回析測定法により試験を行うとき,回析角(2θ)6°付近にピークを認めない。

試験条件

線源:Cu K―α線

X線管加速電圧:50kV,40mA

検出器:シンチレーション計数管

モノクロメーター:グラファイト

レンジ:4~35°(2θ)

スキャン速度:1°/min

カウント時間:3sec。

確認試験(2)

本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照スペクトル(図1)を比較するとき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の強度の吸収を認める。

類縁物質 本品約15mgを量り,メタノール5mLを正確に加えて溶かし,試料溶液とする。この液1mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行う。それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のペルゴリド以外のピークの合計面積は,標準溶液のペルゴリドのピーク面積より大きくない(0.5%以下)。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)

カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相A:水/モルホリン混液(199:1)にリン酸を加えpH7.0に調整する。

移動相B:アセトニトリル/メタノール/テトラヒドロフラン混液(1:1:1)

移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度匂配制御する。

注入後からの時間(分) 移動相A(%) 移動相B(%)

0~35 70→0 30→100

流量:毎分1mL

面積測定範囲:ペルゴリドの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液4mLを正確に量り,エタノールを加えて正確に50mLとする。この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのシグナルSとノイズNとの比(S/N比)は,10以上である。なお,シグナルSは検出器出力の平均値を線で結びノイズを含まないクロマトグラムを得て,ベースラインからピークの頂点までのピーク高さ,ノイズNはピークの前後におけるベースラインの,ピーク半値幅の20倍の間における出力信号の最大値と最小値の差の振れ幅の1/2とする。

システムの性能:試料溶液1mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に100mLとする。この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ10000段以上,1.5以下である。

含量 99.0%以上。定量法 本品約60mgを精密に量り,メタノール50mLに溶かし,0.02mol/Lナトリウムメトキシド液で滴定する。(電位差滴定法)

0.02mol/Lナトリウムメトキシド液1mL=8.212mg C19H26N2S・CH4O3S

1)モルホリン

モルホリンC4H9ON 無色~淡黄色の液体で,特異なにおいがある。

融点 -4.9℃ 沸点 760℃

2)0.02mol/Lナトリウムメトキシド液

1000mL中ナトリウムメトキシド(CH3ONa:54.02)1.0804gを含む。

調製 日局容量分析用標準液の0.1mol/Lナトリウムメトキシド液を希釈して調製し,次の標定を行う。

標定 日局容量分析用標準液の0.1mol/Lナトリウムメトキシド液に記載の方法に準じ,標定を行い,ファクターを計算する。

0.02mol/L ナトリウムメトキシド液1mL=2.4424mgC6H5COOH

メシル酸ペルゴリド250μg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液に薄めたpH6.8リン酸塩緩衝液(1→2)900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に25mLとし,これを試料溶液とする。別にメシル酸ペルゴリド標準品約18mgを精密に量り,メタノール10mLを加えて溶解した後,水を加えて正確に250mLとする。この液5mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて100mLとする。この液2mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。

試料溶液及び標準溶液5mLを正確に量り,あらかじめリン酸でpHを5.0に調整したトリエチルアミンのアセトニトリル溶液(1→500)2mLをそれぞれ正確に加えた後,これらの液200μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,ペルゴリドのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の15分間の溶出率が85%以上のときは適合とする。

ペルゴリド(C19H26N2S)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×0.766×0.018

WS:メシル酸ペルゴリド標準品の量(μg)

C:1錠中のペルゴリド(C19H26N2S)の表示量(μg)

試験条件

検出器:蛍光分光光度計(キセノンランプ:励起波長280nm,蛍光波長335nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用シアノプロピルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:アセドニトリル/水混液(21:19)1000mLにトリエチルアミン2mLを加えリン酸でpHを5.0に調整する。

流量:ペルゴリドの保持時間が約2分になるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液200μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ1000段以上,2.0以下である。

システムの再現性:標準溶液5mLを正確に量り,あらかじめリン酸でpHを5.0に調整したトリエチルアミンのアセトニトリル溶液(1→500)2mLを正確に加えた液200μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ペルゴリドのピーク面積の相対標準偏差は2%以下である。

標準品の規格(案)

C19H26N2S・CH4O3S:410.60(-)-8β-[(メチルチオ)メチル]-6-プロピルエルゴリン‐メタンスルホン酸塩で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 メシル酸ペルゴリド100gにメタノール1600mLを加える。かき混ぜながら脱色炭20gを加えた後,加熱して30分間沸騰させる。この液を沸騰したままろ過し,ろ過体は沸騰メタノール400mLで洗う。ろ液からメタノール400~500mLを蒸発させた後,55~60℃に30分間保ち,かき混ぜながら約40℃になるまで30分間に5℃の割合で徐々に冷却して,ゆっくり結晶を析出させる。液の温度が40℃になった後,1~4時間かけて室温に戻し,更にかき混ぜながら30分間0~5℃に放置する。析出したメシル酸ペルゴリドの結晶を一晩,減圧下に65~70℃で乾燥する。この操作を2回繰り返す。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験(1)

X線回折 本品につき,粉末X線回析測定法により試験を行うとき,回析角(2θ)6°付近にピークを認めない。

試験条件

線源:Cu K―α線

X線管加速電圧:50kV,40mA

検出器:シンチレーション計数管

モノクロメーター:グラファイト

レンジ:4~35°(2θ)

スキャン速度:1°/min

カウント時間:3sec。

確認試験(2)

本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照スペクトル(図1)を比較するとき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の強度の吸収を認める。

類縁物質 本品約15mgを量り,メタノール5mLを正確に加えて溶かし,試料溶液とする。この液1mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試験溶液及び標準溶液20μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のペルゴリド以外のピークの合計面積は,標準溶液のペルゴリドのピーク面積より大きくない(0.5%以下)。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)

カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:40℃付近の一定温度

移動相A:水/モルホリン混液(199:1)にリン酸を加えpH7.0に調整する。

移動相B:アセトニトリル/メタノール/テトラヒドロフラン混液(1:1:1)

移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度匂配制御する。

注入後からの時間(分) 移動相A(%) 移動相B(%)

0~35 70→0 30→100

流量:毎分1mL

面積測定範囲:ぺルゴリドの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液4mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に50mLとする。この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのシグナルSとノイズNとの比(S/N比)は,10以上である。なお,シグナルSは検出器出力の平均値を線で結びノイズを含まないクロマトグラムを得て,ベースラインからピークの頂点までのピーク高さ,ノイズNはピークの前後におけるベースラインの,ピーク半値幅の20倍の間における出力信号の最大値と最小値の差の振れ幅の1/2とする。

システムの性能:試料溶液1mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に100mLとする。この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ペルゴリドのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ10000段以上,1.5以下である。

含量 99.0%以上。定量法 本品約60mgを精密に量り,メタノール50mLに溶かし,0.02mol/Lナトリウムメトキシド液で滴定する。(電位差滴定法)

0.02mol/Lナトリウムメトキシド液1mL=8.212mg C19H26N2S・CH4O3S

1)モルホリン

モルホリンCH4H9ON 無色~淡黄色の液体で,特異なにおいがある。

融点 -4.9℃ 沸点 760℃

2)0.02mol/Lナトリウムメトキシド液

1000mL中ナトリウムメトキシド(CH3ONa:54.02)1.0804gを含む。

調製 日局容量分析用標準液の0.1mol/Lナトリウムメトキシド液を希釈して調製し,次の標定を行う。

標定 日局容量分析用標準液の0.1mol/Lナトリウムメトキシド液に記載の方法に準じ,標定を行い,ファクターを計算する。

0.02mol/L ナトリウムメトキシド液1mL=2.4424mgC6H5COOH

フルタミド125mg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液に1W/V%ポリソルベート80を添加した水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分100回転で試験を行う。溶出試験開始180分後に溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液2mLを正確に量り,試験液を加えて正確に10mLとし,試料溶液とする。別にフルタミド標準品を酸化リン(V)を乾燥剤として60℃で3時間減圧乾燥し,その約20mgを精密に量り,エタノール(99.5)を加えて溶かし,正確に20mLとする。この液3mLを正確に量り,試験液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試験溶液及び標準溶液につき,試験液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長295nmにおける吸光度AT及びASを測定する。

本品の180分間の溶出率が75%以上であるときは適合とする。

フルタミド(C11H11F3N2O3)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(675/C)

WS:フルタミド標準品の量(mg)

C:1錠中のフルタミド(C11H11F3N2O3)の表示量(mg)

フルタミド標準品 C11H11F3N2O3:276.21 2-methyl-N-[4-nitro-3-(trifluoromethyl)phenyl]propanamideで,下記の規格に適合するもの。必要な場合には,次に示す方法で精製する。

精製法 フルタミド30gをトルエン120mLに約80℃に加温して溶かす。熱時ろ過し,ろ液を室温で1夜放置する。析出した結晶をろ取し,少量のトルエンで洗い,減圧下,室温で3時間乾燥した後,更に減圧下,80℃で5時間乾燥する。

性状 本品は淡黄色の結晶である。

確認試験

(1) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数3360cm-1,1716cm-1,1612cm-1,1345cm-1,1318cm-1,1244cm-1及び1147cm-1付近に吸収を認める。

(2) 本品0.02gをNMR試料管にとり,NMR測定用重水素化ジメチルスルホキシド約0.5mLに溶かし,基準物質として少量のテトラメチルシランを加える。この液につき,核磁気共鳴スペクトル測定法(1H)により試験を行うとき,化学シフト1.16ppm,2.67ppm,8.08ppm,8.20ppm,8.32ppm及び10.68ppm付近に,それぞれ強度比6:1:1:1:1:1の二重線,多重線,四重線,二重線,二重線及び単一線からなる吸収を認める。

融点 110~114℃

純度試験

(1) 類縁物質 本品0.040gをメタノール50mLに溶かし,試料溶液とする。試料溶液10μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。フルタミドのピーク面積A並びに溶媒のピーク及びフルタミドのピーク以外のピークの合計面積Sを自動積分法により測定し,次の式により類縁物質の量を求めるとき,0.3%以下である。

類縁物質の量(%)=(S/(S+A))×100

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230mm)

カラム:内径3.9mm,長さ30cmのステンレス管に10μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:メタノール/0.05mol/Lリン酸二水素カリウム試液混液(7:4)

流量:フルタミドの保持時間が約12分になるように調整する。

面積測定範囲:フルタミドの保持時間の2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液1mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に100mLとし,システム適合性試験用溶液とする。システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に20mLとする。この液10μLから得たフルタミドのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のフルタミドのピーク面積の7~13%になることを確認する。

システムの性能:フルタミド8mg及びテストステロン5mgをメタノール50mLに溶かす。この液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,フルタミド,テストステロンの順に溶出し,その分離度は2.0以上である。

システムの再現性:システム適合性試験用溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,フルタミドのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。

(2) マクロゴール400 本品0.040gをNMR試料管にとり,NMR測定用重水素化ジメチルスルホキシド約0.5mLを加えて溶かし,基準物質として少量のテトラメチルシランを加える。この液につき,核磁気共鳴スペクトル測定法(1H)により試験を行う。化学シフト約1.2ppmのフルタミドのメチル基のシグナル(二重線)の積分値IF及び化学シフト約3.6ppmのマクロゴール400のメチレン基のシグナルの積分値IMを測定し,次の式によりマクロゴール400の量を求めるとき,0.1%以下である。

マクロゴール400の量(%)=(IM/IF)×23.91

乾燥減量 0.2%以下(0.5g,減圧,酸化リン(V),60℃,3時間)。

テストステロン C19H28O2:288.42

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数3530cm-1,3381cm-1,1612cm-1,1233cm-1,1067cm-1及び1056cm-1付近に吸収を認める。

塩酸オザグレル100mg錠(a)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分,45分及び2時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。採取した溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,試料溶液とする。別に塩酸オザグレル標準品約0.022gを精密に量り,水を加えて溶かし正確に200mLとする。この液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長272nmにおける吸光度A15,A45,A2及びASを測定する。

本品の15分,45分及び2時間の溶出率が,それぞれ15~45%,45~75%及び80%以上のときは適合とする。

15分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(A15/AS)×(1/C)×450

45分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×450

2時間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A2/AS)+(1/45)×(A45/AS)+(1/45)×(A15/AS)×(1/C)×450

WS:塩酸オザグレル標準品の量(mg)

C:1錠中の塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量(mg)

塩酸オザグレル標準品 C13H12N2O2・HCl・H2O:282.72{(E)-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)フェニル]-2-プロペン酸塩酸塩1水和物}で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 塩酸オザグレルを水で2回再結晶する。得られた結晶を水に加温して溶かし,これに9倍量のアセトンを加えて放置する。得られた結晶を減圧乾燥(シリカゲル)する。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→200000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき波長269~273nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき 波長3070cm-1,1677cm-1,1629cm-1,946cm-1及び819cm-1付近に吸収を認める。

類縁物質 本品50mgを移動相100mLに溶かし,試料溶液とする。試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,オザグレルのピークを除くピーク面積の合計は全てのピーク面積の合計の0.5%以下である。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:酢酸アンモニウム溶液(3→1000)/メタノール混液(4:1)

流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整する。

面積測定範囲:溶媒ピークの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,システム適合性試験用溶液とする。システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする。この液5μLから得たオザグレルのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のオザグレルのピーク面積の15~25%になることを確認する。

システムの性能:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,オザグレルのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,オザグレルのピーク面積の相対標準偏差は2.5%以下である。

乾燥減量 6.0~7.0%(0.5g,105℃,3時間)

含量 99.0%以上。 定量法 本品約0.2gを精密に量り,無水酢酸/非水滴定用酢酸混液(7:3)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空実験を行い,補正する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=28.27mgC13H12N2O2・HCl・H2O

塩酸オザグレル200mg錠(a)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分,45分及び2時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。採取した溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に200mLとし,試料溶液とする。別に塩酸オザグレル標準品約0.022gを精密に量り,水を加えて溶かし正確に200mLとする。この液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長272nmにおける吸光度A15,A45,A2及びASを測定する。

本品の15分,45分及び2時間の溶出率が,それぞれ10~40%,40~70%及び85%以上のときは適合とする。

15分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(A15/AS)×(1/C)×900

45分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×900

2時間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A2/AS)+(1/45)×(A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×900

WS:塩酸オザグレル標準品の量(mg)

C:1錠中の塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量(mg)

塩酸オザグレル標準品 C13H12N2O2・HCl・H2O:282.72 {(E)-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)フェニル]-2-プロペン酸塩酸塩1水和物}で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 塩酸オザグレルを水で2回再結晶する。得られた結晶を水に加温して溶かし,これに9倍量のアセトンを加えて放置する。得られた結晶を減圧乾燥(シリカゲル)する。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→200000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき波長269~273nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき波数3070cm-1,1677cm-1,1629cm-1,946cm-1及び819cm-1付近に吸収を認める。

類縁物質 本品50mgを移動相100mLに溶かし,試料溶液とする。試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,オザグレルのピークを除くピーク面積の合計は全てのピーク面積の合計の0.5%以下である。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:酢酸アンモニウム溶液(3→1000)/メタノール混液(4:1)

流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整する。

面積測定範囲:溶媒ピークの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,システム適合性試験用溶液とする。システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする。この液5μLから得たオザグレルのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のオザグレルのピーク面積の15~25%になることを確認する。

システムの性能:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,オザグレルのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,オザグレルのピーク面積の相対標準偏差は2.5%以下である。

乾燥減量 6.0~7.0%(0.5g,105℃,3時間)

含量 99.0%以上。 定量法 本品約0.2gを精密に量り,無水酢酸/非水滴定用酢酸混液(7:3)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空実験を行い,補正する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=28.27mgC13H12N2O2・HCl・H2O

塩酸オザグレル100mg錠(b)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分,45分及び2時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。採取した溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,試料溶液とする。別に塩酸オザグレル標準品約0.022gを精密に量り,水を加えて溶かし正確に200mLとする。この液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長272nmにおける吸光度A15,A45,A2及びASを測定する。

本品の15分,45分及び2時間の溶出率が,それぞれ15~45%,45~75%及び80%以上のときは適合とする。

15分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(A15/AS)×(1/C)×450

45分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×450

2時間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A2/AS)+(1/45)×(A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×450

WS:塩酸オザグレル標準品の量(mg)

C:1錠中の塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量(mg)

塩酸オザグレル標準品 C13H12N2O2・HCl・H2O:282.72 {(E)-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)フェニル]-2-プロペン酸塩酸塩1水和物}で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 塩酸オザグレルを水で2回再結晶する。得られた結晶を水に加温して溶かし,これに9倍量のアセトンを加えて放置する。得られた結晶を減圧乾燥(シリカゲル)する。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→200000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき波長269~273nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき 波数3070cm-1,1677cm-1,1629cm-1,946cm-1及び819cm-1付近に吸収を認める。

類縁物質 本品50mgを移動相100mLに溶かし,試料溶液とする。試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,オザグレルのピークを除くピーク面積の合計は全てのピーク面積の合計の0.5%以下である。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:酢酸アンモニウム溶液(3→1000)/メタノール混液(4:1)

流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整する。

面積測定範囲:溶媒ピークの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,システム適合性試験用溶液とする。システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする。この液5μLから得たオザグレルのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のオザグレルのピーク面積の15~25%になることを確認する。

システムの性能:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,オザグレルのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,オザグレルのピーク面積の相対標準偏差は2.5%以下である。

乾燥減量 6.0~7.0%(0.5g,105℃,3時間)

含量 99.0%以上。 定量法 本品約0.2gを精密に量り,無水酢酸/非水滴定用酢酸混液(7:3)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空実験を行い,補正する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=28.27mgC13H12N2O2・HCl・H2O

塩酸オザグレル200mg錠(b)

溶出試験

本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分,45分及び2時間後,溶出液20mLを正確にとり,直ちに37±0.5℃に加温した水20mLを正確に注意して補う。採取した溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に200mLとし,試料溶液とする。別に塩酸オザグレル標準品約0.022gを精密に量り,水を加えて溶かし正確に200mLとする。この液5mLを正確に量り,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,pH9.0のホウ酸・塩化カリウム・水酸化ナトリウム緩衝液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長272nmにおける吸光度A15,A45,A2及びASを測定する。

本品の15分,45分及び2時間の溶出率が,それぞれ10~40%,40~70%及び85%以上のときは適合とする。

15分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(A15/AS)×(1/C)×900

45分間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×900

2時間における塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×((A2/AS)+(1/45)×(A45/AS)+(1/45)×(A15/AS))×(1/C)×900

WS:塩酸オザグレル標準品の量(mg)

C:1錠中の塩酸オザグレル(C13H12N2O2・HCl・H2O)の表示量(mg)

塩酸オザグレル標準品 C13H12N2O2・HCl・H2O:282.72 {(E)-3-[4-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)フェニル]-2-プロペン酸塩酸塩1水和物}で,下記の規格に適合するもの。必要な場合には次に示す方法により精製する。

精製法 塩酸オザグレルを水で2回再結晶する。得られた結晶を水に加温して溶かし,これに9倍量のアセトンを加えて放置する。得られた結晶を減圧乾燥(シリカゲル)する。

性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。

確認試験

(1) 本品の水溶液(1→200000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき波長269~273nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき波数3070cm-1,1677cm-1,1629cm-1,946cm-1及び819-1付近に吸収を認める。

類縁物質 本品50mgを移動相100mLに溶かし,試料溶液とする。試料溶液5μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,オザグレルのピークを除くピーク面積の合計は全てのピーク面積の合計の0.5%以下である。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相:酢酸アンモニウム溶液(3→1000)/メタノール混液(4:1)

流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整する。

面積測定範囲:溶媒ピークの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:試料溶液1mLを正確に量り,移動相を加えて正確に200mLとし,システム適合性試験用溶液とする。システム適合性試験用溶液2mLを正確に量り,移動相を加えて正確に10mLとする。この液5μLから得たオザグレルのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のオザグレルのピーク面積の15~25%になることを確認する。

システムの性能:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で操作するとき,オザグレルのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,オザグレルのピーク面積の相対標準偏差は2.5%以下である。

乾燥減量 6.0~7.0%(0.5g,105℃,3時間)

含量 99.0%以上。 定量法 本品約0.2gを精密に量り,無水酢酸/非水滴定用酢酸混液(7:3)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空実験を行い,補正する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=28.27mgC13H12N2O2・HCl・H2O

マロン酸ボピンドロール0.5mg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液にpH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.5μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液4mLを正確に量り,アセトニトリルを加えて正確に5mLとし,試料溶液とする。別に,マロン酸ボピンドロール標準品を80℃で3時間減圧(0.67kPa以下)乾燥し,その約0.028gを精密に量り,pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液に溶かし,正確に200mLとする。この液1mLを正確に量り,pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液を加えて正確に200mLとする。この液20mLを正確に量り,アセトニトリルを加えて正確に25mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液100μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,ボピンドロールのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の15分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。

マロン酸ボピンドロール(C23H28N2O3・C3H4O4)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×(9/4)

WS:マロン酸ボピンドロール標準品の量(mg)

C:1錠中のマロン酸ボピンドロール(C23H28N2O3・C3H4O4)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:268nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラムの温度:25℃付近の一定温度

移動相:リン酸二水素カリウム1.45gを水に溶かして1000mLとし,リン酸でpH3.0に調整する。この液1000mLにアセトニトリル1000mLを加えて混和する。

流量:ボピンドロールの保持時間が約5分となるように調整する。

システム適合性:

システムの性能:標準溶液100μLにつき,上記の条件で操作するとき,ボピンドロールのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:標準溶液100μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ボピンドロールのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

マロン酸ボピンドロール標準品 C23H28N2O3・C3H4O4:484.54 (±)-4-[2’-ベンゾイルオキシ-3’-(3級ブチルアミノ)プロポキシ]-2-メチルインドールマロン酸塩で,下記の規格に適合するもの。必要な場合は次に示す方法により精製する。

精製法 マロン酸ボピンドロールにアセトンを加え,加温して溶かす。放冷後,析出した結晶を分取し,アセトンで洗う。同様の操作を行い,再結晶を繰り返して得た結晶を,加温しながら減圧乾燥する。

性状 本品は白色~微黄赤白色の結晶性の粉末である。

確認試験(1) 本品のエタノール(95)溶液(1→40000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき,波長266~270nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品を乾燥し,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数3336cm-1,1719cm-1,1266cm-1,1236cm-1,1096cm-1及び897cm-1付近に吸収を認め,1687cm-1付近に吸収の肩を認める。

吸光度 画像12 (2KB)別ウィンドウが開きます
(268nm):214~236(0.05g,エタノール(95),2000mL)。

純度試験 類縁物質 本品0.10gを水/アセトニトリル混液(1:1)20mLに溶かし,試料溶液とする。この液1mLを正確に量り,水/アセトニトリル混液(1:1)を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確に量り,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のボピンドロール以外の各ピークの面積は,標準溶液のボピンドロールのピーク面積より大きくない。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:248nm)

カラム:内径4.0mm,長さ12.5cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相A:炭酸アンモニウム溶液(1→100)/アセトニトリル/テトラヒドロフラン混液(14:5:1)

移動相B:アセトニトリル/炭酸アンモニウム溶液(1→100)/テトラヒドロフラン混液(17:5:3)

移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度勾配制御する。

注入後からの時間(分)

移動相A(%)

移動相B(%)

0~30

100→0

0→100

30~38

0

100

流量:毎分1.1mL

面積測定範囲:ボピンドロールの保持時間の約2倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液2mLを正確に量り,水/アセトニトリル混液(1:1)を加えて正確に10mLとする。この液20μLから得たボピンドロールのピーク面積が標準溶液のボピンドロールのピーク面積の14~26%になることを確認する。

システムの性能:本品0.05g及びベンゾフェノン0.01gを水/アセトニトリル混液(1:1)250mLに溶かす。この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ベンゾフェノン,ボピンドロールの順に溶出し,その分離度は10以上である。

システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ボピンドロールのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。

乾燥減量 0.5%以下(1g,減圧・0.67kPa以下,80℃,3時間)

含量 99.0%以上。 定量法 本品を乾燥し,その約0.3gを精密に量り,酢酸(100)/無水酢酸混液(1:1)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空試験を行ない,補正する。

0.1mol/L過塩素酸1mL=48.45mg C23H28N2O3・C3H4O4

酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液,0.05mol/L,pH4.0 酢酸(100)3.0gに水を加えて1000mLとした液に,酢酸ナトリウム三水和物3.4gを水に溶かして500mLとした液を加え,pH4.0に調整する。

マロン酸ボピンドロール1mg錠

溶出試験

本品1個をとり,試験液にpH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始30分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.5μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液4mLを正確に量り,pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液4mLを正確に加え,更にアセトニトリルを加えて正確に10mLとし,試料溶液とする。別に,マロン酸ボピンドロール標準品を80℃で3時間減圧(0.67kPa以下)乾燥し,その約0.028gを精密に量り,pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液に溶かし,正確に200mLとする。この液1mLを正確に量り,pH4.0の0.05mol/L酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液を加えて正確に200mLとする。この液20mLを正確に量り,アセトニトリルを加えて正確に25mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液100μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,ボピンドロールのピーク面積AT及びASを測定する。

本品の30分間の溶出率が85%以上のときは適合とする。

マロン酸ボピンドロール(C23H28N2O3・C3H4O4)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×(9/2)

WS:マロン酸ボピンドロール標準品の量(mg)

C:1錠中のマロン酸ボピンドロール(C23H28N2O3・C3H4O4)の表示量(mg)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:268nm)

カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラムの温度:25℃付近の一定温度

移動相:リン酸二水素カリウム1.45gを水に溶かして1000mLとし,リン酸でpH3.0に調整する。この液1000mLにアセトニトリル1000mLを加えて混和する。

流量:ボピンドロールの保持時間が約5分となるように調整する。

システム適合性

システムの性能:標準溶液100μLにつき,上記の条件で操作するとき,ボピンドロールのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.5以下である。

システムの再現性:標準溶液100μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ボピンドロールのピーク面積の相対標準偏差は,2.0%以下である。

マロン酸ボピンドロール標準品 C23H28N2O3・C3H4O4:484.54 (±)-4-[2’-ベンゾイルオキシ-3’-(3級ブチルアミノ)プロポキシ]-2-メチルインドール マロン酸塩で,下記の規格に適合するもの。必要な場合は次に示す方法により精製する。

精製法 マロン酸ボピンドロールにアセトンを加え,加温して溶かす。放冷後,析出した結晶を分取し,アセトンで洗う。同様の操作を行い,再結晶を繰り返して得た結晶を,加温しながら減圧乾燥する。

性状 本品は白色~微黄赤白色の結晶性の粉末である。

確認試験(1) 本品のエタノール(95)溶液(1→40000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき,波長266~270nmに吸収の極大を示す。

(2) 本品を乾燥し,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数3336cm-1,1719cm-1,1266cm-1,1236cm-1,1096cm-1及び897cm-1付近に吸収を認め,1687cm-1付近に吸収の肩を認める。

吸光度 画像13 (2KB)別ウィンドウが開きます
(268nm):214~236(0.05g,エタノール(95),2000mL)。

純度試験 類縁物質 本品0.10gを水/アセトニトリル混液(1:1)20mLに溶かし,試料溶液とする。この液1mLを正確に量り,水/アセトニトリル混液(1:1)を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確に量り,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のボピンドロール以外の各ピークの面積は,標準溶液のボピンドロールのピーク面積より大きくない。

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:248nm)

カラム:内径4.0mm,長さ12.5cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。

カラム温度:25℃付近の一定温度

移動相A:炭酸アンモニウム溶液(1→100)/アセトニトリル/テトラヒドロフラン混液(14:5:1)

移動相B:アセトニトリル/炭酸アンモニウム溶液(1→100)/テトラヒドロフラン混液(17:5:3)

移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のように変えて濃度勾配制御する。