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○学生職業センターの設置について
(昭和五一年九月一四日)
(職発第四二四号)
(文部省大学局長あて労働省職業安定局長通達)
大学、短期大学及び高等専門学校の卒業者は、進学率の上昇に伴い、逐年増加しており、また、地方出身の学生は、出身地の企業等に就職を希望する傾向が強まつております。
これに対処するため、別添のとおり、広域的な求人に関する情報を収集し、大学等の事務局及びその学生に情報を提供するとともに、職員、相談員による職業相談を行う「学生職業センター」を東京都及び大阪府に本年一〇月一日から設置し、大学等の行う職業紹介を側面から援助することといたしましたので、御協力賜わりますとともに、大学等に対しましても、よろしく御周知方をお願いいたします。
別添
学生職業センターの設置について
一 趣旨
大学(大学院を含む。)、短期大学及び高等専門学校(以下「大学等」という。)の卒業者は、進学率の上昇に伴い逐年増加しており、また、地方出身の学生は、出身地の企業官公庁に就職を希望する傾向が強まつている。
これに対処するため、広域的な求人に関する情報を収集し、大学等の事務局及びその学生に情報を提供するとともに、職員、相談員による職業指導、職業相談を行う「学生職業センター」(以下「センター」という。)を設置し、大学等の行う職業紹介を側面から援助するものとする。
二 設置の場所
センターは、昭和五一年度においては東京及び大阪に設置するものとし、その名称及び設置の場所は次のとおりである。
(一) 東京学生職業センター
東京都千代田区三崎町一丁目三番一二号
水道橋ビル四階
電話 〇三―二九五―七六五一~四
(二) 大阪学生職業センター
大阪市東区京橋三丁目七五番地
大阪府立労働会館 5階
電話 〇六―九四一―三五〇二~三
三 センターにおける業務
センターは、大学等及びその団体、大学等の卒業予定者、企業及びその団体に対し、求人、求職に関する情報の提供、職業指導、職業相談を行う施設とし、業務の内容は、主として次のとおりである。
(一) 各都道府県の労働市場の状況、特に大学等の卒業予定者の採用動向、求人に関する情報を収集し、センター内に展示するとともに、関係者に情報を提供する。
(二) 来所した学生の求職者情報を作成し企業等に提供する。
(三) 来所した学生のうち、必要のある者に対しては、職員又は相談員による職業指導、職業相談を実施する。
(四) 展示された求人情報に基づいて紹介を希望する場合並びに都道府県及び職業安定機関との連絡の結果によつて本人が就職を希望する場合は、職業紹介を行う。
(五) 大学等の行う職業指導、職業紹介について、大学等の要請に基づき、援助し、及び助言する。
(六) 行政機関、経済団体、大学等の団体との連絡調整及び情報交換を行う。
四 組織等
(一) センターは、室長、主幹のほか、必要に応じ主査、担当者でもつて構成するものとし、このほか民間人を相談員に委嘱の上配置する。
(二) センターには、関係行政機関、経済団体、大学等の団体の代表者をもつて構成する「学生職業センター運営協議会」を設置し、センターの運営等について必要な協議を行うとともに、求人・求職状況についての情報交換等を行う。
五 その他
(一) センターにおいては、原則として新規卒業予定者のみを対象とするものとし、その取扱期間は卒業年の九月末日までとする。
(二) センターは、昭和五一年一〇月一日から業務を開始する。