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6)老人福祉サービスと保健医療サービスとの連携

3 老人福祉サービスの体系と内容

1)老人福祉サービスの体系

2)在宅福祉サービスの内容

①在宅福祉サービスの意義(概念と役割、対象と需要、運営形態の多様性と財政)

②在宅福祉サービスの種類と実施目的(社会参加サービスを含む)

3)施設福祉サービスの内容

①老人ホームの意義及び運営(意義と役割、利用手続、設置運営形態、設備運営基準、運営費と整備費、利用者負担システム)

②老人ホームにおけるサービス(理念、内容と目標、評価、施設と地域社会とのかかわり)

4 介護保険制度の概要

1)介護保険制度の目的、理念

2)介護保険制度の運営と財源

3)介護保険制度に基づく給付

4)介護保険制度の利用手続き

5 民間シルバーサービスの現状と展望(概念、登場の社会的背景、活動分野の現状、振興の必要性)

6 老人福祉と関連分野の連携

1)保健医療サービス(老人保健制度の概要、老人保健サービスの体系及び内容を中心に)

2)所得、就労、住宅、税制、生涯教育、人権、成年後見制度等

7 事例研究(具体的な事例を通じ介護福祉士として福祉と保健医療等の一体的運用の必要性を学ぶ)

1)寝たきり老人の場合

2)痴呆性老人の場合

3)独り暮らし老人の場合等

「障害者福祉論」

【目的】

1 障害の概念と障害者の実態を理解させる。

2 障害者福祉の基本理念と目的について理解させる。

3 障害者福祉の法とサービスの体系及び内容について理解させる。

4 福祉サービスの具体的内容を理解させる。

【内容】

1 障害の概念と障害者の実態

1)障害の概念(WHO国際障害分類等により障害の概念を整理する)

2)障害者の法的定義(福祉対策、所得保障、災害補償等の各種施策における障害認定の異同について理解させる)

3)障害者の実態(各種調査データにより障害者の実態を紹介する)

2 障害者福祉の基本理念

1)人権尊重と権利擁護

2)自立とリハビリテーションの理念

3)ノーマライゼーションの理念と「完全参加と平等」(国際動向を中心に福祉理念の発展をみる)

4)福祉理念の発展と障害者基本法(国内動向を中心に福祉理念の発展をみる)

3 障害者福祉サービスの体系と内容

1)障害者福祉サービスの発展(戦後の福祉施策を中心に障害者プランについてもふれる)

2)障害者福祉サービスの概要

①障害児に対するサービス(児童福祉法を中心に)

②身体障害者に対するサービス(身体障害者福祉法を中心に、戦傷病者特別援護法等の施策にもふれる)

③知的障害者に対するサービス(知的障害者福祉法を中心に)

④精神障害者に対するサービス(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の中から社会福祉施策を中心にふれる)

3)福祉施策の周辺

①保健医療(母子保健法、医療保険各法等に関する事項)

②教育(特殊教育等に関する事項)

③雇用・就労(障害者雇用促進法等に関する事項)

④年金・手当(年金各法、手当各法に関する事項)

⑤住宅(公営住宅法等に関する事項)

⑥生活環境(交通、情報通信、公共施設の整備等に関する事項)

⑦経済的負担の軽減(税制、公共料金、融資等に関する事項)

4 事例研究(各障害別に具体的な事例を通じ介護福祉士として福祉サービスの過程を検討し学ぶ)

1)障害児の場合

2)身体障害者の場合

3)知的障害者の場合

4)精神障害者の場合

5)重複障害者の場合

(注)障害者には障害児を含む。

「リハビリテーション論」

【目標】

1 リハビリテーションの理念と基本原則を理解させる。

2 障害の程度とその影響を理解させる。

3 リハビリテーションの展開過程について理解させる。

4 日常生活の自立支援及び社会生活能力の維持拡大への援助について理解させる。

【内容】

1 リハビリテーションの理念と基本原則

1)リハビリテーション事業の発展と現代社会におけるリハビリテーションの需要

2)リハビリテーションの概念及び基本原則

3)リハビリテーションにおける総合的サービス体系

2 障害の程度とその影響

1)老化による機能障害

2)障害者の身体的障害、知的障害、精神障害、重複障害

3)障害児の発達障害

3 リハビリテーションの展開過程

1)リハビリテーション過程(相談と事前評価、リハビリテーション計画の作成(目標の設定を含む)、実施、実施後の評価)

2)個人的特性の把握

3)日常生活動作(ADL)評価

4)職業評価

5)社会参加の実現

4 リハビリテーションと介護

1)日常生活の自立支援及び社会生活能力の維持・拡大への援助

2)リハビリテーション分野の専門職との連携

5 事例研究

障害形態別の事例

(注)障害者には障害児を含む。

「社会福祉援助技術」

【目標】

1 介護福祉士の実践にとって必要な社会福祉援助技術の大意を理解させる。

2 社会福祉援助技術の方法及び内容について理解させる。

3 他の専門職種とのチームワークの大切さとチームメンバーとしての自覚を高めさせる。

4 介護保険法の居宅サービス計画及び施設サービス計画の意義及び概要について理解させる。

【内容】

1 介護福祉士と社会福祉援助技術

1)社会福祉援助技術の意味

2)社会福祉援助技術の方法

3)介護と社会福祉援助技術の関係

4)社会福祉援助技術の統合化の動向

2 個別援助技術(ケースワーク)の理解

1)個別援助技術の意義と機能

2)個別援助技術の構成要素

3)個別援助技術の原則(援助者の基本的態度及び専門的援助関係形成のためのコミュニケーション等)

4)個別援助技術の展開過程(援助開始時の面接、事前評価、援助計画の作成、実施、実施後の評価)

5)個別援助技術の手段(面接、記録、評価)

6)個別援助技術と隣接技術領域(カウンセリング等)

3 集団援助技術(グループワーク)の理解

1)集団援助技術の意義と機能

2)集団援助技術の援助展開過程

4 地域援助技術(コミュニティワーク)の理解

1)地域援助技術の意義と機能

2)地域援助技術の基本的性格

3)地域援助技術の具体的実践事例

4)地域援助技術従事者と介護福祉士との連携

5 居宅介護支援の理解

1)意義と概要

2)展開過程及び内容

6 チームワーク

1)専門関連職種との連携、チームワーク

2)家族介護者への支援

3)ボランティアの活用と指導

(注)障害者には障害児を含む。

「社会福祉援助技術演習」

【目標】

1 個別及び集団援助技術については、習得した社会福祉援助技術の理論、技術を演習し、応用能力を向上させる。

2 演習を通じて、介護保険法の居宅サービス計画及び施設サービス計画の実際を学ばせる。

【内容】

1 具体的な事例や援助場面を想定した実技指導(ロールプレーイング等)を行う。

1)老人・障害者の介護場面における個別援助技術活用の実際

2)老人・障害者の介護場面における集団援助技術活用の実際

2 事例に基づき、居宅サービス計画及び施設サービス計画の実際を演習する。

(注)障害者には障害児を含む。

「レクリエーション活動援助法」

【目標】

1 レクリエーション活動の社会的意義を理解させる。

2 レクリエーション活動の援助者としての役割について理解させる。

3 レクリエーション計画の作成能力を習得向上させる。

4 レクリエーション活動の実践援助能力を習得向上させる。

【内容】

1 レクリエーションの基本的理解

1)レクリエーションの概念

2)レクリエーションと人間社会

2 レクリエーションの活動領域と意義

1)レクリエーションの活動領域(地域社会、学校教育、職場、社会福祉分野等)

2)社会福祉とレクリエーションの意義

3)利用者とレクリエーション(施設利用者、家庭利用者)

4)介護従事者とレクリエーション

3 レクリエーション活動の主体

1)個人とレクリエーション

2)集団とレクリエーション

3)集団の力動性の活用と対応(効果と問題点への対応)

4)利用者とレクリエーション活動の動機づけ

5)レクリエーション活動の適正条件

4 レクリエーション活動計画の作成及び実施

1)レクリエーション活動援助の体系化、援助者の役割

2)レクリエーション活動計画の目的

3)レクリエーション計画の作成、実施上の配慮(利用者の心身の特性とレクリエーション財選好の把握、レクリエーション計画の分類と体系化、レクリエーション計画の目標と内容構成、レクリエーションの実施、評価の視点・方法及び管理)

5 レクリエーション活動援助者の役割

1)レクリエーション活動援助者の利用者との役割分担

2)レクリエーション活動援助者間の役割とチームワーク

3)レクリエーション活動に伴う安全確保及び財政計画等

4)治療的意味あいを含めたレクリエーション活動の開発の必要性

6 レクリエーション活動の実践

1)老人のレクリエーション活動と援助展開例

2)障害形態別障害者のレクリエーション活動と援助展開例

(注)障害者には障害児を含む。

「老人・障害者の心理」

【目標】

1 老化や障害が及ぼす心理的影響について理解させる。

2 老人や障害者の心理への対応について理解させる。

【内容】

1 人間の成長発達と心理的理解

2 老化とその心理的影響

1)老化の概念

2)老化が及ぼす心理的影響(精神機能の老化、記憶の老化、知能の老化等)

3)老化と適応

4)老年期の主な精神障害(痴呆等)

3 障害とその心理的影響

1)障害と障害者

2)障害が及ぼす心理的影響(感覚・知覚、認知、自己概念、発達、性格・行動)

3)障害の形態と心理的影響

4)障害の受容

5)適応と適応規制

4 老人、障害者への対応

1)社会的対応

2)個別的対応

3)リハビリテーション

4)レクリエーション

5)カウンセリング(相談)等

5 事例研究(老人の場合、障害者の場合)

(注)障害者には障害児を含む。

「家政学概論」

【目標】

1 家庭生活の意義を理解させ経営管理する能力を養う。

2 食生活の意義を理解させ管理する能力を養う。

3 被服生活の意義を理解させ管理する能力を養う。

4 住生活の意義を理解させ管理する能力を養う。

【内容】

1 家庭生活の意義と経営・管理

1)家庭生活の意義

2)家庭生活と家庭経営(家族周期と生活設計等)

3)家庭生活と家庭管理(家族の生活時間、家事労働の分類と特徴、家事及び介護労働と疲労、休養と栄養、家事及び介護労働の能率化、利用者への家事(介護)援助と作業管理、家庭の情報処理)

4)家庭経済(生活費のあり方、財産及び消費生活に関する法規等)

2 栄養と調理

1)生活と食事

2)食事形態

3)身体の機能と栄養(生体リズムと栄養、栄養素、消化吸収)

4)老人、障害者と栄養(加齢・障害と食生活のあり方、栄養所要量)

5)食生活と健康(栄養障害、生活習慣病、ストレスと食事)

6)食品の成分と保存・管理、食品の安全

7)調理(献立、食材の選び方、食材の調理性、調理操作の概要)

8)老人、障害者の食生活と調理法、食器

9)調理器具、設備、エネルギー源

10)食品衛生に関する法規

3 被服生活

1)被服の役割と機能

2)被服の素材と品質表示

3)被服と皮膚衛生

4)被服の選択と管理(寝具類を含む)

5)老人、障害者と被服

4 住生活

1)住居の役割と機能

2)生活行動と生活空間(寝室、居間、台所、浴室、トイレ等)

3)快適な室内環境(温度、湿度、採光、換気等)

4)住居の管理と安全(事故防止、営繕、防災、通報設備等)

5)老人、障害者と住居(バリアフリーへの対応)

(注)障害者には障害児を含む。

「家政学実習」

【目標】

家庭経営、衣、食、住に関する様々な技能を実習を通して習得し、かつ、老人や障害者の家庭生活支援能力を養う。

【内容】

1 家庭生活の経営と管理(家事(介護)作業計画等)

2 栄養と調理

1)献立作成と栄養価計算

2)調理実習(老人、障害者のための食事を中心に)

3)保存食品と加工食品の制作

4)食品衛生実験

3 被服生活

1)被服素材の特徴及び鑑別の実験

2)被服管理実習(洗濯、漂白、しみ抜き、のり付、仕上げ、保管その他)

3)老人、障害者のための被服のデザイン・構成、色彩及び着脱の工夫等

4 住生活

1)室内環境整備(照度、室温、湿度、換気等)

2)清掃技術(清掃用具、用剤の使い方と各部屋の清掃)

3)住居管理(水廻り、ガス及び電気器具等の管理、ゴミ処理等)

4)防災(住居の安全のための工夫、緊急時連絡、避難誘導、消火法等)

5)老人、障害者に適した居宅改善の事例

(注)障害者には障害児を含む。

「医学一般」

【目標】

1 人体の基本的な構造や機能及びその病的状態について理解させる。

2 代表的な疾患についてその概要を理解させる。

3 保健医療に関する基礎知識を理解させる。

4 保健医療対策の概要を理解させる。

5 医事法制の概要について理解させる。

【内容】

1 人体の構造と機能(循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、筋・骨格系、血液・ホルモン系)

2 代表的な疾病の概要等

1)がん、生活習慣病

2)各種感染症

3)神経疾患

4)精神疾患

5)先天性疾患

6)難病

7)その他(各診療科目の対象となる疾病、障害についての概要等)

3 公衆衛生の動向

1)人口動態

2)疾病と受療状況

3)医療関係者の現状

4)医療施設の現状

5)医療保障制度の概要

4 保健医療対策の概要(老人保健対策、精神保健対策、生活習慣病対策等)

5 医事法制(医療法、医師法、保健婦助産婦看護婦法等、医事法制の概要)

「精神保健」

【目標】

1 精神保健の意義について理解させる。

2 ライフサイクルにおける精神保健の役割について理解させる。

3 生活の場における精神保健の役割について理解させる。

4 精神障害の基礎知識について理解させる。

5 精神保健福祉制度の概要について理解させる。

【内容】

1 精神保健の概要

1)精神保健(メンタルヘルス)の意義

2)現代社会における精神保健の重要性

3)精神保健の動向

2 個人の精神保健の概要

1)児童、思春期、成人期における精神保健

2)老年期における精神保健

3 地域における精神保健の概要

1)地域(家庭を含む)における精神保健

2)職場における精神保健

4 精神障害の基礎知識

1)精神障害

2)老年期の精神障害(痴呆の定義、原因、出現率、症状と問題行動、対応の原則等)

3)その他代表的な疾病の概要(心身症、神経症、そううつ病、精神分裂病、中毒性精神病、その他)

5 精神保健福祉制度の概要

1)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の概要

2)精神保健福祉の理念(精神障害者と人権保障、精神障害者の社会復帰)

3)精神保健福祉関係機関

4)精神保健福祉士の役割と介護との連携

「介護概論」

【目標】

1 介護の目的、機能及び展開過程を理解させる。

2 介護と家政、看護・医療との関係並びに範囲について理解させる。

3 人間の発達と生活についての知識を持ち、老人や障害者の介護並びにその家庭に対する援助について学ばせる。

4 身体・精神の健康状態の変化に介護福祉士として対処できる能力を養い、同時に保健医療関係者及び機関との連携、協力のあり方について学ばせる。

5 介護を行うに際し病気や遭遇しやすい事故についての知識をもち、介護福祉士として対処しうる予防方法について学ばせる。

【内容】

1 介護の目的

1)介護の倫理(守秘義務、信用失墜行為の禁止を含む)

2)介護の原則(生命及び人権の尊重、自立支援を含む)

3)介護の歴史と介護提供の場

2 介護と家政、看護・医療との関係及び範囲

1)自立的な生活維持に対する需要と介護機能

2)不健康時の需要と介護の役割

3)老人、障害者の生活障害と介護の役割

3 介護援助関係論

1)援助関係の基本(意思疎通、信頼関係、人権尊重を含む)

2)利用者の特徴

3)援助者の役割

4 介護過程の概要

5 介護技法の基本

1)利用者の自立支援と介護技法の用い方

2)住生活環境の整備

3)衣類・寝具の整え

4)身体の清潔

5)入浴

6)食事

7)排泄

8)衣服の着脱

9)運動と移動

10)安楽と安寧

11)社会生活維持と拡大(行動空間、レクリエーションの確保)

12)生活リズムと健康習慣

13)介護家庭への生活維持援助

14)救急・事故時の対応

15)医療・看護対応時及び与薬時における介助

16)終末期の介護

6 介護関係維持のための技法

1)健康や生活の観察技法

2)コミュニケーションの技法

3)記録と情報の共有化の技法

4)医師・看護婦・保健婦等医療専門職との連携のあり方(法令に基づく連携を含む)

5)福祉関係者、機関との連携

7 介護活動の場に応じた介護の目的及び内容

1)家庭

2)長期的介護の施設

3)短期的介護の施設

4)デイサービスの施設

8 介護者の安全

1)心身の健康管理

2)腰痛、感染症等対策

3)事故防止と対策

4)労働安全

(注)障害者には障害児を含む。

「介護技術」

【目標】

1 介護の基本的技術(法)を習得させ、その原理を理解させる。

2 介護に適した住い、住設備機器及び福祉用具について学ばせる。

3 介護過程の展開方法について学ばせる。

【内容】

1 コミュニケーションの技法

1)傾聴

2)面接時の洞察、共感の技法

3)言葉や身ぶりの理解と問題確認の技法

4)自己の役割を伝え、納得と合意をうる表現技法

2 状態の変化の確認と不調のきざしの発見の技法

1)眠りかたや目覚めの状態の変化

2)体温、脈拍、呼吸、皮膚の状態の変化

3)嚥下の状態や排泄物の変化

4)状態に対する理解力、判断力の変化

5)感情の変化

6)視覚、聴覚及び知覚の変化

7)姿勢や動作能力と変化

3 安全で危険のない住いや居住環境の整え

1)移動スペースに応じた住いの配置、位置、高さ

2)浴室、トイレ、台所等の住管理

3)プライバシー空間の設営

4)衣類、寝具の衛生管理並びに掃除

4 福祉用具の概要と活用

1)福祉用具の意義、概要

2)福祉用具の選択、活用及び管理に関する援助

5 社会生活維持拡大への技法

1)歩行介助

2)車いす、ストレッチャー介助

3)ベッド上の坐位、立位の介助

4)機能維持の運動と訓練学習への援助

5)つどい、外出、遠足(遠出)など

6 食事

1)楽しく食事できる食事場所や食器等用具の整え

2)姿勢や口の状況に適した介助

3)好みへの配慮と食事量の観察

4)誤飲防止

5)脱水防止

7 排泄

1)トイレでの排泄介助(トイレでの排泄を誘導することを含む)

2)ポータブルトイレ、便器、尿器による排泄介助とプライバシーの保護

3)排泄の自立度に応じた衣類寝具の選択と介助

4)失禁時の対応と、排泄自立への配慮と介助

5)便秘、下痢等の対応

6)おむつ交換

8 衣服の着脱

9 入浴

1)家庭浴漕での入浴介助

2)一般浴

3)機械浴

10 安楽と安寧の技法

1)安楽な体位と用具の使い方

2)マッサージ

3)部分浴とあん法

4)安眠

11 身体の清潔

1)身体の清拭法

2)口、目、耳、鼻、頭髪、爪等の清潔保持

3)じょく創の予防的対処

12 医療、看護対応時の介助

1)受診時の介助

2)食事や用具の管理と介助

3)薬の管理と与薬時の介助

13 緊急事故時の対応

1)応急手当(誤燕、呼吸困難、骨折、外傷)

2)事故時の対応と保健医療福祉関係者等への連絡

14 介護過程の展開

1)事例に基づく介護過程(状況把握、事前評価、介護計画の作成、実施、実施後の評価)の演習

2)事例検討

15 記録のとり方と報告のしかた

1)記録の種類と方法、保管

2)報告のしかた

「形態別介護技術」

【目標】

1 老人、障害者の特性に応じた介護に関する知識を習得させる。

2 老人、障害者のおかれた条件に対応した介護の知識・技術を習得させる。

3 老人、障害者の特性に応じた介護の具体的技術を習得させる。

4 各種福祉用具について理解させるとともに、その使用方法及び使用介助方法

を習得させる。

【内容】

1 老人、障害者の行動様式に対応する介護のあり方

〈講義〉

1)生活環境及び状況に対する理解

2)情緒的反応から生ずる介護上の諸問題

3)老いることや障害に起因する生活行為の不自由さから生ずる介護上の諸問題

〈演習〉

具体的な事例や援助場面を想定した実技指導(ロールプレーイング等)を行う。

2 家族形態別にみた生活障害と介護

〈講義〉

1)独り暮らしの老人や障害者の自立生活への援助

2)老夫婦世帯の自立生活への援助

3)介護機能の低下した家族における介護上の諸問題

〈演習〉

具体的な事例や援助場面を想定した実技指導(ロールプレーイング等)を行う。

3 寝たきり老人の介護

〈講義〉

1)寝たきりの原因となる疾病や障害の基礎知識

2)寝食分離の意義と介護上の諸問題

3)残存機能の活用と介護上の諸問題

4)日常生活能力と福祉用具

〈演習〉

(注)精神・身体・疾病・生活との相互関係から生ずる自立障害を事例に、「観察、コミュニケーション、介護技法、福祉用具」について学ばせる。

4 痴呆性老人の介護

〈講義〉

1)痴呆の原因となる疾病や障害の基礎知識

2)情報障害や行動障害に関する基礎知識

3)痴呆性老人の介護における基礎知識

〈演習〉

(注)寝たきり老人の介護に準ずる

5 視覚障害者の介護

〈講義〉

1)視覚障害と関連医学領域の基礎知識

2)視覚障害に起因する介護上の諸問題

3)残存感覚機能の特性と活用

4)視覚の代行と福祉用具

5)視覚障害を伴う重複障害

〈演習〉

1)移動・歩行介護(屋内・屋外の移動、オリエンテーリング、白杖等福祉用具の取扱い)

2)コミュニケーション介護(点字、話し方、各種福祉用具の取扱い)

3)日常生活介護(健康管理、身辺管理、家事管理、日常生活のための福祉用具の取扱い)

6 聴覚及び言語障害者の介護

〈講義〉

1)聴覚・言語障害と関連医学領域の基礎知識

2)聴覚・言語障害に起因する介護上の諸問題

3)残存感覚機能の特性と活用

4)聴覚・言語機能の代行と福祉用具

5)聴覚・言語障害を伴う重複障害

〈演習〉

1)コミュニケーション介護(筆談、読話、手話、補聴器等福祉用具の取扱い)

2)日常生活介護(健康管理、身辺管理、家事管理、電話・警報装置等特殊福祉用具の取扱い)

7 肢体不自由者の介護

〈講義〉

1)肢体不自由と関連医学領域の基礎知識

2)肢体不自由に起因する介護上の諸問題

3)残存機能の特性と活用

4)機能の代行と福祉用具

5)肢体不自由を伴う重複障害

〈演習〉

1)移動介護(屋内・屋外の移動(杖、歩行器、車椅子使用移動等)、福祉用具・設備の取扱い)

2)コミュニケーション介護(福祉用具によるコミュニケーション、福祉用具の取扱い)

3)日常生活介護(健康管理、身辺管理、家事管理、日常生活のための福祉用具の取扱い)

8 内部障害者の介護

〈講義〉

1)内部障害と関連医学領域の基礎知識

2)内部障害に起因する介護上の諸問題

3)残存機能と福祉用具

4)内部障害を伴う重複障害

5)保健医療福祉関係者との連携

〈演習〉

日常生活介護(健康管理、身辺管理、家事管理、日常生活のための福祉用具の取扱い)

9 精神障害者の介護

〈講義〉

1)精神障害に起因する介護上の諸問題

2)保健医療福祉関係者との連携

〈演習〉

日常生活介護(健康管理、身辺管理、家事管理等)と保健医療福祉関係者との連携

10 知的障害者の介護

〈講義〉

1)知的障害に起因する介護上の諸問題

2)日常生活介護とコミュニケーション

3)家族への援助

〈演習〉

上記講義を事例に基づき演習する。

11 居宅での介護

〈講義〉

1)個別の生活環境に対応した介護の工夫(生活習慣、主体性及びプライバシーの尊重を含む)

2)家族への援助(介護指導の方法等)

3)保健医療福祉関係者との連携

〈演習〉

上記講義の演習

(注)障害者には障害児を含む。

「介護実習」

【目標】

1 講義、演習、学校内実習で学んだ知識に基づいて利用者との人間的な関わりを深め、利用者が求めている介護の需要に関する理解力、判断力を養う。

2 日常生活援助に関する介護技術能力を深めると同時に各種の介護を助ける住設備機器や福祉用具の知識と活用能力を養う。

3 実習指導者の指導を受けながら介護の計画の立て方や記録の仕方について学び、チームの一員として介護を遂行する能力を養う。

4 施設介護実習では、施設の運営や在宅介護との連携並びに通所サービスにも参加し、要介護老人、障害者等に対するサービス提供全般における介護の職務の理解を深める。

5 訪問介護実習では家庭を訪問して介護を行う訪問介護について理解を深める。

【内容】

1 施設介護実習

学生の講義、演習、学校内実習の進度に応じて、3段階に分けて実習させることが望ましい。

1)第1段階(2~3週間)

コミュニケーション関係が比較的可能な障害者施設と老人施設を実習施設とし、利用者との人間的ふれあいを通じて、利用者の需要と介護の機能並びに施設職員の一般的な役割について学ばせる内容とする。

そのため、指導者は、2~4名の利用者を学生のために定めて初歩的な日常生活援助を指導する。

また、1週のうち1回以上をケースカンファレンスの時間にあてることとする。

2)第2段階(4~5週間)

重度生活障害を有する障害者または老人の施設を実習施設とし、障害レベルに応じて求められる介護技術の適正な用い方について学ばせる内容とする。

また、医療・看護との関連で独自の判断で行ってはならない仕事と連携の方法についても学ばせる。

指導者の指導指針は、第1段階に準ずるが、より多くのケースカンファレンス時間を準備し、利用者の介護需要に対応した水準の向上に留意する。

状況によっては帰校日を定めることを企画してもよいこととする。

3)第3段階(4週間)

施設運営のプログラムに参加し、サービス全般について理解させると同時に個別の介護過程の展開、記録の方法について学ばせ、チームの一員として介護を遂行できるような現任準備教育を行う。

指導者の指導指針は、第2段階に準ずるが、状況によって、夜勤介護プログラムの導入ができればより望ましい。

2 訪問介護実習