添付一覧
エパルレスタット錠50mg錠
溶出試験 本品1個をとり,試験液に薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験45分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液2mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に20mLとし,試料溶液とする。別にエパルレスタット標準品を,シリカゲルを乾燥剤としたデシケーターに入れ、60℃で3時間減圧乾燥し,その約0.022gを精密に量り,N,N―ジメチルホルムアミド10mLに溶かした後,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に100mLとする。この液5mLを正確に量り,薄めたpH6.8のリン酸塩緩衝液(1→2)を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長398nmにおける吸光度AT及びASを測定する。
本品の45分間の溶出率が75%以上のときは適合とする。
エパルレスタット(C15H13NO3S2)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(225/C)
WS:エパルレスタット標準品の量(mg)
C:1錠中のエパルレスタット(C15H13NO3S2)の表示量(mg)
エパルレスタット標準品 C15H13NO3S2:319.40 5―[(1Z,2E)―2―メチル―3―フェニルプロペニリジン]―4―オキソ―2―チオキソ―3―チアゾリジン酢酸で,下記の規格に適合するもの。
性状 本品は黄色~だいだい色の結晶又は結晶性の粉末である。
確認試験
(1) 本品のメタノール溶液(1→200000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定するとき,波長234~239nm,290~294nm及び387~392nmに吸収の極大を示す。
(2) 本品を乾燥し,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により試験を行うとき,波数1748cm-1,1685cm-1,1564cm-1及び1183cm-1付近に吸収を認める。
融点 222~227℃
純度試験 類縁物質 本品約0.02gをN,N―ジメチルホルムアミド8mLに溶かし,試料溶液とする(1→400)。試料溶液3μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,2Z―異性体は0.2%以下,二量体は0.1%以下で,主ピーク及び前記以外のピークは0.1%以下である。また,主ピーク以外のピークの合計面積は1.0%以下である。
内標準溶液 パラオキシ安息香酸プロピルのN,N―ジメチルホルムアミド溶液(1→100)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸二水素カリウム6.8gに水を加えて溶かし1000mLとした液に,無水リン酸水素二ナトリウム7.1gに水を加えて溶かし1000mLとした液をpH6.5になるまで加えた液/アセトニトリル混液(2:1)
流量:エパルレスタットの保持時間が約12分になるように調整する。
面積測定範囲:溶媒ピークの後からエパルレスタットの保持時間の約3倍の範囲
システム適合性
検出の確認:本品0.02gをN,N―ジメチルホルムアミド8mLに溶かし,内標準溶液2mLを加える。この溶液1mLを正確に量り,N,N―ジメチルホルムアミドを加えて正確に100mLとし,システムの性能用溶液とする。システムの性能溶液1mLを正確に量り,N,N―ジメチルホルムアミドを加えて正確に10mLとする。この液3μLから得たエパルレスタットのピーク面積が,システムの性能用溶液のエパルレスタットのピーク面積の7~13%になることを確認する。
システムの性能:システムの性能用溶液3μLにつき,上記の条件で操作するとき,本品,内標準物質の順に溶出し,その分離度は1.5以上である。
システムの再現性:システムの性能用溶液3μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,エパルレスタットのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。
乾燥減量 0.2%以下(1g,減圧,シリカゲル,60℃,3時間)
含量 99.0%以上。定量法 本品を乾燥し,その約0.015gを精密に量り,エタノール(95)25mLに溶かし,水25mLを加え,0.01mol/L水酸化カリウム液で滴定する。(指示薬:ブロムチモールブルー試液2滴)。ただし,滴定の終点は液の色が黄緑色に変わるときとする。同様の方法で空試験を行い,補正する。
001mol/L水酸化カリウム液1mL=3.194mg C15H13NO3S2
アルベンダゾール200mg錠
溶出試験 本品1個をとり,試験液に崩壊試験法の第1液900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始30分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液3mLを正確に量り,崩壊試験法の第1液を加えて正確に50mLとし,試料溶液とする。別にアルベンダゾール標準品を105℃で2時間乾燥し,その約0.022gを精密に量り,薄めた塩酸(14→100)5mLに溶かし,水を加えて正確に100mLとする。この液3mLを正確に量り,薄めた塩酸(7→1000)で正確に50mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,薄めた塩酸(7→1000)を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長295nmにおける吸光度AT及びASを測定する。
本品の30分間の溶出率が70%以上のときは適合とする。
アルベンダゾール(C12H15N3O2S)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:アルベンダゾール標準品の量(mg)
C:1錠中のアルベンダゾール(C12H15N3O2S)の表示量(mg)
アルベンダゾール標準品 C12H15N3O2S:265.33 5―(プロピルチオ)―2―ベンズイミダゾールカルバミン酸メチルエステルで,下記の規格に適合するもの。
性状 本品は白色の粉末である。
確認試験 本品を乾燥し,日本薬局方一般試験法,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤法により測定するとき,波数2670cm-1,1713cm-1,1632cm-1及び796cm-1付近に吸収を認める。
類縁物質 本品0.10gをとり,酢酸(100)10mLに溶かし,試料溶液とする。この液1mLを正確にとり,酢酸(100)を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。これらの液につき,日本薬局方一般試験法の薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム/ジエチルエーテル/酢酸(100)混液(6:1:1)を展開溶媒として約10cm展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき,試料溶液から得た主スポット以外のスポットは2個以下であり,標準溶液から得たスポットより濃くない。
乾燥減量 0.5%以下(1g,105℃,2時間)
強熱残分 0.20%以下(1g)
含量 99.0%以上。定量法 本品を乾燥し,その約0.4gを精密に量り,酢酸(100)50mLに溶かし,0.1mol/L過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の方法で空試験を行い補正する。
0.1mol/L過塩素酸1mL=26.533mg C12H15N3O2S
アスコルビン酸250mg/g顆粒
溶出試験 本操作は直射日光を避け,遮光した容器を用いて行う。本品約1gを精密に量り,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験を開始15分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,崩壊試験法の第1液を加えて正確に200mLとし,試料溶液とする。別にアスコルビン酸標準品をデシケーター(シリカゲル)で24時間乾燥し,その約28mgを精密に量り,水を加えて溶かし,正確に100mLとする。この液5mLを正確に量り,崩壊試験法の第1液を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液につき,崩壊試験法の第1液を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長243nmにおける吸光度AT及びASを測定する。
本品の15分間の溶出率が85%以上のときは適合とする。
アスコルビン酸(C6H8O6)の表示量に対する溶出率(%)=(WS/WT)×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:アスコルビン酸標準品の量(mg)
WT:アスコルビン酸顆粒の秤取量(g)
C:1g中のアスコルビン酸(C6H8O6)の表示量(mg)
アスコルビン酸標準品 アスコルビン酸標準品(日局)。
塩酸クリンダマイシン75mgカプセル
溶出試験 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始15分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別に塩酸クリンダマイシン標準品約0.017g(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のクリンダマイシンのピーク面積AT及びASを測定する。
本品の15分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。
塩酸クリンダマイシン(C18H33ClN2O5S・HCl)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×450
WS:塩酸クリンダマイシン標準品の量[mg(力価)]
C:1カプセル中の塩酸クリンダマイシン(C18H33ClN2O5S・HCl)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:0.05mol/Lリン酸二水素カリウム試液に8mol/L水酸化カリウム試液を加えpHを7.5に調整する。この液550mLにアセトニトリル450mLを加える。
流量:クリンダマイシンの保持時間が約7分になるように調整する。
システム適合性
システムの性能:標準溶液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,クリンダマイシンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.0以下である。
システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,クリンダマイシンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。
塩酸クリンダマイシン標準品 塩酸クリンダマイシン標準品(日局)。
塩酸クリンダマイシン150mgカプセル
溶出試験 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始30分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液5mLを正確に量り,水を加えて正確に10mLとし,試料溶液とする。別に塩酸クリンダマイシン標準品約0.017g(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に200mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のクリンダマイシンのピーク面積AT及びASを測定する。
本品の30分間の溶出率が80%以上のときは適合とする。
塩酸クリンダマイシン(C18H33ClN2O5S・HCl)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:塩酸クリンダマイシン標準品の量[mg(力価)]
C:1カプセル中の塩酸クリンダマイシン(C18H33ClN2O5S・HCl)の表示量[mg(力価)]
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:0.05mol/Lリン酸二水素カリウム試液に8mol/L水酸化カリウム試液を加えpHを7.5に調整する。この液550mLにアセトニトリル450mLを加える。
流量:クリンダマイシンの保持時間が約7分になるように調整する。
システム適合性
システムの性能:標準溶液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,クリンダマイシンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ3000段以上,2.0以下である。
システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,クリンダマイシンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。
塩酸クリンダマイシン標準品 塩酸クリンダマイシン標準品(日局)。
塩酸リンコマイシン250mgカプセル
溶出試験 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法(ただし,シンカーを用いる)により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始30分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別に塩酸リンコマイシン標準品約0.028g(力価)に対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液25μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のリンコマイシンのピーク面積AT及びASを測定する。
本品の30分間の溶出率が85%以上のときは適合とする。
塩酸リンコマイシン(C18H34N2O6S・HCl・H2O)の表示量に対する溶出率(%)=WS×(AT/AS)×(1/C)×900
WS:塩酸リンコマイシン標準品の量(mg(力価))
C:1カプセル中の塩酸リンコマイシン(C18H34N2O6S・HCl・H2O)の表示量(mg(力価))
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:0.01mol/Lリン酸水素二ナトリウム試液/メタノール混液(1:1)
流量:リンコマイシンの保持時間が約5分になるように調整する。
システム適合性
システムの性能:標準溶液25μLにつき,上記の条件で操作するとき,リンコマイシンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ2000段以上,2.0以下である。
システムの再現性:標準溶液25μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,リンコマイシンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である。
リン酸水素二ナトリウム試液,0.01mol/L
無水リン酸水素二ナトリウム1.420gを水に溶かし,1000mLとする。
塩酸リンコマイシン標準品 塩酸リンコマイシン標準品(日局)。
硝酸チアミン10mg・塩酸ピリドキシン100mg・酢酸ヒドロキソコバラミン1.044mg錠
溶出試験 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により毎分50回転で試験を行う。溶出試験開始90分後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。初めのろ液10mLを除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用酢酸ヒドロキソコバラミン(別途酢酸ヒドロキソコバラミン(日局)と同様の方法で乾燥減量及び定量法を実施しておく)約0.011gに対応する量を精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,A液とする。また,硝酸チアミン標準品を105℃で2時間乾燥し,その約0.011gを精密に量り,水に溶かし,正確に100mLとし,B液とする。さらに,塩酸ピリドキシン標準品をデシケーター(シリカゲル)で4時間減圧乾燥し,その約0.011gを精密に量り,これに先のA液1mL及びB液10mLを正確に加えた後,水を加えて正確に100mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,試料溶液のヒドロキソコバラミン,チアミン及びピリドキシンのピーク面積ATa,ATb及びATc,並びに標準溶液のヒドロキソコバラミン,チアミン及びピリドキシンのピーク面積ASa,ASb及びAScを測定する。
酢酸ヒドロキソコバラミン,硝酸チアミン及び塩酸ピリドキシンの90分間の溶出率がそれぞれ85%以上,80%以上及び80%以上のときは適合とする。
酢酸ヒドロキソコバラミン(C62H89CoN13O15P・C2H4O2)の表示量に対する溶出率(%)=WSa×(ATa/ASa)×(1/Ca)×9
硝酸チアミン(C12H17N5O4S)の表示量に対する溶出率(%)=WSb×(ATb/ASb)×(1/Cb)×90
塩酸ピリドキシン(C8H11NO3・HCl)の表示量に対する溶出率(%)=WSc×(ATc/ASc)×(1/Cc)×900
WSa:換算した乾燥物に対し,含量補正を行った定量用酢酸ヒドロキソコバラミンの量(mg)
WSb:硝酸チアミン標準品の採取量(mg)
WSc:塩酸ピリドキシン標準品の採取量(mg)
Ca:1錠中の酢酸ヒドロキソコバラミン(C62H89CoN13O15P・C2H4O2)の表示量(mg)
Cb:1錠中の硝酸チアミン(C12H17N5O4S)の表示量(mg)
Cc:1錠中の塩酸ピリドキシン(C8H11NO3・HCl)の表示量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクチルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:1―オクタンスルホン酸ナトリウム1.1gに水を加えて正確に1000mLとした後,リン酸でpH2.5に調整する。この液900mLにアセトニトリル300mLを加える。
流量:ヒドロキソコバラミンの保持時間が約3分になるように調整する。
システム適合性
システムの性能:標準溶液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ヒドロキソコバラミン,ピリドキシン,チアミンの順に溶出し,ヒドロキソコバラミンとピリドキシンの分離度は2以上である。
システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ヒドロキソコバラミン,ピリドキシン及びチアミンのピーク面積の相対標準偏差は,いずれも2.0%以下である。
定量用酢酸ヒドロキソコバラミン 酢酸ヒドロキソコバラミン(日局)。
硝酸チアミン標準品 硝酸チアミン(日局)。ただし,乾燥したものを定量するとき,硝酸チアミン(C12H17N5O4S)99.0%以上を含むもの。
塩酸ピリドキシン標準品 塩酸ピリドキシン標準品(日局)
リボフラビン5mg・塩酸ピリドキシン10mg錠
溶出試験 本操作は光を避けて行う。本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う。溶出試験を開始し,規定時間後に溶出液20mL以上をとる。溶出液は孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過する。はじめのろ液10mLを除き,次のろ液10mLを正確に量り,水を用いて正確に20mLとし、試料溶液とする。
別に塩酸ピリドキシン標準品をシリカゲルを乾燥剤として4時間減圧乾燥し,リボフラビン標準品を105℃で2時間乾燥し,各々その約0.022gを精密に量り,各々水150mLを加えて加温して溶かし,冷後,各々水を加えて,正確に200mLとする。塩酸ピリドキシンの方を10mL,リボフラビンの方5mLを正確に量り,合わせて水を加えて,正確に200mLとし,これを標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれのピリドキシンのピーク面積ATa及びASa並びにリボフラビンのピーク面積ATb及びASbを求める。
本品の45分後の溶出率が塩酸ピリドキシン85%以上,リボフラビン85%以上のときは適合する。
塩酸ピリドキシン(C8H11NO3・HCl)の表示量に対する溶出率(%)=WSa×(ATa/ASa)×(1/Ca)×45
リボフラビン(C17H20N4O6)の表示量に対する溶出率(%)=WSb×(ATb/ASb)×(1/Cb)×22.5
WSa:塩酸ピリドキシン標準品の量(mg)
WSb:リボフラビン標準品の量(mg)
Ca:1錠中の塩酸ピリドキシン(C8H11NO3・HCl)の表示量(mg)
Cb:1錠中のリボフラビン(C17H20N4O6)の表示量(mg)
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:0.05mol/Lリン酸二水素カリウム試液に水を加えて正確に2倍容量とした液を760mLにメタノール240mLを加えた後,1―デカンスルホン酸ナトリウム1gを加える。
流量:リボフラビン保持時間が約6分になるように調整する。
システム適合性
システムの性能:標準溶液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,リボフラビン・ピリドキシンの順に溶出し,ピリドキシン及びリボフラビン分離度は、3以上のものを用いる。
システム再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ピリドキシン及びリボフラビンのピーク面積の相対標準偏差は,3.0%以下である。
塩酸ピリドキシン標準品:塩酸ピリドキシン(日局)
リボフラビン標準品:リボフラビン(日局)
別添2
標準製剤について
有効成分名 |
剤型 |
含量 |
整理番号 |
標準製剤 |
標準ロット |
標準製剤提供業者 |
リン酸ジヒドロコデイン・dl―塩酸メチルエフェドリン・マレイン酸クロルフェニラミン |
散剤 |
10mg/g・20mg/g・4mg/g |
4956A |
フスコデ散 |
2G11 |
アボットジャパン(株) |
錠剤 |
3mg・7mg・1.5mg |
4956B |
フスコデ錠 |
2H81 |
アボットジャパン(株) |
|
塩酸テトラサイクリン |
カプセル剤 |
50mg |
5106A |
アクロマイシンVカプセル50mg |
133―1 |
ワイス(株) |
|
|
250mg |
5106B |
アクロマイシンVカプセル250mg |
258―1 |
ワイス(株) |
エトドラク |
錠剤 |
100mg |
5202A |
a:ハイペン錠100mg |
102801 |
日本新薬(株) |
|
|
|
5202A |
b:オステラック錠100 |
173―1 |
ワイス(株) |
|
|
200mg |
5202B |
a:ハイペン錠200mg |
254701 |
日本新薬(株) |
|
|
|
5202B |
b:オステラック錠200 |
230―3 |
ワイス(株) |
モフェゾラク |
錠剤 |
75mg |
5203A |
ジソペイン錠75 |
J212 |
三菱ウェルファーマ(株) |
ドカルパミン |
顆粒剤 |
750mg/g |
5207A |
タナドーパ顆粒 |
2Z045 |
田辺製薬(株) |
塩酸ベバントロール |
錠剤 |
25mg |
5208A |
カルバン錠25 |
0102 |
日本ケミファ(株) |
|
|
50mg |
5208B |
カルバン錠50 |
0083 |
日本ケミファ(株) |
|
|
100mg |
5208C |
カルバン錠100 |
0033 |
日本ケミファ(株) |
一硝酸イソソルビド |
錠剤 |
10mg |
5209A |
アイトロール錠10mg |
CM019 |
トーアエイヨー(株) |
|
|
20mg |
5209B |
アイトロール錠20mg |
CL401 |
トーアエイヨー(株) |
エカベトナトリウム |
顆粒剤 |
667mg/g |
5210A |
ガストローム顆粒 |
31037 |
田辺製薬(株) |
ナフトピジル |
錠剤 |
25mg |
5213A |
a:フリバス錠25mg |
FVA13JK |
旭化成ファーマ(株) |
|
|
|
5213A |
b:アビショット錠25 |
1XC31 |
日本オルガノン(株) |
|
|
50mg |
5213B |
a:フリバス錠50mg |
FVB11JM |
旭化成ファーマ(株) |
|
|
|
5213B |
b:アビショット錠50 |
28C2Y |
日本オルガノン(株) |
塩酸トリエンチン |
カプセル剤 |
250mg |
5214A |
メタライト250カプセル |
210228 |
(株)ツムラ |
エパルレスタット |
錠剤 |
50mg |
5215A |
キネダック錠 |
349FD |
小野薬品工業(株) |
アルベンダゾール |
錠剤 |
200mg |
5217A |
エスカゾール錠 |
1101 |
グラクソ・スミスクライン(株) |
アスコルビン酸 |
顆粒剤 |
250mg/g |
5222A |
ハイシー顆粒25% |
0257 |
武田薬品工業(株) |
塩酸クリンダマイシン |
カプセル剤 |
75mg |
5223A |
ダラシンカプセル |
FL084 |
住友製薬(株) |
|
|
150mg |
5223B |
ダラシンカプセル |
EP404 |
住友製薬(株) |
塩酸リンコマイシン |
カプセル剤 |
250mg |
5224A |
リンコシンカプセル |
ET236 |
住友製薬(株) |
硝酸チアミン・塩酸ピリドキシン・酢酸ヒドロキソコバラミン |
錠剤 |
10mg・100mg・1.044mg |
5234A |
トリドセラン錠 |
2L008A |
味の素ファルマ(株) |
リボフラビン・塩酸ピリドキシン |
錠剤 |
5mg・10mg |
5237A |
強力ビフロキシン錠 |
0309 |
ゾンネボート製薬(株) |
別添3
医薬品の範囲及び標準的な溶出試験条件について
有効成分名 |
剤型 |
含量 |
試験液(pH) |
回転数 (rpm) |
整理番号 |
|
|
|
|
基準液 |
その他 |
|
|
リン酸ジヒドロコデイン・dl-塩酸メチルエフェドリン・マレイン酸クロルフェニラミン |
散剤 |
10mg/g・20mg/g・4mg/g |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
4956A |
|
錠剤 |
3mg・7mg・1.5mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
4956B |
塩酸テトラサイクリン |
カプセル剤 |
50mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5106A |
|
|
250mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5106B |
エトドラク |
錠剤 |
100mg |
6.8 |
1.2,4.0,水 |
50 |
5202A |
|
|
200mg |
6.8 |
1.2,4.0,水 |
50 |
5202B |
モフェゾラク |
錠剤 |
75mg |
6.8 |
1.2,4.0,水 |
50 |
5203A |
ドカルパミン |
顆粒剤 |
750mg/g |
6.8 |
1.2,4.0,水 |
50 |
5207A |
塩酸ベバントロール |
錠剤 |
25mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5208A |
|
|
50mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5208B |
|
|
100mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5208C |
一硝酸イソソルビド |
錠剤 |
10mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5209A |
|
|
20mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5209B |
エカベトナトリウム |
顆粒剤 |
667mg/g |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5210A |
ナフトピジル |
錠剤 |
25mg |
1.2 |
4.0,6.8,水 |
50 |
5213A |
|
|
50mg |
1.2 |
4.0,6.8,水 |
50 |
5213B |
塩酸トリエンチン |
カプセル剤 |
250mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5214A |
エパルレスタット |
錠剤 |
50mg |
6.8 |
1.2,4.0,水 |
50 |
5215A |
アルベンダゾール |
錠剤 |
200mg |
1.2 |
4.0,6.8,水 |
50 |
5217A |
アスコルビン酸 |
顆粒剤 |
250mg/g |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5222A |
塩酸クリンダマイシン |
カプセル剤 |
75mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5223A |
|
|
150mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5223B |
塩酸リンコマイシン |
カプセル剤 |
250mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5224A |
硝酸チアミン・塩酸ピリドキシン・酢酸ヒドロキソコバラミン |
錠剤 |
10mg・100mg・1.044mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5234A |
リボフラビン・塩酸ピリドキシン |
錠剤 |
5mg・10mg |
水 |
1.2,4.0,6.8 |
50 |
5237A |