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○骨髄提供者確保事業の実施について
(平成七年一〇月五日)
(健医発第一二二四号)
(財団法人骨髄移植推進財団理事長あて厚生省保健医療局長通知)
骨髄提供者確保事業については、平成四年度より、年度毎に定めた「骨髄提供者確保事業推進費補助金交付要綱」の別添の実施要綱により行ってきたところである。
今般、当該交付要綱を恒久化するに伴い、別紙のとおり「骨髄提供者確保事業実施要綱」を別に定め、平成七年度より行うこととしたので、当該実施要綱に基づき事業の適正な実施に努められたく通知する。
(別紙)
骨髄提供者確保事業実施要綱
1 目的
この事業は、白血病、重症再生不良性貧血等の疾病に対する有効な治療法である骨髄移植に関し、骨髄提供希望者(以下「ドナー」という。)を募るための普及啓発、骨髄バンク事業の推進のための事業計画の策定、骨髄移植が必要な患者、ドナー及び関係医療機関を結ぶ連絡調整(以下「コーディネート」という。)、当該コーディネートを行う者等に対する研修及び中央コーディネーター統括責任者等の設置を実施することにより、白血病患者等に対する骨髄移植の円滑な推進を図ることを目的とする。
2 事業の実施主体
この事業は、財団法人骨髄移植推進財団(以下「財団」という。)が行うものとする。
3 事業の内容
(1) 普及啓発等活動事業
ア 普及啓発の推進
ポスター、リーフレット及びビデオ等を作成し、都道府県及び保健所等を通じて配布を行う等効果的な啓発活動を実施し、広く一般の骨髄移植に関する理解を深める。
イ ドナーの募集
一般からの照会に応じるとともに、希望者の申込みを受け付け、案内パンフレットを送付し、骨髄データセンター(日本赤十字社の各血液センターに設置。)へのドナー登録の促進を図る。
(2) 各種委員会等運営事業
ア コーディネート体制の管理
財団に企画管理委員会を設置し、コーディネーターの任免、コーディネート活動の監視及び地区事務局の運営の管理等を行う。
イ コーディネート活動の調整
財団にコーディネート委員会等を設置し、骨髄移植希望患者の受付及び審査、骨髄データセンターへのHLA型(白血球の型)の検索依頼、ドナーの決定、コーディネーターの選定及びコーディネート活動の全国的な調整等を行う。
ウ 地域骨髄移植推進連絡会議の開催
(ア) 全国八ブロック(北海道、東北、関東、甲信越、東海北陸、関西、中国四国、九州)内の関係都道府県、医療機関及びコーディネーター間の十分な連絡調整が図られるよう、各ブロックごとに連絡会議を開催し、骨髄移植推進方策に関する指導及び連絡を行う。
(イ) 開催回数は、各ブロックごとに年間一回以上開催すること。
(3) 骨髄移植実施連絡調整等事業
ア 骨髄バンク推進対策事業の実施
骨髄バンク事業の円滑な実施のため、現状の分析を行い、将来の事業予測及び事業計画を策定する。
イ 骨髄移植推進員の研修の実施
骨髄移植に関するコーディネート業務の効率的かつ円滑な実施を図るため、コーディネーターや骨髄移植関係業務に従事する者に対し、業務に必要な知識及びコーディネート技術等について研修会を実施する。
(ア) 研修人員
二〇名程度
(イ) 研修期間
三日間程度
ウ 骨髄移植情報の管理
財団事務局及び各地事務局ごとに設置するコンピューターにより、コーディネート業務の進行状況等骨髄移植の円滑な実施に必要な情報を管理する。
(4) コーディネート活動事業
各ブロックごとに地区調整委員会を設置し、HLA型検索により適合ドナーが見つかった場合、財団の委嘱したコーディネーターのうちから担当者を選定し、別添「骨髄移植コーディネートマニュアル」に従って、ドナー及び骨髄移植希望患者に対するコーディネート活動を実施する。
(5) 中央コーディネーター統括責任者等設置事業
ア 中央コーディネーター統括責任者の設置
財団において、コーディネート活動の統括及び骨髄移植の国際協力に関する業務を行う。
イ 地区主任調整員の設置
各ブロックごとに地区主任調整員を設置し、コーディネートの管理業務を行う。
別添 略