この保健機能食品制度のうち、厚生労働大臣が定める規格基準に従って特定の栄養成分の機能の表示を行う「栄養機能食品」については、14のビタミン・ミネラルの規格基準が制度施行時に設定されたが、規格基準が設定されなかった残りのビタミン・ミネラルについても、「可能なものから順次規格基準を設定すべく、引き続き検討することが必要である」とされていたところである。

今般、この検討を踏まえ、平成16年3月25日付けで、健康増進法施行規則の一部を改正する省令(平成16年厚生労働省令第37号。以下「改正省令」という。)、栄養機能食品の表示に関する基準の一部を改正する件(平成16年厚生労働省告示第125号。以下「改正栄養機能食品表示基準」という。)及び栄養表示基準の一部を改正する件(平成16年厚生労働省告示第126号。以下「改正栄養表示基準」という。)がそれぞれ公布され、「栄養機能食品」及び「栄養成分の補給ができる旨の表示」の対象となる栄養成分に、同年4月1日から亜鉛、銅及びマグネシウムの3成分が追加されることとなったところである。その改正内容等は下記のとおりであるので、御了知の上、貴管内関係者等に対する周知徹底を始め、その運用に当たっては遺漏なきようお願いする。

また、運用に当たっての留意点等について、別途、通知することとしている。

記

1．「栄養機能食品」の対象成分の追加

「栄養機能食品」に亜鉛、銅及びマグネシウムを追加する(亜鉛、銅及びマグネシウムの機能表示を追加する)に当たって、その表示の基準を下記のとおり定めること。(「改正栄養表示基準」及び「改正栄養機能食品表示基準」関係)

2．「栄養成分の補給ができる旨の表示」の対象成分の追加

栄養成分のうち、国民の栄養摂取の状況からみてその欠乏が国民の健康の保持増進に影響を与えているものとして、亜鉛、銅及びマグネシウムを追加する(「改正省令」関係)とともに、「栄養成分の補給ができる旨の表示」(高い旨の表示、含む旨の表示、強化された旨の表示)が行える基準を下記のとおり定めること(「改正栄養表示基準」関係)。