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※印はベノミルの代謝物である。

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

表2 ネガティブモードのモニターイオン及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

モニターイオン(m/z)

2,4―D(2,4―PA)

0.00005~0.005

161、219

アシュラム

0.00001~0.001

229

カルプロパミド

0.00005~0.005

334

ジウロン(DCMU)

0.0001~0.01

231

シデュロン

0.00002~0.002

277

ダイムロン

0.00005~0.005

267

トリクロピル

0.00002~0.002

196

ハロスルフロンメチル

0.00001~0.001

433

フィプロニル

0.000005~0.0005

435、437

フラザスルフロン

0.000002~0.0002

406

ベンスリド(SAP)

0.00001~0.001

213

ベンスルフロンメチル

0.00001~0.001

409

ベンタゾン

0.000002~0.0002

239

メコプロップ(MCPP)

0.00002~0.002

213

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別に、オキシン銅(有機銅)標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、オキシン銅(有機銅)のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、オキシン銅(有機銅)の濃度との関係を求める。

別添方法19 固相抽出―液体クロマトグラフ―質量分析法

ここで対象とする農薬は、チオファネートメチル及びベンフラカルブである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(6) ぎ酸(0.1~0.2v/v%)

(7) 酢酸(0.15v/v%)

(8) 窒素ガス

測定対象成分を含まないもの

(9) 農薬標準原液

チオファネートメチル及びベンフラカルブのそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) 農薬混合標準液

チオファネートメチル及びベンフラカルブのそれぞれの標準原液の等量ずつをメスフラスコに採り、アセトニトリルで50倍に薄めたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.02mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) 固相カラム

別添方法18の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

別添方法18の2(2)イの例による。

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

エレクトロスプレー法で、ポジティブモードのもの

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ①の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

固相カラムにアセトニトリル10ml、メチルアルコール10ml及び精製水10mlを順次注入する。次に、検水500ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて500mlに調製したもの)を毎分10~20mlの流量で固相カラムに流した後、窒素ガスを吹き付けて固相カラムを乾燥させる。次いで、固相カラムの上端からアセトニトリル5mlを緩やかに流し、試験管に採る。試験管の溶出液に窒素ガスを緩やかに吹き付けて0.2ml以下に濃縮した後、精製水を加えて1mlとし、これを試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 モニターイオン及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲(mg/L)

モニターイオン(m/z)

チオファネートメチル

0.00002~0.002

343

ベンフラカルブ

0.000004~0.0004

222

注) ここに示すモニターイオンは一例である。

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mlとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法20 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここでポジティブモードで対象とする農薬は、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)である。

ここでネガティブモードで対象とする農薬は、2,2―DPA(ダラポン)及びホセチルである。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(5) ぎ酸(0.1~0.2v/v%)

(6) 酢酸(0.15v/v%)

(7) 塩酸

(8) アセフェート標準原液

アセフェート100mgをメスフラスコに採り、アセトニトリルに溶かして100mlとしたもの

この溶液1mlは、アセフェートを1mg含む。

この溶液は、冷凍保存する。

(9) オキシン銅(有機銅)標準原液

別添方法18の1(14)の例による。

(10) 2,2―DPA(ダラポン)及びホセチル標準原液

2,2―DPA(ダラポン)及びホセチルの100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれを精製水に溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれ2,2―DPA(ダラポン)及びホセチル1mgを含む。

これらの溶液は、冷蔵保存する。

(11) 農薬混合標準液

2,2―DPA(ダラポン)、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)のそれぞれの標準原液0.1mlずつ、ホセチル標準原液1mlをメスフラスコに採り、精製水を加えて100mlとしたもの

この溶液1mlは、2,2―DPA(ダラポン)、アセフェート及びオキシン銅(有機銅)をそれぞれ0.001mg、ホセチルを0.01mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

別添方法18の2(2)エの例による。

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ①の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。

4 試験操作

(1) 前処理

検水100ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1及び表2に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて100mlに調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、ポジティブモードは表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

また、ネガティブモードは表2に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 ポジティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

モニターイオン

(m/z)

アセフェート

0.0008~0.08

184

オキシン銅(有機銅)

0.0004~0.04

146

表2 ネガティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

モニターイオン

(m/z)

2,2―DPA(ダラポン)

0.001~0.1

141

ホセチル

0.02~2

109

5 検量線の作成

農薬混合標準液を段階的にメスフラスコに採り、それぞれに精製水を加えて10mLとする。以下上記4(2)と同様に操作して、それぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、それぞれの農薬の濃度との関係を求める。

別添方法20の2 液体クロマトグラフ―質量分析計による一斉分析法

ここでポジティブモードで対象とする農薬は、EPN、アシベンゾラルSメチル、アセタミプリド、アセフェート、アゾキシストロビン、アトラジン、アニロホス、アミトラズ、アメトリン、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イプロベンホス(IBP)、イミダクロプリド、インダノファン、ウニコナゾールP、エスプロカルブ、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトキシスルフロン、エトフェンプロックス、エトベンザニド、エトリジアゾール(エクロメゾール)、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサミル、オリサストロビン、カズサホス、カフェンストロール、カルタップ、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、キザロホップエチル、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロチアニジン、クロマフェノジド、クロメプロップ、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、シアナジン、ジウロン(DCMU)、ジクロフェンチオン(ECP)、ジクロメジン、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、ジノテフラン、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、シペルメトリン、シマジン(CAT)、シメコナゾール、ジメタメトリン、ジメチルビンホス、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、シラフルオフェン、シンメチリン、ダイアジノン、ダイムロン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオファネートメチル、チオベンカルブ、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テニルクロール、テブコナゾール、テブフェノジド、テフリルトリオン、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロルホン(DEP)、トリシクラゾール、トリネキサパックエチル、トリフルミゾール、トリフルラリン、トルクロホスメチル、トルフェンピラド、ナプロアニリド、ナプロパミド、ニテンピラム、パクロブトラゾール、ハロスルフロンメチル、ビフェノックス、ピペロホス、ピメトロジン、ピラクロニル、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ピロキロン、フェニトロチオン(MEP)、フェノキサニル、フェノブカルブ(BPMC)、フェリムゾン、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フェントラザミド、ブタクロール、ブタミホス、ブプロフェジン、フラザスルフロン、フラメトピル、フルアジホップ、フルトラニル、プレチラクロール、プロパホス、プロパルギット(BPPS)、プロピコナゾール、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、ベノミル、ペルメトリン、ペンシクロン、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンダイオカルブ、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフラカルブ、ベンフルラリン(ベスロジン)、ベンフレセート、ホキシム、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、マラチオン(マラソン)、メソミル、メタミドホス、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メトミノストロビン、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、メプロニル、モノクロトホス、モリネート及びリニュロンである。

ここでネガティブモードで対象とする農薬は、2,2―DPA(ダラポン)、2,4―D(2,4―PA)、MCPA、アシュラム、イナベンフィド、エチプロール、クロロタロニル(TPN)、シアノホス(CYAP)、ジクロルプロップ、ジフルベンズロン、チアジニル、チフルザミド、トリクロピル、フィプロニル、フサライド、フルアジナム、フルスルファミド、プロシミドン、プロパニル(DCPA)、プロピザミド、ベンタゾン、ホセチル及びメコプロップ(MCPP)である。

ただし、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、それぞれのオキソン体を測定する。カルタップは水中でネライストキシンに変化することから、ネライストキシンを測定する。ジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンは、E体とZ体をそれぞれ測定する。メトミノストロビンは、E体のみを対象とする。フェンチオン(MPP)については、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンをそれぞれ測定する。ベノミルはメチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)に変化することから、メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)として測定する。ペルメトリンは、シス及びトランスの異性体があるのでそれぞれ測定する。

1 試薬

(1) 精製水

測定対象成分を含まないもの

(2) アセトン

測定対象成分を含まないもの

(3) アスコルビン酸ナトリウム

(4) チオ硫酸ナトリウム

(5) アセトニトリル

測定対象成分を含まないもの

(6) メチルアルコール

測定対象成分を含まないもの

(7) 酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)

(8) 酢酸アンモニウム・メチルアルコール溶液(0.005mol/L)

酢酸アンモニウム0.385gをメチルアルコールに溶かして1Lとしたもの

(9) 農薬標準原液

2,2―DPA(ダラポン)、2,4―D(2,4―PA)、EPN、MCPA、アシベンゾラルSメチル、アシュラム、アセタミプリド、アセフェート、アゾキシストロビン、アトラジン、アニロホス、アミトラズ、アメトリン、アラクロール、イソキサチオン、イソフェンホス、イソプロカルブ(MIPC)、イソプロチオラン(IPT)、イナベンフィド、イプロベンホス(IBP)、イミダクロプリド、インダノファン、ウニコナゾールP、エスプロカルブ、エチプロール、エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)、エトキシスルフロン、エトフェンプロックス、エトベンザニド、エトリジアゾール(エクロメゾール)、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサミル、オリサストロビン、カズサホス、カフェンストロール、カルバリル(NAC)、カルプロパミド、カルボフラン、キザロホップエチル、キノクラミン(ACN)、クミルロン、クロチアニジン、クロマフェノジド、クロメプロップ、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロロタロニル(TPN)、シアナジン、シアノホス(CYAP)、ジウロン(DCMU)、ジクロフェンチオン(ECP)、ジクロメジン、ジクロルプロップ、ジクロルボス(DDVP)、ジスルホトン(エチルチオメトン)、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、ジノテフラン、ジフェノコナゾール、ジフルベンズロン、シプロコナゾール、シプロジニル、シペルメトリン、シマジン(CAT)、シメコナゾール、ジメタメトリン、(E)―ジメチルビンホス、(Z)―ジメチルビンホス、ジメトエート、シメトリン、ジメピペレート、シラフルオフェン、シンメチリン、ダイアジノン、ダイムロン、チアクロプリド、チアジニル、チアメトキサム、チオジカルブ、チオファネートメチル、チオベンカルブ、チフルザミド、テトラクロルビンホス(CVMP)、テトラコナゾール、テニルクロール、テブコナゾール、テブフェノジド、テフリルトリオン、テルブカルブ(MBPMC)、トリクロピル、トリクロルホン(DEP)、トリシクラゾール、トリネキサパックエチル、トリフルミゾール、トリフルラリン、トルクロホスメチル、トルフェンピラド、ナプロアニリド、ナプロパミド、ニテンピラム、ネライストキシン、パクロブトラゾール、ハロスルフロンメチル、ビフェノックス、ピペロホス、ピメトロジン、ピラクロニル、ピラクロホス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピリダフェンチオン、ピリブチカルブ、ピリプロキシフェン、(E)―ピリミノバックメチル、(Z)―ピリミノバックメチル、ピリミホスメチル、ピロキロン、フィプロニル、フェニトロチオン(MEP)、フェノキサニル、フェノブカルブ(BPMC)、(E)―フェリムゾン、(Z)―フェリムゾン、フェンチオン(MPP)、フェントエート(PAP)、フェントラザミド、フサライド、ブタクロール、ブタミホス、ブプロフェジン、フラザスルフロン、フラメトピル、フルアジナム、フルアジホップ、フルスルファミド、フルトラニル、プレチラクロール、プロシミドン、プロパニル(DCPA)、プロパホス、プロパルギット(BPPS)、プロピコナゾール、プロピザミド、プロポキスル(PHC)、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、シス―ペルメトリン、トランス―ペルメトリン、ペンシクロン、ベンスリド(SAP)、ベンスルフロンメチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンダイオカルブ、ベンタゾン、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフラカルブ、ベンフルラリン(ベスロジン)、ベンフレセート、ホキシム、ホサロン、ボスカリド、ホスチアゼート、ホセチル、マラチオン(マラソン)、メコプロップ(MCPP)、メソミル、メタミドホス、メタラキシル、メチダチオン(DMTP)、メチルダイムロン、メトミノストロビン、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、メプロニル、モノクロトホス、モリネート、リニュロン、EPNオキソン、イソキサチオンオキソン、イソフェンホスオキソン、クロルピリホスオキソン、ダイアジノンオキソン、トルクロホスメチルオキソン、フェニトロチオンオキソン、ブタミホスオキソン、マラオキソン、MPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド、MPPオキソンスルホンそれぞれ100mgを別々のメスフラスコに採り、それぞれをアセトニトリル又はメチルアルコールに溶かして100mlとしたもの

これらの溶液1mlは、それぞれの農薬を1mg含む。

これらの溶液は、冷凍保存する。

(10) MBC標準原液

別添方法18の1(13)の例による。

(11) 農薬混合標準液

それぞれの農薬標準原液1mlずつとMBC標準原液10mlをメスフラスコに採り、アセトニトリル又はメチルアルコールを加えて500mlとしたもの

この溶液1mlは、それぞれの農薬を0.002mg含む。

この溶液は、使用の都度調製する。

2 器具及び装置

(1) メンブランフィルターろ過装置

検査方法告示の別表第12の2(1)の例による。

(2) 液体クロマトグラフ―質量分析計

ア 分離カラム

別添方法18の2(2)アの例による。

イ 移動相

最適条件に調製したもの

例えば、A液は酢酸アンモニウム・メチルアルコール溶液(0.005mol/L)、B液は酢酸アンモニウム溶液(0.005mol/L)のもの

ウ 移動相流量

別添方法18の2(2)ウの例による。

エ イオン化法

別添方法18の2(2)エの例による。

オ 検出器

検査方法告示の別表第17の2の2(4)エ②の例による。

カ フラグメントを得るための電圧

最適条件に設定できるもの

3 試料の採取及び保存

別添方法5の3の例による。ただし、ネライストキシン、フェリムゾン、フラザスルフロン及びベンスルフロンメチルを測定する場合においては、アスコルビン酸ナトリウムを加えず、試料1Lにつきチオ硫酸ナトリウム0.01~0.02gを加えて残留塩素を除去する。

4 試験操作

(1) 前処理

検水100ml(検水に含まれるそれぞれの農薬の濃度が表1及び表2に示す濃度範囲の上限値を超える場合には、同表に示す濃度範囲となるように精製水を加えて100mlに調製したもの)をメンブランフィルターろ過装置でろ過し、初めのろ液約10mlは捨て、次のろ液を試験溶液とする。

(2) 分析

上記(1)で得られた試験溶液の一定量を液体クロマトグラフ―質量分析計に注入し、ポジティブモードは表1に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

ただし、EPN、イソキサチオン、イソフェンホス、クロルピリホス、ダイアジノン、トルクロホスメチル、フェニトロチオン(MEP)、ブタミホス及びマラチオン(マラソン)については、当該オキソン体の濃度を原体に換算し、その濃度を合計してそれぞれの濃度を算定する。シデュロン、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シペルメトリン、プロパルギット(BPPS)及びプロピコナゾールは、2つのピークに分かれるので、それぞれのピーク高さ又はピーク面積の合計値から濃度を算定する。ジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンは、E体とZ体それぞれの濃度を合計してジメチルビンホス、ピリミノバックメチル及びフェリムゾンとしての濃度を算定する。ネライストキシンは、カルタップに換算し、カルタップとしての濃度を算定する。フェンチオン(MPP)は、その酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンのそれぞれの濃度を原体に換算し、それらの濃度と原体濃度とを合計してフェンチオン(MPP)としての濃度を算定する。メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC)は、ベノミルに換算し、ベノミルとしての濃度を算定する。ペルメトリンは、シス体及びトランス体のそれぞれの濃度を合計してペルメトリンとしての濃度を算定する。

また、ネガティブモードは表2に示すそれぞれの農薬のモニターイオンのピーク高さ又はピーク面積を求め、下記5により作成した検量線から試験溶液中のそれぞれの農薬の濃度を求め、検水中のそれぞれの農薬の濃度を算定する。

表1 ポジティブモードのモニターイオンの例及び濃度範囲

農薬名

濃度範囲

(mg/L)

プリカーサイオン

(m/z)

プロダクトイオン

※1(m/z)

EPN

0.00003~0.003

324

296、157

EPNオキソン

0.00003~0.003

308

280、94

アシベンゾラルSメチル

0.001~0.1

211

136、91

アセタミプリド

0.001~0.03

223

126、56

アセフェート

0.00003~0.003

184

143、49

アゾキシストロビン

0.001~0.03

404

372、344

アトラジン

0.0001~0.01

216

174、96

アニロホス

0.00003~0.003

368

199、125

アミトラズ

0.0003~0.006

294

163、122

アメトリン

0.001~0.1

228

186、68

アラクロール

0.0003~0.03

270

238、162

イソキサチオン

0.00003~0.003

314

105、97

イソキサチオンオキソン

0.00003~0.003

298

242、270

イソフェンホス

0.00001~0.001

368

267、326

イソフェンホスオキソン

0.00001~0.001

330

201、229

イソプロカルブ(MIPC)

0.0001~0.01

194

95、77

イソプロチオラン(IPT)

0.001~0.03

291

231、189

イプロベンホス(IBP)

0.0003~0.03

289

91、205

イミダクロプリド

0.001~0.03

256

175、209

インダノファン

0.0003~0.009

341

175、187

ウニコナゾールP

0.0003~0.03

292

70、125

エスプロカルブ

0.0003~0.03

266

91、71

エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)

0.00003~0.003

311

283、109

エトキシスルフロン

0.001~0.1

399

261、218

エトフェンプロックス

0.0003~0.03

394

177、359

エトベンザニド

0.001~0.1

340

59、179

エトリジアゾール(エクロメゾール)

0.0003~0.03

247

183、219

オキサジアルギル

0.0001~0.01

358

341、223

オキサジクロメホン

0.0001~0.01

376

190、161

オキサミル

0.0003~0.009

237

72、90

オリサストロビン

0.0003~0.03

392

205、116

カズサホス

0.000003~0.0003

271

159、131

カフェンストロール

0.00003~0.003

351

100、72

カルバリル(NAC)

0.0003~0.03

202

145、127

カルプロパミド

0.0003~0.03

334、336

139

カルボフラン

0.00003~0.003

222

165、123

キザロホップエチル

0.0001~0.01

373

299、91

キノクラミン(ACN)

0.00003~0.003

208

105、77

クミルロン

0.0003~0.03

303

185、119

クロチアニジン

0.001~0.03

250

169、132

クロマフェノジド

0.003~0.3

395

175、339

クロメプロップ

0.0001~0.01

324

120、149

クロルピリホス

0.00003~0.003

350、352

198、97、200

クロルピリホスオキソン

0.00003~0.003

336、334

280、200、278

クロルピリホスメチル

0.0003~0.03

322、324

125

シアナジン

0.00001~0.002

241

214、71

ジウロン(DCMU)

0.0001~0.01

233

72、46

ジクロフェンチオン(ECP)

0.00003~0.003

315、317

259、261

ジクロメジン

0.0003~0.01

255

80、159

ジクロルボス(DDVP)

0.0003~0.03

221、223

109

ジスルホトン(エチルチオメトン)

0.0003~0.03

275

89、61

ジチオピル

0.00003~0.003

402

354、224

シデュロン

0.001~0.03

233

94、137

シノスルフロン

0.01~0.2

414

183、83

ジノテフラン

0.003~0.1

203

129、87

ジフェノコナゾール

0.0001~0.01

406

251、111

シプロコナゾール

0.0001~0.01

292

70、125

シプロジニル

0.0003~0.03

226

93、108

シペルメトリン

0.001~0.03

433

191、416

シマジン(CAT)

0.00003~0.003

202

68、124

シメコナゾール

0.0001~0.01

294

70、73

ジメタメトリン

0.0001~0.01

256

186、68

ジメチルビンホス

0.0001~0.01

331、333

127、170

ジメトエート

0.0003~0.03

230

199、125

シメトリン

0.0003~0.03

214

68、124

ジメピペレート

0.00003~0.003

286、146、264

168、69、146

シラフルオフェン

0.01~0.3

426

287、59

シンメチリン

0.001~0.03

257、292

239、105

ダイアジノン

0.00003~0.003

305

169、153

ダイアジノンオキソン

0.00003~0.003

289

153、84、233

ダイムロン

0.001~0.03

269

151、91

チアクロプリド

0.0003~0.03

253

126、90

チアメトキサム

0.0003~0.009

292

211、181

チオジカルブ

0.0003~0.03

377、355

64、88

チオファネートメチル

0.003~0.03

343、365

151、311、248

チオベンカルブ

0.0001~0.01

258

125、89

テトラクロルビンホス(CVMP)

0.0001~0.01

367

127、206

テトラコナゾール

0.0001~0.01

372

159、70

テニルクロール

0.001~0.03

324

127、59

テブコナゾール

0.0003~0.03

308

70、125

テブフェノジド

0.0003~0.03

353

133、297

テフリルトリオン

0.00001~0.002

443、460

341、429、443

テルブカルブ(MBPMC)

0.0001~0.01

295

109、222

トリクロルホン(DEP)

0.00003~0.003

259、257

109、223

トリシクラゾール

0.001~0.03

190

163、136

トリネキサパックエチル

0.0001~0.01

253

69、207

トリフルミゾール

0.0003~0.03

346

278、73

トリフルラリン

0.003~0.03

336

252、236

トルクロホスメチル

0.001~0.03

301

269、125

トルクロホスメチルオキソン

0.001~0.03

285、287

109、253

トルフェンピラド

0.0001~0.01

385

197、154

ナプロアニリド

0.0001~0.01

292

171、120

ナプロパミド

0.0003~0.03

272

129、171

ニテンピラム

0.01~0.3

271

126、56

ネライストキシン ※2

0.002~0.2

150

105、61

パクロブトラゾール

0.0003~0.03

294

70、135、125

ハロスルフロンメチル

0.001~0.03

435、457

182、178

ビフェノックス

0.001~0.03

359

310、342

ピペロホス

0.000003~0.0003

354

171、255

ピメトロジン

0.0003~0.03

218

105、78

ピラクロニル

0.0001~0.01

315

169、241

ピラクロホス

0.00003~0.003

361

257、138

ピラゾキシフェン

0.00003~0.003

403、405

91

ピラゾスルフロンエチル

0.001~0.1

415

182、83

ピラゾリネート(ピラゾレート)

0.0001~0.01

439

91、173

ピリダフェンチオン

0.00001~0.001

341

189、205

ピリブチカルブ

0.0001~0.01

331

181、108

ピリプロキシフェン

0.001~0.03

322

96、78

ピリミノバックメチル

0.0003~0.03

362

330、284

ピリミホスメチル

0.0003~0.03

306

108、164

ピロキロン

0.0003~0.03

174

117、132

フェニトロチオン(MEP)

0.001~0.03

278

125、246

フェニトロチオンオキソン

0.0001~0.01

262

104、216

フェノキサニル

0.0001~0.01

329

302、86

フェノブカルブ(BPMC)

0.0003~0.03

208

95、152

フェリムゾン

0.0005~0.05

255

91、132

フェンチオン(MPP)

0.00006~0.006

279

247、169

MPPスルホキシド

0.00006~0.006

295

280、109

MPPスルホン

0.00006~0.006

328

311、125

MPPオキソン

0.00006~0.006

263

231、216

MPPオキソンスルホキシド

0.00006~0.006

279

264、104

MPPオキソンスルホン

0.00006~0.006

312

295、217

フェントエート(PAP)

0.00003~0.003

321

247、79、275

フェントラザミド

0.0001~0.01

350

83、154

ブタクロール

0.0003~0.03

312

238、57

ブタミホス

0.0001~0.01

333

180、96

ブタミホスオキソン

0.0001~0.01

317

244、216

ブプロフェジン

0.0001~0.01

306

201、57

フラザスルフロン

0.0003~0.03

408、452

182、200

フラメトピル

0.0001~0.01

334

157、290

フルアジホップ

0.0003~0.03

328

282、91

フルトラニル

0.001~0.03

324

262、242

プレチラクロール

0.0003~0.03

312

252、176、147

プロパホス

0.00001~0.001

305

221、141

プロパルギット(BPPS)

0.0001~0.01

368

231、175

プロピコナゾール

0.0003~0.03

342

159、69

プロポキスル(PHC)

0.001~0.03

210

111、93

ブロマシル

0.0003~0.03

261

205、188

プロメトリン

0.0003~0.03

242

158、200

ブロモブチド

0.001~0.03

314、312

196、194

メチル―2―ベンツイミダゾールカルバメート(MBC) ※3

0.0001~0.01

192

160、132

ペルメトリン

0.001~0.03

408、355、351

183、355、319

ペンシクロン

0.001~0.03

329

125、218

ベンスリド(SAP)

0.001~0.03

398

158、218、314

ベンスルフロンメチル

0.001~0.03

411

149、182

ベンゾビシクロン

0.0003~0.03

447

257、229

ベンゾフェナップ

0.00002~0.002

431

105、119

ベンダイオカルブ

0.00002~0.0006

224

167、109

ペンディメタリン

0.001~0.03

282

212、194

ペントキサゾン

0.003~0.3

354、371

286、354

ベンフラカルブ

0.0003~0.03

411、433

195、186、252

ベンフルラリン(ベスロジン)

0.001~0.03

336

220、236

ベンフレセート

0.0003~0.03

274、257

163、18

ホキシム

0.0003~0.003

299

77、129

ホサロン

0.00003~0.003

368

182、111

ボスカリド

0.001~0.1

343

307、140

ホスチアゼート

0.00003~0.003

284、306

104、228、204

マラチオン(マラソン)

0.001~0.03

348

331、127、99

マラオキソン

0.001~0.03

315

99、127

メソミル

0.0003~0.03

163

88、106

メタミドホス

0.00001~0.001

142

94、125

メタラキシル

0.0003~0.03

280

220、192

メチダチオン(DMTP)

0.00003~0.003

320

145、85

メチルダイムロン

0.0003~0.03

269

151、91、134

メトミノストロビン

0.0003~0.03

285

196、194

メトラクロール

0.001~0.03

284

252、176

メトリブジン

0.0003~0.03

215

49、187

メフェナセット

0.0001~0.01

299

148、120

メプロニル

0.001~0.03

270

119、228

モノクロトホス

0.00002~0.002

224

193、127

モリネート

0.0003~0.03

188

55、126

リニュロン

0.0001~0.01

249

160、182